またろう料理事始   

確か小学校二年生くらいのころ、「ごはん炊いておいて」というのは頼めるようになった。

といっても「土鍋ごはん」ではなくて、電気釜、しかも無洗米。要するに、お米を計って水を線まで入れてスイッチを押すだけなので、技術も何もあったものではないが (それでも年長さんくらいで試したときはお米を計るのが上手にできなくて断念)、本人的には「ごはんが炊ける」ということがとても、うれしかったらしい。

「ごはんが炊ける」というのは、生活の基本をなすもの。それが一人でできれば、親の帰りが突然遅くなったりしても、とりあえずふりかけをかけて食べたりできるし、やりたければお握りとか作ってもいい。「ちょっと遅くなるから、先にごはん炊いておいて」かなんか電話がかかってきて、「いいよ」と引き受けてごはんが炊けると、お役立ちポイントとしても高い。なんか、根っこのところで安心で、自信になる(^-^)

「ごはんが炊ける」こと自体はごくふつうだけれども、その行為を気に入っている様子からなんとなく、この子は料理が好きになるかな? という感じがした。

その後散発的に、包丁を使って何か切ってもらったり、「お手伝い」的なものはときどきやらせていたが、「一食」をまるごと準備するというところへジャンプしたのは中一の夏。

またろう中一、こじろう小四、はなひめ年長。はなひめは保育園の給食があるから夏休みでも問題なし。またろう、こじろう分の昼食をなんとかする必要があるわけだが…その前年までは、母が弁当を作って置いていた。しかしここで、またろうの家庭科、夏休みの宿題として、「家の中の仕事を何かする」というのが出たのを幸い、「じゃ、自分たちの弁当は自分で作る、というのがいいわネ(^^)」と勝手に母が決めた。

火を使うなら親がいる間。レンジでチンならいなくなってからでもいい、というルールにして、チンして食べられる冷凍食品と、洗って詰めるだけのプチトマトは欠かさず用意 (あれ? 親が作る弁当とおんなじ??)。

調理らしきものとしては、卵焼き、ピーマンじゃこ、チャーハンなど (あれ? 親が作る弁当とおんなじ??)。寝坊して、親がいる間には作業できなかったのですべてレンジでチン、なんてこともあったが、そんなことはいいのだ。とにかく、平日は夏休み中毎日まいにち、自分たちの食事はフル自分で用意するという体験ができたことは大きい。

f0185839_81116.jpg宿題の体裁としては、小さめのスケッチブックに、毎日の弁当写真を貼り(写真右: ピーマンじゃこの日のお弁当)、使った材料を習ったばかりの「食品群」に分類して列挙して書くようにさせた。先生もこの宿題には感激したらしく「この宿題にロマンを感じます。お弁当作りは楽しいものなんだね」、このときだけは「5」をくれた (ペーパーテストもほぼ完璧だった。食べる話だけは強いまたろう)。

この夏を乗り越えたまたろうは、「とにかくなんとかなる」という自信をつけ、以後は親が出かけるときも子どもの食事の準備をしなくてよくなった。またろうがいれば。

またろうは、基本、自分が食べたいものを作るので、卵料理、チャーハンなど炒め物や、そばなど麺類に偏っていて、レパートリーは多いとはまったくいえない。特に、野菜ものはあまり積極的に作らないので、常備菜などを足して食べるように指導はときどきしているが、栄養バランスに関してはあまり良い状態ではない…

今は親が作る食事がメインで、栄養バランスのとれた食事については体で知っているし頭(家庭科で習った知識)でも知っている。親の食事を食べなくなったときには、自分でなんとかするだろう、と思う。料理マインドがあれば、技術はあとからついてくる。

しかしここでちょっと問題が…またろうが先にこの域に達したため、こじろうとはなひめは何にもできないまま、兄のありがたみもまったく感じないまま(笑) のほほんと大きくなってきているところがマズイ。家の中にできる人がいて用が足りてれば、もう手を出さないという、まるで夫婦間の家事役割分担みたいな話ではないか。


f0185839_7575320.jpg今日の弁当:
こじろうの家庭科のレポートの関係で、ハンバーグとミックスベジタブルソテーは決まり。あとはてきとうに。黄色は卵ではなくて焼きかぼちゃ(昨日の晩御飯の残り)。
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by an-dan-te | 2009-06-23 07:50 | 生活

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