左右同形右から攻めよ
2009年 06月 25日
もちろん「公式」な格言ではなく、大学時代に将棋部の先輩から教わったものだ。
元となっているのは「左右同形中央に手あり」という囲碁の(まともな)格言で、左右同形になっているときはその中央に「ツボ」がある場合があって、両にらみの好手になったりすることを言う。
確か、その先輩の説明は、「左右同形なんだったら、どっちから攻めてもいいだろ?? だから、そんなのさっさと決めてどっちかから攻めればいいわけだ。秒読みのときでも迷わずさっと行けるように、いっそいつでも『右』に決めちまえって話さ」というようなものだったと思うが…
実際のところ、将棋では、文字どおりの左右同形でどちらからいくか迷うなんてことはあまり考えられない。これは、迷うような選択肢 A と B があるというくらいの意味だと思えばよい。
つまり、次の一手を考えるにあたっては、当然のことながら、どちらの手のほうが優れているか、「ヨミ」を入れて比較検討するわけで、それでどちらがよい、という自分なりの結論が出るなら迷わない。ところが、いくら考えても、こっちだとこうだし…こっちだとこうなるかも…堂々巡りで結論が出ないほど甲乙つけがたい、ということがある。
そういう場合、結論が出ないからといってそのまま考え続けようとしても、新材料が思いつかない限り「下手な考え休むに似たり」ということになる。そのくらい迷うということはつまり、どちらでもよいわけだ。そこはスパッと自分の信念/好みで (例えば「右から(?)」とか) 決めちまえ。決めたからには自分の決断を信頼しろ。ということ。
人生の中でも、選択肢 A と B (あるいはもっと多数の選択肢があるかも) で迷うということがある。具体的な検討はできるだけしたほうがよいに決まっているので、そりゃできるところまでトコトン調べたり整理したりしたほうがいいが、それでもやっぱりわからないということがある。
当たり前のことで、なにしろ両方実際にやってみて比べることはできないのだし、未来のことは誰にもわからない。
受験校をこっちにするかあっちにするか、というようなものから、転塾すべきか、転職すべきか、離婚すべきか、この家を買うべきか、とか、いろんな局面がある。
…よーく、検討した??
じゃ、それでいいじゃない。きっと、どちらもありってことだよ。あとは勘! 好み! 信念! なんでも。
決めること。そして後悔しないこと。
これまで…
結婚するか?? →した。
家を買うか?? →買った。
転職するか?? →しなかった。
こじろうの第一志望校をAとBどちらにするか??(^^;;
などのときに、「左右同形右から攻めよ」という格言が頭をよぎった。不思議と、うまくいってる、ような気がする。逆を選んでももしかしたら、不思議と、うまくいってる、ような気がするかもしれないんだけど。
今日の弁当:
プチトマト、ブロッコリー、切り干し大根煮、鶏つくね、卵焼き。ふりかけはめかぶ。
なんとなく、今日のは我が家弁当のスタンダードというような感じになった。
by an-dan-te | 2009-06-25 07:10 | 生活 | Comments(12)
あれこれ調べたり考えたりするのも好きですが、結局最後はカンですね~。
「直感も才能」です^^v
「シメタ」ですか、なんかcuteな言葉ですね(^^)
私は、自分が直感系、夫が理屈系だと思っていますがそれはあくまで相対的なものらしく、たいてい人からは理屈っぽいといわれます。自分ではわりと直感に頼る派だと思ってるんですけどね(^^;;
はぁ……? ここ、an-dan-teさんのブログ、でしたよね?? で、an-dan-teさんって私が知ってるあの人、でしたよね???
いや、なんつーか、ウチとan-dan-teさんとこって似てると思ってたんですけど、似てるって思っていたのは私の勘違いなんでしょうか。理屈ガチガチのお堅いいかりんと脳みそ筋肉系の私……対応するは理論派an-dan-teさんと感覚派のよしぞう氏だと思っていたんですが……
ちなみに、このコメント、嫁さんが絶句していて知りました……
えーとね。私が感覚系か理屈系かということについて、客観性を持って主張するつもりはないんですが、夫婦の中の比較でいえば、激しく、よしぞうが理屈系です。ここはものすごくはっきりしています(^^) それってどんだけ~
「迷ったら安い方を選ぶ」安ければこんなもんか、ってあきらめがつくからだって(笑)
そんな先輩は文3に行って今は大学教授。教え子たちにもそんなこと言っているのかしら。
すべては必然で、塞翁が馬、と思っています。何が幸いするかわかりゃしない。
中受なんて面倒な!と思ったけれど、長男が中受しなければこのブログと出会えなかったし。感謝。
確かに。迷うくらいならそりゃ安いほうが。
なら、はなひめの中受か高受か迷うなら高受にしとけって。。いや、安さも含めて考えたところで迷ってるのよ~
> 長男が中受しなければこのブログと出会えなかったし。感謝。
こちらこそ、ありがとうございます(^^)
ありがとうございます。すーっとしました。よーく検討したらあとはイマジネーションを働かせたいと思います。「イメージできないことは、実現しない」ですもの。
理由は、2月のこじろう君つきそいの記(2/2の内容だったかな)を読んだので。どれだけ推敲されたんだろう、という感じの精緻な文章でした。
アンダンテさんのは理論派と思いますが、同時に感覚派、とも思います。理由は、バランス感覚が非常に良く、日寄らず毅然としているが人を傷つけまいとするお人柄の良さを感じ、コミカルさも持ち合わせているので。
今日の文章、昨日通勤中に携帯で読んで、もはやエッセイストの域に達しているのではないか、と密かに思っています。
うちの旦那を無理やりパソコンの前に座らせ、熟読させました。世の中には、このような素晴らしい父親がいるもんだ!と。
2/1なんか会社が休みなのにもかかわらず、受験校に連れて行くのめんどくさいなぁ、とぼそっとつぶやいたうちの旦那。情けない。
よしぞうさんに、一度でいいから理屈をこねられてみたいわぁ~。
なんだかだいぶ美しい誤解があるような気も~(^^;;
> よしぞうさんに、一度でいいから理屈をこねられてみたいわぁ~。
えっ。。そりゃぁ、ほんとうに、たいへんですよ…
リアルタイムだとわけのわからん強引な理屈で言い負かされるので、冷静に喧嘩できるように(?)メールでやりとりしたこともありました(笑)