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苦手科目の克服~国語編(アクセスラボ最新記事のお知らせ)   

アクセスラボに書いた記事、最初が去年の10月だったんですね。だから、9月分までで1年間…

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で、終わりのはずだったんですが、続けてくださいってことでもう一周。えっ、どうしようかと思ったけど今度は中学受験に絞って書いていいということなので、じゃいいかなと。ここまで一年分は、なにしろ中学受験と高校受験と両方の読者に向けて書いてくださいって無茶振りだったんでなかなか書きにくかったところもあって…わりと開き直って中学受験寄りに書いてしまったこともあったけど。

そして二周目の初回は特に私の得意分野、「苦手科目の克服~国語編」(←アクセスラボリンク)です。

というか、さんざん長々書いてきたので何か新しい秘策があったりするわけじゃないんですが、まとめて短く書きました。

中学受験で、国語と算数が両方問題なくすいすい勉強できたら、そりゃーうまくいくだろうけれども、世の中そんなお子さんばっかりじゃないですね。少なくともうちにそのようなノープロブレムな子どもは一人も生まれませんでした。

算国が極端だとどういうことになるかというと、大手塾のがっちりしたカリキュラム・システムにお任せしていたのでは埒が明かないということになります。どっちか得意なんだったら、苦手なほうの科目にはフィットしない(上すぎる)クラスに割り振られてしまっている道理ですし、それだけではなくて、やはり大勢に合っているはずの授業方法や課題ではなかなかうまく勉強が噛み合っていかないんです。凹すぎて。

こじろうの場合は国語が徹頭徹尾ダメで、どのくらいダメかっていうと、文章の中からある文字列を探すってことも、あるいはある文字列を正確に写すってこともできませんでしたから、そりゃ中学受験の問題をどんどんこなして勉強していくということは成り立ちませんし、さすがにそこまでの面倒見られませんよね、日能研の集団授業では…

それならこういう子は中学受験に向かないから受験は先送りにしましょうっていうのもひとつの考え方ですが、読めない書けない子を放置して中学生にしちゃうと、これまた国語だけでなく各科目の学習が成立しないという深刻な問題が発生するわけです。

それで、中学受験きっかけでさんざん家で手間かけて、漢字も語句も文法も、音読も視写もコツコツと補っていったらば、まぁ間に合ったというか間に合わなかったというか、模試の成績としては最後まであまり頼りにならなかった国語ですが、入試ではあまり足を引っ張らなかったし(滑り込みセーフ?)、

なによりある程度読めて書ける状態で中学生になることができて、これはほんとにほんとによかったです。

そして中学三年くらいのころに本人の中で何かブレイクスルーが起きて、今度は国語が得意になりました。なんで??

今となっては親の手なんか煩わすことなくひとりで大きくなったような顔をしていて、まー(-_-;; それはそれでムカツくってところもありますけど、よかったよかった。

ということで、大手塾でどうもならないような苦手科目(算数/国語)の基礎の基礎を大工事しておくってのも悪くないものです。親が何か人生に効く貢献をできる数少ないチャンスのひとつかもしれません。

このブログの過去記事は→■国語の入り口(読書、漢字、語句)インデックスからどうぞ

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by an-dan-te | 2015-10-04 22:20 | 中学受験 | Comments(0)

書くことは学ぶこと(女子学院)   

中学三年生のときの夏休みの宿題として、「身近な人の戦争体験の聞き書き」というのがあった。

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私の場合、両親は終戦時まだ小学校入学前だったので、直接にはあまり戦争の記憶がない。ということで当時存命だった祖母に聞いて書いた。この宿題は後にも綿々と続いていき、「35年間で8000編あまり」の実績が蓄積されている。

今回、恩師のめりこ先生に会う機会があり、先生がこの夏に出版した戦争体験聞き書きのまとめ本を手にした。
「戦争しない国が好き! 女子学院中学生が綴った日本の戦争22話」(おのだめりこ編著)

一学年上にNさんという人がいて、その人が大作(規定が原稿用紙10枚以上だったところ、32枚)を仕上げた。長いだけでなく中身も文章力も素晴らしかったので、それを読んで感動した別の生徒が、すべて清書してプリントを作り、配布してくれた。それで後輩である私も読むことができて、とても印象に残っていたのだが、それもちゃんと含まれていて「再会」することができた。

Nさんの作文のほか、同期のSさんなどを含む22人分。いずれも力のある文章で、目を離せず一気に読んでしまった。

ここに載せられている体験談は、特殊で数奇な運命を辿ったものや、珍しいほどの悲惨な出来事を取り出して集めたものではない。たまたまJG生の身近な人であった市井の人々であり、かつ、結果として生き残ったからそうして語れているわけで、いわばふつうの人の身にふつうに起こった出来事であるといえる。

それだけに、戦争というものがひとたび起こると、人々の命や暮らしがどう扱われるのかということが、リアルに迫ってくる。

この宿題はしかし平和教育としてではなく、国語の宿題として出されたものである。つまり宿題の狙いとして第一義的には、インタビューをすること、その話の意図を伝えるための構成を練ること、歴史的背景などについてはウラをとる(資料を調べる)こと、達意の文章表現を工夫することなどが課題になっているということもできる。

でもそのように書くこと、それを読み合うことでこの深さの学習に到達できるのってやっぱりすごいと思った(ちなみに私の作文は載ってません。当時かなりの作文ギライ)

私学としては、このように「書くことで学ぶ」体勢を作りたければ、まずはある程度「書ける」人材を集めること(入試)、そして入ってからも折に触れまとまった文章を書くように求め、その添削などにも力を入れていくことになる。これもひとつの「私学の価値」だろう。

おのだ先生は、百人一首を使った古典文法の授業で私の心をわしづかみにして、ひいては将来の「飯の種」をくれた人で(過去記事:「心に残る授業 (国文法)」)、つまり非常に指導力のある人であってこの聞き書き課題においても中心的な役割を担っていたはずなんだけれど…

(私が下二人を中学受験させたことを言うと)
「ぜひお子さん方をね、中学受験なんかさせないで、地域の中学校に進ませてほしいの。そしてその中学校で充実した教育が行われるように、親として工夫をすることにこそ力を入れてほしいのよ。自分の子どもだけ私立に入れて(逃げて)よい教育が受けられればいいというのは、違うと思わない??」

うーん、それはもちろん正論だけれど同時に自己否定的というか(^^;; 親が何を工夫したからといって、めりこ先生が展開していたような授業が地域の公立中で成り立つわけはなし、やっぱりこういう(JGのような・こじろうが通った学校のような・はなひめが通っている学校のような)学校があることも、そういう学校を選んで子どもを進学させることも、大きな意味があると思うんですよ。ねぇ先生。

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by an-dan-te | 2015-09-23 18:33 | 中学受験 | Comments(10)

読書好きは国語が得意になるのか?(アクセスラボ最新記事のお知らせ)   

読書好きの子どもに育てるには、幼いころしっかり読み聞かせをしてやるのかいいんでしょうか?

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しないよりはしたほうがよさそうに思いますが、同じようにたっぷり読み聞かせをしたつもりでも、読書好きな子(またろう、はなひめ)も、そうでない子(こじろう)もいます。環境は多少助けになるにしても、結局は本人の持って生まれた志向ってことでしょうか…

それで、読書好きなら国語が得意になるかっていうとまた、それも一筋縄ではいかないんですよね。

またろうは決して国語得意とはいえません(ま、そんなにひどくはないけど)。
こじろうは事前(小学校中学年時くらいの)大方の予想どおり、国語はほんとひどくて、
はなひめは、初めのうち国語が得点源でしたが途中で大崩れしました(その後持ち直した)。

本をたくさん読んでること自体は財産ですが、それで自動的に得点できるとは限りません。
漢字は読めるでしょうが練習しないとやっぱり書けませんし、
読書量は多くても、偏っていればボキャブラリーが豊富とも限りません。

漢字と語句はあらためて勉強したほうがいいでしょうね。でも、本をほとんど読んでない子(こじろう)よりはずっとずっと話が早いです。

読書好きの子が陥りやすいところは、「勝手読みの罠」だと思います。

はなひめが当初、勉強しなくても国語は得点できてたというのは、問題がそんなにややこしくなければするっと適当に読んでいくだけでなんとなくわかっちゃうんですよね、慣れてるから。

それが通用しなくなったあとは、やはり素材文の読み方、設問の読み取り方、根拠を持って選択肢を選ぶこと、求められるポイントを過不足なく表現する記述など、ただ楽しく読む以外の「勉強」が必要になります。

ここを乗り越えないと、ほんとにもったいないです…

乗り越えるのにかかる労力は、やはり本をほとんど読んでない子より断然少ないんですから。

塾の集団授業は、国語において「ちょいと乗り越える」ところがうまくいかないことってけっこうあるように思います。親は別に教える技術とかなくても、子どもに直に寄り添うことができるので、ちょいと手助けするには向いています。もちろんそんなこといつもいつもやってられませんが、読書好きの素地がある子なら、親の忍耐が切れる前になんとかなる確率も高いかと。

アクセスラボ最新記事→「本を読むのは好きだけど」

というわけでこじろうの国語は中学受験時にあんまりなんともなりませんでしたが(でも第一志望の国語だけはなぜか解けた)、
…これがまた不思議なことに、高校生になるころには国語得意になったんですよ。親は何もしてません。ただ本人の成長です。
なのにまだあんまり読書好きではないんです…どうしたわけか…

人生ここから先、国語の読解問題ができるかどうかより、むしろ読書好きかどうかのほうが大きいような気がするんですけど。ま、そうはいっても、読めば読める(読み取れる)ようにはなったということで、実際たまにはけっこうややこしい本も自主的に読んでますし、これは逆に、読解問題で練習したら本もまぁ読めるようになったってパターンでしょうか。

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by an-dan-te | 2014-11-10 20:55 | 中学受験 | Comments(16)

■苦手の国語、得意の国語(読解)   

国語の読解問題で、「説明文」と「小説文」ではどっちが好きですか? あるいは得意ですか?

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説明的文章と文学的文章
中学受験勉強をスタートしたとき、はなひめは小説文が得意、こじろうは…どっちもできませんでした(^^;;
漢字と語句を積み重ねて、最低限のボキャブラリーが立ち上がってくると、説明文のほうから先にマシになっていきました。小説の行間は相変わらず読めず。

はなひめは国語で「ノー勉」を続けながらそれなりの点数を取っていましたが、それでは通用しない日が来ます。
国語もフェーズシフト
五年になるところで一度落ち込んだように見えました。しかしここはあまり深く追究しないまま、算数の忙しさに取り紛れ、成績は不安定ながらまぁまぁ得意科目の域を保っている感じで…

六年になるときにもう一度本格的に落ち込み。ここでは「親子で週イチ読解問題」の取り組みを経て回復しています。

国語読解、挫折した線引き読み
国語の線引き読みって、実行してる?
「親子で読解」の趣旨は、とにかく丁寧に「根拠」を探して解くということです。そんなに量はいらないと思います。「テキトー」「なんとなく」じゃダメなんだよ、という軌道修正。

地力があるので、正しい読解の態度を身につければ、ちゃんと稼げる科目に復活します。国語読解の方法を身につけるところについては、集団授業より「一対一」にアドバンテージがあるように感じます。
国語読解は個別塾で伸びるでしょうか?

一方、ぶっちぎりの苦手科目が国語であるというこじろうの場合…
アップダウンと科目間格差 -こじろうの場合
漢字・語句をこつこつこなして底上げし、説明文先行型でなんとかなってきたかと思いきや、塾のテストがどんどん記述重視、しかも難しくなってきて逆に離される(o_o)
どんだけー!? のこじろう国語
こじろうの国語、下げ止まりません

それでも、志望校の過去問や、そっくり模試なら不思議と国語も「稼いでた」。だからいいといえるのかどうか…
日特と過去問消化

選択肢問題/抜き出し問題/記述問題
選択肢のニオイをまじめに嗅ぐ
国語、抜き出し問題難しい~
アーモンド入りチョコレートのワルツ
国語の解答って難しい
国語の解答が納得できないとき

記述ができないこじろうくんみたいな子にとっては、とにかく記述でなければ簡単、みたいに思いがちだけれど(^^;; 実際のところ、感覚に合わない、あるいは悪問の選択肢問題とかは解きようがない難しさなわけで。
記述のほうがある意味素直だったりします。
記述問題事始: 視写で「型」を学ぼう

国語が苦手な人も、得意な人も、国語の問題にはいちばん「好み」が出るというか、この出題は許せないと思うことがあるので、早めにチェックしておくのがお奨めです。
国語の過去問だけは早めに解いてみてもいいかも

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by an-dan-te | 2013-11-17 18:18 | 中学受験 | Comments(2)

■国語の入り口(読書、漢字、語句)   

読書好きの子って、国語得意になりますか? っていうと、まぁ無関係ではないような気はします。けど必ずそうともいえないし…

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読書と中学受験
逆に、読書大嫌いな子で国語得意ってことは滅多にないと思うけど、本を読んでればいいかというとそうでもない。なにしろ、たとえば「語彙」に限っても、本を読むことからどれくらいのことを吸収できるかについては、大きな個人差がありますから。
良い加減のスルー力。
なんでもテキトーに流すのでもなく、こだわりすぎて失速するのでもなく、「ほどほどに」言葉にこだわって読めるといいんだけどね。
知ってる言葉を引いて辞書を楽しむ

国語のテコ入れ、できるかな!?
本を読んでこなかった子、ボキャ貧で行間も空気も読めないというような子のとっかかりとしては、やはり語彙力の強化と、それから地味だけど「音読」「視写」の練習。
国語苦手男子をどうする?
国語苦手男子の霧が晴れるとき
種を蒔いて水をやっておく。いつか花咲くときもある…かもしれない。

【語句】
「あながちOK!」はNGです…こじろうの「トンデモ」ボキャブラリー
語彙力アップのおまじない
語句を少々たしなみます
語句、たしなんでますか?

【漢字】
こじろうのときの漢字は、そりゃあ大変だったよ…
文字的センス
事務系母本領発揮!? 漢字語句ノート
このころこじろうは
でも、やれば成果の上がる、ちゃんと手ごたえの感じられる勉強だから。これを放置する手はありません。
やってすぐ成果の出るタイプの勉強
この期に及んでまだまだ漢字特訓中
* 汚字は受験の妨げですか?…「漢字」勉強の記事ではないけど。下手な字でもいいから、ポイントは押さえて得点できる字を書こう。

はなひめのときはかなり楽だったけど、まったくの手放し運転ではやっぱり不十分。
そろそろ漢字の季節かな
漢字学習Excelシートの作り方・使い方
いまさらですが入試即応漢字の練習

【文学史】
文学史から喧嘩、試験前の丸暗記!?

【短歌】
みそひともじに愛をこめて
俳句、短歌、詩あたりを苦手にしてる男子は多いよね。はなひめも自称苦手(好きではない)だけど、相対的には成績よかった。きっとこじろうみたいな超苦手な子が下を支えてくれているんですよ。こじろうは、「もういいよお母さん、詩が出たらそこの学校はもう縁がなかったって思うから」とまで言ってました。
百人一首と中学受験
ちびまる子ちゃんの暗誦百人一首

【文法】
品詞の見分け方ガイド(自立語編)
感動しない感動詞

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by an-dan-te | 2013-11-13 18:17 | 中学受験 | Comments(6)

灘の国語授業「銀の匙」   

「銀の匙」といっても「エゾノー」ではなく。私は先にあの農業高校を舞台とする漫画を先に読んだけれど、つい最近になって「橋本式国語勉強法」という本を読み、ついでにというかなんというか、中 勘助作「銀の匙」を読んでみた。

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こちらの「銀の匙」は明治44年に書かれた小説であり、特に読みにくくはないけれど、改行も読点も少なめな文章がたんたんと続き、作者の幼年時代・少年時代のことがひたすら具体的に細やかに綴られている。

この「銀の匙」を高校三年間かけて精読する授業は、1968年に出版された「灘高式勉強法」という本によって有名になった。この本は、受験勉強一辺倒の本は作りたくない、オーソドックスな勉強法の本を作りたいという熱い思いをこめて製作されたのだけれど、時期がいいというか悪いというか、灘という学校が受験秀才の代名詞のようになったころであったため、もてはやされたり揶揄されたりしているうちにもみくちゃになり、橋本先生としては非常に不本意だったらしい。

ただ一冊の小説(素材文)を材料としても、学び取り方はたくさんあり
・通読する。楽しむ。
・章ごとの主題を考える(タイトルをつける)。
・内容を整理してまとめる。
・語句調べ。
・調べた語句で短文をつくる。
・鑑賞(表現に留意し、うまいと思うところに線を引く。味わう)
・調査(興味のあることを、調べていく)

丁寧に丁寧にやっていければ、いくらでも時間をかけることができる。

一方、ふつうの国語の授業(というか教科書)であれば、素材文は数多くあり、たとえば一ヶ月にひとつとかふたつとか、次々読んでいくことになる。そういう授業に比べて、三年間ひとつの素材を使い続けることにどういうメリットがあるのか…

私はそれが知りたくてこの本を手に取ったけれど、実はそのことについて正面切って書かれてはいなかった。「詰め込みではなく自らの中にあるものを引き出す勉強法です(本のオビ)」というくらいで。

確かに、ずっと同じ素材文を使うことによって、「追われている」感じがまったくなく、「じっくり」取り組むことができて、自分の中からどこに関心が芽生えるかをじっと待つことができるようになる。語句レベルでも大意のレベルでも徐々に理解が深まっていき、級友の違った考え方にも折々の授業で触れていくことができる。数ヶ月ではなく数年かけることによって、その期間のうちには読み手である自分も成長していくわけだから、必然的に読み方も変化してくる。その結果から生じる、ひとつの作品に対する多面的な読み方。

作品世界にどっぷり浸かっているうち、いつしか思考のひとつの軸となっていく、というような。

…というあたりが、私の想像で、そういうどっしりした「宝物」をもっているというのは、いいことかなとは思う。もちろん、ひとつにじっくり取り組むことにはメリットがあるとしても、ほかの作品にふれる時間がその分少なくなることはデメリットにもなりうるのだけれど。たとえば、この小説を題材に語彙の勉強をしても、語彙としては偏るわけで。

とはいえ、自分のことを思い起こしてみると、中学、高校の国語(現代文)の授業でやったことって、ほんとに印象に残ってることがほとんどない。そして、駿台では論理的にイイタイコトをつかむ練習をして(これはこれで、付け焼刃というよりは本質的な勉強のひとつだとは思うけど)、受験には困らなかったにしても、「そういえば、現代文ってほとんど勉強したことないな!?」というような印象だけが残ってる…ってのはあんまりいいことじゃないだろう。

それよりは、精読という勉強の型をひとつじっくり身につけたうえで、短時間ずつでもほかの作品に触れることで、全体のバランスもとっていくようなのはありかもしれない(実際、「銀の匙」ばっかりだったのか、ほかの題材もある程度取り上げられたのかは、この本からではわかりません)。

で、なぜ「銀の匙」だったのか、「銀の匙」でなければいけなかったのかというと、とにかく橋本先生自身が一番愛する作家、一番愛する作品だったからよかったということのようだ。橋本先生曰く「あなたがもし読書嫌いであったとしても、この本を読めばきっと本好きになるだろうと思うくらいです」…いや、どうなんだろう(^^;; 現在の、読書嫌いな生徒がこの本を楽しんで読み通すとも思えませんが。精読に足る素材文ということなら、ほかにもいろいろ考えられると思います。今選ぶなら、あるいは違う学校だったら、どんな本になるでしょうね。

すごく広くいえば、思い切った授業法を実践することができ、それがきちんと実を結ぶ生徒集団がいるというところが私学のおもしろさだということを感じさせる本です。

中 勘助が賞を受けたときにある灘高生が作った歌
「知り人のごとく思へる□ぽんの中勘助は朝日賞受く」

* 橋本氏が亡くなったことを昨日知りました。謹んでご冥福をお祈りします。

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by an-dan-te | 2013-09-13 08:05 | 中学受験 | Comments(10)

記述問題事始: 視写で「型」を学ぼう   

過去問に取り組む時期になってくると、記述が書けない!! ということが「待ったなし」の問題になって迫ってきたりします。

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長めの記述でもとりあえず自力で書いてくれる場合はまだいいんです(例: はなひめ)。本人がとりあえず書いたものを土台にして、
・この観点を足す必要がある
・これはもっと簡潔に言える
・これは不要
というようなことを指摘し、書き直し…というやりとりを根気よく続けていけばいいことなので。

それを、何か書けといわれても、ひと筆たりとも書き始めることができず(-_-;;
白い桝目を前に、ガマの油をたらーり、たらーりと垂らす子の場合はどうしましょう(例: こじろう)。

「たらーり、たらーり」のところはあまり時間を費やしても無駄なだけで一歩も前に進みませんので、援助したほうがよさそうですよね。その方法として、
・書くべき内容のヒントを与える(押してみる)
・模範解答の鑑賞をする(引いてみる)
の二つの方向があります。「押してみる」でさっといくならそれもいいでしょうが、一部の国語苦手男子はそれじゃテコでも進まないって場合がありますから、やっぱり初めの一歩は鑑賞(写経ともいう)でしょう。

こういうふうに書くと答えになるのね、という例をまずは感じてもらう。

たとえば社会ですが
「タイは日本とくらべて土地の調達や人件費が安いので、生産にかかるコストを安くおさえることができるから。」
というのをとにかく写す。

ところで、極端に記述が苦手な子って、まず写すのが下手だったりします。せいぜい、練習してもらいましょう。

この解答はお茶の水女子大附属の2012年度の社会で、「なぜ日本企業がタイに工場を作って生産しているのか」という問題なんですけど。なぜかと聞かれれば、まずは「企業にとってのメリット(A)」が答えになるはずですが、この解答はその前に「そのメリットが生じる理由(B)」も書いてありますね。

「(B)ので(A)から。」

囲みを入れるとかして、この構造を目立たせます。社会は、国語よりもシンプルな(一行程度の)記述問題もけっこうありますし、答えに必要な「観点」の内容も、国語みたいな超・長文の中に埋め込まれているのではなくて、知識だったり、表やグラフの読み取りだったりするんで、とっかかりにはかえっていいかもしれません(学校によりますが)。

慣れてきたら、国語の、長めの記述にもチャレンジ。たとえば、登場人物の気持ちの変化を問う問題だったとしたら、
「(A: 変化の前の気持ち)だったが、(B: 気持ちが変化したきっかけとなる出来事)となり、(C: 変化後の気持ち)になった。」
というような。国語の場合なら
・記述の「型」を確認
・問題で問われていることのポイントを確認
・必要な観点A~Cが、文章中のどこにあるかを確認
ってところまで行けたら尚可。

このような「型」の習得はそのまま、人を説得するための論理の習得でもあるので、これを身につけるってのは、かなり手間がかかったとしても存分に中学受験勉強の醍醐味といえましょう。はなひめは写経の必要はあまりなかったけど、過去問の記述練習を通して「型」の整理が進んできたら、もっとずっと長い文章(たとえば1000字程度とか)のクオリティーが上がりました。あれはうれしかったなぁ(^^)

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by an-dan-te | 2013-09-07 23:09 | 中学受験 | Comments(15)

選択肢のニオイをまじめに嗅ぐ   

選択肢のニオイを嗅ぎ分ける、というと、たとえば、まともに勉強しないでテストだけ切り抜ける裏技的なものだったり、あるいは前に紹介した「国語入試問題必勝法」みたいに入試問題をおちょくったりするものだったりを思い浮かべると思いますが。

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まじめな話、よーくニオイを嗅いでおくのは意味のあることです。

国語の読解問題で、たとえば、「登場人物がそこで引き返したのはなぜか」「本文の要旨に最も合うものは何か」とかね、出題者の作業を考えてみれば、当然、正解が最初に出来上がるでしょう。そして、そのバリエーションを作っていく。どの選択肢にも、「これは違う」というものを混ぜていくことになるわけですね。

出来上がった選択肢、それが四つなのか五つなのかはともかく、並べてよーく比べると、同じような(似たような)ことを言っている部分、違う部分が浮かんできます。

それが見えてきたらあとは各部分が文章のどこに当たるか(あるいは文章のどこに反しているか)を探していけばいいのです。

このようなステップをまじめに考えて、
・選択肢を部分に分ける
・選択肢同士を比べる
・文章の該当箇所を探す
という作業について具体的に説明している本がありました。

読むだけですっきりわかる国語読解力 (後藤武士)

…ついこの間、立ち読みで見つけて即買いしました(^^) この本、読んでみてびっくりしたんですけど、題材として載っている文章が、文学作品などの引用じゃなくて、この著者の書き下ろしなんですよ。だから、文学的にスバラシイ文章かどうかはさておき、そこで説明したいことが明快にわかる具体例になってるんです。どこもかしこも。

親子で「腹をくくって」、読解練習をしようとしたとき、親は「亀の甲より年の功」で答えはわかるんだけど説明ができない、ということがよくあります。国語読解でも、算数の一行題みたいに、考え方の「基本ツール」にあたる部分はあるんですけど、それをあえて説明しなきゃいけないことって、日常生活にはないですから。でもそれを、ぼんやり暗闇でなく明るみに引きずり出しておかないと、おこちゃまな国語苦手男子(それでいて妙に理屈っぽかったり)の説得はしづらいじゃないですか。

そんなとき、親が「予習」しておくのに手ごろな本だと思います。

選択肢のニオイを自信もって説明できるように!!
…この選択肢とこの選択肢はここが違うけれど、文章のココにこう書いてあるから、こっちはダメだよね。
とか。
…どちらもこの文章に書いてあったことだけど、それは例にちょこっと出てきただけで、これは何度もしつこく語られてて、文章の最後の結論部分にも書いてあるからね。
とか。

それと、選択肢についての第一章より、さらにお勧めなのが第二章「四つの対立概念を理解する」のところ。「具体的」←→「抽象的」、「主観的」←→「客観的」とか、そういう対立概念をふまえて文章を読み取る例が載ってます。実はこのあたりが、大人にとっては当たり前で、幼いタイプの小学生にはわけわかんない部分だと思うんです。でもわりと理屈っぽいから、わかっちゃえば国語苦手男子にもヒットするんじゃないかな。

ほんとは子ども自身がこの本を読んでくれると話は早いんだけどね~
決して難解ではなく、いちおう「子どもが読んで理解できる」ことを目指している本で、子どもによっては小学生でも読めると思いますけど。でもまぁ、それができるくらいだったら、国語で苦労してないか(-_-;;

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by an-dan-te | 2013-08-31 14:45 | Comments(4)

自分視点で書く読書感想文!!   

子どものころ、作文も苦手だったけど、最悪なのは読書感想文というやつ。

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あれはほんとにキライで、「感想」…私、いったいどう感じてるんだろう!? 考えれば考えるほどわからないや(^^;; みたいな。ま、テキトーにでっちあげて出してはいたように思うんですが、書いててもつまらなかったし、読むほう(先生)もそりゃつまらなかっただろう。ロクに読んでなかったかもしれんけど。

しかし月日は流れ(ウン十年)、人は変われば変わるもので、今や読書感想文というか本の紹介文というか、そんなものを自主的にブログ記事として書くようになりました。

私が本を紹介するとつい買ってしまう!! という声を聞いたこともあります(笑)。

というわけで、書いて楽しい、読んでおもしろい読書感想文の書き方(先生が気に入ってくれるかどうかは知りません)をご紹介します。

「感想」という言葉に引きずられると、つい「おもしろかったです」とか書かなきゃいけないような気がしてしまいます。ここは「感想」という言葉から離れて
・自分はこの本をどう読んだのか
・この本は自分にどう響いたのか

の二点を書くものだと割り切ってみてください。

例を挙げてみましょう。「のだめカンタービレ」の感想文として私はこんな記事を書きました:
もう一度読む「のだめ」-音楽でつながる瞬間
この漫画は二桁巻数ある長大なもので、ストーリーを「要約」していったらそれだけでいくらでも長くなっちゃう。そんなもの知りたきゃそれこそ自分で漫画を読めばいいんです。誰が漫画の要約なんか読みたいかね(^^;;

そこで、ズバッと自分にとって一番印象的なシーンを紹介してしまう。要するに、自分にとってこの作品の価値がどのポイントにあったのかということです。

この漫画を読んで私がいちばんわくわくするのは、なんといっても「音楽でつながる」ということなので、のだめと千秋の出会い、そして関係の深まり(音楽シーンを通じて)のことを書きます。本の紹介としてはこれだけで、あと全部割愛しちゃっていいんです。

それで、そういう本(この場合漫画ですが)を読んで自分にどう響いたのかというと、音楽でつながる人間と人間の響き合い、その「濃さ」と、その一方で、その濃密さがかえってあやうかったりもする男女関係というものに思いを馳せてしまうってことです。だから後半はその話。最後はまさに感想で「おい大丈夫かよ」でまとめます(笑)

…ね。簡単でしょ(^^)

あ、なんだか子ども向けじゃない例を引いてしまいました。では別のもうちょっとまじめな例を…

「ゴミにまみれて」(坂本信一著)

この本は、清掃作業員(市のゴミ収集車に乗っている人)が書いたものです。私はこれを読んで、とにかく、あれもこれも「もったいない」と思ったんです。
捨てられるゴミのもったいなさと、
ボロきれのように擦り切れていく人間関係のもったいなさ。

この両面で切り取るところが私の読み方、視点ですね。そして、そのどうしようもない状態から、プラスの面を見つけて進んでいこうとする著者に対する賞賛の気持ち。

どうしようもない状況の中でも人間としてやれることというのはあるものだ、とか、そのへんどんどん言葉にしていくと、わかりやすくもなり、クサくもなり。だから私はここで「私も、置かれた状況の中でやれることをがんばろうと思いました。」なんて書かないけれども、まぁどの程度の表現をするかは各自のセンスでやるとして、とにかく自分にとってどう響いたのかを書く。

この記事に対しては、後日、著者自身がコメントをくださいました(検索で見つけたそうです)。ものすごく喜んでくださって、このコメント自体感動モノです。私もほんとうに記事を書いてよかった!! と思いました。感想文書くと、ちゃんといいことあるじゃないですか(^^)


その他
体育会系音楽集団「すいぶ」
「オウムからの帰還」を読み、帰らない級友を想う
IT翻訳者に向くのは理系?文系?

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by an-dan-te | 2013-07-26 13:35 | 中学受験 | Comments(6)

第13首: 逢ふことの絶えてしなくは(反実仮想「まし」)   

逢ふことの絶えてしなくはなかなかに
  人をも身をも恨みざらまし

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「絶えて~なく」は決して、絶~っ対、なければと、強い否定を表します。逢うというのは男女の逢瀬ですが、それがそもそもまったく全然なかったら…

なかったらどうなんです!?

人というのは恋するあの人、身というのは我が身。相手も自分も恨むことがなかっただろうに。

「ざら」は否定の助動詞です。時代劇なんかで「ござらん」とかいってますから否定っぽい感じはなんとなくわかると思いますが、この助動詞、前にも出てきました。第六首の、「知るも知らぬも」の「ぬ」です。

「ざら」と「ぬ」ではまったく顔つきが違いますから、慣れるまではえぇ~っと思いますが、とにかく頻出なので嫌でも慣れますし、意味は紛らわしくないので大丈夫だと思います。いちおう表で書いてみますが、別に丸暗記しなくても、出てきたときに「あーこれね」と思っていればよいです。

未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
○ ず ず ぬ ね ○
ざら ざり ○ ざる ざれ ざれ

「ず・ず・ぬ・ね」って、なんじゃそりゃというへんてこな活用に、「ら・り・り・る・れ・れ」のラ変が並んでいます。こういう、変な活用にラ変がくっついているのってよくありますね。

大事なのは、「ざら」が未然形だってことです。まだ起こっていないこと(未然)、というか、ほんとうと違うことなんですね、この場合。「恨んでない」といったら現実と反するんですが、それで次の「まし」につながるんです。

「まし」というのは助動詞ですが、この意味は「反実仮想」と呼ばれています。現実に反する仮想です。裏を返せば、現実にはものすごーく恨んでいるんですね、あの人も我が身も。

「なかなかに」というのは、「かえって」とか訳すことが多いですが、「どっちつかずで中途半端」という「なかなか」なんです(「ちはやと覚える百人一首」の中にある、かなちゃんの説明より)。

逢いたいのか、逢いたくないのかって、そりゃもちろん、逢いたいんですよ。むちゃくちゃ、逢いたいんです。でも、逢ってしまって、でもそれからずっと逢えない、もうそういうのって、かえってもう、つらい。

[訳読]
逢うことが全くなかったならば、かえって、あなたのことも自分のことも恨まないだろうに。

逢えないつらさがあまり鋭くて、なんとなく不倫を思わせるこの歌ですが、あの有名な歌合せ(「恋すてふ」「忍ぶれど」)のときに詠まれたそうで、リアル恋を詠んだものではないんですね。でも、実生活上も恋の多い人だったとかで、実感はこもってるんです(たぶん)。

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by an-dan-te | 2013-06-08 08:12 | 中学生活 | Comments(2)