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「出口がよすぎない学校」のイメージ   

ふつう、「お得な学校」というと「入り口(入学者偏差値)のわりに出口(大学合格実績)がよい」ということを指すと重うのだが、私の好みは出口があんまりよくない学校。と書いたら、くるみさんからご質問をいただいたので今日はその話。

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子どもにどういう中高六年間を過ごさせたいかを考えるとき、やっぱりベースにあるイメージは、私にとってパラダイスだった五年半。あの居心地のよさは何であったかと考えると、「価値観の多様性」ということが一番大事なことであると思えるのだ。

つまりたとえば「難関大学をめざす/めざさせる」という方向で学校の中の空気が揃っていないということ。難関大学に受かる学力をつける勉強をすることが何の疑問もなく「是」とされていて、先生も生徒もその価値観を共有している場で、自分がその「一本のものさし」から外れた感覚を持ち始めたらやっぱりつらい。「一本のものさし」は別に大学受験ということに限らないけれども、私立中高一貫校としてわりとポピュラーなのはそこかなと。

私の母が、学校選びともいえない学校選び(実際に見に行ったりしてない)で、私に桜蔭を奨めたのは、御三家の中で唯一、無宗教であったことが大きな理由であった(もちろん、偏差値が一番高かったということも理由だろうけど)。それはそれで「一本のものさし」を避けようとしたものだと思う。しかしJGにおけるキリスト教色なんて、実際にはちっともそんな支配的なものではなくて、そういう意味で気になるようなものではなかった。外からはわかりにくいかもしれないけど。

キリスト教系学校の、ほかのところは生では知らないが、想像するに、宗教色に染まってないとつらいというほどの学校はたぶんそんなにないと思う。宗教的であるかないかということは、主にその人の頭の中にあるものであって、具体的に日々の時間を行動として規定するものではないから。

入り口に対して出口がものすごくよい学校というのは、学校としてそのような指導をしているかいないかに関わらず、その路線から外れたときに挫折感や疎外感を持ちやすい。たとえば筑駒みたいな学校であれば、別段、学校が「かくあらねばならぬ」という指導をしているわけじゃないだろうけど、ただ現実問題、あまりに出来杉くんが多数周りにいると、自分がその中にあって東大に落ち早稲田に進学するときに、挫折感とかそういうものを持たないでいられるかというと…たぶん人による。自分は自分というツワモノもいるだろうし、(傍から見れば贅沢な)悩み多き人もいるんじゃないだろうか。

もちろん、「入り口のわりに出口がよすぎない学校」の中には、実は「価値観としては一本のものさしとして揃っていて、一丸となって難関大攻略に向かっているのに、指導があまりに駄目駄目で実績を出せない学校」なんて最悪なものがあるかもしれないし(具体的には知らないが)、あるいは単に雰囲気がダレていて何に対してもあまり気力がない、ということだったりするかもしれない。だから出口が悪ければいいということはもちろんないけれど…

理想をいえば、みんながそれぞれ何かにうちこんでいて、それが何であるかは様々、難関大を目指す方向で努力をすることを選ばない青春であっても居心地が悪くないところ、かな。

JGなんて、高校になるとしょっちゅう、「あなたはなぜ大学に行きたいのか」「本当にめざしたいものは何なのか」なんて、受験勉強的にはブレーキをかけるような指導ばっかりあって、ほとんど「邪魔」したいんですかってくらいだった。JG生は素直じゃないから、そういわれたからって、難関大をめざして勉強していた人が考えを変えたりすることはあんまりないけど(^^;; 少なくとも「難関大合格=勝ち組」みたいなイメージは持たなくなる。

そんなわけで、私の好みは、開成よりは麻布、桜蔭よりはJG。こじろうは行かなかったけど桐朋とか、うちからは通えないけどフェリスとか、かなり好き(注: いずれも、外から見たイメージで言っています)。カイセイオウインに行かせたいとは思わないなんていったら負け惜しみと思われるから、よそではいわないことにしているけど(笑)

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by an-dan-te | 2011-06-21 07:57 | 中学受験

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