トップ都立高ってどのくらいで合格できるんだろう
2010年 12月 21日
←公立中、都立高というのは、経済的には魅力のコース
しかし、目指すのはいいけど受かるかどうかはねぇ…っていうか、なんでそこで受かるの前提?? というツッコミを入れたくなりませんか? そこで、トップ都立って中学受験でいうとどれくらいの難易度?? というのを少し一般的に考えてみることにしました。
しばらく前に、「中受と高受を偏差値で比べたって」という記事でも触れたように、集団の違う偏差値を数字で比べたってしかたありませんから、なんらかの換算を定めないといけません。この記事のときの比較で、「相対的に」高校のほうが入りやすい学校、中学のほうが入りやすい学校があるけれど、例えば早実あたりが相場らしいと書きました。
なので。乱暴ですが、このような意味で「相場」くらいの、中学からも高校からも入れる学校の偏差値を基準にすることにします。
以下に、日能研の偏差値(R4)と、市進の偏差値(80%)を並べます。あ、ちなみにこの数字は古いです。またろうとこじろうの受験のときにもらったものですから。ま、大勢に影響はないでしょう。
筑駒(72→72)
開成(71→72)
早実(63→69)
市川(61→68)
桐朋(61→65)
立教新座(59→64)
桐光(59→57)
法政第二(50→58)
国学院久我山(51→59)
東京電機大(48→49)
…
早実を基準にすると+6という換算になりますが、それだとどうでしょう…市川や国学院久我山は「やや」高校のほうが入りにくい、桐朋は「やや」高校のほうが入りやすいということで、感覚的にもまぁまぁです。筑駒と開成の偏差値がアレという感じですが、これは偏差値表の限界というか、77とか書きにくいですからサチってると思えばよいでしょう。
このほかもいろいろつらつらと見ていて…+6だと行き過ぎかな?? という気もしてきて、まぁどのみち正確というのは無理なことなので、わかりやすく+5で行きましょう。日能研偏差値で50出る子なら市進で55。60出る子なら65。これは、私の感覚的には納得です。
では、話を先に進めます。ここで考えたいのは、中学では入れない、トップ都立高校の難易度です。
私の手元にある資料は市進の「2008中三進学説明会別冊資料(東京都)」です。ここから「可能圏偏差値」というのを抜き出しますと、
日比谷(59) 西(58) 国立(58) 戸山(57) 青山(54) 立川(54) 八王子東(54)
となっています。「可能圏」はいわゆる60%偏差値にあたりますので、80%だとこれに+2くらいでしょうか。仮に、+2してみます。
日比谷(61) 西(60) 国立(60) 戸山(59) 青山(56) 立川(56) 八王子東(56)
どうですか? さっきの換算が、仮に正しいとすると、だいたい日能研偏差値で56を取っていた子なら、日比谷目指してがんばるのがまったく妥当な線だということになります。これは本当でしょうか?? にわかには信じがたい!?
このことを、いくつかの角度から検討してみたいと思います(以下後日)。
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by an-dan-te | 2010-12-21 13:47 | 高校受験 | Comments(17)
地方の公立高校だとそれは結構良く当てはまってたように思います。同じことを都立でやると…きついですよね。最上位佼には平均1人も入ってない中学もあるし、相当よくて5~6人とか…。結局、内心を含めて最低でも学年5番までくらいに入ってないと厳しいってことでしょうか。
都内の中学で「最低5番以内」だと(公立だって言ったって)結構大変…(と思うのは私だけ??)。
トップ校ほど内申の寄与度は明らかに低いですので。
下の子の通っていた市進の教室では、トップ校合格には市進偏差値64が分かれ目だったらしいです。 60台前半だと、内申がほぼ満点でも不合格だった子もいたようですし。
でも、都立だろうが、私立だろうが、中高一貫校であろうが、入ってからが勝負なわけで、中でさぼってしまっては成績は下がる一方なので(涙)。。
わが家の、またろうくん系長男は、
中学受験に失敗して公立中学へ。
高校受験で何とか都立トップ校のひとつに合格しました。
中受時代は、四谷偏差値で50以上の学校はひとつも合格せず(泣)。なので、リベンジ果たしたってことになるのでしょうか??
忘れ物が多く計画も立てられないので、内申書にとても不利な子でしたが、トップ校には、1割枠があります。
1割枠は学力勝負と思われがちですが、
まず先に9割の子を取った時点で、内申取れている優秀な子はごそっと抜けていますから、そうでもない気がします。
駿台偏差値によると、3科と5科という違いはあるものの、
西と桐朋は、確実ラインが62.0ですが、
可能ラインは、西が55.5で桐朋が57。(昨年データ)
都立は、合格数が多いので、案外幅はあるかもしれません。
長男は中3のとき、駿台模試で一度も60いかなかったですが、
得点開示を見る限り、下位合格って感じでもなさそうです。
が、大学受験については、都立は厳しいですね。
ゆとり教育で漏らしたのをがっつり取り込まなくてはならないので。
内申でかなりの割合決まる場合はまさに学校で何番まで…ということが重要になりますね。
現状の日比谷・西・国立に関していえば、むしろ自校作成問題(けっこう難しい)の英数国がどれくらい取れるかということになるので、学校での順位はあまり関係ないようです。
> トップ校ほど内申の寄与度は明らかに低いですので。
そのようですね。今日の分の記事を書くのにデータをつらつら眺めていて、ようやく実感できました。
64が境ということは、私がみたデータとずいぶん乖離があります。どういうからくりがあるのだろう??
> 入ってからが勝負なわけで、中でさぼって
> しまっては成績は下がる一方なので(涙)。。
まるっと同意します(-_-;;
そうそう、またろう族は後になるほど良いんですよ(^^)
またろう族で一般を推し量ろうとしてもわけわかんないんですけどね(笑)
れんさん、実感こもったコメントありがとう。とても参考になりました!!
> が、大学受験については、都立は厳しいですね。
まず、入って「受験おわったー!!」とのんびりして、それから高校生活めいっぱいeyjoyしてたら、もう受験になっちゃいますね(^^;;
そうそう、群制度というよくわからんものがありましたね。それで、今よりずっと内申からも逃れようがなくて。
都立の制度もずいぶんころころと変わるものですよね…それにつれて、難易度もいろんな入れ替わりがあります。
よいほうに回っていけばいいのですが。
真ん中の子の時(例の資料のデータの一学年上になります)にも、担当の先生と私との面談で、トップ校には市進偏差値63は必要と言われてましたね。
また今日、久しぶりにインターエデュの市進のところを覗いてみたら、ちょうど中2の保護者の方のスレッドが立っていて
”偏差値65以上あれば、都立のトップ校の合格も見えてきますね。” というコメントも載っていたようですし・・・。
例の資料はあくまでも合格者の都合の良いデータが抜粋されていて、不合格者のデータは敢えて載せていないように思うのですが、どうでしょうか。。
私が参加した中3進学説明会 プレップコースの資料なんかは、もっと過激でしたよ。
いずれにしても都立トップ校とは言え大学受験がすごーく厳しいのは、れんさんの仰るとおりで、中高一貫私立の上位校とは比較出来るレベルではないように思います。
ご存知のように他塾ですが、同様の資料は我が家でもいただいておりました。
生々しいデータは、大変参考にしていましたが、公立用(V相当)と難関用(駿台とそれ相当)に分かれてソートされたデータが出されていました。ずっと都立第一志望でしたが、内申が40未満でほぼ難関模試のみ受験です。
このあたり市進と他塾の対応は違うんでしょうね。
まぁ、資料によりだいたいこのくらいというラインはわかりましたが、あまりくっきりではありませんでした。この塾の場合、受験当日の自己採点と合格発表後の開示データが混在していたように思います。ざっと公立の合格率は六割から七割(一部学校は九割以上)です。
仮説ですが、市進がくっきりしているのは開示されたデータでの表記なのではないでしょうか。
なお、我が子の塾の場合、一般の模試結果は色々ありましたがトップ系はほぼまるごと都立に流れています。すざまじい実力の持ち主が都立推薦合格で現在同じクラス←汗汗。
国立や難関私立は受験さえしていなかったんだとわかったのは最近でした。
息子から聞いている話の受け売り「都立トップの偏差値が高く出ない理由」を紹介します。←同級生に限定。
確かにボーダーはそんなに高くなさそうなので合格の偏差値が低めに出るのは正しいと思う。
ただし、ぎりぎりでの合格は全体からみると少数かも?ボーダー数はへってきている。 入学して部活などに燃えやらないから低めだけど、潜在能力の高さにはびっくり。
#定期試験である教科20点未満を初めてたたき出し?ました。でもクラス平均は50点越えとのこと。マジかよーみんな。
詳細情報ありがとうございます。なんとなくイメージがつかめてきましたので「市進資料の読み方について訂正」の記事を書きました。
それにしても、都立ってこの幅の広さがおもしろいと思います。輪切りされすぎていない面白さ。上の上まであり。
> 仮説ですが、市進がくっきりしているのは開示されたデータでの表記なのではないでしょうか。
おっしゃるとおりで、スケルツオさんの息子さん情報が(またろうと違って)最上位クラスで聞く生の情報ということで、実態を表していると思います。
> すざまじい実力の持ち主が都立推薦合格で現在同じクラス
要するにすばらしい進学実績はそのへんの子が中心に稼いでいるはずですよね。都立に「滑り込めば」難関大に押し込んでくれるという話ではもちろんないので、各々がんばらないとね(^^;;
今回つらつらとデータを眺めていて、ほんとに優秀な子がたくさん進学していく学校なのだなということがよくわかりました(日比谷も西も)。入り口の下限偏差値を元に大学進学実績を見ると、不思議に思えるくらいですが別に不思議なことはないのかも。
私の場合すんごく視野が狭いもんで、人生の途上で会った人たちをどーしても思い出してしまいます。
駿台浪人時代、複数の日比谷出身者が居ましたが、いずれも中受残念だったので高校入学がゴールになり力尽きてしまい遊んでしまったと。また、社会人になって隣の男子が日比谷でしたが大学はあまり聞いたことない大学でした。(しかし性格は中々いい奴でした。)
別日記にも今日書かせて頂いたいとこ♀も中受全滅→高校は西校でしたが、もうハードな受験はこりごりと、大学は当時良家の女子が行った女子大に行きました。
しかしこれは公立・私立に係らず、社会に出てしまえば学歴とご本人のミスマッチがある人は結構います。今、会社で皆が手を焼いている僕ちゃんが早大学院出身→早大のエスカレーター君。。。
つまりどこの箱に入っていこうと、友人や人脈という事以外では、本当に本人のやる気と努力と能力に尽きる・・・という事でしょうね。
そういえば親しい友人・同僚で都立高校出身者がわりと少なくて、どういう傾向なのかいまいち実感がないんですが。
高校でトップ都立に入ったら「はー疲れた」になるのか、そこでぐいーっとがんばるのか、そりゃ人によるでしょうし、それはもう、中高一貫でも同じことですね(-_-;;