「運針」と「礼拝」   

豊島岡では毎朝「運針」をしているというのは聞いたことがあったのですが、なんとなく縫った分が溜まっていくイメージで思い浮かべていて、「端まで縫い終わると、生徒たちはなんのためらいもなく赤い糸をすーっと抜き去り、また初めから縫い直す」というのを読んでちょっとびっくりしました。

  にほんブログ村 受験ブログ 中学受験へ←私学にはそれぞれはっきりしたカラーがある。
はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと ←アマゾン
*「なか見!」機能で「立ち読み」できます♪

まー、そりゃ、取っておいたらたいへんな量になってしまいますよね。でも、月イチくらいで保存していたら、進歩の過程が見えておもしろいかなと思うんだけれど、そういう発想のものじゃないんでしょうね。

「女子学院」のほかに
「中学受験 注目校の素顔 豊島岡女子学園中学校・高等学校」
も送ってもらったので読みました。

「運針」にしても「礼拝」にしても、毎日まいにち、決まった時間枠を取って、自分と向き合う時間を持つというところが共通しています。それも六年間…

それだけの期間、コンスタントに「何か」を積み重ねればそれはその人にとって大切な「軸」を作る働きがあると思うのですが、そこに何を持ってくるかは、私学のポリシーによって異なるわけです。「運針」でも「礼拝」でも「小テスト」でも「読書」でも「ラジオ体操」でも何でも考えられますけど、どれを選ぶかによって、出来上がる人間の傾向は異なってくるでしょう。

運針が導入されたときのポリシーとしては「無心になる」「努力の積み重ねの大切さを学ぶ」「基礎基本の大切さを知る」「特技を持つ」という四つが挙げられていたそうですが、現在、その「特技」の意味は別にお針子さんになれるように、という意味ではないでしょう。毎日讃美歌を歌わせているからといって、歌手を養成しようとしているわけではないのと同じように。

毎日礼拝があり讃美歌を歌ったことは、私にとってキリスト教を信じるようになるという効果は皆無でしたが、何か自分の深いところで、「これは大丈夫」「これは危ない」というような根源的な仕分けをするための芯になっているような気がするんです。もちろん、中高六年間にそんなつもりは一切なかったですけどね。あと、それとはまったく別のことですが、趣味の音楽をするにあたってはとても頼りになる感覚を育ててくれたと思います(そういう意味では「特技」というのもハズれてはいないということに…)。

「運針」か「礼拝」かということのほかにも、違った点が多々ある学校ですが、私が特に「おぉ」と思った違う点をいくつか。

(1) 時間は有限であるということを伝える教育
限られた時間を活用するということを意識させるようにしている。部活の時間が短い中で成果を出していくこと、慌しい生活の中でも勉強時間を確保することなど。教師もなんと17:30下校(o_o)

(2) 授業はいずれも充実、だが向いている方向はやや異なる
少なくとも本から見る限りは、JGも豊島岡も非常に実のある授業をやっている模様。ただし、JGがよくいえば大学受験の先を見通しているとも、悪く言えば結局受験は塾頼みともいえる、アカデミック・教養寄りの考えで組まれている一方、豊島岡ではしっかり受験で求められていることを意識して組まれているらしい。教員自身がセンター試験を解き、東大・一橋入試問題の解説集を作成し、それらから逆算して生徒に何を教えなくてはいけないかを把握しているとのこと。これは別世界だね。

(3) 完璧主義!?
最近の生徒を見ていて気になるところとして、「完璧主義」を挙げている。「(自分も他人も)完璧じゃなくていい」「ときには弱みを見せて人に頼ってもいい」ということを伝えていきたいと(校長談話)。完璧主義…というのは、JG生からはかなり遠いところにありそう(^^;;

というわけで、すごく違う学校だなと思った。おもしろかった。

この調子で「桜蔭」とか「雙葉」とか読めたらおもしろいけどねぇ。今、出てないってことは難しいんでしょうね。

「アンダンテのだんだんと中受日記」総合インデックス

インターエデュ
*みんなの中学受験満足度向上委員会

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ
にほんブログ村

にほんブログ村 中学受験(指導・勉強法) ←ランキング参加しています。
にほんブログ村 中学受験 ←こちらも参加しています。
にほんブログ村 中学受験(日能研) ←こちらも参加しています。

実用書じゃないけど文句ナシのおもしろさ↓
ブログやってなかったころのこじろうの様子がちょこっと載ってます。
中学受験 叫ばせて! (地球の歩き方BOOKS) ←アマゾン
[PR]

by an-dan-te | 2014-10-02 13:52 | 中学受験

<< 中学・高校受験向け新連載のお知らせ 女子学院今昔: 変わらないこと... >>