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選択肢のニオイをまじめに嗅ぐ   

選択肢のニオイを嗅ぎ分ける、というと、たとえば、まともに勉強しないでテストだけ切り抜ける裏技的なものだったり、あるいは前に紹介した「国語入試問題必勝法」みたいに入試問題をおちょくったりするものだったりを思い浮かべると思いますが。

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まじめな話、よーくニオイを嗅いでおくのは意味のあることです。

国語の読解問題で、たとえば、「登場人物がそこで引き返したのはなぜか」「本文の要旨に最も合うものは何か」とかね、出題者の作業を考えてみれば、当然、正解が最初に出来上がるでしょう。そして、そのバリエーションを作っていく。どの選択肢にも、「これは違う」というものを混ぜていくことになるわけですね。

出来上がった選択肢、それが四つなのか五つなのかはともかく、並べてよーく比べると、同じような(似たような)ことを言っている部分、違う部分が浮かんできます。

それが見えてきたらあとは各部分が文章のどこに当たるか(あるいは文章のどこに反しているか)を探していけばいいのです。

このようなステップをまじめに考えて、
・選択肢を部分に分ける
・選択肢同士を比べる
・文章の該当箇所を探す
という作業について具体的に説明している本がありました。

読むだけですっきりわかる国語読解力 (後藤武士)

…ついこの間、立ち読みで見つけて即買いしました(^^) この本、読んでみてびっくりしたんですけど、題材として載っている文章が、文学作品などの引用じゃなくて、この著者の書き下ろしなんですよ。だから、文学的にスバラシイ文章かどうかはさておき、そこで説明したいことが明快にわかる具体例になってるんです。どこもかしこも。

親子で「腹をくくって」、読解練習をしようとしたとき、親は「亀の甲より年の功」で答えはわかるんだけど説明ができない、ということがよくあります。国語読解でも、算数の一行題みたいに、考え方の「基本ツール」にあたる部分はあるんですけど、それをあえて説明しなきゃいけないことって、日常生活にはないですから。でもそれを、ぼんやり暗闇でなく明るみに引きずり出しておかないと、おこちゃまな国語苦手男子(それでいて妙に理屈っぽかったり)の説得はしづらいじゃないですか。

そんなとき、親が「予習」しておくのに手ごろな本だと思います。

選択肢のニオイを自信もって説明できるように!!
…この選択肢とこの選択肢はここが違うけれど、文章のココにこう書いてあるから、こっちはダメだよね。
とか。
…どちらもこの文章に書いてあったことだけど、それは例にちょこっと出てきただけで、これは何度もしつこく語られてて、文章の最後の結論部分にも書いてあるからね。
とか。

それと、選択肢についての第一章より、さらにお勧めなのが第二章「四つの対立概念を理解する」のところ。「具体的」←→「抽象的」、「主観的」←→「客観的」とか、そういう対立概念をふまえて文章を読み取る例が載ってます。実はこのあたりが、大人にとっては当たり前で、幼いタイプの小学生にはわけわかんない部分だと思うんです。でもわりと理屈っぽいから、わかっちゃえば国語苦手男子にもヒットするんじゃないかな。

ほんとは子ども自身がこの本を読んでくれると話は早いんだけどね~
決して難解ではなく、いちおう「子どもが読んで理解できる」ことを目指している本で、子どもによっては小学生でも読めると思いますけど。でもまぁ、それができるくらいだったら、国語で苦労してないか(-_-;;

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by an-dan-te | 2013-08-31 14:45

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