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中学受験を親子で楽しめるだろうか?? 2012年版そのに   

何も準備のないまま、新五年で大手塾につっこみ、カリキュラムに乗ってガーーッと進める中学受験っていうのは(こじろう型)、それはそれであり。

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効率はいいし、「学び」としては十分な効き目があったし、入試本番の到達レベルとしても、長期にやった場合とそんなに遜色ないと思う。期間が短い分、燃え尽きるところまでいかないというのもよい。

ただ、もう余裕なくて、せっせ、せっせとこなして終わっちゃう。とても「親子で受験を楽しむ」って感じにはならないよね。

もっと、じっくりゆっくりと、実物を見聞したり、ニュースを見たり、話し合ったり、調べたりしながら徐々に同等以上のことを身に着けていけるような小学校生活を過ごせないものだろうか…

・料理を作る
・家庭菜園で野菜とか育ててみる
・家でできる実験をする
・博物館、動物園、水族館などに行く
・パズル、工作、ゲームなどで遊ぶ
・子ども新聞読む。そのうち、大人の新聞も読んだり、話をしたり
etc.

こういった活動から、「結果的に」中学受験の理科や社会の大きな部分をカバーできるようにしてしまう。また、直接には理科・社会の話題であっても、親子でそういうコミュニケーションをしたり、読んだり、調べたことをまとめたりする中で、ボキャブラリーも増えるだろうし、算数的なセンスも磨かれるだろう。

…うっとりするくらい魅力的なのだが、このように進めていって中学受験にスムーズにつながるほどにするにはいくつかの条件がある。

・親に、それなりの時間と気力があること
・親に、それなりの教養やセンスがあること
・親が、中学受験の知識体系をつかんでいること
・親が、忍耐強くおだやかな性格で、子どもの飲み込みが悪くてもイラッとしないし、子どもの飲み込みがよくても過大な期待をしたり子どもの出来に自分のプライドをかけたりしないこと。

ハッキリいって、私には激しく当てはまらないので(どの条件が当てはまらないかについてはご想像にお任せします)、土台無理な話ではあったけど、もしこういうことをするんだったら、期間には余裕をもって早めから始める必要があった。

それが、またろうに手がかかりすぎて長期に渡りはなひめを野放しにして、またろう・こじろうのダブル受験が終わったら今度は自分の趣味に熱中し、ようやくはなひめが五年になり大手塾につっこんでから「さてどうしよう」ったって遅いのである。

ボキャブラリーも知識も体験も、大幅に足りない…それでも、こじろう型でえいやとやるならそれでもいいんだけど、今回は本人もまったり、親もトシなので無理を避けたり、楽しみ優先で寄り道したりと、どうもえっちらおっちら。やることが半端だよね。

理想を言えば、四年生までに上記のようなたくさんの体験や会話を通じて楽しみ、しかるのちに五年または六年から塾へ行って「受験勉強」としての仕上げをするってとこかな。五年なのか六年なのかは微妙だけど、やっぱり五年からのほうが無難でしょう。六年からで済ますには、それまでの進め方に相当のノウハウと工夫が必要じゃないかと思います。

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by an-dan-te | 2012-06-05 12:53 | 中学受験 | Comments(8)

Commented by のんのこ at 2012-06-05 20:50 x
いつも読み応えのある内容の記事をありがとうございます。
私も子どもと中受を楽しみたいと思っていて、子供はまだ小2。時間はmだあります。が、最近いろいろ試してみて「親が、忍耐強くおだやかな性格で」のところが激しく欠けていることに自分で気づいてしまいました。
もちろん上3つも欠けていますが^^;
それでも自分をだましつつ小4くらいまで「楽しむ」を目指してみようかなと思える記事でした。
(なんで全部欠けてるのにそう思えたのかはなぞですが。)
Commented by みかん at 2012-06-05 23:40 x
アンダンテさま、ご無沙汰してます。昨年のWEB発表会の録音会ではお世話になりました。
うちの小5の娘がいくつかのきっかけから「受験したい」と言い出し、5月から入塾しました。でも、娘も、またろうくんとはちょっと違うけどまたろうくん族なので、やる気はマンマンですが、スキル(時間管理とか、集中力とか)が追いついていなくて、アップアップしているところです。
他のお子さんより出遅れてますし、受験までたどりつけるかはナゾですが、学校でいろいろあった娘が自分なりに将来を考えて前向きになったことが嬉しくて、やれるところまでやらせてみようと思ってます。受験勉強をする中で、集中力がついたり、時間を上手に使う練習とか、優先順位づけが上手になったり、そんな効果があれば十分かな、と。
志望校は高望みしていません。娘が居心地よく過ごせる学校が見つかればよいなと思っています(などと言っていられるのは今だけかもしれませんが 笑)。

アンダンテさん、これからもブログ楽しみにしてます♪

Commented by an-dan-te at 2012-06-06 09:02
のんのこさん、
小二ですか(^^)まだゆっくり楽しめますね。
塾の代わりを親が務めようとすればいろいろ難しい点もあると思いますが、小五くらいに塾に入れるつもりであれば、きばって網羅しなくて大丈夫ですし、楽しんだ分だけおトクです♪
Commented by an-dan-te at 2012-06-06 09:05
みかんさん、こんにちは!!
やる気はマンマンな時点で、またろうとは違いますから、大丈夫ですよ(^^;; たぶん

時間管理は、大幅にうまい下手がありますけど、やれば、やらないよりは上達しますから、うまく今後につなげられるといいですね。

> などと言っていられるのは今だけかもしれませんが
最後までここを見失わなければ、無事ゴールインできるでしょう(^^)
今後ともよろしくお願いします。またピアノも弾こうね。
Commented by kotetsumaman at 2012-06-06 12:33 x
初めてコメントします。
コメントは初めてですが、いつも参考にさせていただいてます♪

「納得!」という感じです。
アンダンテさんが挙げてくださった条件、本当に理想的ですよね。
実は私もそういうことを考え、幼児期から徐々にやってきています。
塾の講師という職業柄、中受の5~6年生の辛さというのを散々見てきてますから…。
我が子はあのプレッシャーに耐えられるタイプではないと判断し、コツコツとやっていくことにしました(^^ゞ

親の条件の最後の部分、全く当てはまりませんけどね~。(笑)
かなりせっかちなもので(>_<)

これからも楽しみに読ませていただきます♪
Commented by an-dan-te at 2012-06-06 22:49
kotetsumamanさん、はじめまして!!
理想というか絵空事の類に近いかもしれませんが(^^;;
そういうご家庭があるとすれば、塾なしで公立中高一貫とか合いそうですね。

そこまでのことは無理でも、五、六年と塾に結局通う間の負担が軽くなるように…なるべくいろんな土台を作っておく、くらいのことを考えればいいのかもしれません。

> かなりせっかちなもので(>_<)
はは(^^;;
親も子も性格的なものは簡単に変わりませんし、できる範囲でやるしかないですよね~
Commented by waki_t at 2017-12-07 09:38
遠隔ですみません。地方出身パパです。

娘が年長のとき1年間「Z会」やってたんですが、まさにこの「体験型」ワークがいっぱい。(ゆえに、親、大変)
でも、今でも思い出に残っています。一番面白かったのは「パフェ」作るんですけど、スーパーに買い物にいくところから始まります。材料となる果物を買いに行くのだけど、どの国が原産地か(あるいは国産ならどこか)をメモして、その中から、使いたい果物を買ったりします。
パフェそのものは、それほど難しいものではないので、家で果物を切ったり、組み立てたりするんだけど、とっても楽しい。あとは、レジ袋で作る「凧」。正月に駅前の公園(電柱がない)で15階建てのマンションより上まで上げました。楽しかった。鶏を煮てスープをとるミネストローネとか、そんなのもありました。あとは植物を育てるみたいな(ま、これは幼稚園とかでもやる訳ですが)。工作もいろいろ。

しまったな、と思っているのは、小1~小3、四谷大塚の通信にしてしまったこと。Z会はまだまだ体験ものがあった様です。ただ、一年間、Z会の「ぺあぜっと」という体験物教材に書かれている事を全部やろうとすると、親もへろへろだった・・・、というので、お勉強にシフトしてしまいました。
うーん、今思えば、Z会継続だったかもしれません。
(ということで、幼児~低学年向けのZ会はお勧め、という話でした。ワークの量は少ないですけど)

今思うと、娘は算数(計算)は苦手だけど、図形問題は好き、というのはこのあたりに秘密があるのかもしれません。
ニキーチンの積み木、とかも、立方体の積み木を買ってきて、嫁さんに色塗ってもらって、遊びました。折り紙も好きだった。そういうの大きいのかもしれません。
Commented by an-dan-te at 2018-01-31 21:27
waki_tさん、
そのZ会の体験型云々って、おもしろいと思いますけどほんと大変ですねそれは。うちは無理だな…

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