遺伝子か育て方か
2016年 06月 17日
親の努力で結果を出した、という成功談もありますが、
←だいたいのところ、なるようになるんです。
はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと ←アマゾン
*「なか見!」機能で「立ち読み」できます♪
私の愛読するブログ「二浪日記」のmarimcreamさんは「母、何もしなくても京大」の記事で、
前者については「超うらやましいですが、聞いてても辛くはありません」と言っていますが、
後者については
----
その時は恐ろしいほどの自責の念にかられます。
「私が日々もっと努力していれば・・・」
「私がちゃんと教育について勉強していれば・・・」
この子だってそうなれたのではないか、と考え、
辛くなるんですよね。
----
だそうです。
けど…別にそんなことで辛くなる必要はないです。
親の遺伝子か、育て方かなんてことをよく言われますが、
子どもがどのへんの(この場合、難易度レベルの)大学にいけるかということについていえば、
どっちでもないです。
強いていえば、「生まれつきの素質」が大半、育て方が多少のプラマイ、といったところです。
「親の遺伝子」と「生まれつきの素質」とどう違うかといえば、
大雑把にいって「組み合わせの妙」です(あと、なんといっていいかわかりませんが、「本人の志向、意思」です)。
うちの三人の子どもたち、親の遺伝子ということでいえば三人ともまったく同じですが、「生まれつきの素質」としてはまったく違うものを持っています。
どう育てたって、またろうはこじろうにはなれず、こじろうはまたろうになれません。
地球上の生命が「性」というものを発明したのち、この「組み合わせの妙」からくる多様性は、生物の進化発展に大きな力になったことでしょう。
よしぞうと私の凸凹の、どこをどう組み合わせるかでまったく違った結果になったといえます。凸凹の具合で、たまたま東大に行くキャラも成立するし(よしぞうと私)、そうでないキャラも生まれるということです。
息子三人とも灘→東大理三に入れたお母さんのところへ、生まれたばかりのまたろうを里子に出しても(^^;;
またろうが東大理三に行くことはありません。東大に行くこともないでしょう。
うちの三人の中では、こじろうがいちばん「里子」で東大に行く目がありそうですが、まぁ理三はないでしょうね…それ以外の東大ならひょっとしてたかもしれません。でも、それで別に今のこじろうよりそれが幸せだったとはまったく思いませんけどね。
育て方というのが何にもならないということではないんです。
ただ、どのへんの学校まで届くかということでいえばあらかた素質で決まっていて、
ボーダーくらいのときに押し込めるかどうか、
元々受かるかもしれない学校の合格可能性をさらに高められるかどうか、程度ですかね。
もちろん、中受をさせるかどうかは全面的に親の力ですね。親がさせないといったらそりゃそのコースを取りようがないもの。
とはいっても、公立中からの別コースを辿って、同じあたりの大学に行くとかはたいへんありそうなことです。
もっともその場合、中高の六年間はずいぶん違った経験が得られるわけで、それは今後の人生に効いてくるでしょう(上とか下とかいうことではなく、違うということです)。
親は子どものためによかれと思って、思いつくことをあれこれ、やってみて、
プラスに出ることも裏目に出ることもあるけれど、
トータルプラスな感じで関われたら御の字で、
子どもが自分の幸せが何かを見つけて、それを自分で作る力が持てるようになったら大成功ですね。
marimcreamさんも私も(^^) これまでのところまぁまぁよくやってるんじゃないでしょうか。
にほんブログ村
にほんブログ村 中学受験(指導・勉強法) ←ランキング参加しています。
にほんブログ村 中学受験 ←こちらも参加しています。
にほんブログ村 中学受験(日能研) ←こちらも参加しています。
実用書じゃないけど文句ナシのおもしろさ↓
ブログやってなかったころのこじろうの様子がちょこっと載ってます。
中学受験 叫ばせて! (地球の歩き方BOOKS) ←アマゾン
by an-dan-te | 2016-06-17 23:00 | 中学受験 | Comments(22)
私の親友が3姉妹なんですが、端から見てそれぞれ違う素質&運命を持って生まれてきたんだなとすごく感じるんです。
長女・東大法科卒→外務省のスーパーエリート、次女(友人)・医大卒→医師、三女・女子大卒→大手企業OLと三者三様。お母様は大きな教室を持つ先生で、3人とも同じように教育をしたそうです。高校までは皆同じ学校だったのですが、大学以降は大きく道が違っている。高校までは、親の意向が反映されますが、それ以降は『素質』『運命=人としての役割』によって、道が決まってくるのかなと思います。
その通りと思います。
「子供3人灘→理Ⅲ」の方も、そのような子育てをしなくても理Ⅲに入ったかもしれませんしね。
親が、「高学歴=子供が幸せ」という価値感に縛られてしまうと結構辛いかも。学歴が親の努力で何とかなると思ってしまうとね。
そうそう、子供が高校受験で通った塾の先生が、「学力の遺伝はなんともいえないけど、親が好きだった教科を子供も好きになる、関心を持つ確立は結構高い」と言ってたそうです。
一理あるかもと思いました。
子どもが複数いると、「親の遺伝子が同じでもこんなに違う」を実感できることが多いと思います。
その3姉妹はまだしも、高校までは同じということなので、またろう・こじろう・はなひめの三人よりはまとまりよかったかな(笑)
運命というか、人との役割、あるいは本人の意思といってもいいんですが、何かその人が持っている方向ってありますよね。これまた親がどうこうすることもできないですね。
親の努力でなんとかなるという過剰な思い込みは容易に悲劇を産むので、ほんと「そんなことないから!!」と声を大にしていいたいです。
小学校一年生から、さらには幼少から、極上のレシピで叩き込めば筑駒でも行けるみたいに思うのは悲劇です(稀にはそれで行ける子がいるわけですが、それはそこまでしなくてもたぶん行ける)
好きが似る(環境遺伝的な)ことはありますね。親がまったくその素養がない、家の中に雰囲気がないというものに関してはハードル高いと思います。それを押してその分野に邁進していく子というのもまたいるわけですが。
研究室決まったんですね~よかった(^^)
大学でどこのレベルまで届くかということと比べると、
中学受験はそもそもやるやらないのところが親抜きでは成立しませんし、勉強を始める時期、塾選び、勉強習慣の確立から学校選びまで、親の影響は大きくなります。どのレベルに届くかというより、どのカラーの学校に入るかということでいえば親の影響は大きいですね。
親が好きなこと、子どもも好きになるというのはあったりなかったりするんですが、まぁ最初のきっかけというか準備というか、始めやすくはなりますよね。そういう空気があるというような。でもあくまで親の素養です。望みとかではなくて。
モヤモヤしていたのですが、すっきりしました。
そして、一人息子を、ついつい過保護に育ててしまっています。(^_^;)
そうですね・・・本人の素質、遺伝子の妙・・・ですね。少し気が楽になりました、ありがとうございました(*ˊ˘ˋ*)♪~~~
育て方でどうとでもなると思うのは、思い上がりです。そこ大事だものね~
あぁ~もちろん大きくいえばそうで、親の貧困や放置はそりゃー甚大な(悪)影響がありますよね…
まぁここ読みにくる人でそんな人はいないので、親がハマるとすれば「自分の力でどうにか~ごごごごご~」ってそっちのほうだから。
娘さん、楽しい中学校生活に突入ですね!!
全員が上に行けるわけではない付属小では、気にしだすとそうなっちゃうんですね。でもあんまりそのことしか考えてない状態で振り回されると、せっかくそこにいる意味がないですよね。息子さんは小学校生活を十分エンジョイしているのがなによりですね。
息子が公立中にこの春進学し、いよいよもって過去のまたろうくん高校受験時の(主に内申に関する)記事を目をさらにして再読してます。
(わが家の地域は中1から内申に加算。)
>「自分の力でどうにか~ごごごごご~」
↑わたし、思いっきりコレになりがちなタイプです。
子どもの自立心をつぶさないように気をつけなくては!と思うのだけど、テスト勉強ができない(目を離すと答え写しちゃう)、そもそもテスト範囲のノートやプリントがない、課題や宿題が出ていることを認識できない息子が気になり、サポート(というか口出し&指示)し、この数ヶ月で一気に老けた気がします。。。
でもこの年になって思うのは・・・・・いわゆる一流と言われる一貫校をでて一流大学をでて・・でもそれだけで幸せかどうかなんてわからないよなあということです・・・
そうでなくても社会に出るとすごく魅力的な人生を送る方もいますよね・・。何となく自分は世間知らずになり、冒険知らず、趣味もなくその上結構普通の人生ですので・・・。(今更ながら共学の高校時代でウキウキしたかったなどと思うおばさんになっています(笑)
おぉ中一から内申に入るのですね。ずっとうっとおしい、ともいえるけど、薄まるからなんとか?? とも…(^^;;
「そもそもテスト範囲のノートやプリントがない、課題や宿題が出ていることを認識できない」…ほーんと、これがねーー。
大変でしたよ~
またろうが大学で落とした単位も「レポートが出ていることに気づかなかった」ですからまぁ進歩がありませんが、いや打率としては相当進歩してますよ(-_-;;
結局、持って生まれたものってのがでかいです。親のあがきなんて「へ」くらいなもんですよ。
ただ、上で書いてあることと矛盾するように見えるかもしれませんが、幸せ度みたいなものに対しては親の影響ってけっこう大きいなと思います。幸せな人生を送りやすくするように、の応援だったらいろいろやりようがありますよね。
ほんと、お金はかかるよね(^^;;
そこは親が踏ん張らないとどうにもならないわけで。
それと、子どもの凸凹は、一部プロの手助けを借りるにしても親がいちばん把握しているので、よさげな選択肢を用意するところはがんばる価値がありますね。
うすうすそうだろうとは思っていますが、妙に納得してしまいました。
そうすると、やるべきことはやりつつも、本人にあった学力、かつ雰囲気の
学校にいれよう、、くらいに思っているのが気が楽なんですかねえ...
中学受験の選択肢が関東圏のようにそれほど選択肢がないため悩ましいです。
本人の様子と地域柄、公立で内申点に悩まされるのもなあ..って感じで。
そうですね、中学受験「する」という選択は、親の協力がなかったら成立しませんし、学校選びも、親がまず注目して紹介しなければ選択肢に入りにくいですし…
どれだけ幸せな、充実した六年間を送れるかというのは、大いに、親のかかわりによって変わってくると思いますよ。
ただ、親が早期から「しこめば」灘でも東大でもいけるはず、みたいなのはやめとけって話です。それはナイです…
選択肢が地理的にあまりない、というのは悩ましいですね。気に入る学校が通学圏にあるかどうかというのが具体的に分かれ道になってしまいますね。