「無駄のない」はもちろん勉強法に関していえば褒め言葉ですけど…
図書館で見かけて
だから、より実践編(なのかな?)として何を書いてあるのかなという興味で読んでみました。
それで…
んーー(-_-;;
思ったんですけど、これ副題が「灘高が教えてくれた「超」合理的メソッド」ってついてるとおり、ほんとに本当~に合理的、無駄を省いた、削ぎ落したメソッドで
いちいち正しそうではあるんですが
「いやいやそこまでしたくないだろ」
って思った。
たとえば、この流儀でいうと過去問はまず受験勉強の入り口で解いてみるのね。高校一年生(大学受験の場合)とか小学四年生(中学受験の場合)とか。そりゃもちろん全然解けないんだけれども、そうやってまず必要な勉強の傾向を掴む。そのうえで出そうなものから対策する、というか出ないと思えばやらない。(そして当然だけど入り口でやるだけじゃなくて三か月くらいごとに繰り返してしゃぶりつくす!!)
あるいは、灘では中一がみんな校長先生のやる道徳の授業を受けるんだけど…道徳って、大学受験にいらないけどやらなきゃいないでしょ。だから道徳といって論語つかって実質漢文の授業するの。確かに道徳だから文句はいわれない。
無駄なく、といっても寝ても覚めても勉強しかしないというのではなく(それじゃそれこそ鬱になっちゃうからね)、息抜きは必要です。で、余暇の時間を持つんだけどここでも効率追求。限られた時間内でどれだけ受験ストレスを発散できるかという…それで、ストップウォッチで時間を計りながら、単位時間でどれだけスッキリできるか片っ端から実験!!(笑) それで、吉田さんの場合はベストだったのが「アイドルオタク」。アイドル番組を見たり、アイドル雑誌を読みふけったりするのですが、女の子を求める気持ちもやや満たされて大変具合よかったらしいです。「現実の女の子と違い、テレビや雑誌のアイドル観賞なら所要時間がはっきり読めます」。
まぁ…そう…正しいんだけど。一番、引っかかるのが、徹底して「試験突破のために必要な部分」に絞っていく姿勢かな。受験勉強はもちろん合格を目指してやっていくんだけれども、その中で自然にというかついでにというか、人生に必要な(あるいは豊かにしてくれる)教養を身に着けていくことが財産になるって部分があると思うのです。無駄は無駄じゃないというか…
とはいえ、これは同族嫌悪的なものかもしれないです。私自身は、大学受験のとき、まっしぐらに「効率よい勉強」をする派だったはずなんですよね。それが、人生五十年に差し掛かるまでのどこかでニュアンスが変わってきて、何が役に立つとか立たないとか、受験で得られるものとか、感じ方が変わってきた面があります。
吉田さんは大人になるまでずっと純粋だったんだね(ある意味)
それで、吉田さんが偏った教養の持ち主かというと、確かにそういう面はあるかもですが、彼が受けてきたテストというものがまた、あまりにも多岐にわたっているので、つまり多方面に向かって無駄のない受験勉強をしてきたために、あれこれ知ってる人になってるわけ。おもしろい…いやかなり変かも…
ともかく参考になる面はあると思います。(中学受験にはあまり関係ないけど)マークシート対策とか「なるほど~」と思ったし。ただ、全面的にこうやりたい人は少ないかもな…
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