一夜漬けの功罪   

別に自慢にはなりませんが、私は一夜漬けが得意です(でした、というべきか)。

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一「夜」といっても、これまでの生涯で勉強のために徹夜したこととかは一度もなく、テスト前夜の「よいこは寝る時間(10時とか、大学生時代でもせいぜい11時)」までの話ですが、要するに前日漬けのような、短時間詰め込み。

私はどうも記憶力が悪いのですが、賞味期限24時間の記憶なら(そして気合が入っていれば)わりといけるようです。メモを取ってなくても臨場感あふれる議事録とったりとか、そういうの得意です。一夜漬けも同じ要領で…

ガーーッと詰め込み、こぼれないようにそっとテスト会場まで運んで(笑) 壊れないように慎重に再生します。

自分の理解として定着しているものではないので、ふわふわと雲をつかむような感じですが、ふっと「このへんだろう」という出題者の意図と、自分の頭の中にある模様の濃淡のマッチングをして、答案を作ります。

最近読んだ本「脳が認める勉強法」(ベネディクト・キャリー著)によれば、一夜漬けというのは記憶の定着からいうと下の下策だそうです。まぁ当たり前ですが。

確かに明日のテストの点数のためには一定の効果がありますが、そのあと抜けるのも早いということで、要するに実力とはなっていかないのです。そうでしょうね~。だから、世界史とか、高校で授業を受けてテストも受けて単位は取ったけれど大人になったらあきれるほど何も残っていなかったし、大学での数学なんていったい何を教わったのかすらほとんど謎だし、第二外国語(ドイツ語)なんてA評価取ったのに今や1から10までも数えられません。

記憶の定着ということに関していえば、一夜漬けより分散学習、結局こつこつやれってことですが、同じ時間をかけるならばそれをちょびっとずつ頻回にするほうが記憶に残るっていうのははっきりしています。中学受験なんて、定期テスト(というか日能研ならカリテ)でがんばって内申(?)取らなきゃいけないものではなくて、2月1日の本番まで覚えてなきゃしょうがないんですから、カリテ前夜に一夜漬けばっかりしててもそりゃしょうがありません。

前述の本には、記憶や学習に関していろんな実験や研究成果が書かれていますが、およそ「分散学習」ほど確実に効果が見込めるものはありません。授業で習ったら、翌日か翌々日に復習、週の終わりにテスト(復習テスト的な)、1か月後にまたテスト…なんだかんだあって入試。中学受験塾のリズムってあらかたそんなふうになってますけど、それって実はとても理に適っているということがこの本を読むと納得できます。

繰り返し(分散)学習が効くということがわかれば、メモチェのような暗記用教材の消化の仕方もちょっと違ったものになると思います。過去記事によれば、こじろうくんは6年夏休みにまず、1日に1項目か2項目やろうとしましたが、そうやってのんびり時間をかけてやっていますと、「2回目」に戻ってくるまでにはるかな時間が経っています。1か月かもっとです。時間空けすぎです。

そうすると、きれいさっぱり忘れていて、わからないところが1回目と2回目でまったく同じだったりします。賽の河原です。

1回目の痕跡が残っていて、ギリ思いだせるくらいで初回の復習が回ってくるようにするとちゃんと前に進みます。そのためには、「全範囲をいっぺんにやろうとしないで短く区切って繰り返し」でもかまいませんし、口頭確認してどんどん進めるとか荒く速くする方向もありです。とにかく「がんばると思いだせる」という線を狙います。

私は自分の受験のときには、暗記モノはさっぱりのまま終わらせてしまいましたが、子どもの受験のときにはメモチェにも付き合ったし、こじろうの漢字なんかはExcel管理であんなに緻密にやって(^^;; その中で体感的に、どう暗記すればカタいのかというのもずいぶんわかってきたのですが、「脳が認める勉強法」を読んだら、そういうことをまじめに研究してる人がいるとか、その結果は経験上の知恵とまったく一致していることとか、あと私の作ったExcelみたいなことをやってる人がいた(笑)とか…

まぁ、おもしろかったです。先にこの本を読んだら早かったんじゃないかとも思いましたが(しかしこの本が出たのは去年だからダメだな)、たぶんこういうのは実感しながら方法を掴んでいったんじゃないととてもじゃないけどめんどくさくて実施できないとか、そういうものなんだろう、とも思いました。


(ところで、タイトルに「功罪」といいつつ「功」がないと言われそうですが、一夜漬けがうまくても確かに記憶系科目には強くなりません。けど、何か「一夜漬けエキスパート」になるとほかの部分が鍛えられるんですよ。ウスい手がかりでも点数化する術とか、ざっくり素早くツボを押さえるとか。だから英語とか、あと会社生活のあれこれとかにはきっと効いてます)

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by an-dan-te | 2016-06-28 13:35 | 中学受験 | Comments(4)

Commented by ふかふか at 2016-06-30 08:44 x
アンダンテさん、ご無沙汰しております。
期末試験期間真っ只中の我が家にとって、とてもタイムリーな話題です。
息子の試験勉強、それは「朝(浅)漬け」(^_^;)
翌日の試験範囲を前日までにまとめ、当日の朝&通学時間&登校してから試験が始まるまでの時間で詰め込むというギリギリスぶりです。

教科書や副教材の存在感が薄~い学校なので、「自分でまとめる」というステップが必要になるのは分かるのですが…
「授業の板書やプリントを中心に復習・暗記」ではなく、「自分でまとめることに命をかける(→結果、時間切れ。せっかくまとめた内容の反復が足りず科目によっては撃沈!)」という見守る側の心臓によろしくない期間が長く続きました。

彼なりの試行錯誤期間を経て、ようやく「まとめる教科」と「授業の板書やプリントを生かす教科」を分別できるようになった模様。
自分なりの方法論を確立しつつある感じです。

私はどちらかというと、アンダンテさんのように「ガーーッと詰め込み、こぼれないようにそっとテスト会場まで運んで(笑) 壊れないように慎重に再生」という手法で試験を乗り切ってきたタイプ。定期試験の度に苦悩しながらまとめる作業に没頭する息子の姿を見て、そのアプローチの違いを楽しんでいます♪
Commented by an-dan-te at 2016-07-03 08:19
ふかふかさん、
「浅漬け」(^^;;
つかりかたが浅~いところが、心もとない感じですよね。
まとめノートって、私はほとんど経験ないですが(爆)
ギリギリスでないならすばらしい勉強法だと思いますけどね。

> ようやく「まとめる教科」と「授業の板書やプリント
> を生かす教科」を分別できるようになった模様。
だんだん、時間のかけ方がうまくなってくれば、実のあるものになりそうですね。
Commented by ふかふか at 2016-12-18 08:41 x
「朝(浅)漬け」その後です。
2学期中間試験で「まとめる教科」と「授業の板書やプリントを生かす教科」のバランスが危うくなっていた息子。
それとな~く「まずいのでは?」という趣旨の声かけはしてみましたが、「自分でまとめなければ覚えられない!」と我が道を突き進み…
遂に出ました!! “死亡”レベルの教科(-_-)
まとめる作業が追いつかなくなっちゃったんですよねぇ。(←母にとっては想定内)

本人も「流石にヤバい」と思ったらしく、勉強方法の根本的な見直しに至りました。
といっても、シンプルに「授業の板書やプリントを生かす」方向へ大きくシフトしただけです。
今までは「まとめる」ことに追われて難しかった自分の趣味の時間も確保できるようになり、2学期の期末試験でも結果を出せたので納得できた模様。

6年という連続した時間が持てる中高一貫校で良かったなあと思うのはこういう時かも。
本人が試行錯誤しながら失敗の経験値を稼ぐ時間があるというのは、見守る側の心の余裕につながる気がします。
とはいえ、まだまだ続くトライアル&エラーの日々。見守るって大変…(^_^;)
Commented by an-dan-te at 2016-12-18 12:02
ふかふかさん、
そうですねぇ、またろうが公立中にいたときとかは、もうあんまり本人の試行錯誤を待ってる場合じゃなく、提出物を提出させたりテストで少しでもよい点を取らせたりという、もう「今」内申を上げさせるってことに心を砕く流れになってしまったんで…

実際に自分でやってみて、効率の良い勉強方法に思い至ることができてほんとうによかったですね!!

まぁもちろんですが先は長いと思います(^^;;

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