幸せな中学受験のための志望校選び   

「自立につなげる中学受験」という面でいうと、こじろうのときの受験勉強の進め方はとてもほめられたものではなかっただろうけど、こじろうの場合、非常に良かった点がひとつあった。

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それは、熱望の第一志望に合格したということだ。自分がこれまでがんばってきたことが合格という形になり、そして「あの学校に行きたい!!」というところに入学できるのだから、その後の「意欲」としてプラスにつながりやすいのは当たり前のこと。しかし入試は時の運、第一志望校に受かるとは限らないから、これをどう考えたらよいか。

受験に関わらず、ただ勉強をすることにも当然価値はあるにしても、中学受験という形で勉強してきたからには、合格という果実につなげてやりたい。努力の積み重ね→成功、という体験は、意欲を育む教科書どおりのセオリーだ。

私がやらかしたような(^^;; 不本意な全落ちを避けたいのはもちろんだが、どこかに受かればいいというものでもない。滑り止め(と思っていたところ)に入学し、「こんなはずじゃなかった」という思いをひきずり、高校からの脱出というプランに心そそられ、周囲の子とは「レベルが違うのよ」的なにおいをさせる、という状況では意欲もへったくれもなくなってしまう。

「中学受験という選択」(おおたとしまさ、日経プレミアシリーズ)の中では「第二志望でも納得できないという病」という表現が使われている。要するに、第一志望校への思いが強すぎ、第二志望でさえどんどん悪い面ばかり見てしまうという病のこと。

「第一志望の存在は、この子のやる気を引き出し、能力を伸ばしてくれたけれど、今、この子にとっていちばんいい学校は、こちらの学校だったのだ。神様は、努力した人に、最善の結果を与えてくれたのだ」というような、「健全なるルサンチマン(byおおたとしまさ)」を感じるにはどうしたらいいのか。

「中学受験という選択」に書いてあるお奨めは、
(1) 中学受験勉強自体に価値があると思うこと
(2) 第一志望校以外は全部第二志望校と思うこと

(1) は根本的な、根源的なポイントではあるけど、これで十分とはいえない。人間はもうちょっと贅沢にできてるよね(^^;; だから、(2)が重要になってくるのだけど、「この学校はここがいいね、あの学校はここがいいね」と、「迷っちゃう」くらいどれもいい学校だねというスタンスで入試を迎え、入った学校はどこでも(とにかくどこかに入れるように難易度は広くばらけさせる)ここが一番ぴったりの学校、というふうに思う。

私も、基本的にはそう思うんだけど、ちょっと違うところもある。そんなに数を撃ってもしょうがないと思うんですよね。やらなきゃいけない過去問も野放図に増えるばっかりで、確率が上がっていかない感じ。

だから、
・やや安全くらいのところ(80%偏差値に、ちょい余裕もって足りてるくらいの)を熱望の第一志望校にする。
そして次に、
・ガチ安全のところ(80%偏差値に、5~10ポイントの余裕もって足りるくらいの、かつ過去問相性もよい)をお気に入りの第二志望校にする。
この2ライン死守が、我が家の中学受験の考え方(勉強方法も、出題傾向に左右されにくい基礎重視で固める)。だから、こじろうの第一志望合格は、偶然でもあり、偶然でもなし、といえる。

もちろんそうでなくても…チャレンジな第一志望校でぐーっとひっぱることで、それに受かっても落ちても幸せな中学受験ができた親子もたくさんいるとは思うんだけど。それにはもうちょっと親が人間できてるというか、腹がすわってる必要があるような気がするので、うち向きでないと思った次第です。

ここまで読むと、けどそんな安全重視で、「熱望の」とか「お気に入りの」とかうまくいくもんだろうか?? という疑問が出てくると思います。それについてはまた後日。

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by an-dan-te | 2012-11-15 09:08 | 中学受験 | Comments(12)

Commented at 2012-11-15 11:49 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2012-11-15 14:01 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by an-dan-te at 2012-11-15 19:15
***(2012-11-15 11:49)さん、
そうですね、もちろんそういう考え方もあると思います。でも、やっぱり中学受験も高校受験も両方するのは疲れますね(^^;; 中学受験をおだやかなものにして、難しくないけど雰囲気がよくここならと思うところ一校だけ受けるとか、そういう筋立てならあるかも。
Commented by an-dan-te at 2012-11-15 19:20
***(2012-11-15 14:01)さん、
「似合う」ことがなにより大事で、別にそれが偏差値表の上のほうである必要はないと思うんです。学校に通う六年間の生活、そしてなによりその後の人生がどうなるかってのが大事なんですから。

親が自分の人生観、価値観を賭けて「ココ!!」と思えるところであれば、そこの偏差値が低いからといって「逃げ」とかそういうふうには私は思いません。
Commented by ocarina at 2012-11-15 23:54 x
「似合うことがなにより大事」というのに賛成です。

うちの娘は(上の方から下の方まで数打ったのですが)、進学した学校の偏差値は受けた中で一番低いです。
いま通っている学校(第一志望)と、合格した中で偏差値が最も高い学校の、受験当時の予想R4を比べると、20も開きがあります。
(第一志望+20=合格した中で偏差値が一番高い学校 です)

「そんなに差があって迷わなかったのか?」と言われれば、親としては「全く迷わなかった」とは言いませんが、本人はまったく迷いませんでした。そして本人の意思を変えさせてまで偏差値の高い学校に行かせたいとは思いませんでしたし、
今は、そうしなくて本当に良かったと思っています。

それが大学受験だとしたら、また少し違うかもしれませんけれど、
ティーンエイジャーとして大半の時間を過ごす場所である中・高は、その後の人生に対する考え方まで変えてしまったりするので、偏差値という「たった一つの指標だけ」がすべてだと思うのは少し危険かもしれない、、とも思いました。
Commented at 2012-11-16 10:04 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2012-11-16 10:11 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by AVARON at 2012-11-16 10:52 x
同じようなコメントばかりして申し訳ないのですが、やはり国語50~60・算数40前後の偏差値の子にとって、数字のままの学校=40台の学校が、果たして「似合う学校」であるのか?という疑問が払拭できないんですよね。
別に「国語だけなら○○に行けるわ!」とか思ってる訳でもないし、偏差値40台の学校とひとくくりにするつもりもない(そりゃ十人十色で色んな校風の学校がありますよね)のですが。
幸い娘には偏差値相応帯で気に入った学校はあるし、私は私で「入れもしない高偏差値の学校に片思いして悶々とする」ということもないので、このまま無事に入学できればめでたしなのかもしれません。

「健全なるルサンチマン」というのは名言ですね!
私は自分の玉砕経験(中受)を「すっぱい葡萄理論」で片付けてきましたが(苦笑)この経験があるおかげで、娘に現実的な受験(高望み校を目指してむやみにお尻を叩いたりしない)をさせられるのだとも思ってます。
Commented by AVARON at 2012-11-16 11:01 x
また言っても詮方ないことを書いてしまい、すみません。実際には娘は「女子校行こうが共学行こうが或いは公立行こうが、そこそこ上手くやっていくタイプ(塾・学校の先生や親しい母友などが口を揃えて言う)」なので、どこに進学しようがそこが似合う学校なんでしょう。
全て親の取りこし苦労ってやつかもしれません。

>けどそんな安全重視で、「熱望の」とか「お気に入りの」とかうまくいくもんだろうか?? という疑問
アンダンテさん家のお子さん達のように十分な成績・勉強適性があり(安全重視しても上位校)、そして「足るを知る」ということをご存知な家庭なら上手くいくのだと思えます。
Commented by an-dan-te at 2012-11-16 21:02
ocarinaさんのお嬢さんは、「似合う」学校で中学校生活を満喫していらっしゃるようで、もうそれがなによりですね(^^)
もっと難しい学校も受かったというがんばりに自信をもって、自分の行きたい学校に進学する…という点では、またろうの受験がまさにそれでした。
Commented by an-dan-te at 2012-11-16 21:08
**(2012-11-16 10:04)さん、
まぁ、やっぱり中学受験をやるからには努力→成功の形でまとめたいですし、もちろんその成功は単にそう演出すればいいということではなく、充実した六年間がついてくることが重要ですから。「偏差値の最大化」みたいな単純な戦略でいいはずがないです(^^;;
Commented by an-dan-te at 2012-11-16 21:14
AVARONさんがこれまでの人生経験を経て、お嬢さんに単に「もっと高く!!」を要求しないですむおかげで、おそらくは「似合う」学校に入れる結果を得られるでしょうから、それはもう、玉砕経験も無駄ではなかったと(…私もですが)。

お嬢さんは、算数が足をひっぱるせいで、現時点でのペーパーテスト上は高パフォーマンスではないかもしれませんが、その分、「そこそこうまくやっていくタイプ」で「似合う学校」を広くとれて、つじつまは合っている(らしい)ということで…

ま、お互い納得の春が迎えられるといいですね(^^)

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