夏休み、倒れない計画の立て方
2013年 07月 19日
←一学期がもう終わり…早いね(^^;;
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「計画どおりやれなかったな」
「あれもこれも残っちゃったな」
という、なんというか残念感で夏を締めくくるというのも、イヤですよね。
それに、そういう残念感って、気持ちを疲れさせるんです。過ごしてきた夏がハード過ぎたからじゃなくて、無力感、空しさで疲れた(気分)というような。
そういう事態を避けるためには、やっぱり、倒れない計画を立てるというのが、とりわけ、お勧めです。
しかし、いくら倒れない計画といっても、絶対こなせる、ゆるゆるのスカスカの計画を立てておくってわけにも。
…いきませんよね。やりたいこと、やらせたいことはもういくらでもありますから。もっと実態に即して柔軟で、実になって、無駄も無理もないような計画…
はなひめ六年生のときに、わりとうまくいったな、と思うのが、何度か書いていますが「枠」を作るという考え方です。大雑把にいって、
・ユリウスのコマ(あるいはそれに相当する、区切った時間)が「中」の枠: 80分
・ユリウスの自習時間(あるいはそれに相当する、区切った時間)が「小」の枠: 50分
・お盆休みや日曜日などの、一日空いているようなのが「大」の枠: 6時間
とします。
(標準的な一日は、「中2つ・小1つ + 夏期講習14:00~20:40」、または、「大1つ・小1つ」)
受験勉強の背骨にあたるのが「小」の枠です。これは、毎日必ず取ります。ここで、漢字・語句・計算・一行題(を盛り込んだ毎日ノート)をやります。かかる時間は、多少変動するでしょうが、わりと見積もれるたぐいの勉強です。速くできれば昼休みが長くなると思って、がんばって短時間で仕上げてもらいましょう♪
つまりここでは、やる分量は固定で、妥協はありません。手間取った場合に備えて、ゆとり時間(この場合は昼休み)が必要です。でも、ゆとり時間がそんなに長くなくても大丈夫です。「小」ですから。
あとの枠「中」「大」は、逆に時間が固定で、やるものは「できたところまで」というのが基本。ユリウスのコマは伸び縮みしたりしませんしね。「中」「大」がいくつ取れるかはざっと数えておいて、何をやるかはあらかじめ考えておきます。
たとえば、算数の「中」では夏期テキストの予習(授業では飛ばされてしまう1ページ目を解く)を2単元分やって、残りの時間は「強化ツール」(という問題集)を時間を計って解く。前回やったときの続きの問題から、できるとこころまで、というような。計画が、「できるところまで」ですから、時間いっぱいがんばれば、計画は、「遂行された」ってことになります。
「大」では、学校の自由研究をやるとか、白地図総復習をやるとか、前期カリテ理科の解きなおしをするとか、そういった「イベント」ベースに考えて、優先順位順に並べます。ひとつのイベントが、一日かかるか、二日かかるか、あまり定かではないのですが、終わったらまた次のイベントというふうに消化していきます。あまり長引かせないでわりきってひとつのイベントをクローズする、というところには、親の介入が必要かもしれません。
とにかく、できたところまでが計画です。計画どおりに「枠」を生かして勉強していけば、それで「やったね(^-^)v」ということでOKです。
この考え方のいいところは、仮に突発事態(熱を出して数日寝込んだとか)があっても、その分の枠は「なかったもの」とすれば、何事もなかったかのように、回復後再開できることです。だいたい、毎日ノートなんて、その「毎日」が、300日来ようが305日来ようがたいした差はありません。きちんきちんと枠をこなしていたという実績があればそれでいいんです。
ポイントは、
「小」については「できるまでやる」、
「中」「大」については「できるところまでやる」
というふうになっていることです。これで、睡眠時間や遊びの時間を削らずに、達成感も得ながら進めることができます。
ほんとうは、「枠」の中でどれだけ集中できたかで、達成できる勉強量(と質)はずいぶん違います。すごくがんばってたなーと思ったら、一日分の枠を「大」も「中」も取り消して(「小」だけやって)、遊びに出かけるなんてことがあってもそれはかまわないです。けど、なんか成果が上がってないからといって「枠」を増やすのはダメです。気分が下がったり、睡眠時間削って眠くなったりしたら、余計集中できなくなっちゃいますからね。
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by an-dan-te | 2013-07-19 13:42 | 中学受験 | Comments(14)
・計画ばかり立派でも駄目、全部実行できてもスカスカな計画では駄目、と、まずは座標軸を書いて、
・具体的なものを提示し、
・その中で、「計画を『量』で決めるか、『時間』で決めるか」といった問いにも答えている
のですから。
プリントアウトして、子どもに読ませようと思います(自分で考えるのは面倒くさい)。
「完結編」ってしなければ良かったのに。
アンダンテさんが塾の先生だったらなあ、と思います。でも母目線とか、色んな視点でものを考えられるから、よい考えがでるんでしょうね。
完結編、からのさかのぼり本が出ると良いな。スターウォーズのように。それか、ブログを読まない子供のための本は?
やらせすぎないこと、を心がけて夏休みを過ごしたいと思います。昨日もバトルしたので、今日は早速カリテ終わったら自習室で、毎日コツコ分をやってくるように言いました。
長い夏休みを平和に過ごすには、家で勉強をしない!!これですね、、、本当にやってるかチェックだけはきちんとしたいと思います。
ありがとうございます♪
ぎんがさんなら気に入ると思ってましたよ~(何)
お子さんの心にヒットするかどうかよくわからんですけど(^^;; この文章のままで勘所がわかるとしたらずいぶん大人な読解力をお持ちかと。
> 「計画を『量』で決めるか、『時間』で決めるか」といった問い
これは、永遠の課題ですよね。この際だから、「量」で決める部分を最小限にしてしまおうというのがこの案のポイントなわけです。
家でやったり自習室でやったり、うまく飽きないでできるといいですね!!
あぁ、メモチェの話が入ってませんでしたね~
メモチェ社会ははなひめにとって難物なので、「中」に組み込まれており、理科はちょちょいなので「小」に組み込まれていました。
何を「できるまでやる」にして
何を「できるところまでやる」にするのがいいかは、
場合により違ってくると思うのですが、これを組み合わせるとやりやすいんです。
> 一度自由になるともう戻ってこないんです。
そりゃそうですよね(^^;;
というか、「量」決め方式でそこそこ回ってるならそれでもいいんですよ。こじろうはその方式でしたしね。はなひめはそれがうまくいかないんであれこれ考えました。
> ブログを読まない子供のための本は?
え~??
いや、私は子ども向けの文章別にうまくないと思いますよ…
とにかく、毎日「積む」ことが回るんならどんなやり方でもいいんです。自習室がその大きな助けになる場合もあるし、なんだかうまくいかないこともありますよね(自習室の雰囲気と本人の性格により)。
きちんとチェックしてあげて、うまく軌道に乗ると、受験の成功と家庭の平和に役立ちますね♪
よかったです!! がんばってね(^^)
娘は日中は元気ですが、夜に高熱が出たりして・・・・明日から夏期講習で全然勉強できてないし、初めての集団塾だし・・・などとかなり焦っていました。
そこで、「夏期講習 欠席」で検索したらアンダンテさんの「夏期講習の欠席、穴埋めは?」という記事にたどり着き、なんかほっとしました。
心配なのは、実際夏期講習を受ける娘のほうですよね。きょうはたっぷり休んで明日いけたらいいな~くらいの気持ちでやります。それに、昨日までに夏休みの宿題、すべて終わらせました!自由研究も含めて。
それだけで、夏休み前の十分な収穫ですよね・・・う?!無理させたのがいけなかった・・・・?!かもしれません。母反省。
そうですね、計画立てるのの前段階、まずは部屋の片付けですね(^^)
その先生の指導が効いてますね!! ま、ともかく本人がその気になって片付けないと、あっという間に元の木阿弥です(^^;;