作問能力   

いい入試問題を作る…というのは、生易しいことじゃないと思う。

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塾の復習テストなら、単に学習内容が身についているかの確認だから、毎年似たような問題だって別に悪いことはない。範囲から、スタンダードな問題を素直に並べておけば用は足りる。

それが、入試問題の場合は、まず間違いなく過去問を対策されてくることが前提だから、

・過去問やったかどうかで大差がつかないよう、毎年まいとしちゃんと違う問題で、
それでいて
・その学校が入学してほしいと思う子どもがしっかり得点できるような内容で
・合格と不合格で意味のある判別(線引き)ができるような分布になるほどほどの難易度で
・(もちろん)所定の試験時間にうまくおさまるボリュームで。

…などなど。と考えると、ずいぶん難しいことだと思う。

先日、男子御三家の話を書いたときにも深く思ったんだけれど、やはり学校で行われる教育がちゃんと響く、実る、というために、なにより重要なベースになるのが、「そのようなふさわしい人材(生徒)が揃っている」ということだ。

どんな生徒が集まるかは、もちろん文化祭や説明会などの学校アピールによるところも大きいけれども、最終的には、どのように選抜するかで決定される。

麻布も武蔵も、その学校の理念に従って、学校に合う生徒を集めるために全力で変な個性的な問題を出して、それで成功していると思う。そんな問題を解きたいと思う子を集めたうえで、そんな問題を解ける子を合格させることができるということなので。

もちろん、キャラとして学校に合っているかどうかを測る手段として「面接」というものもあるけれど、お互い手間の問題もあり、それに短時間の面接でどこまでのことがわかるか、それをどう評価するかというところはものすごく難しい。たとえば雙葉だったら、面接もあるけれど国語の問題もなかなか特徴があって、雙葉にふさわしい子を集めようとする意図が感じられる。他とはひと味違う語彙力と道徳を求めているような。

たかがペーパーテスト、されどペーパーテストで、きちんと学校が望む選抜ができるようにするという「作問能力」はつまり、学校の持つ力の重要な一角であって、この部分が「けちょい」名門校/難関校というのはありえない。


はなひめの受験で一月の一校目を選ぶとき、うちは「(ぎりぎりでも)通える場所」にこだわったため、塾のクラスでは誰ひとり受けないマイナーなところに行った。同じころ、クラスメイトたちは大挙して栄東その他に行ったはず。私は、でもココもいろいろ熱心にやってる学校のようだし、点数も開示してくれるし、入試初戦としては十分なのでは?? と思ったんだけれど、過去問練習をしてみて…さらには本番を受けてみて、ようやく先生が栄東とかのほうを進める理由がわかった。

問題の出来があまりよくなくて、難易度のバランスも悪いし(超~簡単なサービス問題と、親が調べてもなかなかわからないようなマニアックな問題のmix)、国語の選択肢は私が選んでも「答えがないよ!!」と思うようなのがあるし、なんだかこう…これをちゃんと取れるように「対策」する気が起きないのだ。

後日、メジャーな一月校の問題をいくつか見てみて、なるほどこれはちゃんと勉強になる問題だな(^^;; と思った。塾でお奨めするだけのことはある。

はなひめの第一志望校は、最初なかなか取れなかったけれど、設問の読み取り、資料の読み取り、考えの組み立て方、表現の仕方などひとつひとつクリアしながら出題の意図に迫っていくと、ほんとうに納得の難しさだった。入学してみると実際、そうやって選ばれた子どもたちが(ちゃんと芯があって、しっかり考えたり書いたりできて、物事を全力でがんばってかつ楽しめるパワーを持った子たち)、いい具合に学校の空気を作っていると思えるのだ。やっぱり入試問題で「も」惚れた学校に子どもを託したい。

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by an-dan-te | 2013-10-15 22:29 | 中学受験 | Comments(11)

Commented by gura at 2013-10-15 22:50 x
作問という観点で学校を見ると、見えてくる物がありますね。私は、子どもが通っている学校の入試問題を作れそうな勢いです。国語限定ですが^^。

算数でも、じっとみてると、入学したらこんな風に育ててくれるんだろうな、ってみえてきますね。それで、文化祭などを思い出してみると、入試問題で聞くことと、育て方がピッタリ一致している!一致していない学校があるのか分かりませんが、一致してる所に入学したいですね。

過去問から選ぶ、学校選び!みたいな本誰か出さないかな^^

Commented at 2013-10-16 00:24 x
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Commented by きーちゃん at 2013-10-16 01:01 x
上の子の学校にも、同じことを思いましたね。
あの問題を解いてきた子たちだから、この授業なんだ、って思いましたから。
そういう意味で、うちも二人とも、御三家じゃないけど、学校のメッセージを感じられた学校に進学できて、良かったと思います。
Commented by きーちゃん at 2013-10-16 01:08 x
そういえば。下の子の1月校ですが、塾の先生も本人も言っていましたが、問題は素直でしたよ、進学校に比べたら。合格最低点が高いのでしょうけれど、模試を感じるようなスタンダードさだったようで、第一志望対策をしっかりやったこともあってか、そこまで対策をしなくても取り組みやすかったそうです。ほとんど対策をしなかった気がします。

そういえば、上の子も、第一志望の対策をかなりやりこんだので、4日の学校を急遽受けたにも関わらず、取り組みやすかった、そうです。3日にしか過去問を解かなかったのに、解きやすかったそうです。
Commented by an-dan-te at 2013-10-16 12:41
guraさん、
やー、ほんとguraさんは「とことん」追究しますね~
私はさすがに問題作れません(^^;; けど、はなひめの学校の国語はほんと勉強になりました。

> 算数でも、じっとみてると、入学したらこんな風に
> 育ててくれるんだろうな、ってみえてきますね。
わかります。
一致していない学校というか、わりとスタンダードな問題を出す学校はありますね。そこで偏りを出そうとしていないのでしょう。逆にそれがその学校のキャラという言い方もできます。
Commented by an-dan-te at 2013-10-16 12:46
***(2013-10-16 00:24)さん、
おぉ。おもしろいですね~
そちらの学校は、偏差値表で上だ下だということより、独自のカラーとポジションを持っていると思います。でも今はわりとそういう学校が一般的な人気という意味では苦戦中なのかなと。武蔵とかも。そこは残念です。
Commented by an-dan-te at 2013-10-16 12:54
きーちゃんさん、
> 学校のメッセージを感じられた学校に進学できて
そうですね(^^)

お二人とも、第一志望校の過去問を材料にしっかり勉強することで、ほかの学校にもすんなり対応できたのですよね。

はなひめも、第二志望校や、一月二校目はそんな感じがしたんですけど(第一志望校の勉強でカバーできる)、一月一校目のはなんというか…ちょっと違う意味で問題で…もちろんずっと易しいので、だから落ちるってことはないですが…
Commented at 2013-10-16 20:46 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2013-10-17 09:26 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by an-dan-te at 2013-10-17 12:31
***(2013-10-16 20:46)さん、
え、立ち読みで三校分(^^;;
そりゃお疲れ様です。

ほんとに渋渋は難しいですよねー大人っぽいというか女子力というか、とにかくこじろうの学校の国語とはぜんぜん違うものを求められているようでした。

解ける子は解けるんじゃない? 12歳でも。
女子なら解けるとも限らず、こじろうの学校にいる某国語苦手女子はこじろうの学校の国語だけは解けたといってたから(それじゃこじろうと変わらん)。
Commented by an-dan-te at 2013-10-17 12:37
***(2013-10-17 09:26)さん、
そうなんですね~
でも、確かに、塾がそこまで勧めるからこそのあの受験人数だと思うし、きっとあっちの面談でもこっちの面談でもプッシュされているのよ(^^;;

物語文のほうは、結局「ここいらへん」を根拠にすればいいらしいということまでおぼろげに見えても、最後はちょいと行間も読めなきゃ正解にならなかったりするともうお手上げ。説明文は、これとこれが対立して(←→)、これはこれの言い換え(=)とかやっていけばいちおうこじろうでも納得できることが多かったので…でもたぶん、漢字・語句がある程度埋まるまでは説明文に出てくる語彙に追いつけず、ぜんぜんダメだったんだと思います。

先生が出してくれるプラス課題がヒットするといいですね~

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