遅い通塾開始から追いつく方法
2015年 06月 18日
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「遅く」といっても程度がいろいろですが、ここではとりあえず、四年の途中、新五年、五年の途中くらいを考えます。六年になってからだとさすがに「駆け込み受験」感が漂ってきて別の話になりそうなので。
途中から入ると、当たり前ですが、入ってすぐの成績は本人の本来のポテンシャルほどは出ません。いわゆる、「偏差値30からの~」という感じになります(^^;;
早めに追いつかせたいと思うのは親心ですが、そのために
「周りも足踏みして待っているわけではないのだから、
追いつくためには、みんなより余計に勉強しなければ」
と思っていませんか?? 流れに乗るまでは、みんなより多い勉強量でがんがんやらせないと。乗ってからは、ややトーンダウンして通常どおりでもいい。そんなイメージ。
…昨日、久方ぶりにインターエデュを見たら、たまたまそんな書き込みを目にしたので、つい気になってこの記事を書いています。
何がいいたいかというとですね、
「追いつくときにも、自分のペースで行くのが吉」
「勉強量が周りより多くなくてもちゃんと追いつきます」
ということなんです。
理解力や、論理的思考能力、処理速度とかいうことは本人の「ポテンシャル(という表現が適切かどうかわかりませんが、たとえば新四年生から通っていた場合に出せる成績)」に大いに関わってきますが、もうひとつ、
「どのくらいの勉強量をコンスタントにこなせるか」
言い換えれば
「どのくらいの勉強量をこなすと一番よい成績を上げられるか」
ということも本人の能力によって大きく異なります。
だから、そもそも、流れに乗った後の勉強量よりもっと多くこなすとか、そんなの無理というか、考えるだけ無駄なんですね。
むしろ、こなせる勉強量自体が、慣れで多少上がってくるものですから、
最初は、小出しに。
だんだん、増やしていって、通常状態に。
と思うほうがうまくいきます。
最初は、塾に行って帰ってきて、「楽しかったよ!!」…お弁当もきれいに食べて、エライエライ。
無事、テストも受けられた!!…そりゃよかったね(←成績問わず)
それだけでもかまいません。そこから、漢字は毎日少しずつやろう…計算も追加しよう…一行題もやろう…宿題は基本問題だけやろう…テストの直しもあとちょっとでできそうだった問題はやろう…と、長期計画で勉強量の「ふつう」を目指します。
そうやっていって、たとえば、「ふつう」に到達するまでに三か月かかったとします。その間、勉強量は「しょぼい」んですが、別に成績的にみんなとの差がぐんぐん広がっていったりはしないものです。
むしろ、ぐんぐん上がるほうがふつうです。そして、助走期間の三か月に、通常走行期間の三か月~せいぜい半年くらいを足すとほぼ「ポテンシャル」どおりの結果が得られて、
あらうちの子、天才じゃない? このままぐんぐん上がったらどうなっちゃうかしら♪
と思う頃にはピタリと止まります(笑)
こじろうもはなひめも、新五年から日能研ですが、似たような経過を辿りました。はなひめのときのほうが、親の経験値が上がった分、立ち上がりのカーブはずっと急でしたが。どう変えたかというと、やることを最初から増やしたのではなくて、逆に減らして「基本」に絞ったんです。そのほうがスムーズに立ち上がるようです。
中学受験の話と違いますがおもしろい体験をしました。こじろうが中三のとき、あまりに英語が(勉強してなくて)ひどかったので、高校受験用の塾に英語単科で通わせたことがありましたが、最初のころの英語偏差値は40いくつか(o_o)でした。そこから週1の塾授業を聞くだけ(授業の復習や宿題は全ブッチ)で、みるみる直線的に上がっていき、四か月後くらいには60くらいになり、でもそこでピタッと止まりました(^^;; 模試の結果を英数国合わせると、ちょうど「こじろうの行く高校に外部受験で合格できそう」なところに落ち着きましたから、まーそういうふうにできているのかなぁと。
大雑把にいえば、ペースを守っていけば「なるようになる」んです。無理をすると、「なるようにもならない」危険があります。
と、いうことになると、ではちゃんと早くから(新四年から)通塾した場合のアドバンテージってどこに行っちゃったのよ、というのが気になると思います。(→つづく)
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by an-dan-te | 2015-06-18 16:58 | 中学受験 | Comments(11)
娘二人を通わせて、日能研に限らず大手塾のカリキュラムが
年々前倒しになってるのを、ヒシヒシと感じました。
(他流試合すると、分野が未習)
二人とも4年は国算二科目でスタートしたんですが、
軽負担で良かったですよ。
テストやり直しも二科目で済むし、
カリテの解きなおしと復習の習慣付けるには丁度良かったです。
4年の理科は生物、植物分野、社会は地理の一周目が中心ですので
暗記部門で高学年でキャッチアップしやすい分野なんで、
メモチェ押し込みで辻褄合わせました。
やる気スイッチに頼らない、「ふつう」のベースアップには大賛成です。
ひとまず軌道にのってきた感じです。
しかしこれでいいのか?
教室長に尋ねてはみたものの「すごく真面目だし、すごく頑張ってるし、成績にもつながってますよ」と言われても、いまいちピンと来ません。だってこの方授業をしてるわけじゃないんですよね。
うーん。
公開模試の最大瞬間偏差値が、国語59、算数60なんですけど、こんなもんなのかしら?(2科平均55.4)カリテは国語のほうが成績良いです。
?と不安が交錯しつつも、娘は自分の決めたことしかやらないので、なんとかだましだましやるべきことをふやしていきたいと思ってます。(先生からささやいてもらう作戦)
兄ちゃんのときはあれこれ問題集などを買ってはやらせてみましたが、娘はNの教材だけで落ち着いています。単に私の気力がなくなっただけかも(笑)
兄ちゃんは親が付きっきりで勉強させましたが、娘はNの宿題を自力でさくさくこなしているので、これでいいんですよね?
年々前倒しですか!?
そんなに慌てなくても~
仕上がり間に合うというか、レベル変わらないと思うんだけど。
あんまり急ぐと、余計ぐだぐだになる子も多いと思うし(^^;;
四年スタートなら国算二教科で軽量化を図るのもありですね。
塾に通うとか、勉強をするとか、そういう練習はちゃんとできますし。
> メモチェ押し込みで辻褄合わせました。
(^^;;
まぁなんとか辻褄合わせられますね…うちの社会なんかすごい押せ押せでしたけど。
最初からがーーっといくと息切れしますので、
日々やることの質と量を気づかないくらい上げていくイメージがいいかなと思います。忍者の修行みたい?
軌道に乗ってきて、まじめにN宿題をさくさくこなしてるってそりゃもう、文句のつけようがないですね。
> 兄ちゃんのときはあれこれ問題集などを買ってはやらせてみましたが、
まぁそれはそれで親の趣味っていうか楽しいけど(笑)
増やさないほうがわかりやすいし、
別にN教材で何か足りないところがあるわけじゃなし、
余力があれば、教材を増やすよりむしろ、
今の範囲じゃないところを振り返るのがさらなる成績アップにつながると思いますよ。
カリテ解き直しとか。テストじゃなくてもいいけど、とにかくあっちもこっちも基本は大丈夫忘れてない状態にしておくの。
あるいは、国語でもう一歩先を開拓したければ、親子でよりそって読解問題をやり、解答の根拠を確かめていく作業をするとよいかも。
ま、自力でやれてる子にはしばらく放置でもいいんじゃないですか~?? 親の省エネ。
いつも本当的確な面白いお話、楽しませていただいております!前回の宿題の話もうんうん頷いて楽しみました!
5年と言わず4年入塾でも最初は悲惨かも、、、です!
入塾テストから、四則計算とか、文章題だって学校じゃ扱っていない感じの問題だし、字も小さいし、文章は長いし、知識も知らない漢字が出るし、、、
やはり今まで塾や無料テストに慣れてないと大変な成績(共働きで低学年は遊んでればいい、塾なんてあり得ないーと低学年教育に勝手に疑問視していたうちだけかも、、、ですが〕!!!まず、よくこんな難しくて長い時間のテストうけてきたねー、さいごまで書いてきて偉いね〜の世界、、、
最初の偏差値には衝撃をうけました、、、、(笑〕緊張して足し算間違えたり!
多分今も先取りして計算六年までスラスラ、社会地名スラスラ、漢字スラスラ、の子達とは差があるんだろうなとかんじます、、ーー
4年は2教科、いいかもですね、、、算数漢字じっくりできますね、、、
前回地理の相談しましたが、ものすごい反抗期と子供の地名パニックで大喧嘩になったので本人任せでテストうけたら、30点くらい、、、
本人も流石にびっくり!ショック!!!で、次からは助けてと言われましたが(苦笑〕、漢字も難しいし、学校でも軽くそのうちやるでしょうし社会や理科は学校教材はカラフルで充実してるし、実は5年からのほうがスムーズかもですね、、
4年でいままで日本地図すらしっかり見たこともない子だと、もう山川の名前覚えるので精一杯で、位置や背景まで理解いきません、、勿論まだ学校であつかつていないから地図帳の扱いもわからず、、、
今から社会に時間取られていいのかしら、、、
でも2科目受講ができないじゅくなので、、地味に、、、頑張ります、、、、
ここのブログにくると、本当色々勉強になり心落ち着きます、、、またどうぞ、寄らせていただければと思います。
アンダンテさんはずっと前からおっしゃっていますよね。
うちは5年春期講習から塾通いがスタート。
もちろん驚きの偏差値から下位コースで幕開け。
アンダンテさんの本やブログを隅々まで読んで、
「とにかく焦らず、いまは基本。半年後を目安に」
それでも最初の3ヶ月はたいして成績が上がらないので、
「やっぱり基本だけじゃ偏差値はあがらないのでは?」
と不安になり、応用問題に手をだしては理解不能。
でも5ヶ月後には基本だけでもちゃんと帳尻があってきて、
一年後のいま、6年生ですが、まだ上昇中です(^^)
この、あと伸びが楽しいのが途中入塾の良いところ?
でも最初の半年は親に覚悟がいりますね~。
> 4年入塾でも最初は悲惨かも
あぁ…
カリキュラムは「きりよく」始まっているんでしょうけど、一斉スタートのようであっても入塾前に準備してきたおうちもあるでしょうし、いきなりだとやっぱり小学校生活からのギャップは大きいかもしれませんね。
> 最初の偏差値には衝撃をうけました、、、、
いいんです、あと上がるだけですから!!(^^;;
地理の大喧嘩はうちでもありましたねー
覚えられないって。
まぁ私も記憶力悪いんで気持ちはわかりますが、
結局パニックにならない量、かつ、その中でなるべく関連をつけるエピソードをつけて区切っていくことで乗り切りました。
学校で導入してもらってからのほうがスムーズ、という面は確かにあるのですが、
暗記が苦手で細かく区切って行かなきゃいけない場合、
あんまり後からだとやっぱり間に合わないのでorz
四年から小刻みに抵抗をなくしていくのが得策かもしれないです。
山の名前を全国の分覚えるとかって、関連も見えないしツライじゃないですか? それよりは、ある地方の話をして何かのトピックに関連あるものだけを山、湖、川、湾などと覚えていくとまだしもやれるようでした。
はい~
親の忍耐が試されますね(笑)
なんかの修行かってくらい。
基本に絞って全体を押さえていると、六年になって楽です!!
> この、あと伸びが楽しいのが途中入塾の良いところ?
そうですね。空回りせず積み重ねていけば順調にゴールインできるでしょう(^^)
娘は3月からZ会の受験コースを国算で始め、4月から4教科にしました。予想通り難しく、国語と算数は特に悲惨で、毎晩バトルを重ねながら、四則計算やら、長文読解はぐんとできるようになったんです。
ところが、きのう日能研の入塾テストを受けて自己採点をし、撃沈(><)
よっぽど3年秋に受けた日能研の方が出来がよくて、3か月の苦労はなんだったのか、と落ち込みながら親子で見直ししました。
でもアンダンテさんの記事を読んで、受験まで時間はたっぷりあるし、成績はあがるだけと信じてがんばってみます!
娘は暗記が得意なようで社会は嬉々として取り組んでいます。お風呂で日本地図を覚えていたのがよかったのかもしれません。私はいまだにあやふやなんですが・・・。
計算は日能研の問題集を買い、毎日やるようにしたら、
ぐんと伸びました^^
ありがとうございます。
漢字は1学年先の漢検を持っているので、夏休みから四字熟語や語彙を増やす方をやらせるかなあ。
暗記が得意というのはいいですね~
うちにはそういう人材がひとりもおりません(^^;;
計算を地道にやって手ごたえを感じているようで、順調な滑り出しですね。
え? テスト??
今から気にしてたら疲れるよ。一回一回の結果なんてあてにならないし(特に今は)
テストで一喜一憂とか
親子バトルとか
しないですめばそのほうが楽だし成果も出ますよ。
まぁそうはいってもバトっちゃうんだけどね…
暗記も計算も語句も、積み重ねは裏切らないので、テスト結果をいちいち気にしないで粛々と進めていけば五年本格スタートのときにスムーズに行けるでしょう。