中学受験をしないならどんな勉強がお勧め?   

しばらく前に、「中学受験はしないのだけど、小学校高学年のこの時期にしておくべき勉強は??」というお題をいただいていました。

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しかし我が家でいうと、何も勉強しないで茫漠たる小学校時代を過ごしたまたろうと、中学受験をしたその他の人々がいるきりですから、小学校時代に中学受験はしないけどちょうどよく勉強しておいてうまくいったなんて事例はないわけです。いうまでもなく。

でもその立場からわかる範囲で想像してみます。

まず、なにより大事なことは…

と、書き始めてハタと止まりました。今、「なにより大事なことは」と書き始めた瞬間に頭にあったものは、「語彙を増やしておくこと」。小学生が、日常生活+小学校生活で培うことができる語彙というのは非常にプアで、その後の知的生活(学習含む)を支えていくのに全然足りませんから、とにかく書き言葉で使われる言葉をどんどん蓄えて、説明的文章を読みこなせるようにしておくことは外せません。

まぁそれはそうなんですけど、そもそも学習をするという習慣というか、方法をつかんでいることというのも譲れない線ですよね。さらにつきつめれば、「コツコツと積み重ねると、大きな成果になる」ということを知っているというのが重要だといってもいいかもしれません。

この二つのことの、どちらが重要かなんていっても始まりません。どちらもない場合はその後の学習を進めるのがほんとうに大変です(-_-;;

我が家の例ではありませんが、知っている限りの実例からいうと、この二つをクリアしている子…

たとえば、
・公文で英数国をやっていて、語彙もあり学習習慣もあり、ついでに英語の先取りもしてある子
・練習時間を長く必要とする習い事(ピアノでもサッカーでも)に没頭して過ごしており、努力の価値は知っている一方、読書が好きであるか何か、別の方法でこみいった文章も読みこなせる力がついている子
というのは、中学校でもすんなりと学習が進むようです。

英語の先取りについては、やってあればそれはその分のアドバンテージではありますが、あまり本質的な問題ではないと感じています。

鍵は、語彙力の獲得…もちろん、語彙力というのはそれ自体が目的ということではなくて、それ以降の意味ある活動を行うための道具です。読み、考え、表現するために必要なものです。

中学受験をしない場合、社会や理科の基礎知識をメモチェのような形で練習することはありえないと思いますが、新聞なり、科学の本なりから興味を持っていろんな話題や知識を仕入れていて、それについて話をする機会があれば、本格的に社会や理科の勉強をしていくときの土台ができるでしょう。

語彙力は、単にドリル的なもので身につけても効果を発揮しません。それを利用して、読みたい、考えたい、語りたいという欲求が満たせる環境が必要でしょう。そう考えると、中学受験をしない場合は、とりわけ豊かな家庭力が求められるという気がします。

よしぞうの実家に出入りするようになったときに、ひとつ感心したことがあります。よしぞうは末っ子ですが結婚相手を決めたのは一番早かったので(^^;; そのころはまだよしぞうの姉や兄が家にいました。よしぞうの家では、食卓を中心に大勢の家族がなんとなく集っていて、新聞やテレビをネタにいろんな会話が飛び交っていました。それで、何か疑問があると、すぐ辞書やら地図やら、何かで調べて解決するまでこだわるんです(調べるのに必要な本や資料は、リビングのすぐ手に取りやすいところに常備されています)。お父さんも議論好きな人で、議論のための議論をして楽しんでいるようにも見えましたが(^^;; ともかくたくさんしゃべったり考えたり調べたりしていました。勉強としてやってるわけではないですけど。

そういう家だと、中学受験をしなくても、わりとうまくその後の学習が立ち上がっていくだろうなと思います。

地方によっては、公立中に進学する子向けの塾がさかんだと聞きますが、このへんの家庭力を補ってくれるものなのでしょうか?

(中学受験をしない場合も、中学受験算数をする意味があるか? という話については、別の記事で書きたいと思います)

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by an-dan-te | 2013-02-17 10:18 | 中学受験 | Comments(20)

Commented by ももれんじゃ at 2013-02-17 14:31 x
我が家の高受サンプルは全くあてになりませんが、一応英語の発音だけやりました。小学校が試験校に選ばれ英語に親しむ授業が始まった時ハイテンションで希望してきたので。本格的には中学になってからです。
息子の優秀な同級生を見ていると、ピアノやバイオリン弾ける子はものすごく多いですし、スポーツ経験もかなりいます。そういった習得と成果の関係をかっこ悪いとか否定されても続けられる子。小さいながらも成功体験でしょうかね。
前にも申し上げたかもしれませんが、公文は教材としては悪くないと思いますし、必要なスキル習得にも便利ですが、あまりにも答えだけを求めると肝心の考えるが抜けるので我が家はパスしました。感想戦のない将棋みたいだったので。
Commented at 2013-02-17 14:52 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by レタス at 2013-02-17 15:16 x
こんにちは。
このところのアンダンテさんの記事は私も以前からいろいろ
考えていたお話で、ついつい飛びつきたくなってしまいます(苦笑)
そうですね、学習習慣と成果の因果関係について体感できた
ことは中学受験での最大の成果だったようにも思いますね。

ウチは当初、中学受験を考えないまま、私が算数を教えていた
のですが、正直言って当期の学習習慣が、その後の受験勉強に
大きく寄与してくれたことは間違いないです。

それと前回の記事で字数制限で書けなかったんですが、中受
算数でよく出てくる比の考え方が、実は相当高いレベルの数学
でも使われ、よりエレガントな解答につながるということで
私もちょっと驚いたという話なんですね。筆足らずで申し訳
なかったです。

で、中学受験をしない場合も、中学受験算数をする意味があるか?
ですが、これこそウチが四年生の夏に立った岐路で考えた命題
でもありました。
そのお話もまた楽しみにしていますよ。
Commented by ももんが at 2013-02-17 16:06 x
長男が中受と高受を経験して公立高校に通っています
長男は 小5で高受目標の塾に通ってから 中受の塾に行きましたが 中受の国語はレベルが高いですね そこまでではないですが高受の塾でも語彙力を身に着けるカリキュラムがありました 
小学生の時 よかったかな と思ったのは
・国語が好きだったので 漢検を目標にして毎年受けていた
・城や鉄道好きだったので 関連した本を読んで 実際に見に行ったり乗りに行ったりした
などでしょうか 親としては
・興味を引きそうな本を探してきて置いておく というのがよかったかも
アンダンテさんの言われるとおり 語彙が豊富になると 本が読めて好きな知識が増やせると本人が思うとすんなりいけそうに思います

英語は入学後周囲に得意な子が多くて 気おくれしてそれを引きずりました 今もちょっとそうかな スタートは肝心かも
Commented by gura at 2013-02-17 22:38 x
このテーマは書き込みたい事が多すぎるので、皆さんと語り合いたいくらいです(^-^)
私とパパの実家はよしぞうさんのご実家に似ています。楽しいです!すぐ手に取れるところにはなくても、誰かが色々持ってきます。うちのご先祖様も代々調べ好きなんだそうです。
今はネットも活用できるから、本が苦手な方でもできるかも。
Commented by のの at 2013-02-18 07:05 x
お〜、常々気になっていたことが!

私の実家は、よしぞうさんのご実家によく似ていました。結果、中受をしなかった私が公立コースからすんなり上がっていかれました。
ただ、翻って母(私)が働いている我が家。なかなか夕飯時の団らんを作り出せないんですよね。
私が夕飯にいないことも多くて。
娘の語彙が、同年代の私に比べて明らかに不足していると思っていたのは、夕飯イフェクトでしたか…。読書も好きな子だったはずなのですが、今の時代ケータイだの音楽だの私達の世代より他の娯楽が多すぎるせいか、本人がアホなせいか、読書量も私より少ないです。
下に二人控えているので、ぜひ今後の皆様の議論の発展を期待したいです。
Commented by an-dan-te at 2013-02-18 12:15
ももれんじゃさん、
結局のところ、モノがなんであれ、努力と積み重ねの価値を知ってる子は強いよね。ピアノがうまい子とか囲碁が強い子とか頭よさげなイメージ。

公文について、「感想戦のない将棋」というのは言い得て妙だわ(^^;; けどビジネスモデルとしては感想戦を省くところにこそ意味があるわけだし。
Commented by an-dan-te at 2013-02-18 12:19
***(2013-02-17 14:52)さん、
そうそう、私はちょっと迷って、この記事ではあえて触れなかったんだけど、中学受験の勉強をして、それで結果公立中にいって高校受験をする場合は勉強が軽々できるってところはあるよね。ただ、その場合は本人のやる気がアゲなのかサゲなのか…公立中に行った事情とか気の持ちようが大きくなるでしょうね~

小学生のうちから通う高校受験塾というのは、私は実態としてほとんど知らないんだけど、その塾に通うために結局ほかの習い事(ピアノとかスポーツとか)をやめちゃうんじゃ、せっかく中学受験しないのに?? と思ってしまいますね。本人がいっしょうけんめいになれるものがあるってことがやっぱりでかいと思うんですけど。
Commented by an-dan-te at 2013-02-18 12:24
レタスさん、
受験を考えないけれどとりあえず算数を教えていたというのはおもしろいですね~
私は基本的にズボラなので、中学受験という流れにのせちゃわないと、あんまり子どもにそういうことしてやる気にならないんです(^^;; だからもう安直に中学受験塾スタートしたほうがってところはあります。レタスさんはマメですね(^^)

> 中受算数でよく出てくる比の考え方が、実は相当高いレベルの
> 数学でも使われ、よりエレガントな解答につながる
そうですね。というかそもそも、中学受験の問題を考えているのは、算数の先生ではなくて数学の先生ですよね(中高一貫校の先生だから)。数学を専門とする立場から、算数というフィールドを借りて、求める資質を問うているという見方からいえば、当然のことなのかも。
Commented by an-dan-te at 2013-02-18 12:27
ももんがさん、
> 高受の塾でも語彙力を身に着けるカリキュラムがありました
あぁやっぱり。当然そこは鍵になりますよね。
語彙力があって、興味関心もあれば、あとはいろんなことを学んでいけるし考えていけるし、受験をするんでもしないんでも人生わたっていけるでしょう。

英語や数学については、苦手意識なくうまくスタートしてほしいところですね。
Commented by an-dan-te at 2013-02-18 12:29
guraさん、
おー、調べ好き家系ですか(^^)
私が育ったうちはぜんぜんそうじゃなかったんで…それで結局社会がいつまでもわからなかったのかしらん(ひとのせいにするなって??)。やっぱり、知らない言葉も地名も全部華麗にスルーで暮らしていては、世界が広がりませんよね。
Commented by an-dan-te at 2013-02-18 12:34
ののさん、
そうですよね!!
うまく語彙力や好奇心が立ち上がって、自分の勉強すんなり行けちゃったけど、仕事が忙しくなってしまって、自分の子どもには同じ環境が整えられないということはよくあると思います。

けど、周りを見ていると、そういう場合もなんとかなってる(むしろ優秀なお子さんが多い)と思うんですよね~どこかでつじつまが合ってるんじゃないですかね。

私は、はなひめの話し相手をするのがぜんぜん足りなかったと思って焦ったのですが、中学受験の流れに乗ることでだいぶキャッチアップできたと思います(^^;;
Commented by gura at 2013-02-18 13:30 x
いえ・・・調べ好きでも、家族は得意不得意な分野が似てしまうから・・・広くかどうかは怪しいです。

私は地理が苦手ですが、旅行に行ったところはよくわかります。うちの親は、世界中に連れて行かないといけないのか・・・と言っていました。

世界史に悩んでいるとき、先生が声をかけてくださいました。地理がわからない、ムガール帝国ってどこですか?と言ったら、地理か・・・と一言。

ウズベキスタンってどこスタン?多分タンのつく国が沢山並んでいるところでしょう?

こんな大人にしないために、お風呂に地図をはってあります。
Commented by AVARON at 2013-02-18 14:04 x
私の実家のリビングはわりと「よしぞうさんのご実家系」ですね。
父が活字と紙媒体が大好き(私も)なので、新聞・雑誌・地図の類からNHKの各種語学テキスト・岩波新書等に至るまであれこれ置いてあります。もちろん子供の教育上を考えてではなく、単に親自身が好きだから。そして、私は調べ物・活字大好きになりましたが、他のきょうだい達はそれほどでもなく。
同じ環境でもツボにはまる子、そうでない子がいるもんです。

一方、ダンナの実家は雑然と書籍が積んであるなんてことはなく、活字類はその日の新聞くらい。
ダンナのお父さんは私の大学の先輩ですが、彼の本棚は隅にひっそりと置かれていて、全ては義母の掃除しやすさ優先って感じ。
私とダンナの経歴(学歴・職歴)は似通っていますが、子育てしていて、あ~違うなあと感じるのは彼の「親が子の勉強に関与するのってやり過ぎだろ?学校や塾に通わせてるんだから、そんな必要ないだろ?」というスタンスです。
別にどちらがいいという話でもないんですが、まあ私は私のやり方でやってます(いや、世間的に見れば本が山積みの散らかったリビングより、床面積広い整然としたリビングの勝ち?でしょうけれど・・・)。
Commented by ちひろ at 2013-02-18 14:26 x
わ~!ありがとうございます!
今まで四谷の教材やらせたり、受験しない小学生は外で遊んで読み書き計算だけを完璧にすればいいのかと迷ったり、悩み続けて息子は新小4になりました。
どんな内容になるのかと楽しみにしていましたが、いい意味で気持ちよく、私の期待を裏切って下さりました、アンダンテさん。
豊かな家庭力。
本当にそうですよね。耳が痛いです。
息子は極端に語彙力が低いのですが、それは夫が寡黙すぎて、家庭内で大人の会話がほとんどないに等しいからだし、共働きなのでそもそも家にいる時間も短い。
読書好きになるようあの手この手で働きかけてきましたが、愛読書は未だにマジックツリーハウスだし、中受用の語彙力系ドリルに頼ろうとしていました。
本来は自然に身につくべき内容であることは重々承知しているのですが。
理科や社会も、科学館や博物館に通ったり、さりげなく面白そうな本を置いておいたりしていますが、さらっと覗いたら満足してしまうようで深く何かに興味を示すというわけでもなく、母は理想と現実の狭間でもがいています(涙)
よしぞうさんのご実家、素敵ですね!
豊かな家庭力めざして、意識してみたいと思います。
Commented by AVARON at 2013-02-18 14:27 x
先のコメント、何だか「義母を小馬鹿にする感じ悪いインテリ!?嫁」っぽいので、補足です。
オカン(関西の人なので)は頭の回転速いし家政能力高いし、なかなかの人です(笑)

目的意識があって整えた環境がプラスに働くことは、もちろんあると思いますが、それ以上に「親が日常生活の中で何に重きを置いているか、何を好むか」が子供に与える影響は大きいと思います。
そういう意味では「(スポーツでも部活でも家事でも仕事でも)何かしら頑張った経験のある」親御さんは説得力あるだろうな~って思います。
Commented by ちひろ at 2013-02-18 14:28 x
あ、息子は毎日2時間近くバイオリンの練習に励んでいますが、バイオリン母の間では「バイオリンが弾けるから頭が良くなるわけではなく、頭がいい子がバイオリンも上手になる」という結論に至っております。
練習の仕方や要領の良さ、「ただ練習する」のではなく練習する意味を理解している、自分の弱点を客観的に把握できる等々、上手な子は「そもそも」のところが全然違う。
わが子は「地道に努力する尊さ」というコトだけは学んでいるかな、という状態です(笑)
Commented by an-dan-te at 2013-02-19 12:59
guraさん、
あぁ、確かに、家族内では不得意分野が似ますね~
> うちの親は、世界中に連れて行かないといけないのか・・・と言っていました。
はは(^^;; 実地にいってみるってのは大きなことですけどねぇ。全体カバーするのは…きりがなさすぎ…

日本史をやっていてさえ、地理感覚の欠如で厳しいところがあるんですけど、世界史ならもっとですね。私は共通一次で世界史をとったのですが(学校でやったのが世界史だったから)、なーんにも、わからないうちに終わりました(-_-;;
Commented by an-dan-te at 2013-02-19 13:04
AVARONさん、
ご実家はそういうおうちだったのですね。
> 同じ環境でもツボにはまる子、そうでない子がいるもんです。
それはそうでしょう。

けどやっぱり、環境に「仕込まれて」いない分野に秀でることは難しいですよね。「整然としたリビング」もひとつの分野かな(^^;; でもそこは犠牲にして(?)なんでもさっと手にとって調べられるリビングというのもそれはそれで。もちろん、会話があってこそ生きてくると思います。
Commented by an-dan-te at 2013-02-19 13:08
ちひろさん、
語彙力系ドリルも悪くないと思いますよ。でもそれだけあってそれが生きるフィールドがなかったらつまらないですもんね。中学受験の場合、そのフィールドなるものが、「読解問題」だったりしますから、そりゃ無いよりいいけれど、まぁ人工的すぎる?? 豊かな家庭力で支えられるものであればそれよりもっとすばらしいでしょうね。

> 「バイオリンが弾けるから頭が良くなるわけではなく、頭が
> いい子がバイオリンも上手になる」という結論に至っております。
おおむね同意です。バイオリンをピアノや囲碁に置き換えても同じです。ただ、ある程度素質があればバイオリンなりなんなりで伸びることはあるような気がします。

> わが子は「地道に努力する尊さ」というコトだけは学んでいるかな
それも大きな宝ですね(^^)

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