チャレンジ合格できちゃったら、深海魚まっしぐら!?   

いわゆる持ち偏差値(模試で出る偏差値の年間平均のような)が、志望校の偏差値に比べて低い場合に、合格する可能性が低いという問題のほかに、もし合格できてしまったら入ってから落ちこぼれないだろうか? というのも心配になるかもしれません。

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別に、中に入ってからの成績は、「持ち偏差値」で決まるわけではないです。

たとえば、持ち偏差値はかなり高めだったという場合で、ほかのもっと難しい志望校が残念で入学したというとき、悔しい気持ちが切り替えられず、学校に馴染めなかったり、勉強を放棄してしまったりしたら、アドバンテージどころではなくてずぶずぶと沈んでいくでしょう。

逆に、憧れの学校に合格し、ノリノリで新学期を迎え、学校にもすぐ馴染んで、よーしがんばるぞーの気持ちで学習にも地道に取り組めたとしたら、そんなにひどいことにはならないでしょう。

結局のところ、入学したあとにどう過ごすかということが、とりわけ学校での成績ということには効くわけなので、その点は心配しすぎなくてよいと私は思います。むしろ、本人が誠心誠意取り組んでもついていけないような子だったら、きちんと不合格にするというのが、中学校側の(入試の)責任ではないでしょうか。

もちろん、持ち偏差値で周囲より遅れを取っていたとしたら、何らかの理由があるわけですから…勉強の習慣がいまいち確立していなかったのか、あるいは飲みこみが遅い性質なのか、いずれにせよちょっと受験のときより馬力を出さないとついていけないわけで、なかなかハードになるかもしれません。

もしもチャレンジ受験になってしまった理由というのが、駆け込み受験だったためとか、ハードな習い事と両立していたためとか、そういうふうにハッキリしていて、ポテンシャルは周囲の子たちよりむしろ高いものを持っているとか、時間の使い方が上手だということになれば、みんなが部活に遊びに傾倒していく中学入学後は、かえって楽かもしれませんよね。それだったら何の心配もいらないでしょう。

というわけで、私は「チャレンジ合格したら深海魚まっしぐらだからやめておけ」とまでは思わないのですが、自分の子どもたちにはチャレンジ受験を勧めませんでした。その理由はというと、一番大きなものは、最も気に入った学校がたまたまチャレンジでなかったからということなのですが、一般的にいっても、チャレンジ受験がそんなによいとも思っていません。

ひとつには、危険だからです。合格の可能性の低い学校に、熱意を注ぎ、対策に時間を取り、受験の貴重な一日(しばしば2/1)を割く必要があります。そうすると、実質本命校である大切な学校を落とす危険が高まりがちですし、仮に結果はチャレンジ受験をしなかった場合と同じ実質本命校に行けた場合も、ワーイやったー!! から何がしかトーンダウンした気持ちで入学することになります。どのくらいのトーンダウンになるかは性格により大きく異なりますが、入学後の幸せ度に深く影響することもあるので、そういう意味でも危険です。

もうひとつには、居心地の問題です。ごく大雑把にいえば、学校の中の分布で「山」が来るくらいの、ごくありふれたポテンシャルを持って過ごしていると、最も容易に周囲に溶け込み、コミュニケーションを取り、ひいては「響き合い」「学び合い」がスムーズにできると思うからです。そういう意味ではそんなドラマティックな合格でなく「ふつう」に合格できるくらいの学校だと、快適にやっていきやすいと思うんです。
(参考過去記事:「「偏差値輪切り」のよいところ」)

ところが、おおたとしまささんの「進路で迷ったら中高一貫校を選びなさい」には、かなり極端な意見が書いてありました。曰く、「実はビリがいちばん得」。

鶏口牛後という言葉もありますが、結局のところ、自分より優れた人がほとんどいない集団では、優れたものを吸収することもできないし、集団自体の発展性、安定性も限られることになります。中高時代を一緒に過ごした同士で、一生の友だちになるわけですから、優秀な友人がたくさんいるということで、頼もしく、安心だというわけです。

言っていることはわかる…ただし居心地が悪くなくて友だちともノリが合うことが条件です。

快適に過ごせるかどうかは、本人の性格によっても、学校の性質によっても、本人と学校の相性によっても異なるでしょう。そこらへんのリスク、それと不合格のリスクをどう考え、それを取ってでもチャレンジするかどうかはそれぞれの価値観としかいいようがないですね。

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by an-dan-te | 2015-09-15 18:29 | 中学受験 | Comments(2)

Commented by モデラート at 2015-09-17 19:45 x
アー!うちの息子のことです。深海魚。はずみで入ってしまった特進クラス。初めは定期テスト勉強を母が付きっきりでやりました。素直な子ですが、どうやらうすーい感じで反抗期に入り、最近は友達に勉強法をたずねたりして、自分なりにコツコツ努力はしています。基本的に真面目なんだけど要領悪くて、穴のあいたバケツで水をくんでいる感じ。(byエースをねらえの岡ひろみ)ひろみのように血の滲むような努力で(笑)穴を埋めている最中だと思いたい、母でした。
Commented by an-dan-te at 2015-09-18 12:12
モデラートさん、
はずみで(^^;; 入ってしまうと苦労する面はありますね。でもおおたさんが書いているようによい面もありますから、コツコツ努力できるお子さんならきっとなんとかついていって、よい面を活かしてくれるでしょう(^-^)

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