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暗記力ってなくちゃダメ?? その4:忘却曲線を味方につける   

単語カードを繰り返し見たり、漢字を繰り返し書いたりして、とりあえず一時記憶に「詰め込んだ」として、それが定着するまでにはまだ長い道のりが必要だ。

  にほんブログ村 受験ブログ 中学受験へ←はなひめの漢字についてはここまで面倒みなくてもよさそうだけど

「一夜漬け」はまさにこの一時記憶にブチ込んだまま、そぉーっとこぼれないように翌日のテストまで運んでいく方法で、私はこれが非常に得意なのだけど(^^;; その一方で鋭い忘却力にも定評がある。どのくらい鋭いかというと、読んだことのある推理小説を、日をおいて読み返すと、犯人やトリックはすっかりきれいさっぱり忘れていて、最後の最後までハラハラドキドキしながら読めるってくらい。ある意味おトクです。

どうも私の記憶は賞味期限が24時間くらいらしいのだが、それでは定期テストはともかく受験のためには困るので、定着のための反復のリズムは昔から活用していた。例えば、翌日、三日後、十日後、一ヵ月後というふうにだんだん延ばしていく。もうすぐで忘れる~というその「直前」のところでリマインドできるとなんか効くような気がしていて、そのタイミングについては自分で工夫して調整してたと思う。もし反復したときに忘れてしまっていて、あらためてもう一度覚えなおしたのだとしたら、また「翌日、三日後、十日後、一ヵ月後」のほうの流れに乗せなおす。

実験によって「忘却曲線」というのを調べた心理学者さんがいるそうだけど、その話を聞いたことがないころから体感的にそのことは知っていた。

もっとも、これを律儀にやろうとするとほんとにめんどくさいので、機械的に暗記すべきものをあの手この手で極限まで減らしてから、どうしようもないときに活用するのがいいと思う。理系受験でもあったし、そんなにたくさん丸暗記をしたわけではない (そして、中学受験のときは、そこまでまじめに暗記に取り組んだことはない←ダメじゃん)。

それで、自分でこういった暗記の工夫を思いつくことがない子どもたちのために、この面倒見の良すぎる母は、この定着のためのリズムをExcel管理で世話していたのだった。

具体的には、漢字。国語苦手のこじろうは、読解についてはどうしようもないけど、少なくとも漢字の書き取りで失点させるわけにはいかないので、とにかく受験までに全部つぶそうと思った。だから、日能研テキストに出てくる書き取り問題(のうち、一度目にさっと書けなかったもの)はすべてExcel管理として、練習した日付、そのときできたのかできなかったのかの記録をつけていた。

そして、その表を加工してソートして翌日に練習する漢字プリントを作成する。なんで家に帰ってまでこんな仕事みたいなことをしているのかと思うとうんざりするが、これで本気に「翌日、三日後、十日後、一ヵ月後」を回すとめちゃくちゃ効果あります。
(注1: このタイミングは一例です。厳密な数字ではありません。要は忘れる直前ということ)
(注2: そもそも翌日まで持つ記憶に入れられないという問題については、いつか別途書きたいと思います)


これを、こじろうにもまたろうにもやった。この二人は忘却曲線のあり方がだいぶ違うことがわかったので、繰り返しのアルゴリズムを別々にするってところまでやってた。またろうのほうが、記憶の保持が不安定で、いったん書けたものがまた書けなくなる率が多かったので、できたものからもまた早めに繰り返しにいれるように調整したのだ。我ながらすごすぎる…ダブル受験だったのに…

記憶力のいい人と悪い人ってのはあると思うんだけど、相当悪くても、「忘れるぎりぎりのところで活を入れる」というコツがわかっていればだいたいいけると思う。あとはそれを実施する根気が問題だけど。中学受験だったら、親の強権発動でとにかくやらせちゃうのも手です(*)。

あとね、忘れやすい人(私も)は記憶力のいい人がうらやましくなることもあるけど、「忘れる」という働きは機械にはできない、まさに人間の人間らしいところで、機械的な暗記から理解や洞察につながる複雑微妙な瞬間は、「忘れる」という仕組みと深く結びついて生まれるものなのだ。忘れそうになる、覚えなおす、この繰り返しがあって、そこから何かメタな知識が醸成されている気がする。何度か煮なおしたシチューがおいしいみたいにね。

だから、記憶力の悪い人は、その忘却力をうまく活用すると、英語とか得意になると思うよ。私は、大学受験の英語やってるとき、鋭い忘却力って、役に立つ!! と思ったんだけど。でもね。中学受験では、記憶力がいいに越したことはないです(爆)

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(*)ここまで親掛かりでやってしまった二人の「その後」が気になるかと思いますが、
こじろうは、漢字を覚えること自体が上手になり、中学に入ってからは一切漢字の面倒をみてませんが、小テストや定期テストであまり失点ないようです。
またろうは、やっぱり漢字を覚えるのが相当苦手ですが、それにしても昔よりはずいぶんよくなりました。勉強の仕方も、どうやらなきゃいけないかはわかったみたい。ただしその実施についてはまだまだ声かけが必要で、やり方もなかなか徹底しません。

by an-dan-te | 2010-12-06 13:29 | 中学受験

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