「心が折れた」ときの答案用紙   

私が「心が折れた」と表現していた状態のことを「受験うつ」と呼び、研究と治療に真っ向取り組んでいる人の本がありました。
「受験うつ どう克服し、合格をつかむか」(吉田たかよし)

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この人は、灘、東大の工学部からNHKを経てもう一度大学に行ってお医者さんになっているという変わり種で、なんと受験生専門のクリニックを開いています。心身の不調を抱えてふつうのお医者さんにかかったら、お医者さんは不調の脱出をすることの面倒は見るにしても…合格の面倒はみませんからね(^^;;

このクリニックでは、うつ状態からどう回復するかだけでなく、どうすれば合格をつかめるかの勉強方法まで指導するというわけです。さらに、病気でなくても効果的な勉強方法を教わりに行くこともできます。

「うつ病」という言葉がありますが、「受験うつ」という呼称(吉田たかよしオリジナル?)は「病」の字を除いたところがミソです。

いわゆるクラシックなうつ病は、何をする気力もなく寝込んでいるのがベースですが、「受験うつ」は大人でいうと「新型うつ」に似ています。「新型うつ」というと、会社には行けない(無理に行こうとしても体がいうこときかない)けれど好きなことなら遊びには行けたりとか、そういう状態ですね。

「受験うつ」もそれに似ていて、学校や塾に行けなくなったり、勉強をすることができなくなったり、テスト成績が急落したり、でもゲームはやっているとか、そういう状態です。別に詐病ということではありません。体の不調も本物で、激しい肩こり、背中や腰などいろんな部分が痛くなることもありますし、微熱がなかなか下がらないこともあります。

大人の「新型うつ」と異なる特徴は、子どもの「受験うつ」の場合、だらだらと落ち込んでいるというよりむしろアクティブに怒鳴る(「うるさい!」「ほっといてくれ!」)、暴れ出すなどのことが起こりやすいことだそうです。

過去記事「成績急降下のときは」でも書いたように、勉強不足では成績は「急降下」しません。急降下するには別の理由があります。

その理由を探るのに、答案用紙は非常に確かな手がかりとなるのです。単に点数が悪いというだけではなく。

心が折れているとき(受験うつ)というのは、脳の働きがふだんより低下していますが、一様に低下するわけではなく、特に能動的に考えを生み出す、まとめるということができなくなります。そのため、一問一答のような形式、選択肢などでは比較的低下しにくいのに対して、記述式で解答しなければならないものや、大意をつかまないと判断できない問題、要約などが著しく難しくなります。

あるいは図の読み取り…さらには「補助線を引く」なく積極的に試行錯誤をする必要のあることは壊滅的だそうです。

そんなわけで、受験うつになった子の答案用紙には特徴的な「模様」が表れる、とこの著者はいっていますが…

もちろんですが、記述ができない、大意が取れない、補助線が引けないというのがその子の元々の実力ならうつでもなんでもないわけで(^^;; 以前の状態との比較も重要になります。

だから常日頃から、我が子の答案用紙を観賞しておくというのはけっこうお奨めです。「受験うつ」でなくてもちょっとした学習上の課題にすぐ気づけますから。

吉田たかよしさんは、この15年間に一万枚を超える答案用紙を診断してきたそうです。へんなお医者さんですね(←ほめてます)

吉田さんは自分自身が高三のときに「受験うつ」に陥り、でも校長先生の適切な指導で立ち直り、東大に現役合格できたという過去があり、それもあってこの課題に真剣に取り組んでいるとのことです。

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by an-dan-te | 2016-02-13 08:32 | 中学受験 | Comments(4)

Commented by maru at 2016-02-17 09:54 x
答案用紙について、、、ふむふむと思ったところで、
先日のカリテ、国語の記述が後半、真っ白。
息子は、正解かどうかは別として、最後まで解ききれないことは今までなかったので、これは、、、。
本人の弁では、日特後のテストで頭が動かなかった、空欄補充で見つかりそうで見つからなくて時間をとってしまい、最後までできなかった、そして、できなかったあせりが次の算数でも続いた、とのこと。
とりあえず、親は冷静を装い、今は練習だからそういう失敗を今後しないようにすればいいというようなコメントしつつ、、、
早めの対処で塾に相談すべきか、様子を見るべきか、と心はざわついています。
 よくありがちなことだと思ったりもするのですが自分の子どもには、なかなか客観的な分析は難しいですね。でも、そここそ、親がやるべきところなんでしょうね。
Commented by an-dan-te at 2016-02-17 17:59
maruさん、
今回初日特であれば単に午前午後というのが続かなかったのかもしれませんね。テスト一回「やっちゃった」だけで、家での様子などに気になる点がないのなら別に次から何事もないかもしれません。

焦らず、目は離さずといったところでしょうか…(難しいけど)
Commented by maru at 2016-02-18 10:12 x
お返事ありがとうございます。
家の様子もその後の塾も家勉も平常通りに見えるのでウツというほど折れているわけではないとは思います。。。たぶん。
ただ、テストのその時は、「折れた」状態だったのかな。

今までも、テストの解き直しはしていたんですが、心理面の振り返りには力をいれてきませんでした。テストの解き直しにしてもとりあえず分かっていないところがないか見るという側面しかなかったです。うちは極端な苦手科目はないのですが、今回ほどではなくとも成績のアップダウンの激しさは気になっていたので、、、ちょっと視点をかえて注意深く見なければと思いました。
これが日能研がいう「振り返り」。。。なんですかね。



Commented by an-dan-te at 2016-02-20 09:52
maruさん、
極端な苦手科目がないのはいいですね~うらやましいです(うちは大変だった!! 全員!!)

でも成績のアップダウンが激しいのはそれはそれで答案をヨムのもいいかもですね。何が原因かわかりませんが。

> これが日能研がいう「振り返り」。。。なんですかね。
いやー
日能研はあんまり深いこといってないと思う(^^;;

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