小学校の教室、今昔
2012年 04月 21日
←先生も生徒も、すごくまじめに授業やってました(こじろうのときとは違う…)
どのくらい久しぶりかって、えと、五年生の間ずっとさぼってたかも(^^;;
だからすごく新鮮で。教室には、でかいディスプレイが入ってるし、天井にはいくつも扇風機ついてるし(夏じゃないのでカバーがかかってます)。廊下にいろいろ置いてあるものも、六年生仕様に入れ替わっていて、土偶やはにわ(の、もちろんレプリカでしょうけど)が積んであったり、朝日ジュニアの新マンガ日本史が揃ってたり。
ところで、この新マンガ日本史っていうの、ちょこっと読んでみたんですけど、のだめカンタービレの二宮さんが「額田王」の回を書いてて、なかなかマンガとしておもしろかったですよ。家で全巻買うのも大変だし(お金もかかるし、かさばるし)、学校の休み時間とかにちょこっと読めるのはいいですね。けっこう人気があるようで、かなり擦り切れていました。
あと、昔の教室にはなかったものというと…
新聞。毎日、朝日、読売、産経と四誌揃って、一週間分ずつくらいが積まれていました。まさか、四誌を学校の予算で取ってくれてるとも思えませんが、先生個人の寄付でしょうか??
電卓。全員分の電卓が、箱に入って積まれていました。電卓はどういうときに使うのかな??
公立小学校・中学校の授業にはかなりトラウマってる私ですが、今日はとても新鮮な気持ちで聞きました。
教室は、廊下と棚で仕切られている程度で開放感があり、隣のクラスと両方を見比べつつ参観することが簡単にできます。独立性が高くないことは不便なこともあるかもしれませんが、全体にスペースがゆったりしているので気持ちがいいてす。
見ると、机の配置なども昔のかっちりしたものとはちょっと様子が違います。それはもちろん、スペースにゆとりがなければ(人数がきちきちなら)かっちり並べるしかないわけで。外側の列の机をちょっと斜めに配置したりして教室中央に注目しやすいようにしてあったり、先生用のデスクが廊下側に配置されていて、教卓のあたりで子どもが発表してたりするときは、先生もデスクにつくと教卓に「向かえる」ようになってたりしました。
そういった配置は、隣の教室とも違いましたので、いろいろ先生ごとに工夫をしているようです。
今日参観できた教科は、国語・社会・算数でした。
国語は、先生が前に立って説明する、生徒は板書を写すという「オーソドックス・スタイル」ではなく、班ごとに分かれてディスカッションという形式で行われていました。
まず、10分間はひとりずつ静かに読む…それから、気づいたことを班で出し合って…最後に、どんな話が出たかを班ごとに発表、というような流れです。先生は「こう読み取る」的な誘導をしたり結論を出したりはせず、「聞きおく」という感じで、どこまで実のある読み取りができるかは個人と班の成り行きに左右されているように見えました。まだ同じ文章の読みが続くようなので、これで数回分のまとめに入るときにどんなふうにするのかは興味深いところです。
社会は、縄文時代と弥生時代の違い(を、前回やったらしいです)のまとめをして、それから「米作りが盛んになって変わったこと」を考えるというのが今回のテーマでした。
まとめのところでは、「土器」「食べ物」「顔」「住んでいたところ」など、項目ごとに問いかけをすると、活発に手が挙がり、みんなけっこう前回のポイントを理解しているようです。「顔」は縄文がソース顔(ロシア系)、弥生がしょうゆ顔(大陸系)ということで、さてどんな顔だっけというときには、そのでっかいディスプレイに先生のパソコンから資料の絵が映されます。なるほどこうやって使うのね。三内丸山遺跡とか遺跡名もちゃんとでてきて、塾で習うことと同じとはいわないまでも、ポイントはしっかり出てくる感じです。
今回のテーマになってから、考える材料としては、教科書にある大きな絵(見開きどころか、折込みを開くと大きな絵に)とかを見て、「門番がいて槍を持っている」とか…昔と何が違うかといえば、教科書がカラフルで写真や絵が豊富なこと、それと、文章が短くて音読もしないということでしょうか。
脱・ゆとりということで内容は昔のボリュームに戻っていく中で、授業のやり方は違うものになっていくのですね。
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by an-dan-te | 2012-04-21 23:07 | 中学受験 | Comments(2)
授業のスタイル、確かに「今風」だと思います。文科省の指導、末端まで!という感じがします。ただし、教師が授業をうまく支配できる人でないと「雑談」で終わる可能性もあります。今風の授業であってもベテラン教師の方が、うまく誘導しますね。
教科書。丁寧で分かりやすいです。さらに。「発展的」な部分は、あれ、予習シリーズの基本問題で見たようなものもでてくる。分配法則で計算を楽に(あ、これは普通のカリキュラムにある)、和差算もどき、方陣算もどき、等差数列もどき、周期算もどき。もちろんどこにも「○○算」とは書いてない。25X36=25X4X9=100x9=900なんてのもあった。
宿題。多いなぁと思います。これはある面、教科書が盛沢山、授業スタイルが今風なのに対して、演習の時間が授業でとれないからかな、と思いました。演習=宿題です。
拙宅では、宿題が1時間で終われば御の字。よって塾のある日は宿題をヒーヒーやって、寝不足寸前で寝ております。中学受験勉強の復習と思うことにしています。
下手な先生がやるイマドキ授業はただの雑談ですね~
スタイルがなんであれ、基礎学力はつけてもらわないと困るのですが、学校にいる間を「雑談」で流してしまっといて宿題で補おうってのも無理な話です。学校ではあれだけの時間を拘束するのにもうちょっとうまくやれないのかね?? って常々思ってるんですが。