耐えられない遅さからの脱却   

はなひめ五年生の五月の記事に「四教科、勉強時間の配分」というのがある。

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これ、日能研の先生が算数・国語・理科・社会と揃ってパネルディスカッション風に並び
「週に10時間の家庭学習をする子がいたら、四教科にどんな時間配分したらよいか」
という分捕り合戦をさせたもので、なかなか興味深いんだけれども、ここでの結論は

算数に5時間
国語に3時間
理科・社会に各1時間

となっている。とにかく、この時期は算数を丁寧にやっといてほしいので、そのためには理社の先生も譲らざるを得ないということなのだけれど、この配分の前提は

週一時間の理科で「栄冠への道、オプ活、答え合わせ+直し、カリテ前日暗記チェック」ができる
というものである。

この前提がどうにも成り立っていないゆっくりさんは、この話をそのとおり受け取ることができない。とはいえ、なにしろゆっくりさんであるからしてだいたい生活もゆっくりのんびりしてたりして、食事をしてもお風呂に入っても歯を磨いても歩いてもゆっくりってことになると、生活全体で時間が足りなくなるので、勉強時間を長くしてつじつまを合わせる(推奨の分量の勉強を済ませる)ということができない。

それではなひめの受験のときはどうしたかというと、本人のテンポでこなせる分量に課題を切り詰め、ということはつまりほとんど基本に絞り、それで繰り返すことによって定着を図り、定着した暁にはそれなりの速度が出てくるのを待つという、悠長というか丁寧な方法をとったわけだ。

実際、こんなんで間に合うのかいなと心配になるようなところまで、難易度も分量も絞ったものを丁寧に積み重ねていくと、あるところで急にまともなスピードが出てきて(*)、入試本番には間に合ったからいいっちゃいいんだけれど、

今の私はこのときと微妙に違う考えを持っている。

ひとつは、基本を塗り重ねていくとどこかで急に話がつながって、速度と正確性が向上し、その勢いでわりと応用も効いてしまうというのははなひめの特性にすぎず、ふつうはそこまで極端じゃない(と思われる)こと。

それと、課題をやっているときに、特に横道に逸れているのでなくても(またろうが勉強してるときとかは、そもそも勉強していないというか、ふぉんふぉんUFOがきて交信していることが多いので、あれは遅いというより逸れている)、ハエが止まって卵を産んでふ化しそうなほど遅いっていうのは、確かに能力というか性質というか、必然からそうなっているんだけど、

全部が「能力」「性質」の問題ではない。

一部「習慣」の問題である、と。ゆっくりゆっくり時間をかけて思考をなぞるというか、それが習慣になってしまって、速くすることができないんだけれど、それは必ずしも速くする能力からないわけではない、ようなんです。

だから、急には無理なのでほんの短い時間(5分とか)から始めて、時間を区切って、その中だけは集中してスピードを持って処理するという練習をしていくといいかもしれません。

そう思うと、計算と一行題を時間計って記録してやっていたのはよかった(少なくとも算数の速度向上には役立った)んですけど、もうちょっと他科目も含めて、勉強をするという行為自体短い時間に詰めてやることの練習を意識的にしてみたらよかったと思っています。

同じことが短い時間にできるなら、勉強時間を減らして遊んでもいいし、勉強内容を増やしてもいいわけで、選択肢が増えます。時間の組み立ても楽になりますし、学習(課題をこなす)基本スピードが上がっていれば中学生活もスムーズですね。

…ということに思い至ったのは、ポモドーロ・テクニックを参考に我が家で実践してみたりした結果なのですが、あと三年早く試してれば…ってちょっと思った(^^;;

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(*)…とはいえ、速くなるのは問題を解くことだけであって、別に生活ペースが速くなったわけではない。
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by an-dan-te | 2016-05-25 21:10 | 中学受験 | Comments(5)

Commented by talman at 2016-06-01 12:30 x
このような記事がアップされて、感激!励まされます。
毎日、毎日読み返しています。
もちろん、ご紹介の本、購入しました。
Commented by an-dan-te at 2016-06-02 22:22
talmanさん、
一日24時間は誰にでも与えられてるはずなんですけど、使いではピンキリですからね~

まぁあまり追い込むのも味がないですけど、ある程度は活用できると世界が広がりますね。
Commented by talman at 2016-06-03 14:11 x
約二年前にandanteさんのブログにめぐりあってからのファンです。親の私の心のよりどころにしています。

先日のコメント、ありがとうございます!
私の子供は小5男子、何をやるにもゆっくり(たとえ歯磨きでも)、その上ロングスリーパー、持ち時間が限られています。さらに算数が得意とは言えないタイプです。数への親和性が極めて低いことに小1の12月頃に気付いてから「茨の道」?を歩んできました。現在の算数偏差値は55から56。9月頃には59あたりまで跳ね上げたい、6年生の1月には最大瞬間風速がふいて欲しい!と切に願っているところです。

毎朝計算五問をやってはいます。四年生までは追加で「計算と1行問題集」に代表される基本問題を5-6問やっていました。しかし5年生になってからこの類いの練習の大切さは痛感しながらも、毎週おしよせる波「新しい単元に対する拒絶反応防止、毎週の確認テストのため練習」にザブーンと心を奪われがちです。
この生活をリセットせねばと思い、前置きが長くなりましたが、以下色々とお伺いします。

1.はなひめ殿がこなしていた「計算と1行」の問題はandanteさんのオリジナル作製の時期もあったのでしょうか?
お兄さんの時になかった「計算と1行問題集が忽然と舞い降りてきた」と何処にアップされていたようも記憶していますが。。。
オリジナルでも既製品でも、一回の問題数はどのくらいでしょうか。

2.「2011.6.12の修正後のスケジュール」記事では、算数に四時間とってます。このうち塾の宿題にどのくらいの時間をさいていたのでしょうか。残りの時間は、再チャですか?

3.N研でも算数に毎週単元テストがあるかとおもうのですが、そのための練習をどの時間帯でこなしていたのでしょうか?

4.つむぎ出版から「算数の達人 上下」が発売されています。色々な分野の問題がシャッフルされていて「こッチ」側の問題集かと思うのですが、どうでしょうか?一般本屋さんで扱っているか怪しい問題集なんですが。。

以上です。細かくてすみません。
結局、毎週の塾の宿題がこなせて、塾の単元テストで本人が『俺ってなかなかいけている!』と思える結果で、9月頃に偏差値がアップしていたいということなんですが(1から4を書いていて気がつきました)。よろしくおねがいします。

Commented by an-dan-te at 2016-06-07 07:41
talmanさん、
長くなりますのでお返事は記事にしました。
akira先生の補足もついてごーじゃすです(^^) ご覧ください
Commented by talman at 2016-06-07 23:48 x
出遅れました。
ありがとうございます。

華々しいコメント欄!

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