人気ブログランキング |

2009年 04月 15日 ( 1 )   

公文の落とし穴   

公文で、計算が速くならないという子はあんまりいないと思うが、正確にならない子はけっこういる。

というか、公文で先に進むために求められる正確性と、中学受験で求められる正確性が違う、という言い方もできる。もっとも、やや荒い計算をする癖がついてしまったとしても、小学校のうちに中学レベルまで進んでおいて(見通しておいて)中学に進み、中学での数学を余裕をもってこなし、高校受験に臨む…という方針であればあまり困らない、と思う。

ここでは、中学受験塾に入る前に、基本的な計算の速さと正確さは身につけておきたいという目的で公文を利用する場合を考える。

こじろうは、何も準備なく塾に入ってしまい、そのあたりを身につけるのは終盤(六年秋以降)までもつれこんだ。それでもなんとか間に合って、ぎりぎり最後のころは、仮にこじろうが偏差値最高峰の学校を目指していたとしても(^^;; 計算力では困らないところまでつけていた。

計算練習の心得は
(1) 途中式を書く。間違いにくく、見直しをしやすい途中式が書ければばっちり。
(2) 時間を計る。常に時間を意識。
(3) 消さない。×だったときは、消さずに直す。どう間違えたのか振り返る。
(4) 間違った問題は、時間をおいて再チャレンジ。
(5) 間違いを減らしたいという、強いモチベーションを持つこと。
だと私は思っていて、こじろうの計算練習はなるべくそのように実践したし、巷の「心得」もだいたいあんまり違わない。

一方、うちの子どもや、公文教室で机を並べているほかの子どもたちが公文をやる場面というのを考えると、
(2) はばっちり。
(4) はまぁだいたい (間違った問題だけをやるわけではないが)。
(1) は微妙。
(3) はぜんぜんダメ。
(5) はどうなんだろう…

まず、だーーっと計算していって、丸付けの先生にぱっと出し、○×付いたのを見て、あー間違っちゃった…と、素早く消してしまい、まったくなかったことのように、もう一度計算している子が多い。そもそも、どこが間違っていそうかを自分で考えるより先に、とりあえず先生に丸付けしてもらえばいいや、という雰囲気になりやすい。

急いで言い添えておくと、間違いの数を表にまとめさせることは公文でもやっているので、それを見て(5)を常に持てる子というのは、なんだかんだいっても前に進んでいくと思う。でもまぁ、そういうことがない、常にぼーっとした子、欲のない子というのもいるわけで…誰とは言わないけど。

だから、前回の「計算ミス対策: 公文の効果は??」で書いた中で、「数とお友だちになる」はたいていの子がばっちりになるけど、「鉛筆で書く動作がすらすらになる」は、確かにすらすら書いてるけど自分で読み間違えるほどきたないまま、という子もいるし、「目配りのリズムができる」まで追究できる子はごく一部、というと言い過ぎかもしれないけど、そのような変化はごくゆっくりと、しかも不十分にしか起こらないことが多い。

なにしろ私は、いまさら公文をするに至った興味というのが強くあって、間違いの起こる仕組みを知りたい、それを防ぐ方法を知りたい、それをあわよくば本業(翻訳品質管理)でも役立てたいなどという妙なモチベーションを持っているわけだが、ふつう子どもはそのようなことがないので、振り返りというものを自ら進んでしたいとは思わないだろう。

そして公文も、消しゴムを使って直してしまうことを前提にしてしまっている。先生に丸付けをしてもらう前に、怪しいのはどこなのかを自分で察知しようとする空気はない。そのまま中学受験にもつれ込んでしまうと痛い目にあう。

公文の教材の組み立て自体は、(たまに言いたいことがあったりはするが)ほんとうによくできていると思うのだ。でも、前述のような心得をおろそかにしてE(小五)やF(小六)まで進んでしまってから、いきなり「丁寧に計算し」「振り返る」スタイルに軌道修正しようとしても、それを素直に受け入れるのは難しい。

低学年の四則計算をやるときには、「数とお友だちになる」だけでも十分意味があるとは思う。あまりうるさいことはいわないで、先に進んでいくのが楽しい(^-^)という雰囲気でよい。そこから徐々に、字を丁寧に書くこと→途中を書くこと→消さないで直すこと→振り返りをすること→自分の間違いの癖を知ること…と導いていけたらすばらしい。しかし、そのような指導は実際のところなされていないのであって、公文で保証されているのは教材のみ。指導ではない。

現在、はなひめには公文をやらせていて、やり方も教室にお任せ、家ではまったく見ていない。現在D教材。この先どう進めていくかは、けっこう悩ましいと思っている。

f0185839_8181171.jpg今日の弁当:
鶏ごぼうごはん、ゆで卵、プチトマト、スナップえんどう、昆布豆、ゆでキャベツ、プチ串カツ
* 生協の「鶏ごぼうごはんの素」を使っている。プチ串カツも当然できあい品。今日のテーマは「手抜き」。

by an-dan-te | 2009-04-15 08:14 | 中学受験