中高一貫校、公立と私立の違い   

こじろうが中学受験したころは、まだ公立(都立)中高一貫校は出来立てのころで、学校数も限られていました。

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そのとき私は公立中高一貫校の受験についてあまり詳細に検討するにも至らなかったのですが、その理由は:
・どんな学校になっていくかまだよくわからない
・そもそもこじろうが記述さっぱりダメ
・2/3(都立一貫校入試の日)には受けたい私立中がある
というものでした。

2/3の願書を出していた学校は、第一志望よりやや高いくらいの偏差値だったのですが、問題相性もよく、わけわかんない入試の公立中高一貫よりはよほど目がありそうに思えたのです。

それから四年経ってはなひめの受験のとき、今度は近隣の公立中高一貫も増えてきましたし、なにしろはなひめならこじろうと違って(^^;; 長い記述も対応可能なので、候補に入れようかと考えていたこともあったのですが、

結果としてはこのときもまた公立一貫を真剣に検討することはありませんでした。

決め手はやはり、2/3に受けたい学校があったことです。2/1、2/2と本命校に向かい、しかも午後受験もできれば避けたいとなれば2/3は自信の持てる学校を受けたいところです。幸い、地理的にも近く、偏差値的にも、問題の相性からもまず安全と思える女子校で、とても素敵なところがあり、そこを受けるつもりで準備をしました。

公立中高一貫って、いちおう対策はしたとしても、結局そんなに合格確実というヨミはできないですから。倍率高くて調査書あって、入試は適性検査という名目の採点不明瞭なテストなので。

実はそのほかにも、気が変わった(公立を受ける気がなくなった)理由がありました。

中高一貫校の基本的な魅力というのは、これまでに何度も書いているので省略しますが(私学の価値)、途切れない六年間という意味では、公立も私立も同じです。また、選抜されて入ってくるという点も共通しています。

しかし、またろうが国立高専、こじろうが私立中高一貫に入ってしばらくすると、それは別に中高一貫同士の比較ではないのですが、公立と私立の違いを肌で感じるようになりました。

学校のポリシー、伝統とカラーがあり、それに沿って生徒と教師を集め、学校の存続を賭けて良い教育を目指している私立の「本気」と、
カラーは明確でなく(というかカラーを出すことは求められていなくて)、入試や採用もいろいろとがんじがらめになっていて不自由、存続に関しては何の危機感も持っていない公立の「ゆるみ」。

もちろんいい先生も多いのですが、個人依存で、学校は特に関知しないというか。

だんだん、公立は検討しなくていいやという気分になってしまったのです。

昨日、おおたとしまささんの「進路で迷ったら中高一貫校を選びなさい」という本を読んでいたのですが…あーーこのタイトルは怪しげな啓発本に類似していてちょっと引きますが(^^;; 中はわりと地味でまじめな本です。

要するに中高一貫校の魅力(アドバンテージ)を語る本ですが、中で公立と私立の違いについても触れられています。ちょっと乱暴ですがごく簡単にまとめますと、伝統私立の持っているような「家付き酵母」(空気の教育力)が育っていない/育ちにくいところから、「歴史ある私立中高一貫校の代替にはならない」と書かれています。

また、柳沢幸雄氏の「なぜ、中高一貫校で子どもは伸びるのか」という(似た趣旨の)本を開いてみますと、入試の違いはあるが、公立であれ私立であれ学校ごとに違うカルチャーや教育方針があるのでひとくくりには語れないとしつつ「ひとつ指摘したいのは、教員の勤続年数です。」といっています。結局これも「家付き酵母」の育ちにくさの話ですね。

結局、この件に関しては、おおた氏も柳沢氏も私も、同じ感触を持っているようです。

私は三人の子どもの受験を通して、「入試がよくできている(求める生徒像に沿って優れた問題作成がされている、安定した信頼に足る運用がされている)」ことを非常に重視するようになりました。その観点でいうと公立中高一貫というのは、学校独自で決められない部分が多くてつらいですね。

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by an-dan-te | 2015-09-10 13:02 | 中学受験 | Comments(6)

Commented by まくまく at 2015-09-11 09:14 x
公立と私立の違い、その通りですね〜。
長女はキリスト教系の私学に進みました。
受験の時にはいろいろ本人と悩みましたが(学力含めて(^_^;))、私も「ここならば安心してお任せできる」と思ったのと、本人の「この学校でこう過ごしたい」という思いがありました。
入学後、この学校の教育理念がきっとこの子に人生観を作り上げていくんだな〜、と度々感じることがあり、これは公立では得られないものだと思います。
長男にいたっては、この自由すぎる考え方はこやつの人生に良くも悪くも大きく影響するな〜、としみじみ思います。
これも私学ならではですね。
先生にしてもその学校にいらっしゃる名物教員は私学には何人かいらっしゃいますが、公立ではそれはありえないですよね。
それではやはり、その学校の校風というのは作られにくいものですね。

なんだかまとまらないコメントですみません。

Commented by an-dan-te at 2015-09-12 17:26
まくまくさん、
ひとくくりに私立、公立といってもそれは様々ですが、何が確かな違いなのかといったら、「私立にはカラーがある」ということです。

そのカラーが好きならば、それはもうハッピーだし、合わなければ行ってもしょうがない。中高の六年間を託して安心と思える学校に出会えたのはありがたいことですね。

どんな先生と生徒を集めるか、そこが学校ごとに自由にはならないので、公立は校風づくりといっても難しいわけです。都立高校はずいぶんいい線に来たようでしたがまた入試をいじるのですね。
Commented by ぎどん at 2015-09-13 11:23 x
んー、「カラーがある」というのと近いかもしれませんが、公立の場合、先生(特に管理職)が数年で入れ替わりますね。公立小中はその状態が顕著で、校長先生が変わるだけで雰囲気がガラッと変わってしまいます。
公立中高との場合、行政とも密接に絡んでいるので、学内の管理職だけでなく行政トップが変わるだけでがらっと変わるのが問題かもしれません。

国立は公立よりも先生の交代が少ないですが、国関連の方針が変わると中高の方針も変わるところに「学内の意向とは関係なくカラーが変わるかもしれない」という面があると思います。

ただ、私立の場合、「伝統」「カラー」に従う故に世の中の状態に合わせづらい面もあるかもしれません(まあ公立だって世の中の状態に合ってるわけじゃないので同じですが)。伝統のある私立で「今時○○だなんてちょっと旧態依然」という感想を聞くこともあります。伝統やカラーと社会からの要求の兼ね合い、という面が大きいかもしれません。
Commented by an-dan-te at 2015-09-13 22:08
ぎどんさん、
そうそう、国立というのは先生の交代といい、上の方針で左右されるところといい、都立と私立の中間的な性格を持っていますね、なんとなく。入試もちゃんと(?)学力入試ですし…

伝統のよい面もあるし、淀んで腐ったら逆効果かも。
伝統を生かしつつ時代の要請を取り入れていくことのバランスをどうとるかはどの私立も真剣に悩んでいるのではないでしょうか。バランスを取り損ねると伝統校でも人気は沈んでいきますね(^^;;
Commented at 2015-09-18 00:45 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by an-dan-te at 2015-09-18 10:06
***(2015-09-18 00:45)さん、
お知らせいただきありがとうございます。
引用やリンクはご自由にどうぞ(^^)

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