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「合格可能性」が「合格」に変わる瞬間   

大学のとき、私は将棋部に入っていたのですが、部内ぶっちぎりの最弱で、二年生になるころでもたぶん四級とかそんなもん。周囲は少なくとも三段以上。

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男子だとふつう、初心者で入部する人はいないという事情によります。それで、ふだんは、強い人に駒落ち(ハンデ戦)で教えてもらっていて、そうすれば勝つこともあるのですが、何かで部内リーグみたいな平手対局(ハンデなし)に嫌々組み込まれると、何がどうあっても負け続けることになるわけ。

負けるのは、単に圧倒的な実力差によるものであって、別に私が何か失敗をしたからじゃありません。でも、ただずーーっと負け続けてると、だんだん「勝ち方」がわからなくなってしまうんです。いつも、「なんとか、恥ずかしくない手」を指して無難に負けることだけ考えているような。

そういう状態だと、次に大会などで、自分とどっこいレベルの相手にせっかく当たっても、なかなか勝てなくなってしまいます。勝つイメージが描けない。

私の中学受験は「負け続け」で終わっています。そののち転入でJGに滑り込んだことは、それを打ち消すような成功体験になってません。ぜんぜん別物ですから(英数国、少人数の入試)。だから、こじろうが中学受験に臨んでいたときは、まさに「勝ち方がわからない状態」。

たとえば、模試で「合格可能性80%」というときの意味は、そのくらいの成績の人が100人受けたら80人受かるだろうというものです。それはマクロとして見れば正しいのでしょうが、自分がその80人に入るのか、20人のほうに入ってしまうのかについては何も語ってくれない。

ある一回のテストでそのラインを越えたということではなくて、何度やっても越えるとしたら、「確率」としてはより上がるかもしれません。でも、何度模試を受けて、何度80%を取っても、それは決して「必ず受かる」という意味にはならないのです。

私は、当時の四谷大塚の、合不合予備と、四回の合不合ですべて80%ラインを余裕持って越えていた第一志望校に落ちました。体調が悪かったとか明確な理由は何もなく。

その体験から、どんなデータを見ても「合格イメージ」が描けなくなってしまった私は、こじろうがR4偏差値を超えようが、過去問で毎回余裕ある点数を取ろうが、どうしても安心できませんでした。「だって、試験は水ものだから」。水ものなのは事実ですが、データ上ではより少ないはずであっても、落ちる可能性にばかり気が行ってしまうというのはよいことではありません。

入試と将棋は別物ですが、成功イメージを持っているかどうかが、どこか微妙な部分で鍵を握っていることには違いがないと思います。ただし、こじろう受験の場合、受験するのはこじろう本人であって、悪いイメージに固まっているのは母なので、それに関係なく合格することもあるかもしれませんが。まぁ親がマイナスオーラを発しているというのも、やっぱり伝染する危険があるから避けたいものです。

それで、とりわけ余裕を持って、ある程度失敗しても落ちることはない学校を初受験に持ってくるというのは意味のあることだったのです。私にとって。それで、ただ易しい学校を受かっただけだと、ちゃんとやれたのかどうかがわかりませんから、特待が出るとか、点数がわかるとか、何かしら目安になるものがあるとなおよい。

そんなこんなで、またろうの受験も、こじろうの受験も、はなひめの受験も、塾の先生が呆れるくらいの余裕を持った学校を初受験に選び、そこの特待スタートとなったわけです。

模試やなんやかやのデータが示してくれた、合格可能性。その「可能性」をいくら積み重ねても、それは「可能性」に過ぎなかった。それが入試を受けて、「実力どおり」受かってみることでようやく、確かな「合格」というものに形を変えたことを実感できる。ある学校が、「うちの学校にいらっしゃい」といってくれた、ということが体験できるのです。

その次からはやっと、このビビリ母も、実力相応の学校ならばほんとうに合格をとってくるだろう、と客観的な予想に近いイメージを持って子どもを送り出すことができます。ここまでガチガチスタートでいくのは、だから単に母の趣味につき合わせているようなものでもあるのですが、なんだかんだいって、子どももホンモノの合格をもらうとほんとうに喜びますし、特待などよい成績を取れれば自信にもなるようです。

というわけで、「合格可能性」が「合格」に変わる瞬間をまず体験するこの作戦、親または子(か両方)がビビリタイプな場合はお奨めです。合格イメージを持って入試に向かえれば、「実力相応校」を落とす率は下がります。

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by an-dan-te | 2013-01-17 12:35 | 中学受験

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