ミスも含めて実力です…けど
2013年 10月 03日
(え、なんで気になったかって…そりゃ、「ミスが服着て歩いてるタイプ」の子を持ってりゃ気にはなりますよね。)
はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと
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「ミスも含めて実力です」という言説にちょっとひっかかりを感じました。
この言葉自体は100%の真実です。だって、この場合の「実力」というのは、「人生で幸せになる才能」とかそういうことではなくて、入試でいうところのペーパーテストで何点取れるかという意味の「実力」。それが、ミスも含めて何点とれるかの話であることは、論じる必要がない、というか定義そのままですからね。
だから、何がひっかかるのかというと、
(1) 「誰だってミスはするのだ」
どの子も、ポカミスで落とす点というのがあって、「家で落ち着いてやればできたのに」は当たり前。だから、「もしミスがなかったら」というのを言い出したら、全員の点が上がるのであって、「本人の(ほんとうの?)能力はもっと上」ということにはならない、という考え方。
(2) 「小さいころからのしつけの問題である」
「おかあさんが「ミスさえなければ…もったいない」と思うことが既に甘やかしです。 」「小さな頃からの躾の蓄積の影響です。親が甘やかすとミスが多い子になります。 」という考え方(いずれも、エデュスレから引用)。
(1) について、確かに、誰だってミスはするのです。人間そういうものです。でも、その頻度は人によってケタ違いです。量が違えば世界が変わります。
失点のうち、どれだけが「落ち着いて考えればできる(ポカミス系)」で、どれだけが「落ち着いて考えてもできない(理解不足系)」なのかを分けて考えることには意味があります。対策が違うからです。実力が違うからではないにしても。
まず、ポカミス系が顕著な子であれば、その体質のままでも、たとえば問題が簡単なのより難しいのが有利、ということがわかります。学校を選ぶにしても、スタンダードな問題で、高得点勝負のところは無理、それより難問が取れたらOKでミスをカバーできる、合格者最低点が低いところが狙い目ということになります。
あるいは、中学受験をパスしてもっと後で受験するようにするのも根本的対策かもしれません(これはほかの大きな問題がいろいろ絡むので難しいですが)。
そして、得点力を改善していくうえでも、ポカミス系なのと、理解不足系ではやるべきことの傾向が違いますよね?
ミスだからって軽く見るわけじゃなくて、むしろ、ミスが重要だから、それを減らすように真剣に考える必要があるわけです。
それで(2)ですが…私は、こういうことを言い放つ人を見ると、「あぁ、またろう族を育てたことがないのね」「人生のハバが狭くてかわいそうね(←超~上から目線)」って思っちゃいます。
ミスがめちゃくちゃ多い子、そこそこミスする子、ミスがかなり少ない子の幅広い三パターンを育てた私から言わせていただければ、しつけが似たようなものだって子どもの性質はピンキリです。本人が持って生まれた性質の強さ、偉大さの前では、親の影響力なんてほんのちっぽけなものです。
でも、いくらちっぽけでも…親ですから、子どもがこうだからって諦めてる場合じゃなくて、できることをしますよね、ささやかでも。ミスしやすさの傾向をつかみ、子どもに認識を促し、どうすればチェックルーチンを組み込めるかをいっしょに考える(できれば、子どもに考えさせる)。ミスしやすい場面で、ミスを回避する行動を、根気よく練習させる。そうやって、へこまず、あきれず、種をせっせと撒いておく…
「ミスが服着て歩いてるタイプ」の子は、なんどもある「模試」なんぞでは気合いが入らなかったかもしれませんが、自分がほんとうに行きたい学校の本番入試くらいは突然いつもと違ったテンションになったりするものです。ミスの多い子が、本番だけはふだんと違う精度のよさを見せてくれるってことはよくあることなんです。そのときに、親が撒いておいた種も、ちょっとは効いたのかなと思えたら、やっぱりうれしいですよ。親のロマンみたいなものです。
そこまで考えると、「ミスも含めて実力」ではあるけど、我が子のポテンシャルはこんなものじゃなくってよ!! と思ってみるのも悪くないと思います。親くらい信じていたっていいじゃないですか(^^)
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by an-dan-te | 2013-10-03 13:02 | 中学受験 | Comments(27)
なんで、みんな私の育て方のせいにするんだーー。
「人生のハバが狭くてかわいそうね」
早く、その境地に、、、到達したいです。
厳しく躾ければ、きちんとなるなら、そんなに楽なことはないと思います。アメもムチも、あんな手もこんな手も、、、色々やってるのよっ!!
ミスの多い子が、本番だけはふだんと違う精度のよさを見せてくれるってことはよくあることなんです、、、これ、最近ありました。
今度のテスト悪かったらクラス落ちるかも、、、って言われた後のカリテ、最後尾から最前列へ、、、でもまだクラス落ちの恐怖から逃れてませんが、、、たまにこういうことがあると、やっぱりうれしいですよね、日ごろが日ごろなだけに。
または頭の回転が早すぎて、手が追いついていません。もっと難問に出会えるようになったら、もしくは手の動きが早くなったら、頭と手が一致します。
ときどき素晴らしい瞬発力を発揮します。ものすごい集中力を発揮します。ミスが多いと言って萎縮させるようなことをしてはもったいないです。ミスを含めての才能なんです。ミスが減るよう、根気強く付き合って育てましょう。あきらめたらもったいないです。大器晩成型の子です。
と言ってください。mー_-mお願いします^^
> なんで、みんな私の育て方のせいにするんだーー。
お疲れ様です_o_
> 早く、その境地に、、、到達したいです。
私も二十年(?)かかってようやくここまで来たからねぇ…(-_-;;
ほんとにねー。
> アメもムチも、あんな手もこんな手も、、、色々やってるのよっ!!
おだてたり脅したり、にんじんぶらさげたり、諭したり、思いつくことは何でもやったよね。
> 今度のテスト悪かったらクラス落ちるかも、、、って言われた後のカリテ、最後尾から最前列へ、、、
あら、はなちゃんみたい(^^)
そうそう、ウチは二歳のころから大器晩成を狙ってますから!! (大器晩成早期教育-笑)
年齢が進むとね…
ひとつひとつのミスで、しゃれにならない事態も起きますので、自分の癖を知り、ミスを回避したり、ミスしても致命傷にならない工夫とか、大事になってくるんですよね。もうちょっと、がんばってほしいです。
算数は、本人的には100点かもとか95点とれたかもと言っていても、実際返却されると良くて80点。
理解できなくて間違えているところが1箇所だとすると、ポカミスは3箇所とか・・
余りにある割り算の答え欄に 5人あまり3こ、と書くべきところを5こあまり3こでバツとか、そういうのすごく多いです。
本人の物の管理とかぐちゃぐちゃな面を色々見てて、勉強面もまあ今はしゃーないか~、理解できてないわけでもないんだし、って思ってましたが、本人がふと「何で自分が思っているほどの点数が取れないのか。おかしい」ってことを今朝ポロッといったんです!
なので「わからなくて間違えた以外に、わかっているのに書き方が違うとかそういうの多いよねぇ。できるだけゆっくり落ち着いてやって、見なおしすれば思ってるくらいの点になるんじゃない?」って話してみました。
まあすぐには無理だろうけど・・
でも本人なりに何かに気づいていたのかもしれませんね。
私見ですが、性格的なものでミスを引き起こすタイプの子は、筆圧が薄くて読みにくい字(雑な字)を書きませんか?
日常生活でうっかりが多い子をいろいろ観察してみたんですが、そういう字を書く子が多かったんですよね。
息子は塾に入った時、塾長から、「こういう字を書く子は学力が上がりにくい」と言われました。
でも私は何となく釈然としませんでした。脅しの材料として子どもには使いましたが^^;
幸いにも、息子の担当は塾長ではなくて、字に無頓着で時々ミスもする^^;、だけど一瞬で答えを出したり、すばらしい解法を披露する東大卒の先生だったので、息子は心から尊敬し、数学は右肩上がりに上がりました。
字のことばかり言われていたら、もしかしたら伸びなかったかもしれません。
受験時は、適度な緊張感のおかげで、いつもはしない見直しをしたり、ていねいな字で書いたり、一瞬だけ性格が変わったので何とかなりました。
うっかりタイプの子でも希望はまったく捨てる必要はないです!
ただ、最後の最後までハラハラドキドキするのは避けられないですね(涙)
ミスの多い子って、内申的にもかなり厳しい(私見では忘れ物も多い気がするし)ので、内申不要な高校(レベル高いところ)に行ける学力がないとやっぱり厳しいのかな、と思ったりしています。
あと、横ですが、
>私見ですが、性格的なものでミスを引き起こすタイプの子は、筆圧が薄くて読みにくい字(雑な字)を書きませんか?
私自身が薄くて読みにくい字を書くのですが、ミスはさほどでない(特に筆圧しっかりなうちの下娘に比べるとだいぶ...)んですよね〜。
ミスのすごく多い下娘の方が筆圧強いし上手です。
>私自身が薄くて読みにくい字を書くのですが、ミスはさほどでない(特に筆圧しっかりなうちの下娘に比べるとだいぶ...)んですよね〜。
ミスのすごく多い下娘の方が筆圧強いし上手です。
おーーー!! そうでしたか。そういう場合もあるんですね。私の周りにいなかっただけなんですね。勉強になりました。塾長にも教えたかったです^^;
アンダンテさん、すみません。
しつけの問題、とか言われちゃうと「親の立つ瀬がない」と思いましたけど、塾の先生に言われたことは
「子ども本人が『ケアレスミスだ』と言うのを、保護者の方はそのままの意味で受け止めないでください。本当に「ケアレス」だったというミスは2割くらいで、あとの8割のうち半分は『問題を読めていなかった』もう半分は『解き方を理解していなかった』という状況です」
ってことで、、確かに、うちの子の場合、問題読めてないことが多かったです。
三年生だとまだ、今後どうなるかはわからないので、案外なんとかなったということもあるかもしれませんよ。もちろん、なんともならないこともあるかもしれないけど(^^;;
ご本人がミスで落とす点数に気づき、それをなんとかしたいと思うならばそれは大きな第一歩です。
またろうとよしぞうの分水嶺というのは、まさにそこにあるというか、「どうにかブチ通す!!」という気合部分だと思うんですよね。
よしぞうがいうには、「ゆっくり落ち着いて」というより、スピードを高めていってチェックルーチンを組み込む感じらしいです。どういうのが合うかは人によって違うと思いますが。
くるみさんの息子さんとまたろうとはかなり似てますね。ポカミスが減らなくても、難しい数学なら稼げるという。学校の先生は、簡単な問題(定期テストと業者テスト)の数学しか見たことがないので、またろうが数学できると思ってないんですよね。塾の成績見せたら「へぇー数学できるんだね」と調査書書いてくれました。
つっこみどころはきりがないんですけど、どんどんくさしていってもしょうがないんで、いいところを認めて伸ばしてやりたいですよね。できれば親でなく他人が認めてくれれば勇気百倍です。
> ただ、最後の最後までハラハラドキドキするのは避けられないですね(涙)
ほーんと。心臓に悪いよね(-_-;;
そうなんです、年齢が進むといろんな本人なりの成長というので救われる部分はありますし、高校入試でも難しい数学とかで稼げる場合もあるんですけど、でもねーとにかく内申はね。
またろうとよしぞうの字はサイアクだけど。んで、確かにこじろうはきちんと読める字を書きます。けど、はなひめの字はうまいからなーどういう相関があるかわかりません。
そうですね。低学年のうちからでも、ミスが多い子、少ない子という違いはあるにしても、ミスが多いタイプの子の一部分は、入試が近くなってきたころには精度が上がり、目立たなくなってくると思います。
その理由としては、成長が追いついてくる、全体の理解がまとまってくる、演習が行き届いてくる、気合が入ってくるなどいろいろあると思いますが…
一方、ちっとも整ってこないって場合もありますよ(^^;; 「考えたほうが良い」と思ってもどうにもならない現実というものがあったらそれはそれでしょうがない。レアケースであろうが親はそれを見守っていくしかないですね。
確かに「ミスをするには訳がある」ということで、ミスをしやすいもの、というのを分けていって、理解を深めていくと、ちゃんとミスが収束していく(理解が追いついていく)ということは多いものです。
それでもランダムに残るベースのノイズみたいなもの…それが多い体質と少ない体質がありますね。そのほかにもいろんな「型」があるかな。はなひめの型はちょっと変わったタイプでした。磨いて磨いて、整ってきたときには最初からは考えられないくらいの精度になるというか。
おー、ありがとうございます。読んでみました。いやー、こりゃほんと疲れますね…
親は見栄にまみれてコケてもしょうがないですが、子ども本人は気の毒ですね。
私の親が私を甘やかしてたんですかねー(笑)。
私は「この人はミスが多い子を育ててなかったんだなー」ではなく「この人はミスが少ない人なんだなー」と思うことが多いです。
いやぁ、マジうらやましー。
子育ての場面では「心に棚を作る」ようにしてるんですけど、まぁ自分がね…確かに。
傘なくすし電車乗り過ごすし(-_-;;
こんな私でも家族内では「お世話係」「物探し係」に回るんですから。人材払底もはなはだしい。
ほんとにねー。同じ親から生まれて同じ親が育ててこの違い。おもしろいですよね。
ミスも多く、ボーーーッとして聞いてない!!
もう、全体が「のびしろ」ですって感じ(^^;;
***さんの娘さんも本番だけ集中できたんですね…心臓に悪い…


