勉強の「やる気」の源はやっぱり勉強
2013年 07月 07日
←すっかり夏らしい季節になってきました
親から「勉強しなさい」って言わないで様子みてたら、やっぱりずっと勉強しないなんて話はザラにあります。超難関校に行った子の合格体験記かなんかで、「親に勉強しろって言われたことがありません」とかあるからって、ソコだけ真似したって、ウチの子がそうなるとは限りません。っつか、ふつうはなりません。
それって、親が「勉強しなさい」って口では言わない(必死にガマンしてる)にしても、全身で「自主的に勉強しろよ」オーラを漂わせてるから嫌になっちゃうんじゃないの、という説もありますが、そうとも限りません。
親が「勉強しろ」と口でもいわない、オーラも漂わせていないという家庭は、公立小・公立中だと多数のサンプルがあります。たいていその場合、そのままほとんど勉強しないで義務教育課程を終わります。
当たり前ですが、「『勉強しなさい』と言わない」ことが勉強のやる気をもたらすわけではありません。
勉強をしていないときというのは、
・勉強のやり方がわからない
・勉強をしたらどうなるのか(なんのよいことがあるか)もわからない
ということで、勉強のやる気が起こるわけがないのです。
一方、勉強をしているときというのは、
・勉強のやり方がわかっている
・勉強をしたらよいことがあった(わかった、できた、など)
ということで、勉強をすることが次のやる気につながります。
つまり、上手に、無理なく、効果的な勉強ができれば、勉強をしたことが次のやる気を生み出すのです。
この「上手に、無理なく、効果的な勉強ができれば」のところが最初からできるお子さんは、要するに、勉強がとてもよくできるお子さんです。そうでない場合は、最初のうち、親が口を出し手を出してでも、「上手に、無理なく、効果的な勉強ができれば」のところを軌道に乗せてやるってのがやっぱり早道です。
うちの子たちの勉強の「やる気」というのは順風満帆ではなくて、山あり谷あり、山といってもささやかな、そこはかとないものですが、そこそこ前向きな「やる気」を持っていたのはどんなときかというと、勉強をスムーズにできる「枠」があったときです。
たとえば、ユリウスの自習室や図書館とか、あるいは自分の部屋でも机周りが片付いているならそれでいいと思うのですが、気を散らすものがなくて自然と「勉強をする時と場所である」ことが演出できる枠。
「すごく」やる気のある状態であれば、きょうだいがテレビゲームに興じるリビングの中にいても、あるいは別の家族が関係ない会話をしていても、それと気持ちの上できちんと区切りをつけてリビングで集中して勉強できるかもしれませんが、勉強のやる気が勉強から生まれるという性質上、これまで十分勉強をしていない子にそれを期待しても無理です。
枠というのは、時間と空間の枠であるのと、「やること」の枠であるという面があります。
たとえば、ユリウスの自習室では「毎日ノート」と理科のメモチェを1つやる、といったように、やるべきことがはっきりしていて、かつ、ほんとうに自分でできるものであること。(中身を欲張ると失敗します)
「夏期講習が終わったら、自習室に残って、『計算と一行題』と『社会メモチェ』ひとつやってきてね」
「昼ごはんが終わったら、理科カリテ第○回の解きなおしをしてお母さんに電話してね。そしたらゲームしていいよ」
「起きたらまず漢字をやってから朝ごはんにしよう」
ご家庭とお子さんの状況に合わせて、「枠」の時間と場所と内容は無限のバリエーションがありますが、ともかく「勉強をしなさい」を翻訳して、「枠」の時間と場所と内容を指示してみる。実施確認を必ずする(できるだけすぐする)。そうやって、勉強をやった実績を積み重ねていくことが、やる気のもとになります。
夏休みは、「枠」の積み重ねに最適な季節です(^^)
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by an-dan-te | 2013-07-07 10:25 | 中学受験 | Comments(11)
確かにこれって本当に大事ですよね~
枠の中でも【環境】って実は重要度が高いと思います。
我が家も夏休み前と、1月に、知人の収納アドバイザーにお願いして子供部屋の片づけのテコ入れをしました。
あれがなかったら子供が自室で勉強なんて夢のまた夢だったと
思います。
夏休みはもう一つの学期、
枠づくり、我が家もがんばりたいと思います☆
環境は大きいです、ほんとに。
どんな環境でも集中できる意思の力、とかそんな最上級編をいきなり子どもに期待するよりは、環境整えたほうが早いですよね。
部屋が片付くと気持ちもすっきり整理できて、ほんとはユリウスに退避させるよりそっちのほうが本流ですね(^^;;
(いくつもの夏休みを経て、本当に身にしみています。。。)
夏休みの「計画」を練るのも今しかない!
そして、部屋の片づけも、期末が終わった今しかない!
(でも、残業してるハハなのであった。泣。。)
何事もはじめが肝心ですね(^^;;
テストが済んだら、まずは部屋の片付けです。はい。
またろうのテストがまだ済まないので、なんかごちゃごちゃーのままですが、はなひめの部屋は今とってもきれいです。
> (でも、残業してるハハなのであった。泣。。)
お疲れ様です(-_-;;
リビング勉強から、塾の自習室勉強へと自然に変化していったのは順調ってことなんでしょうね(^^)
全体の学力が下がっているという面は、まぁ、あるのかなと思いますが(いわゆる二極化)、***さんのところほど高成績を叩き出すのは、さすがに私立中高一貫校「一般」に当てはまる話じゃないですよ(^^;;
アンダンテさんのアドバイスは、本当に具体的でわかりやすいです。しかも、うちもやってみようと思える。そしてこんなずぼらな私でも、ちょっとはやってみることができる。アンダンテさんの本にもそんなアドバイスが満載でした!!
今回は、うちの枠は大きすぎたんだなあ、と気づきました^^;もう少し細かく確認しないとだめだったなあ。
夏は頑張ろうと思ったら、いきなりこの暑さでばてそうですが、やってみます。(早速勉強スペースを涼しげにしてみました)
こういう記事を読むと時々思います。
ほんとかな〜。案外、「勉強しなさい」とは言われてないけど「さあ、じゃあ勉強しよう!」とかいわれて乗せられて親御さんと一緒に勉強してた人とか、「勉強おわったらご飯にしようね」とは言われていたという人が大多数だったりするんじゃないの〜?なんて。
「勉強しなさい」って言ってないもんねえ。
屁理屈か〜!?
はは。「勉強しなさい」っていう言い方じゃなくてうまーくのせられてた可能性もありますね。というかそういうメンタリティを低学年までに仕込んでおくというのがいちばんうまいのかもしれない(?? 経験なし)