夏期講習テキストの分厚さとリセット願望
2012年 07月 10日
←厚くなってきました、あ、違った、暑くなってきました。
こじろうのとき、私の頭にふと「うわー重い。これ、科目ごとにちぎって四分冊にしちゃおうか?」という考えがよぎったところへ、すかさず先生が
「分割しないでくださいね。この分厚いテキストをかついで暑い中、講習に通いきったという充実感がこの先、必要なんですよ」とかいってましたが…どうなんでしょうね…あんまりそういうスポ根的な発想は好きじゃありませんが。
今回の先生は、同様の趣旨で「カッターできれいに切って表紙をつけて分冊にしている子がいましたが。まぁいいんですけど、忘れてきちゃうことがあったりしたので、まとまってるほうが安全だと思います」といってました。こっちの理由は納得ですね(笑)。結局、私もその理由で、分冊にはしないと思いますが。
それにしても、この分厚い、分厚すぎるテキストを見ていると、「この夏に、この一冊をなめるようにマスターしさえすれば、(これまでの不勉強や穴を全部リセットして、中学受験に必要な分野をすべて網羅できる!!」などという錯覚に陥りそうです。
錯覚といっても、実際、ほとんどすべての分野(社会の時事ネタなどを除く)をカバーしているテキストなんだそうですけど。これまで、五年生の一年間(一巡目)、あるいは六年生前半の半年間(二順目)をかけて学習してきた内容を、凝縮してあるわけですから、ここまでの学習でぐらついているところがある場合に、このテキストだけでなんとかしようというのは、天才くん、というか、やたら飲み込みのいい子でなければなかなか難しいと思いますね。あ、そんな子はもうほとんど穴なく仕上がっているのか(笑)
テキストが分厚いだけではなく、夏期講習の時間もずいぶんな長さですが、その長時間をもってしても、このテキストの全部を消化できるわけではぜんぜんないらしいです。
たとえば、国語では、素材文のうち一部分しか授業では扱わないことが多くなるといっていましたが、その未消化分を家庭学習でやるべきなのか? というもっともな疑問点について
「余裕があって国語が得意で、より演習をこなしたいということであればそれでもよいのですが、国語は苦手だからがんばらないと、ということであればむしろ、授業で扱った問題の解きなおしをお奨めします。授業では、根拠となる部分の探し方から答えのまとめ方まで非常に詳しく解説していく予定なので、それをきちんと聞いてある問題について、もう一度自分なりに考えて反芻するほうが、新しい問題に手をつけるより効果的です。」というような説明がありました。
算数でも似たような話があり、授業で扱わなかった問題をつぶそうとしなくてよいから、授業で解いて怪しかった問題の復習と、それから授業で指示があった問題にとどめてくださいということでした。
そりゃそうですね…前にも書きましたけど、苦手ほど基本を二回転、ってやつです。苦手だからたくさんやるんじゃなくて、絞って複数回やるってこと。
それと、苦手をつぶすという意味では、カリテ成績が(その子の平均よりも)悪かった部分を本科テキストに戻って復習するとか、めりはりをつけてやる。あるいは、算数についての説明の中であったのですが、得意分野を三つ選んで、これだけはもう入試問題レベルでも解けるという自信がつくまでやっておく。
結局のところ、分厚いテキストのローラー作戦で「リセット」というよりは、状況に合わせてピンポイントで埋めたりトッピングしたりしていくということですね。
リセットよりも、プラス志向で、いきましょう(^^)
…そんな感じで、説明会でのお話はおおむね納得のいくものばかりでしたが、そう考えると余計…
集団で授業受ける時間を短くして、家庭学習を充実させたほうが?? とか思わなくもありません。説明の中で、何をやるべきかはわかりやすく出てきたけど、それをやる時間が明らかに足りないのよ。夜くらい家で過ごせるといいんだけどねぇ。
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by an-dan-te | 2012-07-10 13:19 | 中学受験 | Comments(4)
日能研の夏期テキスト、今高3の長男が小5の時から、今のような、全科目合体版になったと思います。小4の時は、科目別4冊でした。今、中3の二男が小4の時は、もう合体版でした。名古屋の大手予備校Kに勤務する実妹によると、テキストを合体すると、表紙の部分の紙が不要になり、ものすごくコスト削減になるそうです。
昔は科目ごとバラだったんですね~
それにしても
> テキストを合体すると、表紙の部分の紙が不要になり、
>ものすごくコスト削減になるそうです。
というのはびっくりしました!! いったいいくら違うんだろう…
夏期講習代の0.1%以下じゃないの?
そりゃもう費用全体からすれば微々たるものでしょうけど、それでもそういうコスト削減を無視できないものとしてテキスト形態を決めるひとつの材料として考えられた結果、ほんとうにそっちに傾いたとすれば興味深いですね。