【ピアノ】二人の先生
2009年 06月 03日
でもって、練習がだいぶ間に合ってない感じ。やばい。
4月頭に発表会が終わり、さらに7月に発表会を入れたところで、だいたい「やばい」のは見えてたんだけど。なにしろ、その間にホーム・コンサートもあって別の曲の練習が入るし、新学期はだいたいバタバタになるんだから。
でも、7月の発表会というのは、ヤマハにはめずらしく「大人の」発表会ということで、ふだんいろいろな教室のいろいろな先生のところでレッスンしている大人が集まるというからには、どうしても行きたくなってしまう。
弾く予定の曲は、ラフマニノフの前奏曲で、Op.3-2(通称「鐘」)とOp.32 No.12。前回までのレッスンでは、Op.32のほうしか見てもらってなかったのだが、S先生は「鐘はどう弾いても鐘だからなんとかなるわよ(?)」とかどっしり構えていたのでそのままになっていた。昨日はさすがに、残り一ヶ月だし、しかも来週はレッスンがお休みだから残りは今日を入れても4回!? ってことで両方弾く。
ヤマハのレッスンは30分だから、2曲弾いてしまうとあまりあーのこーのやっている時間はない。それでも慌てているのは私だけで、先生はちっとも慌てる様子もなく…
「鐘は要するに和音の塊だから、ここも(リズムなしで)和音だけにして弾いてよく確かめてみて。この音~この音~この音ってつながっていくでしょ(和音の中で流れを作っている音を強調して弾きながら)、そういうのいっぱいあると思うから探してみて。それと」
最後の見開きページで四段になったところの頭の和音ひとつを弾かせて、
「もっと、当たる瞬間にぐっとつかんで、ぱっと離す感じで」
何回か試して、「これでさっきと違う音になったでしょ。とにかくこっち側(上側の音の流れ)とこっち側(下側の音の流れ)が音色で区別つくように」
…たったこれだけ。で、Op.32 No.12の話に戻り…
「こっちはあとちょっとって感じよね。ここからここまでは、この音~この音~この音で前へ前へ行く勢いでぐぐっと行かないと、なかなかクレッシェンドにならないから…」
と、私に弾かせながらちょいと指揮(*)をする先生。
「そうそう。それから、大きな問題は(^-^)、雰囲気をどっちでいくかってことね」
…どっち??
「大きく分けて、印象派タイプとロマン派タイプかな~。特にこの右手の分散和音とかね、冷静に繊細にこう~やっていって、音量の対比とかで行こうとするのか、それとも、もっとあったかい感じで…こう~やっていって、うたっていくのかという…」
先生が、極端な二とおりで弾いてみせてくれて、
「どっちもありだから。二週間で考えておいて」
私の現状からいえば、細かいところできちんと弾けてないところがいくらでもあるので、それを直していったらレッスンが何回あっても足りないと思う。でも、この先生は、いつも全体の流れやまとまりから話をしていって、細かいところが弾けてなくても全体がなんとなく何かしら聴ける演奏になればいいんじゃないの、というふうに進めていく。
もう一人のK先生は、同じくヤマハの30分のレッスンの中で、できるだけあちこちを具体的に良くしていこうとするタイプ。弾けてないところはメトロノームゆっくりからじっくり練習させ、手の形、力の入れ方抜き方、ひじはどうだとか「物理的」に詳細に指導する。「これは遠くから弾く感じで…」「こう、もっと弾かせないって感じで…」が口癖。
性格はたいへんまじめで熱心。教える曲は自分でも弾いて予習済みで、今日はここまでやったから次回はここからね、なんてちゃんとメモもしている。S先生では考えられないことだ(^^;;
ホーム・コンサートで弾く曲を見てもらっていたときに、私が「ここは音をたぶんはずすので、はずしても勢いで先にいけるように練習しています」といったら「えーっ、えーっ(o_o;;」、はずす前提!? ありえなーい。という雰囲気だった。しまった。先生間違えた(笑)
というわけで、二箇所のヤマハの先生は、教え方も性格も対照的で、私にとってはまことに都合がいい。S先生にみてもらってだいたい仕上がった曲を、K先生のところに持っていって細かいところを直してもらったりすると、いちばん本番で具合良く弾けるようだ。
K先生に習い始めてすぐのころ、けっこうこみいった曲をK先生だけに教えてもらっていたら、だんだん全体像がわからず迷子になってしまったことがある。それからは、あまり欲張らない曲を弾くか、両方の先生に並行して習うか、自分で適当に調節している。
(*)指揮はS先生の十八番。先生が指揮しているとなんだかすごく上手に弾けて、ノリがわかりやすいのがポイント。でも、家に帰って指揮がなくなってみたら、あれ? なんだっけということにもなりがち(^^;;
今日の弁当:
二色弁当(いり卵、鮭ほぐし)
煮豆、ピーマンじゃこ、芋コロ、たくあん、れんこん入りコロッケ、プチトマト
* 今日は私も食べるのでちょっと気合入れてきれいにしてみた(^^)
by an-dan-te | 2009-06-03 08:04 | ピアノ | Comments(4)
(しかも昨年はこまたろうの受験で一年間完全休み、なにせ、こ・またろう が中受するんだからもー大変!!)
私の恩師の先生は亡くなってしまったので、ただ今先生探しにジプシー中、ある程度仕上がってから、こまたろうのピアノの先生に見てもらうとか・・・しかし、こまたろうは無期限休養中なので、ちょっと頼みにくい。ヤマハの先生のそういう使い道もあったのか(失礼な言い方ですが)と、ちょっとヒントになりました。
先生によってそれぞれいいところきゅうしゅうできるんですものね~
アンダンテさんもラフマニノフなんですね。
あと4回レッスンで本番なんて!私のほうがどきどき
してしまいます。
私も結局もう1曲迷ってましたが、アンダンテさんの
前に弾いたというOP23-5と23-7をセットで弾くことに
しました。まだまだ譜読みの段階ですが、曲が決まると、とりあえず安心。。。。
そちらは秋の発表会ですね~
実は7月がS先生のほうの発表会(ラフマニノフ)、8月がK先生のほうの発表会(グラナドス)なんです…ありえん。何かがおかしい。
こまたろうくんの中学受験といったらそれは大変だったでしょうね(私がいうのもなんなのですが)。
先生探しはなかなか難しいですが、ヤマハなど大手教室は比較的しばらく習ってまたやめたり別の時間(つまり別の先生)にかわったりしても問題ないので、ジプシーするにはやりやすいです。今の先生はどちらも私にとってもったいないほどの実力をお持ちなだけでなく、私に「合う」先生だと思ってますが、これまでちょっと習ってやめた先生も3人ほど。
そうなんです。でも秋にはその片方をやめてバイオリンを始めるという壮大な計画なんですけどね。
> 前に弾いたというOP23-5と23-7をセットで弾くことに
どちらも好きな曲です(^-^)
23-7のほう、私は弾けませんが(お指の都合で…)