間違った褒め方!?
2016年 02月 22日
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「間違った褒め方」についての記述のところでは、おぉぉっ!? と思いました。
私、この本で「間違ってる」とされた褒め方をめっちゃしてたなと思って(^^;;
いつでもけなすってのはそりゃまずそうですよね。「なんでこんな問題ができないの!!」「だいたいあんたは…(グチグチ)」とか。まぁなかなか褒めるところがない生活態度だったりすると褒めるのも苦しいですが、なんにせよ8割褒めるくらいで行けとはよく言われることです。
でも褒め方が問題だという実験が紹介されていまして…
要するに、「テストの結果がよかった」と褒めるときに
結果についてのみ言う
「きみは頭がよい」と褒める
「よく頑張ったね」と褒める
を比べてみると、
・頭を褒められた子は次に簡単な問題を選ぶ(難しい問題を選んで解けないとイヤ)
・努力を褒めれた子は次に難しい問題にチャレンジしようとする
というのです。
褒められるとそれが快感でまた次も、と思うのは人間の性質上当然ですが、
頭を褒められると、もっと褒められるには努力しないですいすいできちゃうのがイイ、みたいなことに。
この著者がこれまでに治療してきた数多くの受験うつの子によくあるのが、「才能がある」「天才だ」のように幼いころから褒められたケースだというのです。褒め伸ばしのつもりだったかもしれませんが、いつか「現実」をつきつけられたときに、そのギャップはコントロール不可能なギャップになるというわけです。
…それをふまえて我が家を振り返ってみるとですね…
褒めたくなるほど努力の子って、うちにはいなかったので(笑)、「頑張ったね」みたいな褒め方をした記憶があまりありません。テストの振り返りのときとかに、「これをやっていったからこれができたね」とかいうのはわりとよく言ってたと思うけど。
一方、「才能」をほめることなら日常的にしていました。なにしろ我が家は三人とも超がつくほど凸凹くんなので、
・またろうは、空間把握能力に優れていて、数学が得意。
・こじろうは、数の感覚に優れていて、算数が得意。
・はなひめは、言語能力に優れていて、国語が得意。
それぞれ、ものすごく違うタイプの人間です。得意なところにおいては、「ちょこっと」やっただけで、ばーんと点が取れて、超コスパいいんです。その他のところは、ハラホロヒレハレ(-_-;;
「この空間図形が、「みえる」んだ!! すごい」
「こんなのでも暗算でいけちゃうんだ!! すごい」
「よくわかるように書けてるよ!! すごい」
だって、すごいと思ったら、そりゃ褒めるよ。うちの中に、あからさまな比較対象もいるもんだから、親としては素直に感服して褒めたくなるんです。それに、自分が得意なところをよく知って、それでほかをカバーしていく(実際に凹部分を補える場合もあるし、あるいは凹のままだけど凸で稼いでチャラにする場合もある)考え方も、とても大切。私だって、よしぞうだって、結局大人になるまでに、何を磨いたのかっていえば、そういうことでしょう。
別に、そうやって才能を褒めて育てたことが、現実と乖離するほど自己愛を育てたとも思わないです。
たぶん、褒めることにそんなに臆病にならなくていいと思う。ただ、いつも、現実に即して、具体的に本音で率直に褒めてれば、大丈夫。
受験うつになりやすい褒め方というのは、もっとざっくり包括的に(?)褒めてるのかもしれないですね。テストで偏差値がたいしたことなかったり、受験でどこかに不合格になったら、必然的にへし折られてしまうような。
ちゃんとピンポイントで具体的な事実を褒めてれば、褒めることが努力であれ才能であれ、
才能がある部分は、少ない努力で、大きな効果が出せる。
苦手なところは、なかなか大変だけど、こうすれば、ここまではできた、とか。
試験を受けてみれば、上には上がいるけど、ま、やっただけのことは(自分ができるだけのことは)結果が出る。
というようなことがわかるし、そこそこ現実と折り合いつけながらもそこそこ自信を持ってやっていけるんじゃないかな。
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by an-dan-te | 2016-02-22 21:58 | 中学受験 | Comments(4)
「えーと御成敗式目?誰の時代だっけ?書いてあるのは…えーと??」
とか言ってるより上ムスコに
「ねー御成敗式目って誰の時代で内容は何?」
って聞いたほうが早い。で、答えが返ってくれば「おお、すげぇ!」となります。
自分(親)ができないことをするから「すげぇ」な訳で、
他人様や大人が同じことを答えても同じように言うでしょう。
「褒める」というより多分「率直な感想」なんでしょうね、この「すげぇ」は。
「折れる」のは、周囲に自分よりすごい人がいなかった人が、自分よりすごい人の集団に放り込まれるとか、あるいはどんどん抜かれていくとか、そういう時に起こることが多い気がします。
抜かれていくのはともかくとして(頑張っても報われないことは誰にでも起こり得る)、我が家の子供たちの場合、凹がありすぎて「周囲に自分よりすごい人がいない」なんてあり得ないので、よっぽどミョーな褒め方しない限りは「現実との乖離」なんてあり得ない気がします。
小学校入学当初、子どもが小さなゲップのようなものを繰り返すようになり、少し心当たりもあったので呑気症?ストレス?専門医に診てもらう?など悩んだことがありました。ネットでも症状を検索し、そのことには触れること、無理にやめさせようとすることはダメ、しばらく様子を見るというのが多数でしたので夫にもそのことをお願いしたのですが、、、
全く気にもせず、「またでてるよ」とか「ちょっと深呼吸してみろ」などNGワードの連発でした。
また、半年ほど前、こどもが塾に行きたくないと騒いだ時も塾のおすすめ対処法は成績や勉強のやり方に口出しせずし様子を見るというもので、やはり夫にもお願いしたのですが、またまた、夫は自分の思ったことを思ったままに発言。
しかし、いづれの場合もなんだかんだとありましたが、そう深刻にならずに落ち着いていきました。
で、今回アンダンテさんの「現実に即して具体的に本音で率直に」という言葉に、あぁそうだな、、、と。
結局、「褒め」も「苦言」も、本音や率直な反応には、子どももそれなりに自分でバランスをとって反応してくるのかな、、、と思いました。
単に率直な感想をいうとすごい褒めたことになる、というのが凸凹くんの凸部分で、
凹部分がもう極端だから、別に人より優れてるとか自分は天才だーみたいに思い込むこともできず(^^;; 確かに「受験うつ」的なほめ過ぎ注意にはなりにくいかもですね。
率直過ぎる夫さんの発言が、聞いていると冷や冷やするけれど案外、そんなに毒ではないという感じですかね。
家族の中の健全性が保たれている状況であれば、表面上の接し方がそんなにノウハウどおりでなくても問題はないのかもしれませんね。
> 「現実に即して具体的に本音で率直に」
は、大きくハズさないですむ心得かなと思います。