課題提出・小テスト・補習…「面倒見」の考え方
2012年 10月 27日
←自分は面倒見悪い学校が好きだけど親としてはまた別!?(^^;;
一方、英数は積み重ねの科目で、中学から何をなっていたかというのは、大学受験に直結することでもあるから、各学校しっかりと、指導に余念がない。
しかし、その考え方は様々で…
たとえば巣鴨の英語だと、「名門中学の子どもたちは学校で何を学んでいるのか」(おおたとしまさ、ダイヤモンド社)によれば、
・まず毎週の小テスト
・不合格者は模範解答書き写し課題
・再テスト
・さらに不合格だと居残り
というふうに、細かくチェックして積み重ねていく。これがスタンダード(?)な考え方に基づく面倒見。厳しいようだけど、つまづきは早期発見・対処して持ち越させない(*)。
ところが麻布の英語だと、課題はいちおう出るのだが、
「人によってはとっくに覚えている単語を、何度も書かせるような宿題を出しても意味がない」
ということで「知らない単語を書き出しなさい」というように出し、
「知らない単語がない生徒が何も書かずに提出してもいい」
勉強の仕方はいろいろ提示されるが、各人がその中から選び取って自分の勉強法を作っていくことが期待されている。小テストはあって自分のレベルチェックができるようにはなっているが、「不合格→補習」システムはない、など。
筑駒の数学は、授業だといろんなアイディアを出し合って「エレガントな証明」を探したりとかやっているし、ドリルトレーニング系の演習は「あまり多くやらせても飽きるだけ」という考え方で、プリント大量がっちり提出の学校とはぜんぜん運用が違う。
要するに、センスとやる気がある生徒はいくらでも伸びて数オリでぶいぶいいわすこともできるが、本人がノリそこねれば、どこまでもずぶずぶと沈んでいく。元々、能力の低い子がうっかり合格することもないだろうから、本人のやる気さえあれば自分なりにやっていけるだろうけどね…
「面倒見が悪い」に分類されるであろう筑駒であっても、成績がついて分布表が出るわけだから、「やばい」と察知してから「自分がなんとかする気さえあれば(←ココ重要)、そりゃなんとかするだろうって話だ。
ところで昔のJGの場合、いわゆる「面倒見が悪い」だけではなくて相対的な成績も不明(分布表なし)。どれだけ成績が悪くなっても「やばい」かどうか気がつきにくい仕組みだ。高二か高三あたりになって、初めて外部模試を受けてみたら(それとて学校で一律に受けるわけではない)、「えっ(o_o;;」ということになるという事故もよくあった(らしい)。
#繰り返しになるが今のJGは知らない。
つまり面倒見というのは課題提出・小テスト・補習があるかどうかだけではなく、評価とそれによる指導があるかないかというところまで含めて、そのトータルが学校の特色ってことね。合わない学校に行ったらそりゃたいへん。
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(*)こじろうの学校も、それなりに面倒見よく、テストの結果「やばい」と、再テスト、課題提出、補習などいろいろフォローがある。進学校と異なり、全員同じ大学に連れて行こうとする都合上、優秀層をさらに上げようというより、極端に英数でこぼれた子を作らないということが至上命題。
by an-dan-te | 2012-10-27 08:45 | 中学受験 | Comments(12)
一般的に国立とJGは放任という気がします。それでも一度ちゃんと勉強しているのでやらなければいけないときには勉強できるのだと思います。
体力がある生徒はスパルタ式のほうがいいかもしれません。
女の子やまじめなタイプはちょっとゆっくり目がいいかもしれません。
私が行ったところは放任、でも勉強の手助けをしてくれました。こじんまりしている学校は個々に対応してくれたりするのでよかったです。
私立ではありませんが、受験に関して自分の子供に信用されていない学校だと知った高校教師が、生徒に実験をさせることによりやる気を引き出したという例があります。
私も同感です。
『名門中学の子どもたちは学校で何を学んでいるのか』を私も読みました。流石、名門中学の勉強はすごいなあと感心すると同時に、自分だったら、こりゃ無理だわと思いましたよ。
自分のことは棚に上げて、息子には勉強しろと迫る欲深い母です(笑)。
娘の学校、週刊誌の中学受験の特集記事などで、いわゆる「(入口偏差値の割に)お得な学校」に名前が挙げられることもありますが、今現在も↑の状況です。
それでも、(あんまり「ガツガツやってる感」はないけど)小テストは意外と多いし、テスト直しをノートにして提出という課題もあるし、追試もあるので、
補習はあまりしないみたいです(全くないわけでもないようです)が「面倒見が悪い」わけじゃない…ですね。
偏差値が高くない私立中としては珍しいことだと思いますが、それでも「そういうところ」も気に入って行かせています。
> 目標や夢を決めるといいそうです。
そうでしょうけどそれが難しいというか(^^;;
まぁ私も持ってなかったけど、昔はそれでもなんとかなっちゃいましたからね。
今はわりと、そういうことを考えてキャリア教育とかするところが多いですね。そこも含めて面倒見かな。
あぁ、そうですよね、この本読んで、こういう授業に合わない子がうっかり入ってこないように、ガチで入試やってんだなーと思ったり(^^;;
親はそりゃね…愛があるから欲も深くなるんです。
結果だけ出せば勉強法はなんでもアリってそりゃ、ある意味正しいですよね。要領よければ(能力があれば)勉強時間は短いのもあり。ハードな部活とも両立できるわけで。
あぁ、よろしければお貸ししますよ~
分布表ないんですね。でも基本はきちんと押さえさせてるって感じなのかな。おもしろい学校ですよね~
ちなみにその友人の妹は豊島に行ったのですが、「JGとは校風が真逆で妹には合わず、不登校になってしまった」と言っていました。相性、本当に大切ですよね・・。
「上位の子は いいけれど 下の方だと ピリピリするから たいへんだった~」
って 言ってましたって。
JGも 変わったもんですよね~
自分が 下位にいるって 気がつくなんてね ^^;
める とら どちらも 成績分布表はなし。
でも とらの方は ガツガツしていないだけで 巣鴨と同じような手とり足とりの面倒見ですね~
とらぐらいのレベルだったら 親ががっちり面倒見て 押しこんでいる子が多いと思われるから それを いきなり1人にしても 勉強できないんでしょうね。
めるの方は JG並みの完全放置
高校生だから 当たり前だと思うけれど 面倒見のいい たとえば 巣鴨のような学校は 高校どうしているんでしょうね?
> 雷に打たれたかのようなカルチャーショックを受けました(笑)
はは(^^;;
私が半年通ってた公立中でも、順位ははっきりわかりませんでしたが分布表が出てました。
きちんとやらせる系の学校で、それが合わないのはつらいですね…
> 自分が 下位にいるって 気がつくなんてね ^^;
そりゃすごいですね。21世紀には変革されたんですね!?
とらくんの学校は、意外と面倒見はいいですよね。でもまったりしちゃうんですね(^^) ともかく、いきなり手を離したらえらいことになりそうですから正解だと思いますよ。中学校に入ってまず、親の手は離して学校がフォロー。その交代後落ち着いたら徐々に自立へ…なら理想的ですね。
面倒見のよさ、からどうやって自立へ向かうかというのは難しい課題かな。巣鴨どうしてるんだろう?? 本にもその点に関しては特に記述ありません。