大人の発表会   

で、四十九日のあとはピアノの発表会へ。

場所としてはあさってではないのだが (発表会会場は、家へ帰る途中の駅が最寄り)、着替えなければいけないし、できればピアノもちょっと弾いて気分を変えてから行きたいと思い、前日に、乗り換え駅そばにあるヤマハ教室に電話。

行ったことのない教室だが、親切に対応していただけて、良いグランドの置いてある部屋を貸してくれた。着替えて、30分くらい音出しして、発表会へ向かう。私が出る第三部の開始にちょうどぎりぎりくらいの到着。

今回の発表会は、個人レッスンの人が原則みんな出るいつもの発表会と違って、「大人限定」という企画。だから、いつもはあちこちの教室に薄く存在する大人が、一同に会するという貴重な機会だ。まず会場に入って、ふだんの発表会と違うところは…観客が少ない。

子どもがたくさん出る発表会と違って、一人ひとりが長く時間を取るので出演者数がそもそも少ないということもあるし、それに私もそうだけど自分ひとりでこっそり(?)誰も誘わずに来るような人も多くて、両親きょうだい友人と引き連れてくるのがデフォルトの子どもの発表会とは動員数がまったく違ってくる。

それと、なぜか男性率が高い(半分近く)、ピアノ以外がけっこうある(バイオリン、声楽)というところが違う。

中身は、クラシックありポピュラーあり自作曲あり、服装もドレスあり平服あり和装あり(複数)、ともかくみんなやりたいようにやっている。「どぅ~してもショパンが弾きたかったのね」という実力オーバーの選曲もあり、緊張でがちがちになり明らかに普段まったくつっかえないようなところでわけがわからなくなっている人もあり…それでもみんな、「ここは聴かせたいの!!」というフレーズがあるところが大人のコンサート。

ショパンのワルツを、あまりワルツっぽくなく、とつとつと弾いていた人が、二曲目の「Truth」ではやけになめらかになってノリノリだったり。最後の一音を余韻たっぷり、背中で「拍手はまだよ」を観客に示している人あり(^^) バイオリンも、明らかに大人になって習い始めた初心者なんだけれども、妙に音程には安定感のある人とか (他の楽器の経験があるとかして耳はあるのだろう)。そのバイオリンの人は、細かい音になるとまだまだという感じだったが、長い音の素直な音色が聞きやすく、演奏全体も味があってなかなかよかった。これからバイオリンを始めようと思っている私としては、「あの域をめざそう!!」とひそかに狙ってみたりして。

私のラフマニノフも…まぁ、練習不足でもあり、あんなもんじゃないでしょうか(^^;; よくはずしたけど、ピアノはわりと相性良くて、音は気持ちよく出た、という感じ。

というわけで、緊張の中にもなごやかな雰囲気のある、大人の発表会だったが、一人だけ「大人じゃない」出演者がいた。

「大人じゃない」といっても、背は私より高かったかもしれないが、たぶん高一くらいの男の子で、どう大人じゃないかというと、本人の意思でなく連れてこられた様子で、思いっきりふてくされた斜めのお辞儀。

仮にもショパンのバラード一番を弾いているのだから、下手ってこともないけれど、ありえないところにアクセントがついたりして投げやり(照れもあるらしい…)でバランスの悪い演奏。その中で細かい音のつながりなどで意外な美しい音色を出したりして、不安定な魅力がとってもショタ心をくすぐる(笑)。ワイシャツの袖口のボタンはわざとはずしてだらしなく、反抗的な態度の中で、途中大きく止まって音がわからなくなると、舞台袖を振り返って先生に助けを求めるまなざしとか…いやーほんとかわいいよこの子。しかしなんでこんなところに。

と、闖入はあったが、最後はきっちりスーツを着こなした男性の、月光第三楽章のまじめーな演奏でシメ。

そして講師演奏は、私がいつも習ってる先生の英雄ポロネーズ。これは、「みなさーん!! ピアノってのはね、こぅ~やって鳴らすのよ!!」という感じにはじけきった演奏。溜めの間とかもたっぷりたっぷりで、濃ゆい演奏でした。一番やりたいほうだい弾いてるのは結局この方!?

ともかく、堪能しました。


f0185839_727174.jpg今日の弁当:
シャケ弁、ふりかけは塩昆布&ごま。
焼き野菜、プチオムライス、こんにゃくきんぴら、枝豆。
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by an-dan-te | 2009-07-07 07:35 | ピアノ

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