よそゆきの顔、学校説明会でもわかること
2012年 07月 04日

志望校の目星をつけるのもまだこれからなので、説明会とか行かないとと思うんだけれど、「行けば『よさそうだな』と思ってしまって、どこをチェックすればいいのかよくわからない」んだって。
確かに、学校説明会というものは、どの学校だって、いいことしか言わないわけで、いわば「よそゆきの顔」。片っ端から「よさそうだ」と思うのはまぁ不思議なことではないけど。そういえば、私ならどういうポイントで見てるかなと思って、その場では二点、お伝えした。
(1) 学校側は、「いい」と思って説明する中にも、私にとってそれは「いい」とは思わないという場合があるものだ。
(2) 集まる親の雰囲気というのが、学校ごとにかなり違う(具体的には、母親のファッション)。自分がその中にいて馴染むかどうかを考える。
「いい」と思うことしか説明しないとしても、何を「いい」と思うかは価値観の問題だ。学校が熱を入れて説明するポイント、自慢している内容で、「えっ、それぜんぜんうれしくないんだけど」「力こぶ入れる方向が違うだろう~」と思ったら、それはまさに、その学校とはご縁がないと思ったほうがいい。
地域により路線により、あるいは学校カラーにより、集まってくる保護者のファッションもかなり違う。もちろん、個々に見ていけばいろいろなんだけれど、100人200人集まったときに、明らかに傾向の差というのがある。
カジュアル←→フォーマルとか、安そう←→高そうといった軸だけではなくて、趣味の違いもあるしね。
もっと具体的に書きたいけど、どの学校のことかわかってしまうのでやめておきます(^^;;
とにかく、これまでに私が行った学校説明会の中で(二人目受験中のわりには少ないほうかも?)、(1)(2)のポイントでいって「気になる」「やめとこう」と思った学校は複数あった。でも半分よりは少ない。もともと、HP程度でわかる情報はチェックして、気に入るかもと期待してわざわざ足を運んでいる学校だから、やっぱり行ってみたら「いい学校だな」と思う率は高い。高いけれども、うーん、そうだったのか、じゃここはないなと思う率もそんなに低くはない。
やっぱり説明会とはいえ、実際に学校に足を運ぶことでわかることはけっこうたくさんある。
おもしろいと思うのは、(1)のポイントでNGな学校と、(2)のポイントでどうも違うと思う学校は相当重なるってことね。みなさんはどうですか?
あと、昨日は言い忘れたんだけど、なんといっても、そこの学校の生徒さんを見てどう感じるか。これまた、どういう生徒さんを見てぐぐっと来るかは人によって違う。必ずしもお行儀のよく統制のとれた様子が気に入るというわけではない(少なくとも私の場合は)。
前に、ある学校の説明会に向かうとき、ちょうど学校が終わった生徒たちがぞろぞろと駅に向かって歩いているところをさかのぼるような状況になったんだけど、三々五々歩いてくる雰囲気がほんとうに…リラックスして楽しそうで。適度なきちんと感がたいへん好ましく、あぁこの中にはなひめを置いたらすごくしっくりくるなと(^^)。そこが、第一志望校になっています。
文化祭のときの生徒の様子は、それははりきってて楽しそうになるに決まっているし、説明会などで特に説明してくれたり案内してくれたりする生徒がいたら、そりゃきちんとしてるに決まっている。もちろんその中でも雰囲気の違いというのは隠しようもなく感じられることが多いけれど、それとは別に、つくろわない普段の様子(登下校風景など)から感じるものはけっこう参考になると思う。
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by an-dan-te | 2012-07-04 13:30 | 中学受験 | Comments(9)

都立は私が一番ホッとする空間でした。あとはだいたい何とかなると思いましたが、ひとつだけどーしてもここの保護者とは私が厳しいっ!というところがございまして、正直に息子に言ったら解ってくれました。
友人の息子さんが第一志望で進学したのですが、彼女もやはりちょっと大変だったそうです。
まぁ、子ども第一で親に合うかどうかなんて関係ないと仰る方もいらっしゃると思いますが、親も学校に出向く機会はそれなりにありますから。
あと、出張帰りに最寄りの沿線を通ってみたことが二回ほどあります。楽しそうな下校の様子や、思いの外真面目な一面を見れて安心しました。

しかも娘と私のツボが微妙に違うため、2人共いいと思った学校はわずか2校・・・
そんな強気に出られる偏差値でもないのに(^^;
パンフ見ただけで「何か違う」と感じるのは、主に生徒さんの雰囲気かな。その学校が良いと思っている子を出すはずだから、何百人も居る中からこの子?(美人かどうかとかではなく)と思ったら終わりというか。
あとアンダンテさんも書かれてるように、学校が「売り」にしているポイントが自分の価値観からずれている、というのも・・・
> 親も学校に出向く機会はそれなりにありますから。
それもそうだけど、まぁ親が気に入ろうが気に入るまいが、いいっちゃいいとしても、親も「馴染む」場のほうが、子どもとの相性がいい率がやっぱり高いですよ。
親の直感と子どもの直感を合わせて、においをかいでみるって感じ?
登下校風景は、というか電車で乗り合わせたりすると会話も丸聞こえですから様子がわかりますよね。はなひめの第一志望も第二志望も、よく通勤のとき電車でいっしょになって、いいなーと思ってます。
好み(選択基準)がはっきりしてるのっていいことですよね。無駄がなくて(^^)
> しかも娘と私のツボが微妙に違うため、2人共いいと思った学校はわずか2校・・・
でも気に入った二校があればだいたい間に合ったりしません? 特に、複数回受験校であれば。
パンフなんて特に、(学校が思う範囲で)よい面ばかり出るように作ってるはずですけど、それでも、気に入るところとそうでないところがありますよね。

特に大量の参加者の入退場に関するストラテジー(と言うほど大げさなものでもないですが)がエレガントな学校は、願書の提出や出題内容まで合理的なエレガントさを感じます。
働く母親は、時間や労力の無駄使いに対してナーバスになるので、この手の相性をつい重視してしまいます。
が、ムスメの第一希望校はこの手の方法に関しては母的にはあまり納得できず…。混み合わないよう考えて下さっているのですが、結果的に不平等感が出てくるというか、努力でどうにかしましょう、みたいな。こういう運営法はきっとその後の生活でも相当に違和感を感じるのだろうな、と思っています。
というわけで、母がヒソカに惚れてる学校の説明会に強引に連れて行きました。入退場は、参加者に無理させず、でもほぼ誰もが平等な方法で、すべてがエレガント。母は惚れ直し、「受けないんだから説明会なんか行かない」と言っていたムスメは学校の持つ知的な雰囲気やユーモアセンスに開眼し、いきなり「これから頑張る」。
…偏差値、あと5以上伸ばさなきゃいけないんですけど。
無理して見せてよかったという結果になるのか、目の毒だったとなるのか…。母は悩みが多いです。
確かに~誘導とかに、配慮が行き届いているかどうかは、ぜんぜん学校によって違いますね。こじろうの学校は…いろんな面でタカビーというか不親切(^^;; はなひめが受ける予定の学校は親切なところが多いです。
> ムスメは学校の持つ知的な雰囲気やユーモアセンスに開眼し、いきなり「これから頑張る」。
わぉ(^^)
それはよかったですね。本人が「これから頑張る」という気持ちになるかどうかで、ここから5くらいは違ってきそうな気がします。

確かに、
> 「その学校の売り」が私の望むものではなかったという後悔
は、重いものに感じられるかもしれません。
第一志望以外については、「似合う」とかその学校のポリシーに入れ込む、というよりは、併願のもろもろの都合で決めてしまうことも多いから、心にひっかかりを持って中学受験を終わることも決して少なくはないのでしょうね。
その学校、友人のお子さんの中で、熱望の第一志望で行った子も、納得のいかない失意の進学だった子も両方いるんですが、学校はその両方をどーんと受け止めてくれる、度量の大きいところのように聞いています。
そしてなにより、お子さんが楽しく通ってるんだったらね…
もう、そんなに、後悔する思いが年々深まるというほど、親御さんのほうで「考える」必要はないんじゃないでしょうか。(続く)
元同級生たちが高校受験で「成功」したといっても、それが今よりよいコースであるとも限りませんし、もうそんなことはどうでもいいじゃないですか?
学校のことはさておき、息子さんが勉強しないことが不満なら、きちんと問題を切り離し、その点に絞って話し合いや誘導をするほうが実りがありそうです。別に勉強をすることができないような学校じゃないでしょ? 勉強をしなくても居心地がいいだけのことで。