暗記力ってなくちゃダメ?? その2:理解でバックアップ
2010年 11月 05日
←暗記節約派の言い分
こないだ、はなひめが電池をやったときの話を書いたが、あれをいちいち「豆電球が並列の場合は…」と覚えなきゃいけなかったらたいへん。「あれ、直列にしたら明るくなるんだっけな??」…電池と豆電球がごっちゃになりかねない。
またろうは、暗記が特に苦手だから、三角関数のあたりのテストのとき、倍角や三倍角や和積や積和の公式を覚えない(その場で導き出すつもり)なのは当然として、余弦定理とか…あとなんだっけ、とにかくなんでもかんでも暗記を節約して脳みそメモリーはまっさらのまま定期テストに臨もうとしていたので、さすがの私も「まぁ悪いこといわないから短期記憶にでも入れていきなよ。速いよそのほうが」とアドバイスしたものだ。
どこまでを理解して済ませておき、どこまでを暗記して済ませるかは人によって違うと思う。得意なところ、不得意なところってあるしね。
「はじきの法則」って知ってます?? 「速さ」「時間」「距離」の関係の覚え方で、混乱なく暗記してスムーズに問題が解けるようによく工夫されている。「速さ」「時間」「距離」の関係なんて、ちょっと考えれば自明のことなのに、これを覚えちゃおうとする人がいることに私は仰天したが、ピンとこない子はいくら説明されてもピンとこなかったりするようなので、これはこれで教育の知恵だろう。だって、「速さ」「時間」「距離」の関係が使えなかったら日常でも困るもんね?? 手段はどうあれ、できるようにしておくにこしたことはない。
「はじきの法則」を知らない人はたとえばこのあたりを見てください。
「はじきの法則」については批判もあるようで(たとえばこのあたり)、上記のページの人は「弁明」も書いている。
弁明しなきゃいけないってのもおかしな話で、どう理解してどう覚えてコトにあたろうが別に他人にとやかく言われるようなことじゃない。
やりやすいほうでできればいいのであって…ただね、「速さ」「時間」「距離」のような、ほんとにチョット「あぁ!!」と理解すればそれですむようなものだったら、いったんは「はじきの法則」で「できる」ようにしたとしても、どこかで「あぁ!! そういうことか」の瞬間を迎えられたらいいと思う。だってそうしたら法則は忘れてもよくなって、別の暗記のために頭の余裕(?)ができるし、テストで「あれー、思い出せない」って焦る必要もないものね。
同じ速さで倍の時間かけたら、そりゃ倍の距離進めるだろうし、同じ時間で倍の距離進めたんだったら、そりゃ倍の速さを出したんだろうし、ただそれだけのことなんだよね?? だから、いったん「はじき」でやった子が、どこかで「なんだそれだけのことじゃん」と思えるように、目と頭をオープンにして日常を過ごせていたらいいなと思う。家から駅まで歩いて15分。あるとき地図上で見たらちょうど1kmくらい。じゃあ一時間歩けば4kmいける?? つまり時速4kmくらいなんだ、歩くと。などなど…
つまり、理解すれば暗記は少なくて済むし、暗記することで理解(納得)を助けたら結局暗記はいらなくなる…ということもある(そして、なかなかそうはいかないこともある)。
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by an-dan-te | 2010-11-05 13:21 | 中学受験 | Comments(4)
速さの問題に関しては、速さの単位を知っていれば式は単位に書いてあるので覚えなくていいですよね。
大抵の物理の問題は単位で式は作れますし。
「お母さん、単位って凄いよ。公式が見える。」
あぁ、やっとここまで来たのね。気が付いてくれて嬉しいよおかあさん。
うちは単純暗記は苦手なので、理解しないと進みません。知っていることと理解していることは別のことで、ここが違いですね。
「式は単位に書いてある」…確かに。物理の先生が、計算して答えが出たら、「つじつまがあってるか」見なさいっていってました。あれっ、mは二乗じゃないとおかしいよなと思ったら「つけちまえ」とも(笑)