総銀製「以上」のフルート!?   

日曜日に行ったコンサートは、アマチュアのオケなので、パンフレットの末尾に団員募集があった。

緊急募集中 コントラバス、トランペット、トロンボーン、パーカッション
募集中 ヴァイオリン、チェロ、オーボエ、ホルン

「緊急募集中」と「募集中」の違いは、足りない度合いかな?? 世の中、ピアノ、ヴァイオリン、フルートあたりは趣味でやってる人口も多いけれど、コントラバスとかトロンボーンとかになるとなかなか少なそうである。

ヴァイオリンは、やってる人も多くて、オケで必要な数も多いってことなんだろうな。

とにかく、やってる人が多くて、必要な数が少ないフルートは、どこのオケでも余っている

上記でもフルートは募集してないし、別のオケでは「フルート以外募集」なんてのも見た。

私は、小さいころピアノを習っていて、小三でやめてしまったのだが、少し間があいて小六のときにフルートを始めている。あまり熱心に練習しなかったので、たいしてうまくならなかったけど、ぼちぼち続けていて、大学に入ったときにはまず素直に「オーケストラはどうかな?」と思って見に行った。

すると。まぁ前述のような状況なので、チェロやヴィオラなら大歓迎ムード、それに比べてフルートはそっけない。よほどの技術と覚悟のある人しかいらないよ感が漂っている。募集の条件として

・総銀製以上のフルートを持っていること
・一日三時間以上練習すること
・毎週レッスンにつくこと(プロオケのフルーティストなど)
...

とかなんとか書いてあった。あまり正確な記憶じゃないけど。「総銀製以上」というのは明確に覚えている。「以上」って、総銀または金!? 音大でもない大学のオケで金はないだろうけどねいくらなんでも。

ちなみに、金のフルートというのは実際に使っている演奏家もいるが、たいへんやわらかい音がするとか。いくらするのかは知らない。でも、高いほどよいという意味ではなくて、銀のほうが好きな人もいるそうで、つまりは音色の好みの問題なのかな。

プラチナ製のフルートというのも聞いたことがあるが、確か宝石屋の宣伝のために作られたもので、重いし音はよくないしで別に実用のものじゃないそうだ。

私が当時持っていたフルートは、頭部管が銀で残りは洋銀というものだった。
(フルートは3パーツに分解できるのだが、音を出すいちばん重要な部分のみが銀ということ)
それも、小六で最初に買ったフルートはもっと安い、全部が洋銀でてきた数万円の品だったが、思い切って買い換えてもらったものである。

ま、ともかく、オケはお呼びじゃないなということがよーくわかったので、すぐ引き上げてきて、「フルート同好会」というお気楽平和なサークルに入ることにした。

そのときは、ちぇ、気取ってら、くらいの印象だった「総銀製以上」であるが、しばらくたって、私にもその意味がすごくよくわかるようになった。

フルート同好会には、オケとかけもちで入っているU君という人がいて、彼はとても練習熱心。ピアノでいうとハノンに当たるような基礎練習だけで一時間でも二時間でも、メトロノームとチューナー(音の高さチェック)を置いてやってるような人だった。なるほど、こういう人じゃないとオケは務まらないのね。

彼が使っているフルートは、もちろん、総銀のフルートだったのだが、あるとき彼がさらに良いフルートに買い換えるというので、古いほうのフルートを安く譲ってくれた。

そのフルートを吹いてみると、自分でも驚いたのだが、他のひとからも「げっ。Uの音がしてるよ」といわれるくらい、U君の音色を思わせる音が出た。彼の音色は、あまり魅力的とはいえない、やや堅い音なのだけれども、とにかくよく練習してあるから、これまで出しにくかった高音がスムーズに出ること出ること。吹きやすい。でも、自分の音には聞こえなくて、なんだが気持ち悪い。

けれど、そのままそのフルートを使い続けていたら、だんだん音色が落ち着いてきて、本来の自分の音色に戻った。戻ったというのか、やはり楽器が変わった分違う。やや深みが出て、良くなったと思う。と同時に、高音の出しやすさは消え、本来の実力どおりに戻ってしまった(^^;;

洋銀というのは銅、亜鉛、ニッケルでできた合金だそうだけど、これと銀の差は、値段や美しさだけのものではない、らしい。音の癖が付くかどうか、吹き込んでいくと「育つ」かどうかがどうも違うようなのだ。理屈がぜんぜんわからないけど体感した。

ちぇ、気取ってら、なんて思ってゴメンね。


今日の弁当:
今朝は、レンジでチン方面ではなく、まとめてフライパンでやってみた。
かぼちゃ、玉ねぎ、鮭バーグを並べてます。

ごはん、鮭バーグ、紅しょうが、わかめふりかけ
ゆで卵、焼き野菜(かぼちゃ、玉ねぎ)、ミニ春巻き、昆布佃煮
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by an-dan-te | 2009-05-19 08:43 | ピアノ | Comments(21)

Commented by 今年組 at 2009-05-19 10:01 x
とても興味深いお話です♪フルートは「育つ」ものなんですね!素人親のかなしさ、金属製品が育つってイメージしてませんでした(^-^;
息子は六年生だというのに未だフルートレッスン継続中で
最近は増えた塾の課題と授業時間に押され「1日10分楽器に息を吹き込もう!」と
先生(プロフルーティストなのに…)に言わせてしまう惨状(T_T)
でも、大学オケやアマオケではフルート余りですが、
中学の部活だとフルート経験者が少ないので
大歓迎モードみたいですよ☆息子も志望校の相談会で
「フルートやってる?!それは貴重だ!みんな喜ぶぞ!よし、勉強頑張ってぜひおいで!」と
たまたま相談担当だった希望部活の顧問先生に励まされてました。
Commented by an-dan-te at 2009-05-19 13:28
今年組さん、
> 中学の部活だとフルート経験者が少ないので
なるほどーそうですね。
フルートは持ち運び簡単、アンサンブルいろいろでいい楽器ですよね。私もフルート同好会ではたくさん楽しめました。

> 「1日10分楽器に息を吹き込もう!」
いいアドバイスですね(^-^)
Commented by 修了 at 2009-05-19 13:50 x
お久しぶりです。いつも楽しく拝見してます。

オケの管楽器は、敷居が高いのもしょうがないんです。
うちの長男が、大学オケで幹部(ヴィオラのトップ)やってるんですが
弦楽器は多人数でも、コンサートでは曲目ごとに入れ替わり立ち代り
ローテーションできますから、募集枠も大きく、オーディションも緩いのです。
しかし、管楽器は少数精鋭ですからね、卒業で新陳代謝される学生オケでも
学年ごとに数名くらい?ましてや市民オケなら退団者待ちでしょう。
また、オケは各パートのトップ連中が結構威張ってたりしますから、
(うちの子も、男女を問わず、しごいて泣かせてるそうです)
同好の士で集った方が、楽しめていいですよ。
音「楽」でないとね。
Commented by nonchan at 2009-05-19 15:10 x
大学オケに入ってましたが、フルートとクラはやっぱり人余りでかなり厳しかったみたいでした。
早々に見切りをつけてやめていく人もあれば、ステージメンツに入れそうになくマネージ方面に転身する人もあり、色仕掛けで強引にメンツに入ったと噂されてしまう人もあり、そんなの一切関係なしに実力で他を圧倒しつづける人もあり・・・そんな様子を見ながら、私は弦楽器で良かったとしみじみ思ったものでした(^^;
Commented by an-dan-te at 2009-05-19 17:50
修了さん、
人数を絞る必要がありますからそんな感じになるんでしょうね。
> (うちの子も、男女を問わず、しごいて泣かせてるそうです)
ひぇ~(^^;;

> 同好の士で集った方が、楽しめていいですよ。
フルート同好会は、その名のとおり、初心者でも練習熱心でなくてもOK。四重奏や五重奏もできたし、ピアノが弾ける人もけっこういたのでピアノ伴奏ものという手もあり、和気藹々とやってました。
Commented by an-dan-te at 2009-05-19 17:54
nonchanさん、
色仕掛けって(^^;;
まぁでも、大勢で一つの曲を作り上げるというのはそれはそれで魅力を感じます。たいへんそうだけど。
一度、室内楽の会というサークルの合宿で、バッハの管弦楽組曲をやった(といってもコンサートとかではなくちょっとその場で合わせてみただけですが)ときはほんと気持ちよかった。
Commented by こまたろう母 at 2009-05-19 18:15 x
こまたろうが小学校オケを始めるとき(米国、全員必修)、
 メロディを受け持つこともあるが、バイオリンみたいに出番は多くない。 (コンバスみたいに裏方専門はあきてしまう)
 従って楽譜を読むのが忙しくない。
 クラシックでもジャズでもウインドでも需要がある。
 全員初心者ではじめから落ちこぼれない。(弦は経験者多し)
 楽器がそんなに高くない(買うか、借りるかしなくてはならなかった)。
 という理由で、トランペットを勧めました(^^;;
帰国後、楽器はほこりをかぶっていたのですが、ここへ来て、なんと吹奏楽部に入ると言い出して・・・ピアノは永遠に復活しそうにないし、いいんだけれど・・・朝練のないブラバンなんてきいたことないよーこれ以上朝が早くなったらどうするの? でも、ピアノしかできない母はうらやましーとも思います。
Commented by 無謀 at 2009-05-19 20:38 x
高校時代はオーケストラ部に在籍していました。
そうそう、私の友達にも大学オケでフルートをやっていたU君がいます。同一人物だったら面白いけど、まず違うことでしょう。
Commented by スケルツオ at 2009-05-19 21:41 x
楽器は「育つ」・・・フルートもそうなのですね。
この間お話した調律師さんの話だと、最近のベーゼンドルファーやスタインウェイのグランドは最初からかなり音が鳴るように出来ているけど、往年の良き時代のグランドの新品はタッチが重くほとんど鳴らなかったとか・・・。 何年も弾き込むうちに楽器が鳴る(育つ)ようになって、弾く人独自のタッチ、音色に仕上がってゆくのだ・・といつも熱く語っておられました。

私も大学でオケに入っていましたが、私の場合はそこのオケに入るために、入試の40日前に第1志望を変えたくらい。。。
実際にオケには入れたけど、レベルが高くて私は落ちこぼれていました~~
Commented by an-dan-te at 2009-05-19 21:42
こまたろう母さん、
トランペット、かっこいいですよね!!
その選んだ理由ってのがまた…納得(^^;;

しばらくほこりをかぶっていたにしても、復活のきっかけがあってよかったですね。でも朝練か~うーむ。。
Commented by an-dan-te at 2009-05-19 21:46
無謀さん、
高校でオーケストラとはすごいですね。
私の通っていた学校には弦楽のクラブがあって、名前は弦楽だけどフルートも同居しているという半端なところでした。弦といってもバイオリンがほとんどで、チェロが全学年合わせて一人とか。
そののち名前も管弦楽と変わって楽器の種類もぐぐっと豊富になったらしい。今どんななのかな。
> 同一人物だったら面白いけど、まず違うことでしょう。
む(^^;; 特徴を書きたいけど書けない…
Commented by an-dan-te at 2009-05-19 21:52
スケルツオさん、
最初の状態である程度鳴りやすく弾きやすくないと売るときの都合としては悪いでしょうかね。
弾き込むうちに育つとなると、マイピアノを持ち歩きたくなったりして(笑) でもほんとに、清水和音のコンサートいったらマイピアノ持ち込みでしたよ。すごいなーコントラバスが重いしかさばるったってもっとずっと重いのに。
> 私の場合はそこのオケに入るために、入試の40日前に第1志望を変えたくらい。。。
スケルツオさん…かーなーりお好きですよね??
うちのホームコンサートを次回やるとき来ていただけませんでしょうか。ぜひ。ピアノでもピアノじゃなくてもいいです。
Commented at 2009-05-19 21:52 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ゆかりしょう5まま at 2009-05-20 01:46 x
ゆかりは、小学校5年から音楽委員会でフルート担当になり2年間、その後、
音楽教室のフルートグループレッスンで2年目までは、私の妹のおさがりの30年物の
YAMAHA(総)洋銀製フルートで過ごし、通算4年目でようやく、高校に入ったら副科で
フルートを専攻するなら…でも、4年目に買うのに、初心者用というのも…?どうせなら
大学(音大)まで使える総銀製MURAMATSUフルートを、やっと手に入れたのに
高校入学直前の春休みにチェンバロと運命的な出会い(再会)をしてしまい、
その瞬間から、副科は、絶対、古楽器科希望‼(選択副科は高2から)
今は、毎週のようにチェンバロ工房におじゃまして、弾かせてもらっています
(絶対、買えないよっ!)

で、このフルートいったいどうするのよぉ!高かったんだゾ‼!

一方、しょう5は、念願のトランペットをとうとう入手しましたよ♪
約束通り、吹奏楽部に入ったから…(もう、しょうがない)2年越しの念願成就♪
こちらは、YAMAHAの初心者用です…(Bachと、かなり迷ったんだけど…)
マンションなので、サイレンサーも一緒に。
でも、防音室(ピアノ室)があるから、必要なかったんじゃ?
Commented by ania at 2009-05-20 06:56 x
こんにちは。
管・弦・打とも、もともとの楽器のグレードと同じくらい吹込み・弾きこみで音が違いますよね~。
(スピーカーもそうかな。エージング。)
私も管楽器をやっていた時はメトロノームで基礎練習かなりやってました...。

今うちにあるコントラバスは、
レッスンに通っている先生のおうちのレッスン用の楽器より
値段が高いものなんですが、音は先生のところのほうが断然イイです。
ものすごく違います(-_-;)。
うちのは鳴らしこみがまったく足らないみたいです。

清水和音、一度もコンサート行ったことないですが、とても気になるピアニストです。
Commented by an-dan-te at 2009-05-20 10:01
ゆかりしょう5ままさん、
副科でフルートの線は、もぅぜんぜんなしになったの?? まぁでもチェンバロも魅力的ですよね~弾くスタイルや楽器の形はあれだけピアノに似てるのに、音の出し方とか表現がすごく違うところがおもしろい。
チェンバロは、買わないの~??(悪魔のささやき)

しょう5くん、トランペットかってもらえてよかったね!!
防音室はあっても、ゆかりちゃんが弾いてたらいっしょにはつかえないもんね(^^;; サイレンサーはいるでしょう。
Commented by an-dan-te at 2009-05-20 10:04
aniaさん、
コントラバスも、きっと個体差や鳴らし方で音がすごく変わってくるんでしょうね。
清水和音さん、自治体主催で1000円のコンサートなのに、マイピアノ持込みって、そりゃもうからんわと思ってしまいました。とてもひきこまれる演奏で、プロのエンターテインメント精神を感じました。コンサート後のサイン会で、私が二枚組のCDを出したら二枚ともサインしてくださいました(^^;;
Commented by ゆかりしょう5まま at 2009-05-20 14:43 x
『18歳以下対象に、試作品のチェンバロ(つまりあまり状態のよくないもの)を無料で1年間貸し出す制度がある』って言われているんだけど、
『それを利用したら、1年後は絶対買わなきゃいけなくなるんじゃ?』と、恐ろしくて、今のところ、辞退しています。
でも、毎週出入りしている方がよっぽど、あぶないような?
『手作りなので、年間3台程度しか作れない』と聞くと…怖すぎる~
3月の工房のホームコンサートのチェンバロ演奏体験でスカウトされ(?)その数週間後の、工房主主催のチャペルコンサートにソロ曲でデビューさせて頂き、今週末は、鎌倉でアンサンブルデビュー(バロックヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、オルガン等とのアンサンブル)、来月は、クラヴィコードのサロンコンサートにソロ曲で、7月のチャペルコンサートは、ソロ、アンサンブル両方で出演…
って毎月?
本業はいつやるの…???

ソロ曲は、自由なので、バッハやクープランを弾いていますが、
『最近は、バロックの曲は、ピアノで弾くより、チェンバロの方が楽しくなってきた』
などと言い出す始末です

Commented by ゆかりしょう5まま at 2009-05-20 15:16 x
カズネさん、素敵な名前と演奏に対して(特に最近は)風貌にギャップが…(失礼)
生和音は未体験ゾーンですが、なんかすごく波がある方と聞きます
機嫌がいい時と、気分がノラナイ時の演奏に、ものすご~く差があるって
(プロなのに…)
いい時にあたったんですね♪2枚ともサインなんて!
チケット代1000円でも、実際は、自治体から補助金(税金投入)があるから、
もうかってないとは限らない?
Commented by an-dan-te at 2009-05-20 22:35
ゆかりしょう5ままさん、
そこまでハマってるんじゃ、もう行くところまで行くしか…(爆)
ゆかりちゃん弾くんなら聞きにいこうかな。7月のチャペルコンサートっていつ&どこ? メールください~
Commented by an-dan-te at 2009-05-20 22:38
ゆかりしょう5ままさん
そうなんだ、私が聴いた日はのってたのかな??
ラッキーでした(^-^)
まぁ補助金はあっただろうけどね…たいした額じゃないと思うよ。**市だもん。趣旨(平和コンサート?)にご賛同いただいてご好意で来ていただく、って感じかも。

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