丸付けでズルしちゃうのの防止策   

例えば、親の留守中に、「計算と一行題」くらいは進めておいてほしいとします。問題と解答をハイと渡しておいて、帰ってみると、問題は鉛筆でやってあって赤ペンでマルバツついて、バツは直してある。

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…となればいいのですが、来る日も来る日もマルしかない…
うちの子、そんなに計算完璧!? いや、テストでは大問の1(計算)からかなりバツなんですけど。

という場合、どうするか。


昨日今日、電車の中で読んでいる本が「予想どおりに不合理」(ダン・アリエリー著)というのなんですけど、それにおもしろい実験が載ってました。

被験者は、ハーバード・ビジネス・スクールの学生さん。課題は、一般教養問題が50問、まずは作業用紙に解いて、マークシートに転記してもらいます。正解の数かける10セントをもらって帰れます。

グループ1: マークシートは、正答を知らされないまま、監督者に提出。監督者が採点。(対照群)
グループ2: マークシートには、正答がグレー印刷されている。自分の答えをマークシートに転記して、マークシートと作業用紙を合わせて監督者に提出。監督者が採点。
グループ3: グループ2と同様だが、作業用紙は監督者にわたさず破棄。
グループ4: 自己採点し、作業用紙もマークシートも破棄。正答数に相当するコインを、自分で瓶からもらって帰る。

これで、正答数がどうなったかですが、まずグループ1(対照群)は平均32.6問でした。それに対して、グループ2は平均36.2問…つまり、数問ズルしましたね。おもしろいことに、平均がずれていただけで、正答数の分布は変わりませんでした。つまり、たーくさんズルした人が少数いたんじゃなくて、たいがいの人が、少しずつズルしたという状況です。

そして、グループ3、グループ4は(よりバレにくいのに)、グループ2とほとんど同じでした(o_o)

ここから発展して、いくつかの実験があり(長くなっちゃうんで割愛)、結局のところ、
・たいがい善良に暮らしてる人も、「機会があれば」ズルをする(^^;;
・ただし少々だけのズルに留めていて、それはよりバレにくい状況になっても、変わらない。
・上記の「機会」とは、罪悪感をほとんど感じない場面のことである。
・モラルを想起させる場面を直前に挟むと、ズルが大幅に防止される。
というような結果が出ています。

話を冒頭の場面に戻しますと、まず大事なことは、答えを見てから鉛筆で修正して、赤ではマルだけつけちゃったようなことをいちいち深刻な責め方(「あんたって子は!!」)しないことです。ハーバードの学生だってやるんです。人間としてふつうです。あんまり悪者扱いするとのっぴきならなくなって、雰囲気が悪くなるだけじゃなくて開き直りられたり、捨て鉢になったりしてやっかいです。

それよりも、まずはルールを明確化します。「解き終わったら、鉛筆を赤ペンに持ち替えて丸付けする。直しも赤ペンでする」などのように。「赤ペンで直し!!」のように、その日のページに書いておいてあげるのもよいでしょう。実際に解くときには不在の親に代わって、ルールを思い起こさせてくれます(効きます)。

さらにいえば、正答数(「9/10」などのように)をカレンダーか手帳に書き込むというところまでをルーチンにして、正答数に関わらず、記入まできちんとやったことをほめるというのも非常に有効です。正答数が多いことをよしとしてそれをほめるのではなくて、まずは、正解不正解をきちんと見つめてその「見える化」をしたことをほめるわけです。

正しい手順は、まず親のいる日に実施させ、染み込ませておくとやりやすいと思います。きちんと習慣になるまではなるべく丁寧に見守ります。

実際のところ、わが家でこれが問題になるのはまたろうだけで、こじろうは正しくマル付けするし、はなひめはマル付けを親に丸投げするところが問題で、ズルはしませんでした。また、家でドリルを正しくマル付けするかどうかと、テストでカンニングをするかどうかはずいぶん違う問題ですので(たぶん罪悪感のランクや不利益が段違いだから)、家でズルする子でもそういう意味では心配いらないことがほとんどだと思います。

ただし、正直ベースで、自分のできたところとできないところを分ける、記録するというのが勉強をしっかり「積んで」いくための基本の「き」ですから、これは譲れないところですね。

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by an-dan-te | 2013-10-18 13:04 | 中学受験 | Comments(8)

Commented at 2013-10-18 15:13 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by an-dan-te at 2013-10-18 19:54
***(2013-10-18 15:13)さん、
はじめまして。
算数苦手女子にはちょっとアンラッキーなめぐり合わせでしたね(^^;; 難問好きの先生。

このコメントの仕方で私だけ見られますので、同じように非公開コメントでメルアド書いていただければご連絡します。
Commented by gura at 2013-10-18 21:12 x
ちょうど数日前に、計算と一行で、このような問題が起こりました。怒る時間がもったいないので、システムが甘かったと反省、私が謝りました。その後、そばについて、システムを説明しながら、問題に取り組みました。こんなことしたのはじめて!子どもの嬉しそうなこと!そばを離れても、ちゃんとしていました。口頭で指示するだけではだめだったんですね^^;

Commented at 2013-10-18 21:21 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2013-10-18 23:30 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ぎんが at 2013-10-19 22:34 x
あれ? グループ1もグループ2も、平均36.2問って書いてある気がしまする。
Commented by an-dan-te at 2013-10-19 22:41
ぎんがさん、ありがと!! 直しました。32.6と36.2です(紛らわしい…)
Commented by an-dan-te at 2013-10-24 20:36
***(2013-10-18 21:21)さん、
難語の本は、ちょびっとしかやってません!! それどころじゃありませんでした~
でも今四年だったら…
ぼちぼちやって、できる分だけプラスになると思えば。全部やらなきゃ意味がないってわけじゃないですから。

中学生、通学時間も伸びて部活やらなんやら、なかなか一日二時間の勉強時間は確保できないんじゃ…うちはまったりだからぜんぜん無理です(>_<)

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