おおきくなったら何になる♪
2013年 03月 05日
←小さいころ、何になりたかった?
そのとき、「メタルグレイモンになりたいです」「ポケットムームーになりたいです」という人間以外のことを言うアホ(またろうとかこじろうとか)は論外として、そこに並ぶ職業はとっても偏っています。
そんな、クラスで何人もの率でサッカー選手になったら日本中、サッカー選手多すぎ!!
「ピアニストになりたいので、小学生になったらピアノを習いたいです」…やや遅いスタートかな?
まぁ何を言ってもかわいいしほほえましいし、どのみちこれからどんどん変わっていくわけだからいいんだけれど、そこに並ぶ職業の特徴…
野球選手、ケーキやさん、保育園の先生、看護婦さん、電車の運転士、お花屋さん、などなど
はいずれも「子どもも知ってる職業」だということですね。
保育園の建っている地域柄、多数の子どもたちの親は「会社員」であると思われますが、親が実際にやっている職業は、「知ってる職業」には入りません(^^;;
家でごろごろしているときの、あるいは家事をしているときの、両親の様子を見ても、どんな仕事をしているのかは窺い知ることができません。会社の中の仕事というのは、深く組織の中に覆い隠されていて、仮に親が働いている会社が出している製品を知っていても、親がしている仕事を想像することはできないでしょう。
子どもが成長し、中学生、高校生になっても、その状況ってあんまり変わりません。知っている職業は多少増えるんですが…たとえば、医者とか弁護士とか職人さんとか…相変わらず、会社員のことは謎に包まれています。というよりあんまり意識に上りません。
昔より、キャリア教育が意識されるようになっているので、公立中学でも職場体験とかあったりするんですが、中学生が来ても数日なんとか体験させてやれる職場ってのは限られてますから、近くのスーパーかケーキやさんか、保育園か老人施設かそのくらい。これまたバリエーションは少ないです。
中高一貫の私学では、それよりかなりまじめにキャリア教育が行われているところも多いようです。いろんな職業の人を呼んで話を聞いたり。考えたり調べたり体験させたり書かせたり。そういうこと、昔(バブル期に就職した私のような)はまったく考えてませんでしたからね。知ったり考えたりすることはいいことだとは思うんです。
でも、将来の「夢」が見えない、決まらないのが不真面目みたいに思ってプレッシャーになったらそれはそれでかわいそうというか、的外れな気がします。やっぱり多くの仕事は、やってみなくちゃわからないところがあります。大雑把な好みと適性にしたがって、テキトーに大学に行って、またまた大雑把な好みと適性とインスピレーションとご縁にしたがってテキトーに就職して(*)、そこでとりあえず与えられた仕事に取り組んで、だんだん見えてきてアピールして動いていく…というのも悪くありません。むしろそうやってしか出会えない仕事のほうが圧倒的多数であるといってもいいと思います。
中高生くらいのうちに、あんまり真面目に考えさせちゃうと、「子どもでもわかる職業」…たとえば「医者」とかに引きずられます。医者になるには能力と努力が必要で、なってからの安定感と社会的地位もありますから、先生や親にも難色を示されることがありません。マトモな感じがします。でも、そんなに誰もかれもほんとに医者になりたいのかぁ?? 向いてるのか?? と昨今の医学部人気を見ているとちょっと不安に思います。
もちろん、医者になりたい子が一定の割合でいてくれないと困りますけどね。受験秀才がこぞって医者になる、ってのも違うと思うし。
「夢」がみつからなくても、それ、フツーだし、あなたがイイカゲンなんじゃない。
と言ってあげたいです。
とりあえず、中高六年間、手広く勉強しつつ、興味のあるところに(趣味でいいから)全力で取り組んでほしい。それで十分、仕事につながっていくはずだから…
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(*)今は景気悪化でこの「テキトー」がやりにくいんだけれど、就活のときあまり必死に自己アピールを考えすぎて、自分を生かせること、やりがいのある仕事イメージをキメキメに持ってしまうと、会社に入ってからのギャップに耐えられないという問題もあるみたい。ほんとに難しいですね。
by an-dan-te | 2013-03-05 12:42 | 中学受験 | Comments(28)
「大きくなったら何になりたいの?」って質問、子供にとっては結構うっとうしい質問のひとつじゃないかなと思います。
子供に、「じゃあ、ママは?パパは?」って聞かれたら・・・・
そのときそのとき、何か夢中になれるものを見つけて出会いがあって導かれると一番ですが・・・。
そういえば、灘中の先生が嘆いていました。「将来、物理でノーベル賞をとれそうなくらいの学生も、医者になるといって医学部にいってしまう。本当に残念です。」と。わたしも昨今の医学部ブーム、?です。
サラリーマン家庭で勉強ができる子の医学部希望が本当に多くなりました。
誰でも医者になれるんだ~、理系は医者以外評価されないんだ~と思うくらいです。
息子も高校を決める際、医者を目指さなくて良いのか?と言われましたよ^^;
不景気の影響でしょうね。
お金や就職、安定性のことを考えず、好きな夢を持てない時代になってしまいましたね・・。
息子の現実的な夢はこれからです。小学生まではサッカー選手でしたが。
理系に進みたいみたいですが(得意不得意だけで決めてる)、どんな仕事に繋がって行くのは全然わかってません。親も><。大変な時代になっちゃいましたね。
子どもには夢があると思い込んでの質問って、子どもにとっては拷問だと思います。ちょっと医者っていってみたら、思いのほか親が喜んでくれて引っ込みがつかなくなったという子もいそう。我が家はサラリーマン家庭なので、医者はお金かかるからやめてほしいけど(笑)。
だったら、一口で二週間おなかいっぱいの巨大かぼちゃとか作ってほしい(笑)。
今の子は「みんな違ってみんないい」と無理をしないで人と比べず、ありのままの自分を生かすみたいな教育を受けてきているので、「あれやりたい」と入社してきて普通はすぐにはやらせてもらえないですよね。でも「ここは私を生かせないので自分にあった会社に転職します」ってなってしまうと人事の友達が嘆いていました。
う~ん。困りますね。
はなひめちゃんの学校はキャリア教育してくれるのですか?うちも、なるべくそういう学校がいいなあと思います。
我が子らの保育園では誕生日会で「何になりたい」を聞きます。上ムスコは「救急車」(2歳)「線路」(3歳;「かあちゃんはふみきりのぼうになってとうちゃんはせんろのしたのいたになったら?」と勧めやがった(笑))ときて、4歳でやっと人間になったけど「トップハムハット卿」。マニアックすぎて先生もご存じありませんでした…。先日、低学年の下ムスメの授業参観で「何になりたい」がありましたが、下ムスメは「ノーベル賞の人と本屋さん」だそうで(笑)。これから本屋さんは大変だけど、ノーベル賞受賞者のいる本屋さんなら売れるかも?
(気象大学校は受験しましたが、一般の大学で気象学を専攻することにしました。予報官にはなりませんでしたが。)
キャリア教育というような大層なものだったのか分かりませんが、そういえば、大学教授とか地元スーパーの社長さんとか、いろんな人の講演が学校でありました。
それで何かを見つける人もいるし、そうでない人もいるだろうけど、そうやって社会のいろんなところで働いている人の話を聞くのは貴重な機会だったなと、今になって思います。
私もとある小学校に呼んでもらって、授業をさせて貰いました。
一日だけ、子供のころの夢がかなったのでした(^-^)
大人になってからも、こんな仕事あるんだ!と驚く職業があります。でも実際見てみないと、よくわからない。子供のころ、親が自分の職場をみせてくれました。(勤務時間外に。)生き生きと働く姿を見て、仕事ってすばらしい!と思いました。そして、このおかげでご飯がたべられると実感しました。自分の子にも親の職場を見せました。そういう機会を作っている会社もあるようですね。増えるといいな。
「みんな違ってみんないい」とか口先で言ってるわりに、たいていの大人(教育者も含む)はその意味を真剣には考えていないし、今の子を見てるとホントに同調圧力強そうな環境でお気の毒って思います。
なりたい職業聞かれて、皆同じようなことを言うのも「変なこと言って浮きたくない」という子供なりの知恵かもしれないと思います。
すぐに会社辞めちゃう若い子が多いのは「ありのままの自分に対する自己肯定感を養うこと」と、「なりたい自分(やりたい仕事ができる)になるためには相当の努力・忍耐・修行が必要だ」ということを区別できてないのでしょうね。
まあそれ以前にたとえアルバイトレベルでも「好き嫌いに関わらず仕事しなきゃ金はもらえません」っていう単純な話を理解して欲しいですね。
考えている仕事についている人や目指している人に会ったり 色々手助けしますが 高校生でもこれとは決められないです
「お金とかあまり考えないで 好きな道を行きなさい」とは言うのですが 今の時代は子ども達も先々を心配しているんですね
>興味のあるところに(趣味でいいから)全力で取り組んでほしい。それで十分、仕事につながっていくはずだから…
とても心強いです そうであってほしいな と思います
プロ野球選手と将棋の名人です。でも、どちらもとても難しそうな事が直観的に分かりましたので、勉強で頑張ることにして実際に目指したことはありません。
小学校の文集ではプロ野球選手って書く男子が多かったような。サッカー選手じゃないのが時代を感じさせますが。私は心の中で、なれるわけないだろと毒づきつつ、新聞記者って書いたかな。
簡単に答えられないほうがふつうの質問ですからね~
保育園卒園のときはまぁどう答えてもいいのですが、小学校卒業くらいになれば子どももあれこれ体面とか考えますしね。
医学でもノーベル賞がとれるかも(^^)
でも、勉強ができる→医学部、って決めてしまうのはなんかもったいないですよね~
実学(高校生でも価値がわかる学問)志向というかね。不況のなせるわざともいえますが…
まじめな子ほど、そこにとらわれると思います。
> どんな仕事に繋がって行くのは全然わかってません。
わからないと思いますよ~私だって…子どものころから「翻訳品質の管理がやりたい」とか思ってたらそりゃ変(^^;;
今が大事、とことん青春の六年間は、ものすごい大きな財産になると思います。そこで打ち込んだことは、まったく職業と無関係に見える分野であっても、ちゃんと飯の種になりますよ。そういうものです。
中学生の段階で、東大を、とか、医者を、とか目指しているといっていても(それが悪いのではもちろんありませんが)、それは自分自身の夢をしっかり捉えているということとイコールではないと思います。ピアニストになる、サッカー選手になる、バレリーナになる、将棋棋士になるといったことでしたら、その年までにはある程度見えている(見えていなければ実現しない)でしょうけど。
面倒見のいい学校のほうがいいかどうか(その子が未来をつかむのにつながるかどうか)は微妙な問題です。ご本人が面倒見の悪い学校を選び、そこに馴染んで中学生生活を謳歌していらっしゃるなら、たぶんそれが正解なんですよ。
医学部で私学とかじゃ破産しそうですね確かに(^^;;
金銭的になんとかなるのであれば、私は子どもが医者をめざそうがめざすまいがどっちでもうれしいとかうれしくないとかないですが、とりあえず「柄じゃない」ものに無理になってもいいことはないし、うちの子どもたちで医者の「柄」の子はいないようなので、まぁそんなとこ(^^;;
> 「ここは私を生かせないので自分にあった会社に転職します」
自分さがしというか生きがい探しというか、自己選択の病ですね。
大学に入る前にね、大学で何を学ぶかをすべて見通したうえで選べると思っているところがすでに間違いだと思うし、学んでいるうちにあぁってなって、仕事はじめてみたらおぉってなって、まぁそんなもんですよね。
> いろいろ一生懸命やってみることは大事ですね~。
ほんとここが大事。
トップハムハット卿と来ましたか(^^;;
「線路」から首尾一貫してるわね(?)
ノーベル賞と本屋の組み合わせが秀逸で独創的で、大物感が漂っています。
なんと、そんなドラマティックな出会いが…
ぴぴっと、きちゃったんですね。すごい。
キャリア教育(と呼ばれていたかどうかはともかく)で、いろんな仕事の話を聞けば、ぴぴっと来ない話は非常につまらなく(笑) ぴぴっと来る話はまさに出会いですね。いろいろ聞いてみるにこしたことはない。
公立校も、地域の力を生かしていろいろやっているのですね。
> 私もとある小学校に呼んでもらって、授業をさせて貰いました。
(^^) おぉ。
小学生にわかるような話にまとめるのって、難しいですよね~
> 生き生きと働く姿を見て、仕事ってすばらしい!と思いました。
> そして、このおかげでご飯がたべられると実感しました。
いいですね~
私も、子どもに職場は見せたんですけど、みんなパソコンに向かってかちゃかちゃやってるだけで、仕事してるっぽい雰囲気は感じ取れなかったらしい(笑) 体の動きからいえば、家で趣味でパソコンに向かってるのとなんら変わらないもの。
ジェンダーバイアスってことでいえば、保育園は別にそれのウスイところじゃないです。ふつうです。男性の保育士さんはいませんでしたし…お父さんは、送りは来ても迎えは少ないとか。
子どもでも「浮かないように」「無難に」とかは考えるかもしれませんね。またろう、こじろうは考えなかったらしいけど(^^;; はなひめは、ぜんぜん思いも寄らない発言だったのであとで聞いたら、ブナンなのをでっちあげただけだったらしい(笑)
> 「好き嫌いに関わらず仕事しなきゃ金はもらえません」っていう単純な話
仕事の基本はそもそもここなんですが…
なんか、お金に対する執着そのものが薄いかもしれませんね。
今はやたらと理系人気(?)だそうでこれも実学志向の表れかと。もちろん理系は人気があってほしいですが(技術立国にっぽん)、そして医者だって少し多めなくらいに人気があったらいいと思いますが、考え方がちょっと危ういというか狭いというか。
> 今の時代は子ども達も先々を心配しているんですね
そうですね、考えないよりは考えたほうがいいと思うんですけどね。考え方はあんまり急に萎ませないほうがいいと思います。
> プロ野球選手と将棋の名人です。
なんか王道ですね(^^)
私はあんまりそういうのが最初からなくて、小学生のうちから、「小学校は子どものお守りみたいだし、教科に分かれてないから中学校の先生のほうがいいかな」みたいに考える、かなり「やなかんじ」の子でした(笑)
で、大きくなったら(中高生)こんどは専業主婦+ちょっとアルバイト志向に。ずいぶん、あてになりませんね~
医者になるのが夢、医学部に入るのが夢、理IIIに行くのが夢って、そんな夢は夢がないな~、そんなの夢と呼ぶんかい?と個人的には思っております。もっと言えば、仕事や職業選択を夢と言うのも違和感ありありです、私としては。
夢というからには、もっと漠然としてていいんじゃないかなあ。何になりたいではなく、こんなことをやってみたい…とか。そういう方向性を夢として持っていれば、たとえ会社員になったって、多少形は違えど、そっち方向に自分で近づいていくことはできると思うんですよね。そういう意味で、やっぱり私は子ども達に何かしら夢を持っていて欲しいなあと思います。長男はすでに壮大な夢を語っていますが(滝汗)、次男はまだまだこれからです。
> ただ宗教系なので、人としていかに生きるべきかと
> いうことを6年間みっちり仕込まれてる。
まー結局そっちがメインかなとは思いますね…
> 仕事や職業選択を夢と言うのも違和感ありありです、私としては。
そうですね~
漠然とした「夢」、何々が好きというような。それと仕事は直結してる必要は別にないし、でもやっぱり岐路に立ったときに導いてくれるかなと思います。私は言葉と文法と紙が好き(笑)
笑えました(^^) すてきなイメージですね、なんだか。
では何を重視して見ていたのかといえば「先生方が大人として社会人として信頼できそうな人達か」(親目線)と「娘のセンサーが違和感を感じないかどうか」(子ども目線)の2点に尽きます。
後者は感覚的なもので上手く説明できませんが、必ずしも「自分と似たようなタイプばかり居そう=居心地よさそう」という訳でもないようです。
思春期の多くの時間を過ごす学校という場所では、先生であれ友人であれ「人から受ける影響」というのがとても大きいと思います。
なので、昨日付のアンダンテさんの記事、腑に落ちまくりながら拝読しました(^^)