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最難関に合格する子は、自立タイプが多い、けど。   

昨日の話「塾の先生がいう、「自立させてください」をどう考える?」のつづきです。

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うちはずいぶん親が手を貸してしまったけれど、別にそれをしなければ自立により近づいたとも思えないし、そもそも中学受験の結果としてはずいぶん悪くなってしまっただろうという気がします。塾の先生がおっしゃることの真意、根拠はどこにあるのでしょうか。

まずひとつ考えられるのは、最難関に受かるような子のかなりの部分は、自律的・自立的に勉強をすることができる子であって、親があんまり余計な心配して手出し口出しするよりも、本人と塾に任せてゆったり構えて、それこそごはんや風呂やそういったことを整えてやることに専念するほうがよい結果が出るタイプであるということです。

つまり、
「自律・自立的に勉強できる素質のある子」→「親はなるべく手を出さずに見守る」→「最難関合格」
というパターンです。塾としてはまず、この流れはスムーズに確保したいでしょうから…

こじろうのときのクラストップだった男子は、わりとあとまでサッカーやってたり、親は「塾テキストを開いたこともない」という調子で開成と筑駒に受かりました。はなひめのときの女子トップ(たぶん桜蔭進学)は、短時間勉強派で、やることなすことすばらしくスピーディー。はなひめがテストで「あー、やばいぜんぜん時間ない!!」と焦るころ、その子は余裕で終わっちゃって鉛筆置いてつまんなそうにしてるとか(笑)、勉強時間が短くても、それで解ける問題量はあんまり少なくないんでしょうし、要領がよくて、頭に定着する率も違うんでしょうね。

イメージ的にはそんな子。校舎トップあたりだとまずそんな感じだと思います。でもそういう子がすごくたくさんいるかというと、どうですかねぇ…

贔屓目に見積もってもそんなに多いもんじゃないと思いませんか? いや、我が家サンプルで全体を推し量ろうっていうような不遜なことは考えてませんが、まぁ、聞いた範囲で。

先生も、そんなことはわかってると思うんですよ。

「自律・自立的に勉強できる素質のある子」→「親はなるべく手を出さずに見守る」→「最難関合格」
は真実であっても、
「親はなるべく手を出さずに見守る」→「自律・自立的に勉強できる素質のある子になる」→「最難関合格」
とはいえないですからね。そんな、相関関係と因果関係をごっちゃにしたような勘違いは、塾の先生だってしてるはずないと思います。

現に、私がこじろうの「漢字・語句サポート」に本気を入れ始めたのは、面談で室長先生に示唆されたのがきっかけです。それまで、またろうの世話で忙しくて(^^;; こじろうの漢字・語句が「流れちゃってる」のを放置していたところへ、室長先生はビシッと「まだ、やるべきことをやっているとはいえませんよね」と指摘したわけです。

そしてまた、秋も深まり、本人任せにしてると社会メモチェが「賽の河原」になっちゃうんで、家から塾から両はさみにして、追い詰めてやらしてしまえという相談(笑)も、室長先生との個人面談でなされたのです。

結局のところ、親が必要な介入をしたほうがよい結果になるということは、塾の先生だって百も承知でしょう。

ところが、「自立させてください」という言説は、最難関を目指す一握りに向かって語られているのではなく、どうやら経験上、全体に向かって語られています。先生方はおそらく、最上位の子たちがスムーズに最難関に入ることができるようにという趣旨でのみ「自立させてください」といっているのではないと思います。

どちらかというと、本当に極端に介入しすぎてしまう親のケースが頭にあって、それを避けたいと考えているのではないでしょうか。先生方も応対に苦心するような、そして何より子ども自身が追い詰められ、精神的に不安定になってしまうようなケース。

ということで次は、適切・不適切な介入の境界はどこにあるのかということを考えてみたいと思います。(つづく)

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by an-dan-te | 2013-02-27 21:52 | 中学受験 | Comments(21)

塾の先生がいう、「自立させてください」をどう考える?   

塾の先生はたいてい「手を出さず見守って、子どもを自立させてください」てなことをおっしゃるけれど、それをどう受け止めたらいいだろうか?

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子どもに任せておいたら、必要なことが抜けてたり、効率が悪かったり、というかそもそも家庭学習まったくしないままに日々が過ぎたりとかっ!! …と、思いません?? うちだけ?

こじろうのときは、今回の受験ほど深く入り込まなかったけれど、それでも
・テスト直しはいっしょに見る。
・六年の五月以降、漢字・語句ノートを日々作成。
・六年の秋以降、社会メモチェの口頭確認。
というくらいのことはやっていた。そもそも、こじろうはわりと私がいない間に課題を済ませていたけれど、それとて

(1) やるべきことを確認して、合意する。
(2) ゲームができないようにロックする。
(3) 課題が終わったことを確認してロック解除する。

という親のお膳立てに支えられていたわけで。これがなくては学校から帰ってきてずーっとまたろう兄と楽しくゲーム(もしくは、カードバトル)しててハッと気づくと母が帰ってくる時間!! というのがありがち。

これをやらないほうが、中学受験の結果がよかった、とか、
これをやらないほうが、自立的勉強をするようになっただろう、とか、
ぜんぜん思わないんですけど。

中学受験の結果はともかくとして、その後の自立にどちらがよりつながるかというのはわからないじゃないか、というツッコミもあるかもしれないのですが、そしてそれは確かに、同じ人材に両方やって実験することもできないのですが、「きちんと勉強するというのはどういうことか」もわからないまま中学生になる(実例: またろう)というのが大方の予想ではないでしょうか。

親のお膳立てで勉強をしていたにしても、「こうやって勉強すれば身につく」という体験ができて、「日々の積み重ねではるか遠くまで進むことができた」という実感を持って中学校入学にこぎつけることができたのは、「自立」にとってプラスのことだった、と私は感じています。これはこれで生活実感的にひとつの真実であろうと思うのです。

でも、それなら、親とは別の意味で経験豊富で、プロとして長く中学受験にかかわっている先生方が、なぜ「手を出さずに見守れ」というのだろうか? 商売の都合でいえば、長い目で見た自立よりも、むしろ中学受験をともかく成功させてほしいと思ってもおかしくない立場の先生が、こうおっしゃるについては、それなりの根拠があるはずです。

そのココロは、なんでしょうか。(つづく)

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by an-dan-te | 2013-02-26 21:35 | 中学受験 | Comments(19)

断捨離の季節   

受験本番が近づいてきたころ、あぁあとちょっとで…と楽しみにしていたことのひとつ。

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…それは、「たくさんものが捨てられる!!」ということでした(^^)/

「もの」というか、ほとんどが紙類ですね。ただでさえ、家族五人分の紙類の分量はものすごいものがありますけど、受験中ともなればものすごい膨れ上がり方ですから。

ダブル受験のときの紙洪水はすごかった。だからもう、こじろうの受験だけがまず先に終わったときなんて、もう弾けたように捨てて捨てて捨てまくりましたよ。

「捨てる」ことのしんどさって、重ねて縛るヒモが手に食い込むとか、縛った束が重たいとか、そういう肉体的なしんどさより、捨てるものを分別する、判断することのしんどさのほうが大きかったりしませんか?

このときはね、もうそんな判断をする気もなく、ひたすら捨てまくりましたから、ただただ爽快でした。紙類を減らして、見通しをよくして、またろうの受験関係だけにして、残りの事務処理などを滞りなく行うことが至上命題でしたから。

テスト、テキスト、プリント、ノート、市販の問題集類も中を見ずにどんどん縛っては積み縛っては積み、あっという間にすっきりしました (廊下は縛った束が山積みだけど)。

でも、そのときに取っておいたものがあります。

それは、赤本…のうち、共学校のものです。男子校のものは捨てたんですが、共学校ははなひめが志望する可能性があるし(要するに我が家から近い学校であり、なんらかの理由で気に入った学校なのですから)、そうなったら古い赤本もあるほうがいいだろうと思ったのです。その数なんと、六校分。

しかし、結論からいうと…

一冊も、使いませんでしたorz

何年も何年も、我が家の棚をふさいでいたのにねぇ。こじろうとはなひめが、あんまり違う人間だから、一校も重なりませんでした。

逆に、捨ててしまったもので、「しまった、あれを取っておけばよかった」というものは!?

…ないですねぇ。強いていえば、メモチェ。何かまとめて説明する図とかほしいときに、あーあそこに載ってたのになぁってちょっと思いました。どうせ六年夏に配られるからその前に買うのもしゃくだしね…

ま、そのくらいかな。たいした必要性じゃないです。

ということで。数年後に受験するお子さんがいらしても、ぜんぶ捨ててOKじゃないですか? と思っているけど。

今度は、欲しい方がもしいたら差し上げよう…とか考えてたら、あれやこれや捨てられなくなって(^^;;
市販の問題集や過去問がたっぷり残ってます。はは。

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by an-dan-te | 2013-02-25 20:46 | 中学受験 | Comments(13)

後期日特の感想   

後期日特というのは、六年後半にやる志望校対策授業(日曜日の半日を使う)のことです。

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第一志望はゆるぎなく決まっていて、しかもその学校名のついた日特があれば、それの受講をためらうなんて、こじろうのときは考えられなかったけれど…はなひめのときはかなり迷いました。

結局、申し込んではいたけれど、出席率はもったいないほど悪かったです(^^;;

たくさん休んでしまった理由は、やるべきと思うことをこなすのに時間が足りなくなり、削るところといっては日特くらいしかなかったからです。

「やるべきこと」というのは、まずは「第一志望校の過去問」、それと「大穴ふさぎ(公民スペシャルなど)」です。第一志望の過去問を、第一志望の志望校対策授業休んでやるってなんだか、おかしな話ですけど(^^;;

日特は、過去問をやるところではないんです。初回だけ、最新の過去問をテスト形式でやって、あとは基本的にやらない。第一志望の合格に役立つと先生が考えた、他の学校の過去問を練習することが多いです。あるいは想定問題(未来問?)をやることもあるようです(学校による)。

でも、本物の過去問をやるところがおろそかになったまま、本番を迎えるわけにはいきません(と、私は思った)。

こじろうの場合は、日特も行き、それとは別に過去問もやりこむというのが間に合ったんですけど、はなひめは、やることなんでも遅いし(-_-;; 第一志望の過去問はこじろうのときより手ごわくて(つまり合わせるまでに時間がかかった)、まぁこんなことになってしまいました。

こじろうは、間違いなく、後期日特行ってよかったと思ってるはずです。第一志望を同じくする子たちといっしょに、入試問題をどんどん解いていく場は、家で勉強するのと本気度が違い、刺激になったようですし、そこでできた友人は、そのまんま進学後の友人でもありますから、スムーズに学校生活をスタートすることができました。

こじろうとはなひめで、こんなにも後期日特の位置づけが違ってしまったのは、ひとつには本人の余力の問題があったわけですが、もうひとつは日特自体の性質の違いです。

どちらも、学校名がついた日特ではありますが、そこから合格する人数はかなり開きがあります。つまり、こじろうの学校は第一志望で来る子が多い学校で、はなひめの学校は御三家の押さえで来る子が多い学校であるため、はなひめの学校に実際に合格する子はかなりの数、別の日特に通っているのです。

塾側の、日特運営にかける気合というのも、冠の学校によって違うようにみえます。はなひめの日特では、わざわざ作成した想定問題が出てくることはほとんどなく、別の学校の過去問そのまんまでしたからね。

ということで、後期日特に通う価値は、学校の性質、本人の状況によってさまざまですし、あと、地理的な条件から、通う負担もさまざまになります。総合的に考えて、後期日特に通うべきかどうかは、個々に考えるしかないですね。

塾に相談したら、もちろん日特受講を勧められるはずです。単独の学校を掲げた日特だけでなく、いくつかの学校を束ねた合同日特になる場合でもそうです。これは、別に営業の都合でそれを押し付けているということではなく、考え方の違いからくるものだと思います。日能研は、志望校対策に特化しすぎるより、幅広く勉強しておいて、偏差値なりの結果がそのまま出る入試を想定するのが基本です。ある意味それが強みであり、併願校も含めて結果が安定しますし、傾向がいきなり変わっても安全ですから、理屈は通ってます。

私はもうちょっと、第一志望偏重ですし(^^;; 過去問と向き合うことを重視したいのです。塾によってはそのくらいの考え方のところもあると思います。好みの違いというか。

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by an-dan-te | 2013-02-24 10:29 | 中学受験 | Comments(6)

書籍化計画: あなたのイチオシ記事を推薦してください   

ブログの書籍化を検討中です。それであの…

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今ちょっとボーゼンとしてるんですが、あまりな量を書きすぎてしまって(^^;; どこから手をつけたものやら。うまく読みやすい「本」の体裁にまとめるにはどうしたらいいんだろうか…??

イメージがなかなかまとまらず苦戦中なので、ご協力をお願いしたく。

せっかく本にするなら、この記事を盛り込んでほしい、というのがありましたら推薦していただけないでしょうか。

もちろん、全体の構成とかによっては、推薦していただいた記事がうまく入らない場合もあるかもしれませんが、できるだけリクエストに沿って編集したいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

ざっくりいって、100くらいの記事が入る(そのままの形で入るか、内容を取り入れて書き直すかはともかく)かなと思いますんで、どしどしお知らせください(^^)

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by an-dan-te | 2013-02-22 17:26 | 中学受験 | Comments(51)

疲れない中学受験の条件   

前回のダブル受験のときは、ホント疲れたので、今回は(親が)疲れない中学受験というのを目指してたんです。

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基本的に、めんどくさいの嫌い、だらけるの好きですからね、私は…

それで、疲れない中学受験のために、私が留意したのは以下のような点でした。

(1) 先手を打つ。塾カリキュラムに乗る。
こじろうのときは、ほとんど何の準備もなく、新五年生から塾につっこみ、わけのわからないまま半年くらい空走したから、あれもこれも間に合わず後手に回ってしんどかった。今回は、先手を打ってすんなりこなそう。
うまく塾の流れに合わせて乗っていければ、最大効率、労力最小化。

(2) 無理のない志望校選択。
こじろうのときも無理はしてなかったけど。これに関しては引き続き。

(3) 徹底して基礎重視。
基礎重視でコツコツ積み重ねていけば、成績が早めに安定し、右往左往しなくてすむし、本番も安全。

(4) 時間/気力/体力を奪われる他の要因がないようにする。
前回の受験で、何が疲れたってそりゃ、高校受験に精力吸い取られて疲れたんだから、そういうのがないようにする。

(5) 話し相手の確保。
話す/書くことによって、頭も整理できて課題も明確になり、愚痴も吐き出してすっきり。

それでまぁ、そんな方針に沿って走り出したわけだけど、世の中なかなか思い通りにはいかなくて…

(1) について、今回は五年入塾の前に近所の塾で慣らしておくなどして、よりスムーズなスタートが切れた。塾のカリキュラムの勘所もわかっているため、早めにサイクルに乗れたのが大きい。

ところが、はなひめがあまり集団授業をすんなり吸収してくるタイプじゃなかったのと(-_-;; 算数が苦手で最上位クラスの授業レベルには合わなかったため、カスタマイズやフォローが必要になったのが誤算。結局、こじろうよりだいぶ手がかかっている。

(2) についてはほぼ完璧。熱望の第一志望と、安全&お気に入りの第二志望が早くから決まり、成績的にも無理がなかった。しかし、一月校の志望順位のからみで、最後の最後、ヒヤッとする局面も(^^;;

(3) について、ブレずに基礎重視で進められたことは大きな効果があったと思うし、特に算数の成績向上はこの功績大。しかし、本人の特性(アウトプット不安定)により、結局成績の乱高下は避けられず、精神の平安は最後まで訪れなかった。ちーん。

(4) について、習い事の整理などは着々と予定どおり進めたものの、私の職場の移転が計算外。はなひめが六年生になってから疲弊することに。

(5) については、会ってしゃべれる友人も増え、ブログを最初から書いていたため、理想的な状態。いつも愚痴聞いてくれてありがとうございました~ >読者のみなさま、友人たち

結局のところ、前回の経験で生かせるところは生かしたと思うし、別にそんなに疲れる大事件(塾がどうしても合わなくって転塾するとか、成績の乱高下に合わせるため新たな志望校を探し東奔西走するとか)をしたわけじゃないんだけれど、前回ほどじゃないにしてもやっぱり疲れた。

ということで、結論。
疲れない受験なんてないけど、疲れない工夫はする価値あり。そして後味のよい疲れであれば、まぁよしとしよう(-_-;;

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by an-dan-te | 2013-02-21 13:09 | 中学受験 | Comments(13)

良い加減のスルー力。   

英語の勉強で多読をすすめるときは、「辞書を引くな」とよく言われますね。文脈から推測するだけで、辞書を引かずにどんどん読んでいけと。

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そりゃ、知らない単語をいちいち引いていたら、流れが分断されてつまらないしめんどくさいです。辞書を引かないと気になっちゃう人は、もっとスルー力を磨かないと楽しんで多読できませんね(^^;;

でも、あまりにも華麗なスルー力というのも困ったもので、知らない単語があっても、というか、むしろ知らない単語だらけで、気にもならない、推測もしないということになると、読んでも読んでも語彙が身についていかず、それじゃ何やってるかわかりません。

やっぱり、適切なスルー力ってのがね。だいたいは、わかる語の中に、ぽつぽつと知らない語があって、ちょいと気になるけど、文脈から「こんな感じかな」というのを当てはめて、なんとなく読んでいける。その自分なりの推測は、頭のどこかに置いておいて、後日同じ語が別の文脈で出てきたら、あぁそうか、というような。

いい塩梅のスルー力がある人は、読み流していても語彙が身についていきます。そうでない人ってのもいて、読書好きなのにボキャ貧ということもありえます。

話を、中学受験の国語ということに戻すと、これは一般の読書と違って、必ず
・漢字の読み書き/語句問題
・読解
と両面の課題をセットにして学んでいくようになっているところがミソです。

文章を読むときに、あまりにわからない語だらけだと、もうすべてをスルーするしかなくなってしまいますので、まずは漢字の読み書き練習を通して、書き言葉における基本単語を身につけていくわけです。漢字練習の場だけでは、その語が「生きて」はいないかもしれないけれど、とりあえずは一面的に知っているだけでもいいです。

漢字練習だけでなく、語句問題として、類義語や反対語の問題、和語の意味を問う問題などがあれば、それによっても知っている言葉を増やすことができます。

そして、そういうやや硬い言葉を、紙の上で学んだことを生かして、読解問題に取り組んでいきます。わからない語が少なくなっていれば、かなり推測が効くでしょう。読解に重要な語をスルーしてしまいそうになったら、設問に対して正しい答えが導けませんから(自分にも先生にも)バレます。そのとき調べればいいわけです。

漢字練習をするときも、読解問題をするときも、ふつうはマメに辞書を引く態度が推奨されていると思いますが(つまり、スルー力を発揮しないこと)、これもやっぱり程度問題だと思います。いくら「勉強」のシチュエーションだってめんどくさすぎるのは続きませんから…

私は、たとえば週に30個の書き取りがあるとしたら、その中で特に覚えにくいもの(それは、意味がピンときていないなど、なんらかのわけがあるはず)を1~3個選んで、漢和辞典を引くくらいがいいかなと思って、子どもにもそう勧めていました。漢和辞典を引くと、同じ漢字を使う別の言葉なんかが出ていて、理解が深まる(覚えやすい)と思いますけど、漢和辞典を引くのは、それなりにめんどくさいですから(^^;; 嫌にならないように、三個上限。

同じく、読解問題で、国語辞典を引く場合も、読解に不可欠な単語から優先させて、やっぱり三個上限。

実際には、三個まで引いてなくて、平均一個かそこらだったと思いますが…(スルー力高め)

どのくらいスルーするのが適切かは、考え方の癖や、性格によって違うはずですが、苦にならず、かつ、きちんと語彙力が立ち上がってくるような、自分にとって適切な辞書引き態度と推測能力(良い加減のスルー力)を磨いておくと、今後英語を学ぶ場合などにもまるっと役に立つかと思います。

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by an-dan-te | 2013-02-20 19:26 | 中学受験 | Comments(10)

過去問との対話で学校を知る   

前回のダブル受験のとき、私は各学校の過去問の内容をじっくり検討することはしていませんでした。

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そもそもまたろうの高校受験のほうで手がかかっていたので、時間的に余裕がなかったというのもありますけど、こじろうがしっかり集中して時間を区切って過去問に取り組んでくれていたので、できるものはできる、できないものはできない、相性がはっきりしていましたし、第一志望校の過去問は最初から合格点を取れていましたから、私はその記録表を作っているだけで事足りたんです。

第一志望校は記述がほとんどないテストで、中身を考えることなく採点がさらさらできてしまうし、できなかった問題はちょきちょきして再チャレンジノートに回すにしても、どういう問題ができないのか、どうすればできるようになるのかを考察する必要もほとんどなく、再チャレンジすればそれらの課題はクリアされていきました。ましてや、こじろうが初めから正解できた問題はどんなものがあるのかを気にすることはありませんでした。

今回はそれとうって変わって、なにしろはなひめの過去問の出来不出来はお天気次第というのもあり(^^;; 記述の採点をしなければいけない事情もあり(-_-;; やればやれる程度の時間の余裕があったということもあり(^^) 私も過去問の内容を読み込み、何が求められているのか、何が今足りないのかを探る機会が多くありました。

こうやってじっくり味わっていくと、学校ごとの違いはほんとに大きくて、また、説明会や文化祭で得た印象とも考え合わせるとたいへん興味深いものです。

考えてみれば、入試問題を作るというのはたいへんな作業です。もちろん入学してほしい生徒像に合っていて、よく実力差を測れるような内容でなくてはいけませんし、過去数年間に出した問題とかぶらないとか、小学校範囲から逸脱しないとか、いろいろな制約もあるでしょう。この、作問能力というのは実際のところかなり学校によって大きな開きがあるもので、その学校の先生方の実力が如実に表れるといっても過言ではありません。

特に国語は、しょーもない問題の宝庫です(^^;; 四択だがどちらも正しそうな二択が残る、あるいは正しそうなものが何も残らない、当たり前そうなことを聞く、そんなこと決まらないよということを聞くなど。こちらは素人ですから私の意見が正しいとも限りませんが、まぁあんまりにも納得のいかない作問(あるいは学校解答)のところは、何か入ってからも嫌なことが起こりそうで、なんだか気が進まなくなってくるものです。それも含めて学校との相性というか。

もっとも、親が入学するわけじゃないんですから、私と相性がよくたってしょうがないですけど(笑)はなひめも、受験近くなっていくつかの学校の問題を解き比べる中で、問題が同じくらい難しいにしてもセンスのある難しさとセンスのない難しさがあるというか、その「センス」というものは人によって違うんでしょうけど、そういうことを感じるようになったようです。そしてそれは、傾向として親子であまりずれていないように思えました。

第一志望校の過去問は、当初(秋口)かなり手ごわかったんですが、その難しさは納得できる難しさで、繰り返すうちにだんだん、「こういう情報をもとにこれとこれについて考えてほしいという問題だ」ということがしっかりつかめて、それに沿って考えて、わかった、なるほど。そしてそれを、求められている方向で表現する。という、いわば「過去問との対話」ができるようになってきました。

そして、入試当日の、いつになく集中したはなひめにとっては、本番入試問題との「対話」がスムーズに進み、それが、出てきたときの「楽しかった」につながったと思います。そこまでくれば。

その学校と相思相愛で結ばれたといえるでしょう。

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by an-dan-te | 2013-02-19 12:50 | 中学受験 | Comments(4)

中受あるある   

中学受験後遺症的な「あるある」を集めてみました。

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・ニュースを見ると、つい「これ時事問題に出るかな?」とか思ってしまう
・ナンバープレートを見ると、つい「11で割れる!!」とか「2のべき乗!!」とか思ってしまう(これははなひめ)
・電車とかでNバッグを見かけるとつい「がんばれ~」と思ってしまう
・文具店で、かわいいフセンを見かけるとつい買ってしまう
・学校名を聞くと、何日と何日に受験があるかが、さっと頭に思い浮かんでしまう
・もうこれから中学受験する子はいないのに、ついエデュの日能研板を読んでしまう
・毎晩子どもが全員揃っていることに、違和感がある(^^;;

あとたぶん最後まで残るのがこれかな?
・毎年、2月1日になると「あー今日だ!!」と思って胃がきゅーっとなる

みなさんいかがですか?

(エデュの小受あるあるスレにインスパイアされて書きました)

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by an-dan-te | 2013-02-18 12:10 | 中学受験 | Comments(17)

中学受験をしないならどんな勉強がお勧め?   

しばらく前に、「中学受験はしないのだけど、小学校高学年のこの時期にしておくべき勉強は??」というお題をいただいていました。

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しかし我が家でいうと、何も勉強しないで茫漠たる小学校時代を過ごしたまたろうと、中学受験をしたその他の人々がいるきりですから、小学校時代に中学受験はしないけどちょうどよく勉強しておいてうまくいったなんて事例はないわけです。いうまでもなく。

でもその立場からわかる範囲で想像してみます。

まず、なにより大事なことは…

と、書き始めてハタと止まりました。今、「なにより大事なことは」と書き始めた瞬間に頭にあったものは、「語彙を増やしておくこと」。小学生が、日常生活+小学校生活で培うことができる語彙というのは非常にプアで、その後の知的生活(学習含む)を支えていくのに全然足りませんから、とにかく書き言葉で使われる言葉をどんどん蓄えて、説明的文章を読みこなせるようにしておくことは外せません。

まぁそれはそうなんですけど、そもそも学習をするという習慣というか、方法をつかんでいることというのも譲れない線ですよね。さらにつきつめれば、「コツコツと積み重ねると、大きな成果になる」ということを知っているというのが重要だといってもいいかもしれません。

この二つのことの、どちらが重要かなんていっても始まりません。どちらもない場合はその後の学習を進めるのがほんとうに大変です(-_-;;

我が家の例ではありませんが、知っている限りの実例からいうと、この二つをクリアしている子…

たとえば、
・公文で英数国をやっていて、語彙もあり学習習慣もあり、ついでに英語の先取りもしてある子
・練習時間を長く必要とする習い事(ピアノでもサッカーでも)に没頭して過ごしており、努力の価値は知っている一方、読書が好きであるか何か、別の方法でこみいった文章も読みこなせる力がついている子
というのは、中学校でもすんなりと学習が進むようです。

英語の先取りについては、やってあればそれはその分のアドバンテージではありますが、あまり本質的な問題ではないと感じています。

鍵は、語彙力の獲得…もちろん、語彙力というのはそれ自体が目的ということではなくて、それ以降の意味ある活動を行うための道具です。読み、考え、表現するために必要なものです。

中学受験をしない場合、社会や理科の基礎知識をメモチェのような形で練習することはありえないと思いますが、新聞なり、科学の本なりから興味を持っていろんな話題や知識を仕入れていて、それについて話をする機会があれば、本格的に社会や理科の勉強をしていくときの土台ができるでしょう。

語彙力は、単にドリル的なもので身につけても効果を発揮しません。それを利用して、読みたい、考えたい、語りたいという欲求が満たせる環境が必要でしょう。そう考えると、中学受験をしない場合は、とりわけ豊かな家庭力が求められるという気がします。

よしぞうの実家に出入りするようになったときに、ひとつ感心したことがあります。よしぞうは末っ子ですが結婚相手を決めたのは一番早かったので(^^;; そのころはまだよしぞうの姉や兄が家にいました。よしぞうの家では、食卓を中心に大勢の家族がなんとなく集っていて、新聞やテレビをネタにいろんな会話が飛び交っていました。それで、何か疑問があると、すぐ辞書やら地図やら、何かで調べて解決するまでこだわるんです(調べるのに必要な本や資料は、リビングのすぐ手に取りやすいところに常備されています)。お父さんも議論好きな人で、議論のための議論をして楽しんでいるようにも見えましたが(^^;; ともかくたくさんしゃべったり考えたり調べたりしていました。勉強としてやってるわけではないですけど。

そういう家だと、中学受験をしなくても、わりとうまくその後の学習が立ち上がっていくだろうなと思います。

地方によっては、公立中に進学する子向けの塾がさかんだと聞きますが、このへんの家庭力を補ってくれるものなのでしょうか?

(中学受験をしない場合も、中学受験算数をする意味があるか? という話については、別の記事で書きたいと思います)

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by an-dan-te | 2013-02-17 10:18 | 中学受験 | Comments(20)