中学受験向きでない部分があっても
2015年 02月 19日
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そもそも、中学受験向きの子ってどんな子かっていえば…
・時間の管理がしっかりできて、やるときには集中して勉強に向かえる。
・物の管理がしっかりできて、教材の整理整頓ばっちり、忘れ物ほぼなし。
・先生の話を聞いて理解する、受け入れる、素直な心。
・幅広く、物事に関心を持っている。
・処理が速くて正確。
・文字面のとおりの読解、プラス、行間に滲む登場人物の気持ちも読み取れる大人度。
・努力の積み重ねができる。努力の価値を知っている。
・論理的思考ができる。
・文章表現力がある。
…いやぁ、書いていて妄想モード全開になってしまいました(^^;;
(世間のどこかには)いるよね、こういう子って。そしたらもう親はあと月謝払うのと健康管理くらいしかやることなくて楽ちん。そうしたら受験ブログなんて書かなかっただろう(笑) 書くことないから。
しかし現実の、自分の子どもはそうではないわけで、それにもちろん上記のような意味で中学受験に向いてないというのは、ほぼそのまま高校受験にも向いてないってことになるので、手を打たずに三年ほっといて好転する保証はない。好転するかもしれないけれど。
私が思うのは、どこか欠けてるほうが圧倒的にふつうで、そりゃまぁ欠けてるにしてもものには限度があるだろうといいたくなるくらいボコボコだったりすることもあるけど(誰とはいわないが)、それだって「お取替え」の利かない自分の子どもだし、○○な子ほどかわいいというのもあるし、「中学受験向き」でないからこそ中学受験してみるというのはアリかなということ。
大学受験と違って、中学受験というものは、不得意な部分があるからそこを避けて通るということはしにくいもので、だから凸凹があってもやっぱりそのまま全面で勝負するのね。でもかえってそこがいいというのもあって…
この段階だからこそ、好き嫌いや得意不得意は当然あるにしても、ある程度はどこもそこもクリアしてほしい。将来は文系理系のいずれに進むにしても(あるいは大学に進学しないにしても)、読み書きそろばん、世の中の成り立ちの基本的な部分、それと生活そのもの。
時間通りに、必要なものを持って塾へ行くとか、毎日こつこつがんばるとか、小学校で習う漢字の読み書きとか、(電卓を使わない)計算とか、基本的な解き方を組み合わせてややこしい問題を解く感触とか、理科や社会の基礎知識、考え方、どれも大人になっていらないものなんて何もないわけ。(なくても生活してる人はもちろんたくさんいるが)
大人度が低くて行間読めない、どころか漢字も書けない(斬新な当て字を書く)子に、イチから、いやゼロから、「漢字には意味があるんだよ」とひとつひとつ教えていく(=説得)。学校教育を受けた後にも、我が子が取りこぼしているような大きな凹穴があるなら、それを埋めて次の中学段階につなげていくテコ入れなんて、親くらいしかしてやれない。
物の管理も時間の管理もできないなら、手伝ったり声かけたりしながらまずは「きちんとやる」のがどういうことなのか、見せてやりつつじわじわと自分でできる部分を増やしていく。
処理の遅さがものすごくて、実用レベルに達しない子には、ごく少ない課題かつ基本に絞って繰り返し、「慣れ」「定着」レベルを上げながら徐々に時間を意識させていく。
そんな丁寧なこと、親しかできないし、親でも今しかできないんですよ。中学生になったらほぼ無理だから。
不得意分野の切り捨てが許されない中学受験、思春期直前の中学受験だからこそ、じっくりと「不向きな部分」の底上げに付き合えたら、親冥利に尽きるんじゃないかな。とんでもない凹穴を「少し」埋めたことで、中学生になってからのもろもろの吸収度も、ぐっと良くなっていることでしょう。
そのためには、あまり「不得意」から逃げないでほしいし、
でもその一方で、
無理したり、焦ったりしないでほしい。
いつも子どもの現実から出発して…前からぐいぐい引っ張るよりも、むしろ一歩後ろから見てじっくり足元を整備していけたら理想的だと思う。
その加減が一番難しいんだけど。だって大手塾に通いつつ、成績度外視、焦るなっていっても難しいよね、人間だもの。それがあまりにも無理なようだったら、それはつまり親が中学受験に不向きなんだってことで、高校受験を目指すほうが正解かと思います。またろうのときは、そういう意味で、私が中学受験に不向きだったと思うんです。
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by an-dan-te | 2015-02-19 17:06 | 中学受験 | Comments(10)
新小5の娘が日能研生活を始めました。(とりあえず他のおけいこの兼ね合いで2科)
今必死に初めてのカリテの勉強をしています。
納得しないと前に進めない、真面目で気難しの子です。
(ただ1教えて10わかる理解力はあります。)
親が頑張れるか不安です。
そして現在中2の息子。1教えても0.8しか理解できない、何をするにも人の何倍も時間がかかる子で、公文、個別指導塾を経て、私立中に通っています。むりやり押し込んで正解だったのか、疑問に感じつつも、高校受験時に花開くかどうかも微妙だったので、これで良しとしています。
兄ちゃんと同じやり方では通用しない、難しい娘ですが、うまく日能研を利用してみたいと思っています。
アンダンテさんの音楽の話題も楽しく読んでいます。
N新5年生のおっとり息子を持つeolieと申します。
アンダンテさんのブログ、勉強法をはじめ、いつも勝手に参考plus心の拠り所とさせていただいてます。
今回の記事は、今まさに私が抱えている悩みについて書かれていて、ほんとに一文一文が心にジワジワ、そしてグサッと来ました。。
凹を埋めるために丁寧にみてやれるのは親だけ、しかも今の時期だけ。ジワジワ。
どうしても無理したり焦ったりするのは中学受験親として不向き。グサッ
3人のお子さんを通して得られた経験からくる言葉だけに、説得力ハンパないです。。
中学受験、子の向き不向きよりも、親の向き不向きを実感する今日このごろ、、
こちらの記事を座右の銘とさせていただきます。
こちらには、初めて書き込みさせていただきます。
以前、インターエデュのブログでフェリスの国語についてご相談させていただきましたことがあります。
おかげさまで、合格することができました。
二人三脚、なんとか間に合いました。
・・・・が、娘より自分が燃え尽きてしまった・・・・(笑)
もう脱力感が、すごい!
お世話になったのにご報告と、お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。
大変ありがとうございました。
日能研生活のスタートですね(^-^) まずは焦らずにペースを掴んでくださいね。
> 納得しないと前に進めない、真面目で気難しの子です。
>(ただ1教えて10わかる理解力はあります。)
「真面目」以外ははなひめにそっくりですね(^^;;
きょうだいでもそれぞれすごく違っていて、経験はそのまんまじゃ生きないんです。なんか、ソンした感じもしますが、でもやっぱり経験値は上がっているので、二人目は一人目よりは楽だと思います。
引き続きよろしく~親はマメに息抜きして、ブチ切れないようにね!!
ご愛読ありがとうございます。
じわじわ、ぐさっ、の「ぐさっ」で終わっていて申し訳ないのですが、
ともかく無理しても始まらないというか、
向かないというのは良い悪いでもないんです。
次いこ、次。という感じでよろしいかと。
でもまだ新五年でしたら先は長いので、(親が)中学受験に向いてないかな、と思ったときは、
しばらく塾任せで放置して自分を休ませる、そして息が整ったら(笑)
「一点」だけ(たとえば漢字だけ、とか、計算だけ、とか、遅刻しないで塾に着く、とか)テコ入れする。それで大丈夫だったら、プラス「一点」だけまたテコ入れする。
という手もありますね。
何か迷うことがあったり、愚痴りたいことがあったりしたら、いつでもどうぞ!!
合格おめでとうございます♪
そしてお疲れ様でした。脱力感、わかります。二人三脚、全力でやってきて、子どもは一人で合格した顔してますもん(笑)。まぁいいんですけど…
中学生になると急に手が離れて楽になりますから、親は親で楽しみましょう(^-^)
お知らせいただきありがとうございます。うれしいです!!
アンダンテさんも相変わらず受験の母の強い味方ですね。受験は必ずいつか終わる、そして子どもは成長していく、信じて取り組めばどんな結果であれいい思い出になると思います。
お久しぶりです~
充実の女子校ライフをエンジョイしているようで、よかったです!!
> ご贔屓の先輩命・・学校から帰ってきたらひたすら先輩のお話・・
そうなんですよね、ほんと。
私は女子校出身でも、その部分はイマイチ気持ちがわかりません(笑)
> いまだに10時就寝→5時起床という生活。
すばらしく健康的ですね…
そして宝塚(^^;;
長く楽しめそうな趣味でいいんじゃないですか。
親子で楽しめるところもいいですね。
> ウォーキングもはじめピーク時に比べ8キロ痩せました。
すっ、すごいっ(o_o) 私も見習わないと…運動不足で…(>_<)
ま、ともかく、子どもを合う中学に入れちゃうとほんっっとに気が楽ですよね。あとは、人生楽しみましょう♪
「宝塚」は趣味の範囲だったらいいのですが、なんせ通学でそのまま電車に乗っていけば大劇場に行ってしまいますし・・「学校行く前に入待ち(好きな生徒さんの楽屋入りを見届けること)していこうかな・・」などと申し始めました。まあ、青春だからいいですが。先日観劇にいったら、たまたまトップスターさんの退団公演で、まわりのファンの方が号泣していて、思わず数年後の娘の姿を想像してしまいました。ご贔屓のトップスターさんの退団が大学受験と重ならないようにただ祈るだけです。
でも、大劇場にいったら(観劇だけではなくグッズあさりでも行くのです)必ず同級生や先輩に遭遇するのです!やっぱり似てるんだよな~と妙に納得!?してしまいます。
はなひめちゃんも、先輩命ですか?理解できないですよね。アンダンテさんがそうだったなんてちょっと想像できなかったのでほっとしました・・へへへ。
宝塚ファンの世界はなかなか濃そうですね(^^;;
ま、何に没頭しているにせよ、楽しい六年間は夢のようにあっという間(と、こじろうの六年間が過ぎようとする今しみじみと思う)。
それが過ぎるころにはこじろうと違って大学受験が待っている(-_-;; あぁ。