暗算したがる人々   

筆算とか途中式を書かない子っていますよね。そういうのを見てるとイラッとしません?

  にほんブログ村 受験ブログ 中学受験へ←あなたは筆算派? 暗算派?

ちゃんと見やすく経過を書けないと、問題が複雑になったときに行き詰るし、いつまで経っても正確に解けるようにならないと思うんです。いや、思ってました。

こじろうの受験のとき、いくらいっても途中をちゃんと書くようにならなくて、ほんとにイライラしました。結果が間違っていても、そんな調子では、親が見たって何が間違っているのかまったく追えません。本人だって確かめようがなくて困ると思うんですけど…

ただ、そのときは、なにしろダブル受験で、こじろうの勉強の横に張り付いて途中式を書かせるほどのゆとりはまったくありませんでしたし、何がしか対処を考えるのも面倒で、先送りしているうちにどんどん受験が近づいてきてしまって。

気がついたときには、「今からスタイルを変えさせたら余計悪いか??」と思えるような時期になって(たとえば六年のこの時期になっていたらもう変えないほうがいいですよね?)、結局そのままになってしまいました。それと、こじろうが「途中」に関してテキトーでも、結果は合っているようだったので、まぁいいかと。

それで先日、「人気講師が教える理系脳のつくり方」(村上綾一)を読んだときに、なかなか興味深いことが書いてありました。「筆算をさせると計算力は伸びない!」という項で、筆算をしないで計算ミスばかりしている子に対して親が口をすっぱくして「筆算しなさい」っていってることがあるけど、「理系脳」を育てるなら逆だという主張です。「間違ってもいいから、どんどん暗算で解きなさい」

暗算で解くとなると、頭の中でいろんな工夫を考えなくてはいけません。筆算なら、たんたんと鉛筆を動かしていればいつも同じ調子でできますが、できるだけ頭の中ですまそう(ポジティブなサボリ思想)とすると、順序や組み合わせを考えて工夫しなければいけませんし、途中経過を保存するための一時記憶もフル活用しなくてはいけません。これが頭の体操となり、また、いろんな数とお友だちになることができるから、結局は算数ができるようになるというわけです。

どうですか? 納得できます?? 「ちゃんと筆算しなさい」って言うのを、今日からやめます?

私は、式をちゃんと書け、筆算をきちんと書け、ということにも意味があると思います。読みやすいように整理して書くことができれば、ステップごとの確認もしやすいですし、間違えやすいところに特化してチェックすることもできます。当然ですが「書く」という行為には、親や先生などの指導する立場の人にも、あるいは採点者にも、さらには未来の自分にも、プロセスを示すことができるという効用があります。

そういう積み重ねで、解き方もひとつずつマスターし、ミスも少しずつつぶしていく、そういう道筋もかなり先のほうまで…どこまでかはわからないけれど相当遠くまで開けていると思います。

しかし、そういえばよしぞうは典型的な「暗算したがる人」ですね。何かの話題で「実際のところどうだろう?」的な流れになるとやたら計算を始めます。複雑すぎる計算なら概算をします。紙があってもまずは暗算ですね。そんなこと計算してどうする、ってときも計算してます(笑) こじろうも数に強くて、ずいぶんなところまで紙なしでいけます。この二人はそういう点では似てますね。もっとも、必要があれば(あると自分で思えば)ちゃんと途中も書けるらしいです。

またろうはよしぞうにかなり似ていますが、集中力とか気合の部分において異なりますので発現の仕方が違います。確かに暗算で済ませたがる系ですが、そのまま正確になっていくかというとそうはなりませんでした。そして、紙をある程度使いこなす練習をしたら(中二から中三にかけての公文)飛躍的に向上しましたから、案外、「書く」ことを促す価値があるタイプといえるかもしれません。

はなひめはバリバリ筆算派で、むしろ私が「そりゃ紙いらないだろ」と思うような計算も紙に書いてあったりしました。やや、公文の弊害が混じってるかもしれません。ただ、その後の計算練習を丁寧にしましたので、今はかなり「数とお友だち」になったらしく、極端に簡単な計算を紙に書くことは減りましたし、約数を見つけるのも母より速いようです。

ともかく、はなひめは母とタイプが近いだけあって、見ている分にはいちばん安心感がありますけど、ほんとうに算数・数学に強いのは「暗算したがる人々」なのかなという気はちょっとします。とはいっても、向き不向きがあって、紙をきちんと使えるよう指導することがプラスになる時期があるという考えも捨て切れません。

万人向けのオールマイティー指導法がないって話といえばそれまでですけど…

にほんブログ村 中学受験 ←ランキング参加しています。
にほんブログ村 中学受験(日能研) ←こちらも参加しています。
[PR]

by an-dan-te | 2012-12-10 13:36 | 中学受験 | Comments(12)

Commented by あすな at 2012-12-10 14:12 x
こんにちは。

実は私が暗算派なので、息子に筆算しなさいって強く言えないんです。しかも息子の方がなぜか暗算早いもんだから、疑ってみたり(ごめんよ~)。
問題解いても息子はまだ4年だからそれほど難しくないかもしれないけど、だいたいがいきなり答えが書いてあるもんですから、間違ったときにどうしてそうなったのか説明させるのは一苦労。
テストで式を書かされるときは困るみたいです。勝手に頭の中に数が色々浮かぶからどれが式になるのかわからないって言うんです。
式を書かされないところを受けるしかなさそうです(困)
Commented by くるみ at 2012-12-10 14:55 x
はい、イライラしました~^^;
だってミスするんだもの。全部正解ならイライラしません!
図形だって何だって、頭の中に答えが出てから書くって感じなんですよね~。
考えている間、まったく手を動かさないんです。

数学は手を動かし続けるものという認識があったので(私も息子ほどじゃないですが、ちょとだけ数学が得意だった)、手を動かさない息子がここまで数学ができるとは思わなかったです。
今は、眺める時間(頭の中で答えを出す時間)が縮まり、結果として、手を動かし続けている状態になってるみたいですが。

「たとえミスをしても、暗算したがる人は数学が強い!」は新たな発見でした。息子を通して初めてわかりました。
でも今は、ミスなく入試を乗り切ってもらいたい気持ちが強いですけどね><
Commented by 21vertex at 2012-12-10 17:07 x
暗算と筆算は適宜使い分けるのがよさそうです。まず暗算で間違うくらいなら筆算した方がよい。ただ、これ計算すると大体このくらいと見当がついていて暗算の間違いに気がつくとか、そういうこともあるので、暗算でミスしながら修正を繰り返し、数とお友達になるのも意味があります。

一方で後に残すなにがしかの意味がある場合は、暗算か筆算かを問わずノートに残すのがよい。未来の自分が検証できなくなります。未来の他人も検証できませんが、他人に検証されにくくするため、論文等で途中式を適宜抜くと言うテクニック(?)も存在するようです。

論文等、表に出すものはともかく、裏ではきちんとノートに残しておかないと後で後悔します。計算の途中式とは別に、実験の生データ等も残しておかないと後で捏造疑惑を受けます。必ず残すべきです。
Commented by ocarina at 2012-12-11 00:23 x
そろばんを習っていて暗算が得意という子の中にも、算数・数学は苦手、という子はいます。

「統計上、暗算タイプに理系脳の持ち主が有意に多い」とかいう分析はできるのかもしれませんが、
子どもを理系にしたいからといって「筆算派の子に強いて暗算を訓練する」のが、それほど良いこととは思えません。
また逆に、ミスを減らしたいがために「暗算したがる子に筆算を義務付ける」というのも本人の苦痛は大きいでしょう。
それぞれの性に合ったやり方でスピードや正確性を高める努力をするのが一番かな、と(単なる感想ですが)。

ちなみに、11の段・12の段…19の段の掛け算とか、3.14の段を暗誦(暗記)するっていうのはまた別のお話、ですよね?(筆算派の子でも、これなら九九同様に覚える意味がある、と思います)。

そんな私は「あんざん」とタイプして変換したら〈安産〉が最初に出ました(安産体型の筆算派です…)。
Commented by yoyo at 2012-12-11 07:25 x
はい、別に 理系脳でなくても 横着から 途中式すべて省略って子が うちにいます (;一_一)

3年間勉強に付き合ってわかったことは 書けといっても 書かないものは どうしても 書かないということだけで、
結局 頭の中で 処理できる式が 二つから 三つ、三つから四つと増えていくのを 待つばかり…。
そして それ以上には けして増えなかったので それが彼の算数の限界でした(溜息)
大学受験までには なんとかなるのだろうか…(遠い目)
Commented by あさがお at 2012-12-11 09:59 x
同じようなテーマの記事を書いたところでした(^-^;)
私が見ている限り、算数の先生には暗算派(というか、計算の工夫派)が、数学の先生には筆算推奨派が多い気がするのですが、全然違うかな~…。
「計算の工夫を推奨されると数学できなくなっちゃうんで、やめてもらえませんか」って、
算数講師vs数学講師のバトルをしょっちゅう目にしているからそう思うのかもしれません。
どちら派にしても、思考の跡はしっかり残しておいてもらいたいです…。
Commented by an-dan-te at 2012-12-11 21:31
あすなさんご自身が暗算派なんですね。
じゃーしょうがないよね(^-^)
どんどん暗算派を究めて、理系脳を磨いてもらいましょう!!

> 式を書かされないところを受けるしかなさそうです(困)
じゃ、こじろうの学校なんていいですね。答えのみです。
Commented by an-dan-te at 2012-12-11 21:34
くるみさん、
そう、鉛筆動かさないのよね~
それで間違って。
いらいらするよね、そりゃ。

> 今は、眺める時間(頭の中で答えを出す時間)が縮まり、
> 結果として、手を動かし続けている状態になってるみたいですが。
成長ですね(^^) まーそのまま見守るしかないよね。親はミス怖いと思っちゃうけど。
Commented by an-dan-te at 2012-12-11 21:51
21vertexさん、
年齢によってもやっぱり求められるものは違うと思います。理系脳の本にも、低学年のうちは間違ってもいいからどんどん暗算奨励…ということで、高学年になればミスが収束してくる前提みたいです。

途中を(自分に、他人に)わかってもらうために書くことは必要ですよね。特に、高校に入ってからの数学で途中書かないとかありえんし。
Commented by an-dan-te at 2012-12-11 23:13
ocarinaさん、
そろばんやってる人は暗算が強いでしょうね。でも、そろばんの暗算と、いわゆる理数系の人の暗算は仕組みが違いますから、鍛えられる部分も違うかもしれません。たぶん、そろばんじゃないほうが、中学受験向きかと。

> 11の段・12の段…19の段の掛け算とか、3.14の段を暗誦(暗記)する
はなひめもこのへんはだいぶ使えるようになったみたいです。暗記したというより、くどく出てくるから慣れたような。
Commented by an-dan-te at 2012-12-11 23:15
yoyoさん、
高校数学になったらさすがに書いてくれるんじゃないですかね~
んー、理系脳じゃなくて横着脳…

でも、横着って発明発見の母ですよね。たぶん、頭のいい人は毎日真剣にサボる工夫を考えてますよ(^^)
Commented by an-dan-te at 2012-12-11 23:17
あさがおさん、
数学になってしばらく経つと、答えだけ合っててもダメ、過程がちゃんとしてないとって話になってきますよね。算数の先生と数学の先生で、指導の方向というかテイストが違うのはなんとなくわかります。

でも、同じ年齢を教えるわけじゃないので…

暗算派の子(の一部?)はちゃんと、数学できるようになりますよ。大丈夫。

<< 歴史「早押し」基本チェック 「ホラー」を越えていこう >>