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2013年 04月 01日 ( 2 )   

第七首: 瀬を早み岩にせかるる(を+形・語幹+み、助動詞)   

瀬を早み岩にせかるる滝川の
  われても末に逢はむとぞ思ふ

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恋の情熱ストレートなこの歌、好きな人も多いと思うのですが、のっけからこの「瀬を早み」…この「み」ってなんじゃらほいと疑問に思った方もいらっしゃるのでは。

これ、現代語には受け継がれていませんが、「~を+形容詞語幹+み」で決まった言い方で、「~が(形容詞)ので」という意味になるんです。「瀬を早み」だったら、「瀬が早いので」となります。百人一首の中で、ほかの歌にも出てきますよ…

今回は、ちょっと趣向を変えて、先に訳読を載せますので、これと元の歌をよ~く見比べて、どう品詞分解できるのか、ためしに考えてみてください。

[訳読]
瀬が早いので岩にせきとめられる滝川のように、わかれても将来は必ず逢おうと思う。

特に、「せかるる」とか「逢はむ」のところ、要チェック!!

* * *
この歌で、動詞は四個所出てきますが、「われても」と「ぞ思ふ」はこの講座で文法的に既出です。
「われ」…ラ行下二段連用形
接続助詞「て」につくのは連用形ですね。たとえば第六首で挙げた「別れては」と同じです。現代語の「て」も同様ですが、連用形で接続します。

「思ふ」…ハ行四段連体形
「ぞ」と「思ふ」が係り結びなので、連体形ですね。この係り結びはしつこいほど出てきます。

問題なのは、この二つ:
「せか」…カ行四段未然形
「逢は」…ハ行四段未然形
どちらも、「あ段」で終わっているからには未然形っぽいということはわかりますが、それに続く語「せか『るる』」「逢は『む』」が初出です。

『るる』『む』はいずれも助動詞です。

訳読となぞってみると意味がわかりやすいと思います。
『るる』は受身の助動詞「る」の連体形。現代語なら「せきとめら『れる』」ですね。「滝川」という体言にかかっているので連体形です。
『む』は意思の助動詞「む」の終止形。現代語なら「逢お『う』」ですね。引用の格助詞「と」に接続しているので終止形です。引用の格助詞「と」というのは、現代語でいう、

彼は、「明日また会おう」言った。

の「と」とまったく同じです。その前でセリフというか引用のまとまりが文として切れてますから、「と」の前は終止形ですね。

とりあえず、助動詞ってそんなもんだなぁってことで…
今回は、本文と訳読をよく見比べておいてください。

次回以降、助動詞自体の活用について、もう少し詳しくみてみましょう(^^)

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by an-dan-te | 2013-04-01 21:49 | 中学生活

「国語入試問題必勝法」とは   

というわけで、昨日はピアノ三昧の会に行き、そこで「国語入試問題必勝法」をもらって帰ったのですが。

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まだ読み終わってませんが、取り急ぎ、どぅしても書いておかなくてはと思いまして。

あの流れだと、「どうころんでも社会科」の本のように、子どもでなく親が読むとしても、中学受験をする親子に(ある意味)役に立つような本かなと誤解して「ポチッ」としてしまう人がいるかもしれないじゃないですか。

ぜんぜん違いますからね!! そこんとこ、お間違いなく。

まず、「国語入試問題必勝法」というタイトルの文庫本(講談社文庫)ですが、この「国語入試問題必勝法」は本のごく一部でしかありません。30ページ弱かな? あとはまったく別の話でして…

あとね。この「国語入試問題必勝法」という話自体が、なんというか、国語の読解力を高めるとか、あるいは百歩譲って、国語力を高めないままでも点をとれるようにする方法(笑)だとか、そんなものではないです。

つまり、国語の入試問題というものを、おちょくる、皮肉る、ネタにして遊ぶという、パロディー…っていっていいのかな…そういうものなんです。

でも、パロディーとしては秀逸で、間違いなくおもしろいです。この記事を読むまでに間違ってクリック購入(書店で見ないで注文)しちゃった人が、もしいたとしても、読んだ途端誤解は解けて「こりゃ実用本じゃない」、でも、おもしろかったことに免じて許してくださると信じています。

というわけで、おもしろいんですがたとえば、選択肢の選び方。まじめに見ると当てはまるものがないように見えるけど、選択肢が四つあれば「大、小、展、外」、五つであれば「大、小、展、外、誤」に分類して「外」を選べばいいとか。ここで「大」は書かれているより内容が大きくなっている、「小」は書かれたことの一部分になっている、「展」は問題文の論旨をもう一歩展開させたもの、「外」はなんだかちょっとピントがずれているもの(^^;;

ピントがずれてなくてどんぴしゃり要約になってるような選択肢があったらみんな正解しちゃうので、ちょっとずらしてある。けど、どれが近いかといえば「外」だというような。

さらに、時間がない場合に問題文を読まず設問だけを見て選択する方法とか、あと記述についても「きちんと書いたら指定文字数におさまらないものをどうするか」とかいう話が出てきます。

(くどいようですが、実用本ではないですよ。)

結局のところ、こうやっておちょくられるだけのことは「ある」と思うんです。中学入試の国語にも、けっこう無茶な問題はあります。日能研もね(日能研は、冒頭の「猿蟹合戦とは何か」の章で挙げられています)。

学校によってかなり違います。国語の問題が納得できるかどうかって、学校との相性のひとつの面だと思うんですよ。国語で良問(かつ、適度に差がつく問題)を作るのってすごく難しそうですけど、あんまりにも作問能力の低い学校はどうかと思うし、あるいは、読解力以外の何かが必要な問題を出す学校というのは…まさに、その資質を求めているっていうことですね。そういう、学校のポリシーに賛同できるのか。

はなひめの受験で「願書を書いた学校(実際には出願していない学校を含む)」6校のうち、国語の問題についていうと、問題作成が下手だと思った学校がひとつ、「あんまりこの学校に子どもを預けたくない」と思った学校がひとつありました。結果は、国語がいちばん好きな学校に決まったのでよかったですけど、変な問題でもやっぱり解かなきゃいけない受験生はたいへんです。

こうやっておちょくって発散したくもなりますよね。あ、だからやっぱり実用本なのか…

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by an-dan-te | 2013-04-01 12:44 | 中学受験