統一性と多様性(高入のある中高一貫)   

東京の場合、中高一貫校のほとんどが「高入なし」。つまり全員が中一から入って高三までいっしょということが多いですよね。

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元々、中高一貫校というのは、中高の六年間をまとめて面倒みましょう、というコンセプトなわけですから、これはまぁ自然です。

学年全体で「仲間」という雰囲気になりますし、縦のつながりも濃く醸成され、学習という面からも先取りなどの融通ができますからやりやすいでしょう。

しかし、あえて高校からの入学者を募集しているところもあります。

私は、自分が「小入なし高入なし大学なし」の完全中高一貫校で快適だったため、子どもの志望校選びのときにも、そういう学校から先に考えていました。

けれど結果的に、こじろうは「小入あり高入あり大学あり」のところを第一志望にすることになりました。これは、「形」にこだわって選ぶより、本人と親が感じた学校の「空気」を信じて選んだからということもありますし、あと、考えてみればそうやって混ざっていくのもよい面があるかなと思えたからです。
(参考過去記事: 「小入・中入・高入」)

入ってみて、これはこれでたいへん快適でしたし「新しい風」を取り込んで学年集団も成長していくのに役立っていたと思います。小学校から高校まで通しで行く子なんて12年間ですけど、ちゃんと節目ごとに新鮮味があるというわけです。外から入ってきた人の肩身が狭くならないように、なんとなく「半々」くらいになるように混ぜているのもいいなと思いました。

しかし、こじろうの学校というのは、なにしろ(大学受験)勉強の効率を考えなくていいという大きな特徴を持っていますからね。進学校であれば、高入を受け入れることのデメリット(授業の進めにくさなど)もシビアに考えなくちゃいけなくなります。

ということで、「なぜ、中高一貫校で子どもは伸びるのか」(開成の校長の柳沢氏著)の高入についての言及は興味深く読みました。

そういえば東京では中学受験する子の多くが高入のこない環境で過ごす中で、男子の偏差値トップにいる開成と筑駒は高入ありなんですよね。これはたいへんおもしろい現象ですが…

柳沢氏が言うには、まずそういうニーズがあるので応えたいということ。
開成にたいへん魅力を感じていたけれども、中学のときには、家から遠すぎたとか、海外にいたとか、来られなかった子が、高校からなら入りたいって場合がありますよね。

そして、「多様性を持つことはいいことだ」ということ。
中学受験で入った子と、別の中学を経て高校受験で入ってきた子はカラーが違います。それを混ぜることによって豊かな色調が得られて、「いろんな朱に交わっていろんな赤になって」それぞれの個性を育てて卒業することができます。

ところで、こじろうの学校では、高入の子は全クラスにいきなり混ぜてしまいます。それでもあっという間に馴染んでいくのがふつうですが、これはやはりなんといっても…中から来た子もたいして先取りをしていない(笑)ということが大きいです。開成ではそういうわけにもいきませんので、一年生では別クラス、二年生から混ぜるそうです。別クラスにしている間に、数学などの進度を追いつかせると同時に、行事や校風にも慣らし運転させるわけですね。

柳沢校長は「多様性(ダイバーシティー)」の大切さを説いていますが、多様性といっても、男子で、開成の校風が好きで、めっちゃペーパーテストができる(^^;; ってところは統一が取れている中での話です。

たぶん、ほかの多くの学校で高入をやっていないか、やっていてもやめてしまったのは、中高一貫校として持つ統一性を壊さない範囲での多様性を持った入学者を確保できないからでしょうね。平たくいうと、開成と筑駒以外では、あんまり贅沢な条件で募集できる状況じゃないということです。

私立中高一貫校はいずれも、統一性と多様性の両方を強く意識して運営しているはずです。このバランスがうまく取れているのがよい学校の条件でしょう。もっとも、どのへんが「よいバランス」なのかは好みによって違いそうですけど。

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by an-dan-te | 2015-09-18 13:07 | 中学受験 | Comments(7)

Commented at 2015-09-18 14:31 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2015-09-18 22:01 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by an-dan-te at 2015-09-20 08:05
***(2015-09-18 14:31)さん、
新しい室長先生もちゃんと話のできる方でよかったですね(^-^)
六年後半はいろんなスケジュールみっちり詰まってきてしまうと思うけど、まー逆にいえばどんどん消化していけばあっという間に受験本番だから(怖)精神的には五年生とかより楽ですよ。

間違えないように手帳活用して乗り切ってくださいね~

ストレス溜まったらいつでも愚痴こぼしにきてください。
Commented by an-dan-te at 2015-09-20 08:11
***(2015-09-18 22:01)さん、
そうですね、通える範囲の選択肢が少ない地方では、やはり高校からの受け入れもしてくれないと困りますよね。

学力の面でいえば、高校からだといい人材が確保できないというのはわりと東京特有の問題だと思います。ただ、学力に問題なくても、せっかく中高一貫なら中学から行きたいというのもありますね。

確かに、おっしゃるとおり「伸びる時期はひとによる、一般的には先取りが得。変わった子(発達障害系)はゆっくりが吉」な感じで我が家もそうなりましたが。もっと中高一貫の率が増えてもいいような気がするんですが。小中一貫て何がいいのかわからん。
Commented at 2015-09-20 20:38 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2015-09-23 10:25 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by an-dan-te at 2015-09-23 20:11
***(2015-09-23 10:25)さん、
おぉ~先取りありーの、高入生いきなり混ぜ、ですか。
合宿補習でつじつま合わせとはなかなかハードですね(^^;;

確かに、せっかく高入生を入れて「多様性」として生かすのであれば高一から混ぜる意味は大きいですから。先生も生徒もがんばるんですね。

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