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五感を使った記憶術??   

我が家には、暗記系の勉強が得意な人は一人もおらず、すんなり暗記できる人、さらにはそれがわりと定着する人ってのは、いったい何がどうなっているのか、想像するしかない。

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akira先生の本(「小6になってグンと伸びる子、ガクンと落ちる子 6年生で必ず成績の上がる学び方 7つのルール」…いつも書き写すたびに思うんだけど、タイトル長い!!)に、記憶力を高めるコツというところがあって、コツ1として「五感を使う」となっている。

ここで紹介されているのは、ヴァーノン・マグネセンの記憶の研究というもので、「取った行動」と、「記憶に残る割合」っていうのが表になっている。
・読んだだけ→20%
・聴いただけ→30%
・見ただけ→40%
・話しただけ→50%
・行動しただけ→60%
・上記すべて→90%

とまぁ、きれいな表なのだけれども、これの意味するところをまじめに考えようとすると案外わからない。「見た」のと「読んだ」というのが別立てになっているところからすると、「見た」というのはただ書いたものを見たってことじゃないらしい。さらに、「行動した」というのが何のことなのかも想像しにくい。

私が今、解こうとしている課題は、例えばだけど
「1853年 アメリカのペリーが浦賀に来航した」
というのを覚えるとかそういうことなので、「読んだだけ」というと、この文字列を自分で読む(黙読)、
「聴いただけ」というと、誰かがそれを読んでくれるのを聴く。
…ってことでいいですか。

でも、感覚的に、これで聴くだけのほうがやや覚えられるってのも、なんとなく感覚に反してるんだよな…

さらに、「見ただけ」ってのが困っちゃうけど、さすがに「1853年 アメリカのペリーが浦賀に来航した」という文字列を「見た」だけじゃ読んでいるよりいいことになるわけがないので、例えばアニメーションとか再現映像(笑)とかで見たらどうかな。少しは印象に残るかも。

そして、「話しただけ」というものなんだけど、たとえばほかの人に「1853年 アメリカのペリーが浦賀に来航した」って言ってあげるの。でもこれって、何かしらでインプットしないとそもそも話してあげられないじゃない?? そのためには読むとか聞くとかしたんでしょ?? つまり「話すだけ」ってどうやるのかわかんない。

さらに、「行動しただけ」となると何をすればいいか不明。

ということで、元の実験はたぶん使われた課題というか想定されるシチュエーションが、こういうのとは大幅に違うんだろうと思う。想像だけでものをいっても始まらないので、マグネセンさんの実験を調べたかったんだけれど…

検索すると、「学習のコツ」的なホームページやらブログやらが続々出てくる。でも、みんな上の表を載せているだけで、実験がどう行われたかについては触れていない。それどころか、マグネセンさんの綴りもわからない(^^;;

Vernon? Magnussen? Magnusen? Magnissen?? いくつか綴りを変えたり、あと、テキサス大学だって話だからTexas Universityとかmemoryとか、思いつくかぎりいろんな検索を試してみたけど出てこない~うぉー気になる。誰かソースを知ってる方、教えてください。

それで、この実験の解釈をすることはあきらめて、ま、ごく一般的な感触からいうと、読むだけで覚えようとすると目が滑っちゃうというか、ぼーっとしちゃって、真剣に読めないっていうか。それで、音読するとか、書くとかすればしっかり「頭の中を通過させることができる」感じがする。

音読をするというのは、目で読みながら(視覚)、口を動かしながら(触覚)、耳でも聴くわけで(聴覚)、これはかなり五感勉強法って感じだね。書くのも似た趣旨(視覚+触覚)。

akira先生はこの実験を引いて、「いろいろ組み合わせることがコツ」といい、「読むところを指で指し示したり、話しながらリズムを取ったりり書き取りをしたりすればいい」と薦めている。まぁマグネセンさんがした実験はともかくとして、それはそうですよね。

ところでちょっと気になるのが、「いろいろ組み合わせる」のが記憶のコツでもあるんだけれど、エビングハウスの例を引き合いに出すまでもなく、記憶(とその定着)には繰り返しが重要な鍵を握ることは疑いのないところで。おおまかにいって、「いろいろ組み合わせる」となると時間がかかるもので、ただ読むのに比べると、同じ時間を勉強に割くならば「必然的に繰り返しの回数が少なくなる」という問題があるんじゃないだろうか。

上記の実験の「行動する」が何を指しているかは不明だけれど、だいたい、読むよりは時間のかかることになるんじゃないだろうか(?) 同じ時間枠の中で、どうやるのが効率いいかというと、もうちょっと複雑な話になると思う。

時間効率と、「組み合わせる」ということを考え合わせると、「音読する」ってかなり優秀な手法かもね。適用範囲広いし。

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by an-dan-te | 2011-12-15 12:47 | 中学受験 | Comments(9)

Commented at 2011-12-15 18:37 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 21vertex at 2011-12-15 19:39 x
さっきのURLが途中で折れてうまくいかなかったので、もう一度。多分お探しの原論文は
Magnesen, Vernon A., A Review of Findings from Learning and Memory Retention Studies, 1983.
みたいです。とりあえずURLは次の2つ:
http://www.eric.ed.gov/ERICWebPortal/search/detailmini.jsp?_nfpb=true&_&ERICExtSearch_SearchValue_0=ED234878&ERICExtSearch_SearchType_0=
no&accno=ED234878
http://www.eric.ed.gov/PDFS/ED234878.pdf
これによると20%以下の数値は、10, 20, 30, 50, 70,90のようですが。中身については英語の得意なアンダンテさんにお任せします。
Commented by 21vertex at 2011-12-15 19:48 x
何度もすみません。上の2つのURLのうち最初の奴は
http://catalogue.nla.gov.au/Record/5430604
でうまくいけるようです。で、上のコメントは削除用パスワードを設定しなかったか覚え間違えたかで削除できないのでそのままにしておきます。すみません。
Commented by an-dan-te at 2011-12-15 22:53
***(2011-12-15 18:37)さん、
ありがとうございます~
なかなかおもしろいリンクですわ。コリン・ローズってなんか聞いたことある。きっといろんなところで引用されているのね。

Vernon A. Magnessen …あーそれですね。sがいっこやら二個やら。
Commented by an-dan-te at 2011-12-15 23:14
21vertexさん、
ありがとうございます~ばっちりです。これのことですね。
読んでみます(^^)
Commented by 21vertex at 2011-12-15 23:54 x
もととなる論文があるのかもしれないのですが、
http://www.eric.ed.gov/PDFS/ED234878.pdf
にはどんな実験をして、とかは書いてないですね。
ただ、「1853年 アメリカのペリーが浦賀に来航した」を読んだり聞いたり書いたりということではなく、
一般に読んだことの10%、聞いたことの20%、見たことの30%、……が記憶に残ると書いてありますね。
これを読む限り、何%とか言う数字はきっちりした数字と言うより結構いい加減な数字と言う印象を受けます。
そして何より違和感を感じるのは、これなんだか中高年の学習効果について論じているようにしか読めないことです。でもいろんな文献でこの結果が引用されている(しかも誤った数字が引用され、それが孫引きされている)のだけど、そうした文献では子どもとか青少年に対して勉強法を説いているように思えるので何だかずれている。
Commented at 2011-12-16 11:53 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by an-dan-te at 2011-12-16 16:43
21vertexさん、
そうなんです、実験方法も書いてなければ、なんかの論文を引いてもいないんです。

Magnesenさんがこの文章で書いている世界は、あくまで成人向けの講座での講師心得ですよね。ここから引いてるんだとしたら話が違いすぎ。っつか論文じゃないしコレ。

激しく中学受験の話題からずれてきたので、今日は本館ブログのほうにこの話題の続きを書きました。
Commented by an-dan-te at 2011-12-16 16:45
***(2011-12-16 11:53)さん、
そうですね~切実さと繰り返し!!
嫌がらず繰り返すにもやっぱり興味と関心というか、要するに「愛」がなくちゃね。それと、やっぱり「知りたい」という勢いがあれば、覚えたい知識の周りに枝葉が張れて、それらがつながってしっかりするのでしょう。

昔、社会科にはまったく「愛」がなかったからな~今から、小学生に戻れば、もっと関心を持って学べるんだけれど。

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