いじめ対策、学校と先生ができること
2015年 07月 10日
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私は、学校の対応はものすごく常識外れというほどのものではなく、「ふつう」かなと感じました。
「良い」という意味ではありませんが、「よくある」という意味で。
公立中学校において、先生はいじめ対応以外に山ほど仕事がありますし、心理の専門家でもありません。どうすればいじめがなくなるかもわかりませんし、学校をよくすることに対してモチベーションを持っていないことが「ふつう」です。努力してもしなくても毎年生徒はやってきますし、仕事もなくなりませんから。
前に、またろうがまさに中二だったときにいじめで大変だったという話を書いたことがありますが
(「ある公立中のいじめとその収束」参照)
いじめはほとんど空気を吸って吐くように日常的に存在していて、先生もいちいち対応できる分量ではありません。ジャージがゴミ箱に捨てられたり、靴の中にはちみつがべったり塗ってあったり、そんな程度では警察に連絡するようなことでもありません。(またろうが受けていたのはカツアゲでも、怪我するほどの暴力でもないので)
無視やからかいや物への暴力や、怪我しない程度の本人への暴力…毎日積み重なれば本人にとっては重大な問題です。私とよしぞうは担任の先生に直接相談しに行き、対応してくださるという話でしたが…
対応そのいち、校長先生が朝の会のときに「いじめはいけません」って話をしたのですがそんなものでおさまりません(笑)
対応そのに、担任の先生がいじめをした側とまたろうを両方呼び出していわゆる「手打ち」…
いじめた子「ごめんなさい」(←先生が無理やりいわせる)
先生「もうしないわネ」
というのがありましたが、またろう曰く、これ最悪だそうです。その場にいたたまれない気持ちなのはもちろんですが、いじめがエスカレートすることはあってもこんなことではおさまりません。
他に何をすればよかったのか、私もそんなにいい知恵があるわけではありませんが、ちゃんと効果のあった対応もありました。「クラス替え」です。
いじめをした子とされた子を物理的に離し、いじめられた子のクラスには、いじめっ子たちにも押さえの効くリーダータイプの子と、力のある担任を配置します。
これは効果ありました。ただ、この手は学年の変わり目にしかできません。それまでの半年以上が非常に長く感じましたが。
起こったあとの対策としては、なかなか特効薬はないように思います。クラス替えはいいですがいつでもできるわけではなく、そもそも単学級の学校ではそんなものはありません。
ほんとうは起こったあとにどうこうするより、いじめが起きにくい風土を醸成するほうがずっと根本的な対策といえます。公立中よりはるかにいじめが少ない私立中は多数ありますから、それをモデルに考えれば何をするべきかはわかるはずです。
しかし、突き詰めて考えれば考えるほど、公立中のなかで、いじめが少ない風土を目指していくことは実際問題難しいだろうとも思います。第一、生徒を選抜することはできませんし、「空気の教育」をしようにも学校として強力なポリシーを作ることもできません。校長先生が異動になればまたがらりと変わってしまいます。やれることに限りがあるのです。それに加えて、いじめ撲滅(低減)を目指すモチベーション自体が教職員の中で非常に曖昧というか希薄です。
結局、学校の変革を待つより先に、私は公立中から私立中へ逃げ出し、子どもも下二人は私立(もちろん私立ならどこでもいいわけではない)に入れて、個人的に平和をむさぼっていた(いる)わけですけどこれって世の中全体ではちっとも解決になってませんね。
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by an-dan-te | 2015-07-10 13:29 | 中学生活 | Comments(8)
そこで自分の子を守るにはモンスターと言われようが気にしないくらいの強い決意が必要に思ってしまいます。
ただ、多くの母達は学校に質問や意見をいうのをためらってしまうでしょうね。自分の子だってそうすることを拒否するでしょうし。
アンダンテさんの場合は先生への話のもっていきかたがうまかったのでしょうか。収束させることが出来てうまくいった事例ですね。
私はおそらく子どもが嫌がってもお構いなしに学校に文句を言いに行くタイプです。それはやめたほうがいいのでしょうけどね。
岩手の学校や、またろうくんの学校の対応を、今のわたしは「ありえない」と感じますが、
思えば、長男(小6)が低学年のとき、それは「ふつう」でした
(同じ経験をしました。HI・DO・I!)。
三年前に校長が変わり、(個々の教員の質という問題は残るものの)状況は劇的に改善されました。
今年、校長先生がまた変わってしまいました……。
もちろん親として必要と思うことは学校に伝えるべきでしょうけれども、それでプラスになるかというのは微妙なんですよね。
またろうのときも、中二でいる間は何の改善も見られず、学年最後のころは不登校にもなり、うまくいった事例ともいいにくいですが、でもとにかくそのあとクラス替えを機に収束したのですから、よかったともいえますね。
「文句をいう」ときのコツは、「事実関係の確認」「子どもの様子(悩み)」「解決策の相談」と、先生となるべく目線共有してゆるゆると冷静に(しかし粘り強く)進めることだと思います。言うは易く行うは難しですが。
校長先生が替わるとがらりと変わるというのはよくありますね。
子どもが小学生のとき、中学校の様子を見ていてまぁよさそうだと思ってもあんまりあてにならないんです(^^;;
> 三年前に校長が変わり、(個々の教員の質という問題は残るものの)
> 状況は劇的に改善されました。
何はともあれ、在学中に改善があってよかったですね(^^)
> 今年、校長先生がまた変わってしまいました……。
あれっ。吉と出るか凶と出るか…
男子のほうと女子のほうで、ずいぶんいじめの出方も違いますね。男子のほうは即物的ですけど、女子のほうは人間関係の綱引きという感じです。
それはまたずいぶん迅速な解決でしたね。やるほうも叱られてすぐストップしたというのは…ほんとによかったです。
先生の力量というか日頃からどのくらいの信頼を得ているかで話がぜんぜん違ってくるのでしょうね。
別に今からではダメという意味ではないですが、知らない人からの申請が来るのが面倒なのでふだんは閉めています。
アメーバのほうはほんと日常のささいな話で、受験に役立つような話は書いていません。その分、子どもが特定できる情報が含まれているのでアメンバーは知人に限っています。すみません!