家庭教師だったころ -計算力の話   

結婚してから二年間は学生だったので、主に家庭教師収入で生活していた。生徒は短期長期合わせて9人。今日はその中のひとりの話を…

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千葉大の生物が第一志望の女の子で、とにかく数学が足をひっぱってるのでどうにかしてほしいという依頼。

しばらくはごくありきたりに、いっしょに問題解いたり、わからないところを解説したりしていたが、そんなんで画期的に成績が良くなるなら誰も苦労はしないわけで。手がかりがつかめないまま、天王山といわれる夏も過ぎてしまった。すごく理解力のある子で、こちらがきちんと説明したことはきれいにわかっている様子。何がいけないのかなぁ…。

あるとき、試しに駿台でやってた東大模試を受けさせてみたら、理二の合格可能性が5割と出た。千葉大の入試科目(二次)は英数と生物の三科目。国語と化学は学校の授業を受けているだけで、受験用の勉強はしてないという状況なのにこれは立派。ありていにいって英語と生物だけで稼いでいる(^^;; 確かに数学ができれば何の問題もない。

「それだけ賢い子で、数学ダメダメということは、計算力ネックなんじゃないの」とあるときよしぞうが言い出した。「いやー別に、基本的な計算くらいできてるよ」と私。「それでも、ある線以上のスピードと正確さが出てないと、結局計算が足をひっぱるんだよ」とよしぞう。

そこで、もう高三秋だというのに、本屋さんで売ってる、ぺらっとした「五分間トレーニング」のような中二の計算練習を買ってきた。ただ渡してもとてもやる気はしないだろうから、まず私がすべてのページでストップウォッチ使ってやってみて、「1分32秒」とか実測値を記入。

「一個でも間違えたり、私より遅かったものは、二度目、三度目って、なくなるまでやって。だまされたと思って」。秋風吹く季節、こんなことやってていいんだろうかと不安に思ったかもしれないけど、気迫に押されて(?)毎日まいにち、やってみてくれた。

数週間たって、その一冊を卒業したら、中三。さらにそれがすんだら、高一。とにかく、タイムトライアル。

それで、ほんとうに数学の成績がぐぐっと上がってきたからびっくりした。本人もびっくりした。なんか、すいっと何かを越したらしい。手がスムーズに動くから?? (ハノンみたいな) もう、秋も深まるどころかほとんど冬になっていたけど…。

結局のところ、計算が遅かったり不正確だったり、やるのが面倒だったりすると、それは空気の透明度が悪いみたいなもんで、ややこしい問題を解こうとするのに、視界がきかない。霧が晴れてみたら、あぁ私ってけっこう歩き方わかってるし、ということだったんだろうか。みんながそれでうまくいくとは限らないけど。

…結果はもちろん合格でした(^-^)v
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by an-dan-te | 2008-11-13 15:44 | 大学受験

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