【中学受験】併願校の真実
2009年 06月 19日
それだけ受けるとなると、お金も気力も体力もたいへんだけれども、そこはまぁがんばるとして、準備(過去問対策そのほか、学校について知ること)がどれだけできるのか? というところが気にかかってくる。もちろん、本番が近づき、「全落ちを避けたい」という思いがどうしようもなく高まってくる中で、受験校を増やすほうがなんとなく「安心?」という気持ちはあるのだが、ほんとうに「数撃ちゃ当たる」もんなのだろうか。
偏差値表の上で、「押さえ」に見える学校だって、過去問もろくに解かないまま、その学校への想いもたいしてないまま受けて、その学校を第一志望にして全力で向かってくる人と比べられて合格が取れるのだろうか。
もちろん、10校のすみずみまで過去問対策などできようはずもないし、仮にできたところで、その分第一志望の対策が万全でなくなってしまうなら、何をやっているかわからない。
…はっきり言って、10校全部に気持ちをきちんと集中することなんて、子どもはもちろん、親だって無理である。わけわからなくなっちゃう。
まず、「すべては第一志望のために」。第一志望については、悔いのないよう、やると決めた過去問はしっかり解き、明らかになった弱点は手を尽くしてふさぎ、複数回にわたる説明会も時期ごとに足を運び、六年秋の文化祭・体育祭でも貴重な時間を割いて子どもを連れていこう。ここはケチるところではない。こじろうにとっては、2/1に受けた学校(今通っている学校)である。
それと、「がっちり押さえる実質第二希望」。偏差値表において他の併願校より上である必要はまったくない。学校の教育方針、雰囲気、場所など、すべての点において、ほんとうに子どもがそこに通うことをリアリティーを持って、うきうきした気分で想像できるところ。こじろうにとっては、2/2午後に受けた学校である。
ここは、志望校の日特などでは対策をしてくれないから、家庭でしっかり考えなくてはいけない。過去問をひととおり解くだけでなく、どんな年の問題が出ても初見で余裕を持って合格点を取る自信があるようにしておく必要がある。
この二校を軸に、あとの学校は「できる範囲で」。我が家の場合は、説明会に行きそこね、書店で願書を買って済ませた学校まであった(これはさすがにあまりお奨めできない)。過去問も、さらっと一回解いて、こんなもんかなという感触がつかめればよしとしよう。
1月前半に受けた、寮のある学校は、実際に通うことを考えていない学校。1月後半に受けた学校と、2/2午前に受けた学校は、2/2午後に落ちた場合、あるいは風邪などで受けに行かれなかった場合に備えると同時に、どうしても受かりたい2/1と2/2午後のために、調子を上げていけるように慎重に考えて選択。
2/3, 2/4, 2/5の三日間、出願準備はしてあった三校については、いずれも第一志望と同じかそれ以上の難易度であるだけでなく、問題相性もよくなくて、(こじろうにとっては)難関ぞろい。それでも、過去問は一回分とかいちおう解いて、「なんか危なそうだね」のままで終わり。
我が家では、この三日間は完全に「ボーナスステージ」扱いで、2/1に落ちていたら受けるけれども、あまり勝ち目はないので、まぁ受けるだけ受けてみて、2/2午後校に行けばいいからということになっていた(そのためにも2/2午後は何が何でも受からなければいけなかった)。
さらに、2/6は2/2午後も受からず、その学校の複数回受験も落ちた場合の、最後の砦。
そうやって整理して考えると、九校の受験校でも、頭が整理できて、今何をなすべきかがわかる。
だから今、たくさんの併願校候補を並べていると、頭が混乱して焦ってしまうかもしれませんが、秋までに「軸」を決めてください。メリハリがつけられれば、落ち着きます。
すべての中学受験生と、その保護者の方に、エールを送ります。
今日の弁当:
ゆでオクラは昨日夜の残り。おかかふりかけをまぶした。
by an-dan-te | 2009-06-19 07:50 | 中学受験 | Comments(17)
六年生の子供にとって、問題形式への「慣れ」はとても大きいのでしょうね。わかってはいても、秋以降どれだけ過去問に時間が取れるのだろう?って学校の行事も秋からは多いので、どちらも大切にしたいし、説明会や文化祭も行きたいし、併願校の可能性のある学校の過去問もやりたい、う~ん考えただけで、疲れました。
そこまで考えずに受験校を決めました。
腕試し、ここでどうころぶかで今後を占うことになった1月校。
憧れていた学校。絶対大丈夫であろう学校。受けてみたかった学校。
これしか受けなかったのはやっぱり無謀だったのかもね~。
問題の傾向がけっこうありますからね。こじろうの場合、国語が最後までネックでしたが、第一志望校の国語はなぜかうまく解けるし、「実質」第二志望校は算・理の受験でしたから。
過去問から「呼ばれているような感じ」はけっこう大切にしていました。
「絶対大丈夫であろう学校」が入ってるんだから、無謀ってことはないでしょ。HN変えます!? (^^)
私のHNも懐かし過ぎますが(笑)
17日付けの記事のご報告などを楽しみにしております。
引っ込み思案な私(笑)もいつか参加させていただきたいっm(_ _)m
自分の中受・大受の記憶でも、自分に向いている学校はモンダイの相性もよかった気がします。
一般模試の偏差値では難しい学校でも、本番で「やりやすかった!」と感じたところは受かり、入ってみればますます自分にぴったりな校風。逆に安全圏で「惹き付けられないけれど、内容としてはまぁいいかも」ということで受けた学校は、モンダイの相性が悪くてダメでした。
時代が変わっても偏差値では測れない「合っている学校」があるに違いない!と信じて、5年生の娘の行き先を見つけるべく、アンテナを伸ばしています^^
確かに、懐かしいHNになりましたね(笑)
> 引っ込み思案な私(笑)もいつか参加させていただきたいっm(_ _)m
ハイ、お待ちしております!! 今回でもいいんですけど~
> 自分の中受・大受の記憶でも、自分に向いている
> 学校はモンダイの相性もよかった気がします。
そうなんですよね。なんとなく。
私もこじろうも。
はなひめの個性はまだまだ謎です。
> 5年生の娘の行き先を見つけるべく、アン
> テナを伸ばしています^^
徐々に話が具体化してくるころなのかな??
そうでもないか、こじろう五年生六月といったらまだなんにもなかったわそういえば(^^;;
夏明けから、怒涛の日々でしたね・・・休日は毎週学校説明会、平日通勤時間は、受験校の順列組合せのパターン作成(ついでに平日仕事。)
でも、こじろう君が仮にがっちり抑える第二希望、になっていたら、万一災害の時でも家でこじろう君をお迎えできたでせう。小学校のように近い学校です。そしてここの大学には、小学校の実学実習でどれだけお世話になったか(=ご迷惑おかけしたか)判りません。
息子の友人も随分受けてたみたいです。「徒歩5分」とか言ってました。
併願は本当に悩みました。
最終的には2/1はAM/PMとも押さえ校(最悪の場合は入学するつもり)2/2~2/4の試験にかけました。
2/2と4がチャレンジ校、2/3が実力相応校。
結果2/3の本人が一番好きな学校に合格しましたが、
不合格だったことを考えると、怖い併願でもありました。
娘の場合は更に悩みそうです。
ほんと、怒涛の忙しさでしたね。というか心労が。。
そうそう、あの学校は、「地元に愛されてる」感じがして、そこもいいなと思ったんです。今でも気になる学校なので、はなひめが中学受験するなら受けるかも。
息子さんと娘さんだと、学校見学などもまた別のところに行かなくちゃいけなくて、二度目なのにたいへんですよね(うちもそうなる)。
> 結果2/3の本人が一番好きな学校に合格しましたが、
よかったですね~(^^)
そうそう、「ここならがっちり押さえ校」と思ってたのに、過去問といてみたら、そのあまりの相性の悪さに「すべりどまらん~」と放棄したことがありますからね、うちは。
はなひめの場合はたぶん、こじろうと得意不得意がぜんぜん違うパターンになるので、そこは悪くないんじゃないかと思ってます。2/2午後校ももちろん候補になるでしょう(^^)
気に入った学校が遠いと悩みますね…