発達障害と中学受験
2014年 07月 04日
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「発達障害」というひとことでくくることに無理があるくらい、状況は個々人で様々ですから、「この学校ならよい」という一般的な解はないでしょう。上記の体験談では、とにかく親御さんが労をいとわず足を運んで、生の「学校」をよく見て感じて選んでいるところが印象に残ります。私学は学校によってほんとうに色々(カラフル)ですから、合えばハッピー、合わなければ公立に行くよりマズい場合だってあります。ことに子どもが「標準的」でない場合は学校選びがものすごく重要になります。
またろうが小学生のとき、私は中学受験をさせることをまったく視野に入れずに過ごしてしまったのですが、こじろうが中学受験を経て私学に通い始めたあとになってときどき「またろうに中学受験をさせていたらどうだっただろうか?」と思うことがありました。
またろうの通った公立中学校と、こじろうやはなひめが通っている私立では、授業はもちろんですが学校生活の快適さに雲泥の差があり、これは、ハナっから無理だと決め付ける前に、合う学校があるかどうかまじめに探すべきではなかったのだろうか、という気持ちがよぎったものです。
とりわけ、中二病が嵐のように吹き荒れる中、浮いてしまって数々のいじめのターゲットになり、不登校になりかけた時期のことを思うと心が痛みます。中三になると急速におさまって、クラスの結束や行事など、公立中ならではのよい面もたくさん体験することができたのではありますが。
今となっては…「今」というのは、忘れ物での留年という痛い経験のあと、順調に進級を重ね、最終学年として次の進路を考えるところまで来たということです(*)…またろう自身、公立中に行ったおかげで高専という進学先にめぐり合うことができたのだからよかった、といってくれていますし、確かに、高専という場はまたろうに合っていると思いますけど、でも中学校の三年間もそれなりに大きなものです。
中学受験ではなく高校受験を選んだメリットとしては、高専という進学先が広がったことのほかに、本人のいろいろな成長が追いついてきて、学力面でも三年前より相対的にかなりよいポジションに上がってきたこと、生活面でもなんとかやれるようになってきたことがありました。
メリットもデメリットも大きすぎて比較困難です。それに両方のコースをやってみることはできませんので、どちらがよいか実証することはできません。
またろうの場合…公立中・高校受験コースを辿って、どうだったのか、ということを、ひとつの例としてこのブログ(【高校受験】 またろうインデックス)や下記の本から参考にしていただければと思います。
アマゾンから予約できるようになりました:
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」(アンダンテ著、ダイヤモンド社)
* 今回もイラスト担当はまたろう。
(*) 一般の大学入試と違って、大学編入入試は6~8月が旬です。またろうは国立大学を三校受験します(国立大学がいくつも受けられるというのもおもしろいところです)。ひとつはもう合格が出ているので、来年度、何がしか「学生」になることは決まっています。あ、卒業できればね(^^;;
「アンダンテのだんだんと中受日記」総合インデックス
インターエデュ
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by an-dan-te | 2014-07-04 12:42 | 中学受験 | Comments(15)
今回もまたろう君のイラストが見られるんですね。本屋さんに並ぶのを、楽しみにしています。早く読みたいです。
ありがとうございます~
今はまたろうの受験が無事終わってほしい気持ちでいっぱいです(^^;; ぼやぼやしてる受験生(しかもでかくなった)を見守るのってしんどい(-_-;;
見本本が今日届きました。こうして他人事のように読むと笑えるしなごむ。バトルだったのに(笑)
ふふ。
涙なしに読めないかどうかはご自分の体験次第ですね。
私も、デキのよい一人娘かなんかだけ生んで、「子どもだって、目をみて話せばわかるわよ~」とかいってられる人生だったらどうだったかなと夢想することがあります。そしたらこんな本読んでもつまらないと思う(^^;;
ありがとうございます。ほんとに、連続につながっているものなので、診断名というより、単にどう生活するかという切実な問題なんですよね。ただ、カテゴリー名のもとにノウハウが蓄積されているので、そういう意味は大きいと思います。
そして、私も夫も美術大学出身なのですが、予備校から大学までいわゆるグレーゾーンタイプだらけ。まったりマイペース。でも独特なひかりを個別にはなっていて、一見単一に見えるけれど多様性を認め合う集団。そして親からも個のひかりを認められ愛されて育った環境という共通性がありました。またろうくんへのアンダンテさんのまなざし、学生の頃の友人達の親そして自分の親の懐の深さを思い出しました。
ありがとうございました。
お読みいただきありがとうございました!!
美術系の学校もマイペース系がたくさんいそうですね。
またろうを置いてもそこそこ似合うような気がします(^^;;
> そして親からも個のひかりを認められ愛されて育った環境という共通性がありました。
確かに。親の意向で無理やり美術系に、というのはあまりないでしょうし(意味ないし)、むしろ親が子どもをドライブしようとする場合は美術系の進路にならないってことが多そうですね。
> そして自分の親の懐の深さを思い出しました。
(^^)
お読みいただきありがとうございます!!
そうですね、グレーゾーンの人の特性は一般の人に地続きで、両方に役立つ工夫がいっぱいあると思います。
発達障害であれ定型発達であれ、いろんな「生きにくさ」を抱えている人はいっぱいいるけど、それがだんだんはがれてきて「年齢とともに生きやすくなる人」というのはひとつの幸せのパターンですね。
すみません、コメントがついたのに気が付かず、日にちが経ってしまいました。
おっしゃる小学校、わかります。小規模の、とてもあたたかい雰囲気のところですね。友人の息子さんが通っていたので…
「中学で大海へ漕ぎ出すべきかどうか」悩まれるところだと思います。お子さんによって当然、結論は異なるでしょう。私もいくつか思うところがありますがここには書けないので、もしよろしければ非公開コメントでメアドをお知らせください。
小学校からの通塾はなかなかハードル高いかもしれないですね~
またろうは中学生でしたがそれでも軌道に乗るまでなかなか大変で…勉強というより通塾が…
安心して勉強に取り組める環境がはやく整うといいですね。