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文学史から喧嘩、試験前の丸暗記!?   

前期最終カリテの範囲に「文学史」がありましたが、みなさんきちんと覚えていかれました?

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「伊豆の踊り子」-「川端康成」とか、「高瀬舟」-「森鴎外」とか覚えても(ってか、なかなか覚えられないんだけど)、あっちゅう間に忘れちゃって。
一方、はなひめも、「枕草子」-「清少納言」は忘れないんですけど。

それは何が違うかというと…別に、「枕草子」だって読み通したりはしてませんが、冒頭「春はあけぼの…」が不完全でも暗唱できるとか、おもしろい漫画を読んだとか(^^;; いろいろそういう背景があるってことですね、たぶん。

イメージすらつかめない作品と著者名ペアを暗記するってのは、ちっともはかどりませんし、それはほとんど「教養」とはいえない単なる文字の羅列ですし。

それでまぁ、今回は(も?)いろいろといろいろと間に合ってないことでもあるので、文学史をパスするのはどうかなと思いまして、そのように提案しました。ものの浮き沈みとか、算数の水槽問題とか(なんか水系だな…)、もっと定着するように練習したほうがいいし、国連のあーのこーのとかぜんぜんぴんときてないしで、文学史やらなくたって、いくらでもやることはありますからね。

ところが、本人が「せっかく最終回カリテなのにあんまり語句問題で沈むのは」とかなんとか言い出す。丸ごと捨てるふんぎりがつかないらしい。はっきり言わせていただきますと、その丸ごとを捨てるかどうかより、もっと大きな問題がいくらでも転がってるから、点数とりたいって話であっても、別に文学史暗記をやる価値はないと思いますけどね。

とはいえいちおう本人の希望ですから、本科テキストの語句問題と、栄冠への道の語句問題と、全部なんてフォローできないから一部分を切り出しまして、それでほんとに棒暗記だとあんまりだからってんで

「東海道中膝栗毛ってのは、日本史でも出てきたけどさ、やじさんきたさんっていうペアが、うっかりちゃっかり東海道を旅するっていう小説で、軽い読み物なのよ。このころ、そうやって楽しみのための本が一般庶民向けに出版されるようになってるってのはすごいよね。源氏物語のころなんて、ほんとに貴族社会で写しっこしてただけでしょ…」

としゃべりながら解説+暗記を試みたところ、はなひめは「そんなの知らないよっ」「覚えられないよっ」と抵抗を連発。

いや、知ってると思ってないからいろいろサービスしてるんですけど。なんかとっかかりがないとつらいだろうと思って。それで、自分が覚えようとしてないで、そうやって抵抗拒否してたら、そりゃ覚えられないわ。

んで、ぶちーっと切れて「じゃー勝手に自分でやれば。答えはここにあるしさ、自分で真剣にやって丸暗記してけばいいじゃない」

「そんなんで覚えられるわけない~それに、覚えたってどんなのかわからないしすぐ忘れちゃうから何の意味もないよっ」

「あのさ、お母さんは、だからほかの勉強しようって提案したよね。はなちゃんがやりたいっていったんでしょう、やるのやらないの!?」

はなひめは、お母さんが楽しいエピソード満載で生き生きと紹介してくれて、すんなり覚えちゃう形に提示してくれることをイメージしてたらしい。お母さんは何屋さんだよ!!(-_-#

ゆーっくり、時間かけていいなら楽しくやることはできると思う。特徴的な部分の抜粋とか、映画化されてればそのビジュアルとか、いろいろ関連情報を混ぜながら、馴染んだものから順に覚える。でもね、それはカリテ当日午前中にちょちょっとやれるこっちゃないわけで…

それで、特急でちょい味付けだけして飲み込ませようとしたらえらいこと拒否。だったらやめるか、自分で丸暗記すれば!!

ところで丸暗記だけど、確かに一夜漬けしてテスト済んだらきれいに忘れるってことがありますが、それだと何の役にも立たないかというと別にそんなことはないと思います。確かに「高瀬舟」-「森鴎外」という結びつきはすぐに壊れてしまいますけど、次に学習するときはそんな程度(賞味期限24時間だった記憶)でもまっさらよりはとっつきやすくなってるもんです。

それと、最低限の情報に煮詰めておいてえいやっと丸暗記をして、スムーズにそれをテストで出力するという、そういう頭の体操自体がトレーニングとして大事ですしね。

だから、たまには意味なく丸暗記一夜漬けってのもやってみたらいいと思います。

はなひめは、お母さんと冷戦になったあと、しかたなくその半ページだけ自力で暗記して試験に出かけていきましたが…予想通りというかなんというか…そういう場合、国語の点数が悪いんじゃなくて、「もう一回」の確認ができなかった社会が壊滅的打撃を受けました。ぐはっ。

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by an-dan-te | 2012-07-22 13:42 | 中学受験 | Comments(20)

Commented by まる at 2012-07-22 23:03 x
小学生で文学史を勉強なんてすごいです。

暗記しにくいものは絵を使ってという訳で漫画があるといいですね。

平安時代は栄養失調で顔がむくんでいて、白塗りなので笑うとひびが入ると聞きました。
膝栗毛は、ノミの話が衝撃でした。
京都に行った時に、ここを高瀬舟が行っていたのかと思いました。高瀬舟は、安楽死の問題を扱っていますよね。
森鷗外は頭が大きかったのですが、留学中ノートを漢文でとっていたのには驚きました。
文学者には面白い話がたくさんあります。
Commented by ぎどん at 2012-07-23 05:16 x
やっぱりアンダンテさん、いつも「楽しく解説」なサービスなさってるからお子さんも期待するんだろうな~と。我が家は文句言ったりウダウダしてたりすると「じゃあやめろ」なので子供も親に期待せず(苦笑)。

文学史って結局歴史なので、国語は好きだけど歴史はキライって子には鬼門ですね。逆に、歴史好き上ムスコは歴史として覚えてたようです。ストーリー物大嫌い上ムスコが井原西鶴に興味持つわきゃないんですが、文学史は覚えてる。なるほど歴史だもんね、と思いました。
Commented by nonchan at 2012-07-23 10:49 x
明後日の「歴史秘話ヒストリア」は東海道中膝栗毛ですね。
「東海道中膝栗毛」という項目を暗記するために45分のテレビ番組を見るのは、時間の無駄かもしれませんが・・・
Commented by an-dan-te at 2012-07-23 12:44
まるさん、
そうそう、そういう、無駄知識的なとっかかりでもあれば断然違うというか、それすらなくって「作品名」「著者名」「時代」セットで丸暗記しても別に意味はないんですけどね。

それをちょうどよく準備するのもたいへんです。
Commented by an-dan-te at 2012-07-23 12:48
ぎどんさん、
滑車・てこ・電池とかならともかく、文学史はこのお母さんのサポート範囲ではありません~

文学部を受験して本番で試験問題を見たとき、「しまった!! 文系の国語には文学史があるのか!!」とアワくったという、そんな人ですから(^^;;

> 歴史好き上ムスコは歴史として覚えてたようです。
なるほど、そっちからですか。

こじろうのときは文学史やらないで終わっちゃいました…
Commented by an-dan-te at 2012-07-23 12:49
nonchanさん、
へー、でも私が見てみたいな♪
Commented by くるみ at 2012-07-23 12:54 x
中3の息子は海外の文学史でした。魯迅、へミングウェイ、ゾラ・・などなど。
短期記憶が得意な息子は、授業が始まる前にザッと覚えて、20点中19点を取ったのですが、「これ、中身を全く知らないのに、覚える意味があるの?」と言ってました。
魯迅は読めないのに書いたそうです。全く意味がないですよね。
関連付けなくてもなぜ覚えられるのか?
小説の内容を私に聞いてみるほどの興味も無さそうで(私も全部は知らないです^^;)、息子の場合はこの暗記がいいのか悪いのか、記憶の訓練にはなると思うのですが・・
Commented at 2012-07-23 20:02 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by なりんこ at 2012-07-23 23:44 x
「とっかかり」大事ですよ~~。
私にもそんなサービスしてほしい、、、、(笑)

丸暗記したものってイメージ的にグレーな感じがするんですよね。
ちゃんと「とっかかり」があって、後に枝葉がついて生きてくる知識ってどんどん色鮮やかになってきますよね~。

そんな授業をしてくれる先生ばっかりだといいのに、、、

親の心子知らず!!ってところですかね
Commented by ももれんじゃ at 2012-07-24 09:17 x
国語苦手な息子の場合ですが、夏休みに出る文庫本サイズの漫画を立ち読みで息抜きがてら読んでいたようです。高校受験用だったけれど、読んでいないよりはずーっと良かったです。
Commented by an-dan-te at 2012-07-24 20:21
くるみさん、
おっ、棒暗記できるんですね。それはそれで、いいことですよ。ただ文学史的にはおもしろみがないというかもったいないとは思うけど…

五冊分暗記したら一冊分ほんとに読んでみるとかしたら人生のコヤシになりますね(^^)
Commented by an-dan-te at 2012-07-24 20:27
***(2012-07-23 20:02)さん、
私も当然ですが全部読んではいないので、でも大人になるまでになんかのきっかけでイメージくらいはあるものも多いですね。

「日本人なら知っておきたい日本文学」は、日本語学校エピソードだった前作が売れたんで二匹目のどじょう狙い無理やり!? と期待しないで読んだところ我が家ではめちゃうけで、とてもよかったです。だから清少納言は大丈夫(笑)

そうですねぇ、本棚の肥やしってのも、その家の空気の一部というか、それはそれで何かにはなるんだと思います。あんまり肥やしをおいとくスペースもないんだけど…
Commented by an-dan-te at 2012-07-24 20:28
なりんこさん、
私、丸暗記がてんで苦手なもんだから、子どもにもなんか腰が引けてるというか、暗記を強要できないんですよ(^^;; 授業では文学史扱ったのかな??
Commented by an-dan-te at 2012-07-24 20:30
ももれんじゃさん、
文庫本サイズの漫画? 高校受験用? なんていう本ですか??
Commented at 2012-07-25 03:17 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by nonchan at 2012-07-25 11:39 x
息子が「高校生クイズ」に出たいとクイズの勉強ばっかりしてるんですが(^^;;)、文学史問題がからっきしダメで。覚えても覚えてもザルのように抜けていくみたい。
中学受験の頃から社会は得意だったし、記憶力が悪いわけではないと思うんだけど、興味のないものは覚えられないのかな。
息子は本が好きじゃなくて、アニメは多少見ますが、ラノベや漫画など本の形をしてるものにはあまり興味が無いようです。

逆に、私はクイズの文学史問題には強いんです。
実際に読んだことのある作品はそう多くはないんだけど、子供の頃から図書館が好きで本の背中をよく眺めていたせいか、作家名とタイトルの組み合わせをかなり覚えています。
小学生の頃は、誰に見せるわけでもなく、読んだ本のリスト(タイトルと作者)をノートに書いていました。
今も「ブクログ」というサイトで、読んだ本や読みたい本のリストを、誰に見せるわけでもなく、自分のためだけに作ってます。
「本」そのものが好きだから、文学史得意なのかな・・・
Commented by an-dan-te at 2012-07-25 13:32
***(2012-07-25 03:17)さん、
あーいえ、ちっとも問題ありませんよ~
そんな遡って読んでいただきありがとうございます!!

「引き出しいっぱいの科学とピアノ」派(どんな派)ですね(^^) いろいろ共通点がありそうです。引き続きよろしくお願いします。
Commented by an-dan-te at 2012-07-25 13:37
nonchanさん、
高校生クイズですか!! そりゃいろいろ覚えないといけないですねぇ~
> 覚えても覚えてもザルのように抜けていくみたい。
あぁ。。人の記憶って、コンピュータ的にできてるわけじゃないから、何ビット分だから大丈夫でしょというわけにはいかないですよね。関心や結びつきのあるものなら覚えられるし、そうでなければ…

私は、子どものころから図書館が好きで本屋も好きで本の背中なんて見まくりでしたけど、作家名とタイトルの組み合わせはさっぱりです。そりゃ、はなひめよりはずいぶん余計に知ってますけどね。

> 読んだ本のリスト(タイトルと作者)をノートに書いていました。
おぉ(o_o) なんか心がけが違うんだなって思いました。
Commented by ももれんじゃ at 2012-07-25 23:18 x
中途半端な書き方ですみませんでした。
まんがで読破シリーズが近所の本屋に並び、立ち読みしてました。破壊、蟹工船、人間失格みたいなものから平家物語、奥の細道、源氏物語。阿Q正伝も確かありました。一部外国文学も。ざっと抑えるのと気分転換に使っていたようです。
そのまま高校の読書記録に使ったのは内緒?
Commented by an-dan-te at 2012-07-26 13:37
ももれんじゃさん、ありがとうございます!!
バラで、それぞれの漫画化されたものを読んでいたわけですね。なるほどー。それはいいかもしれませんね。

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