国語、抜き出し問題難しい~   

こないだのカリテ(11月25日)国語で、どうも納得のいかない問題があって…

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「日本人はどうしてみなさん、うしろ向きになって靴を脱ぐのでしょうか」という、文化比較エッセイ(?)みたいな文章の問題で、韓国人が「来たとたんに帰り支度をしているように見えます」と言ったことについて、

正解のようでもあり、誤解のようでもある。たぶん正しくは、「帰るときに他者の手を煩わせないため」であろうかと思う。

の下線部が問題。

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「誤解のようでもある」ことの内容を次のように説明しました。【1】、【2】にあてはめるのに、最もふさわしい言葉をそれぞれ指定された字数で文章中からぬき出して答えなさい。

客として招かれて屋内に入るときに、玄関で【1 …13字】という日本人の行動を、相手に、【2 …15字】と韓国人がとらえたこと。
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【かっこ部分】に何かあてはめる前からこの文の「相手に、」がどうにもおさまらず文がおかしいんですけど!! と脳みそ破壊的。

めげずに近くの文章から、意味的には合うものを当てはめるとこうなる。

客として招かれて屋内に入るときに、玄関で【うしろ向きになって靴を脱ぐ】という日本人の行動を、相手に、【来たとたんに帰り仕度をしている】と韓国人がとらえたこと。

指定字数には合ってるんですけどね。これじゃ、「相手に、」が完全に浮いてしまっている。

客として招かれて屋内に入るときに、玄関で【うしろ向きになって靴を脱ぐ】という日本人の行動を、【来たとたんに帰り仕度をしている】と韓国人がとらえたこと。

ならいいんだけど。ではいったい、正解は何なのかというと

客として招かれて屋内に入るときに、玄関で【うしろ向きになって靴を脱ぐ】という日本人の行動を、相手に、【着いたとたんに帰り仕度をされた】と韓国人がとらえたこと。

となっている。しかし、これでもやっぱりニホンゴがおかしい(-_-;; ちなみに、「来たとたんに帰り仕度をしている」は傍線部の一行前に、「着いたとたんに帰り仕度をされた」というフレーズは、傍線部から7行後にある。

はーなるほど。字数も同じで内容がかぶるフレーズが二つあったので、その片方を答えにするために「相手に、」を入れたんだな。

私はオトナなので作問者の気持ちを推し量って、「相手に、」を無理やり入れた心を汲み取れば「着いたとたんに帰り仕度をされた」が正解になってるんだろうなと思うことができるけど。はなひめは「なんか変だなとは思った」といいつつ「来たとたんに帰り仕度をしている」にしてしまった。

解説には
「なお、【2】に、傍線の少し前に書かれている「来たとたんに帰り仕度をしている」があてはまると考えた受験生がいるかもしれない。内容としては、【2】の正解とほとんど同じではあるものの、【2】の直前の「相手に、」とうまくつながらない。」とある。

いや、正解でもうまくつながらないんで(-_-;; 私、あなたの言語センスが許せないわ。

正解率は17%ということで、きちんと出題者の意図を汲み取り、遠いほうのフレーズを入れた気配りのある日能研生もけっこういますね!! まぁ、実際の入試にも悪問が出ないとも限らないし、日能研としてはこういう問題を含めて、ありとあらゆるところから「実力」をつけてほしいという配慮なのかな? 六年後半になると。

…とまぁ、こういうことがあったんだけど、そのあと、「国語が子どもをダメにする」(福嶋隆史)を読んだら、わー、まさにこの問題だ!! 一言一句同じ問いがあって、それが取り上げられている。この本によれば、2011年10月2日実施の日能研公開模試、だそうだからそこから問題をリユースしたということですね。

それで、この問題が「国語が子どもをダメにする」でどう取り上げられているかというと、「抜き出し問題を無理やり作るとこうなる」という項の例として。正解を入れて読んでも分からない文になっているが、もしも「着いたとたんに相手に帰り仕度をされたと韓国人がとらえたこと」ならまだ意味がわかる(やっぱりあんまりうまくないけど)。それを、無理やり「相手に、」と読点をつけて引き離さなくてはいけなかったのは…抜き出し問題として成立させるため。

著者はこの問題のことを「許しがたい悪問」といっているが、日能研をどうこうといいたいのではなくて、抜き出し問題というものが危険な存在なのだという主張。

幸い、はなひめの第一志望校ではこういうたぐいの問題が出ないので、気にする必要はあんまりない。いやーよかった、心置きなく正しい読解と表現の態度を磨いてください。最初は、記述ばっかりでたいへんだと思ったけど(まぁ実際、たいへんなんだけど…過去問の採点とか)、こういう「納得いかない感」がなくて素直というか健康に良いとも思うようになった。むしろ、併願校にある微妙な選択肢問題とかに頭を悩ませている今日このごろ。

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by an-dan-te | 2012-12-01 18:57 | 中学受験 | Comments(9)

Commented by ocarina at 2012-12-01 23:07 x
この問題(私は問題文も設問も読んでないけど、アンダンテさんの日記のみ読む限りでは)、「相手に」というフレーズだけ余計だと思います。設問に、そのフレーズがなければ、もっと正答率上がってたのじゃないかしら??

善意に解釈すれば「相手に(失礼な行動として)」というヒントを与えたかったのかも??と思いますが、日本語としておかしく、逆に混乱の元になっているのだと感じました。


それはそうと、私、祖母には
「人さまの家に上がる時は、前を向いて靴を脱ぎ、靴を脱いで(土間から)上がったあとで、振り返って(ひざまづいて)自分の靴を整えるように」
と言われた(しつけられた)覚えがありますので、韓国の方の捉え方が「日本との文化の違い」とは思わない…ですが、それは古い(?)特殊な(?)考えでしょうか?
Commented by ocarina at 2012-12-02 00:04 x
あ、後半読み飛ばしていたみたいですね〜。
やはり悪問の評価を下す専門家(?)もいらっしゃいましたね〜!

負け惜しみとかじゃなく、この設問で落とされる学校なら(本人が国語の先生に大きな反抗心を持つと思うので)合格しなくてむしろラッキィ、と思います…
Commented by さっぱりわからない at 2012-12-02 00:19 x
受身の文を呼応させたかったのだろうとは思うけど、
「日本人はうしろ向きになって靴を脱ぐ」という日本人の行動は、
「着いたとたんに帰り仕度をされた」と相手(他国の人)に感じさせる行動
だと韓国人がとらえたこと。 という趣旨??
「相手(日本人)に、着いたとたんに帰り仕度をされた」と感じさせる行動
だと韓国人がとらえたこと。 という趣旨??
と頭がごちゃごちゃになってしましました。
ついでに
格助詞?「に」を使わない場合 (「相手に」がない場合)
A見ていた韓国人(帰り支度をされたと思った人)と、B靴を脱ぐ日本人
となって、Bの行動を見てAが思ったことだったのが、
格助詞「に」を使って受身の文を入れさせると対象の人(=相手)が増えちゃうから
A見ていた人韓国人(BCのやりとりを見てCはこう思うんじゃないかと思った韓国人)と、C(帰り支度をされたと思った人と、B靴を脱ぐ日本人
になってしまって、本文と人物の数が変わってしまうようにも思ったり。
本文だとどういう構造だったんだろう・・と気になってしまいました。
私が受験生だったら、他の教科の時にもこの問題のこと考えてしましそうです・・・
Commented by トライデント at 2012-12-02 15:22 x
わたしも!
本筋とはそれますがocarinaさんと同じ所でひっかかりました。お尻向けて上がるのはそもそもアウトでしょ。
・・・・とはいうものの 友達の家にお邪魔するときは
ささっと後ろ向きに脱いじゃいますが(笑)

試験科目の教科書すら持ち帰らない息子を見てるとイライラするのでつい出てきちゃいました。アンダンテさんお許しを(^^ゞ
Commented by an-dan-te at 2012-12-02 17:34
ocarinaさん、
あぁその、マナーの問題が気になるのは当然で、筆者もその行為を、日本の感覚から言っても礼儀にかなっているとはいえないことに言及しています。

ただ、大勢の日本人が、脱いで上がって、それから靴の向きを変えて揃えるのが正しいと頭では思いながらも、その省略形としてくるりと後ろを向いて靴を脱ぐということをやっちゃってるのは事実ですね(私も…)。

国語の問題が感覚に合うかどうかと、その学校が「似合う」学校であるかどうかに相関があるのかどうか、確かめようがないですけど感覚的には「関係あるかな~」と思ってます。こじろうはほんとぴったりだったみたいですしね。
Commented by an-dan-te at 2012-12-02 17:46
さっぱりわからないさん、
詳細にお読みいただきありがとうございます。
本文の内容からいえば
> 「相手(日本人)に、着いたとたんに帰り仕度をされた」と感じさせる行動
> だと韓国人がとらえたこと。 という趣旨??
のようですが、「相手に、」は文脈をぶち壊すインパクトがありますね。

> 私が受験生だったら、他の教科の時にもこの問題のこと考えてしましそうです・・・
いや~そうなるとほんとに、国語が相性悪いことから尾を引いて、その学校とはご縁のないことになっちゃいそうです(^^;;
Commented by an-dan-te at 2012-12-02 17:48
トライデントさん、
あぁたぶん私もトライデントさんのおうちに上がったとき…
すみません、でも、日本人同士なら、「礼儀正しい行為の省略形」として認識されるかなと(?)思ってるところがあるかも。
Commented by まる at 2012-12-02 18:02 x
こういうエッセイがありました。
模試の国語でバツにされて納得できなかった学生が、著者に聞いたのです。
で 著者が解いたらやっぱり間違ったそうです。

国語というのは100人いたら100人とも違う考えを持つこともあるというのを教える科目だろうと思います。

しかし 受験に関してはそうもいかないと思います。
実際は知りませんが、採点の前に、採点者たちが採点基準について申し合わせをしているらしいのです。
ですから、もし中学でもらった過去問に採点基準があれば、それに従った勉強をしたほうが点が取りやすいと言えるかもしれません。


思う、感じるという言葉を使わずに文を書くと国語力がつくそうです。
Commented by an-dan-te at 2012-12-04 19:48
まるさん、
そうですね、国語の読解問題は、著者にもなかなか満点は取れないでしょう。
採点基準がわかっている学校なら、それに沿って勉強するのがいちばんですね。

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