「科学のふろく」の時代   

今週の理科は、電圧・電流・抵抗のところなんだけど、どうも扱いが半端で(本格的にやるのは中学以降だから?)、簡単にふれているというよりは余計謎めいてしまっている。

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はなひめは大混乱に陥ってしまっていて、電圧って何? 電流って何?? 状態でほんと困ったもんだが、ちょっと試してみせようかと思っても豆電球とか手元にないし…買ってきてもいいけど、週末に買いに行ったんじゃカリテには間に合わない(-_-;;

昔々、私が小学生だったころ、引き出しにはごっちゃりと豆電球・電池・電池ボックス・銅線・ニクロム線・モーター・試験管といったものが詰まっていた。あの引き出しが今あればねぇ。なんでそんなものを持っていたかというと、「科学のふろく」。学研の「科学」は一年生の五月号からずーっと毎月買ってもらっていて、その付録は全部取っておくと膨大だから捨ててはいたんだけど、「使えそうな」パーツはバラで保管していたのだった。

そのころの「科学」という雑誌のステイタスは今とはまったく異なり、というか「科学」そのもののステイタスがそもそも違うような気もするが、とにかく「科学」のふろくはかっこよくって、毎号わくわくして待っていた。

かっこいいといっても「チープ」な感じは免れないけれど、それでも、「小学○年生」の付録のような、厚紙に割りピンなんてものではなくて、プラスチックとかでしっかりしていて、ほんとに使えるところがよかった。子ども自身がいじり壊しても怒られないもので、ほんとに使えるもので、しかもシンプルでわかりやすい。試すと、ほんとにいろんなことか「わかった」んだよね。

電池のいらないラジオ(ゲルマニウムラジオ)がついてたこともあった。嘘みたいに簡単な構造がむき出しで、しかも電池もなしでほんとに電波を捕まえて音がでる感動!! ベランダの物干し竿にアンテナを這わせるとなかなかよく聞こえた。

手元に「科学のふろく」(ブレーンバスターズ編、太田出版)という本があるのだが、これをみると、同じ「ラジオ」のふろくでも、年代によって変化があることがわかる。1968年、1977年のラジオは「ゲルマニウムラジオ」で、1977年のほうがちょっと箱がかっこよくなってるくらい。いずれもコイルむき出しスタイル。

それが、1989年になると「ペン型ポケットラジオ ペポラ(?)」となり、これは乾電池要のICラジオ。なぜペン型なのか!? 箱に書かれたコピーは「ペンてこりんな音もだち」…。さらに、1993年(またろうの生まれた年だ)になると、同じくICラジオで、コードレスホンの形をしたラジオだ。イヤホンでなく、スピーカーになったってことでもある。

小学生が生で触って体験するものとして、ゲルマニウムラジオじゃなくてICラジオになっちゃったことって、端的にいってこの国の「不幸」だと思うんだけどどうだろう。だって、わくわくしないじゃない。ICなんて逆立ちしたって自分の手じゃ作れないしさ。コイルなら巻けるけど。

ラジオ以外もおおむね同様。80年代、90年代になると、物事の本質は覆い隠されて、その分、「飾り」の部分が増えるのだ。ラジオでいえば(なぜか)コードレスホンの形だったり、電磁石も「もみもみサウルス」(かわいい恐竜のかたち!)だったり、磁石の実験セットが「おばけランド」だったり。

私の小学生時代は、「科学」の黄金期だったのだろう。60年代に比べると、プラスチック加工の自由度は増えてふろくがかっこよくなり、それでいてむき出しのパーツがシンプルに差し出されている。その後はどんどん、おもちゃ化、意匠化していって…気がついたら、おもちゃにしちゃ「ちゃちい」よねという雰囲気になっていったのではないだろうか。

科学のふろくの魅力は、「お化け」や「占い」にあるのではなくて、やはり「試験管」「電球」「コイル」などの、そこにある、みえる、わかるパーツだと思う。けれども、身の回りにあるものがどんどん高度化して、まさかテレビを分解して遊ぶ子どもはいないし(笑)、仮に見たってわけがわからない。子ども時代のファインマンさんがタダ同然のラジオを買ってきては修理して使っていたころとはわけが違うのである。

「科学」も、シンプルなものをむき出しに提供してももはや子どもをひきつけられなくなり、かといっておもちゃ的に転換を図っていっても、それはもはや「科学のふろく」ではないというジレンマに陥って、廃れてしまったのだろうか。

変わったのは「科学」だけではなくて、子どもを取り巻く環境自体が変わっているからどうしようもない。我が家では、第一子(またろう)が小学生になるのを待ちかねて、「科学」を取ってやったけれども、もはやまたろうですら(昔だったら間違いなく科学のふろくにハマっていただろう人材)、科学のふろくにはそんなにのめりこまなかった。ほかにアトラクティブなものがいくらでもあるから、というか、もはや科学がアトラクティブにみえなくなったから、というか…

あ。なんの話だっけ。。今回のカリテ(理科)困ったな、って話でした(^^;;

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by an-dan-te | 2012-06-20 12:58 | 中学受験 | Comments(12)

Commented by mimi at 2012-06-20 19:47 x
我が家の親、科学と学習の出版社とちょこっと関係がありまして^^
なので、予備の付録がいっぱい余るときには、そりゃもういっぱいもらっていました。
コイルだって豆電球だって使い放題。
電熱器で蒸しパンみたいなものを焼くのもあったようななかったような??
ワクワクしてましたね~。私の時はもうファミコンが家にあったのですが、それとはやっぱり違うワクワク。
就学前から触っていたのに、オームだとか電圧だとかは弱かったのは持って生まれたものかしら(--;)

子供が生まれて買ってあげようと思った時には、ほとんど聞かなくなっていて、父ももうその仕事とは携わってなくて。触らないまま育ててしまったなー。

Commented by かとめ at 2012-06-20 21:24 x
あらやだ、なつかしい話題ですね~

アンダンテさんの引き出しは、さながら四次元ポケット並みのワクワクボックスだったんですね。

我が家も 科学のみ毎月とっていました。私は無精者なので、付録にはメチャクチャ興味があってもめんどくさい派でしたから、妹や父のほうが熱心に作ってくれてましたね(*^^)v

今は もう少し歯ごたえのある科学雑誌があって、子供達によく買わされますが(高いんですよね)かなり作りこまれていて、私としてはあのチープな感じが懐かしいです。

今の子供って 本物志向なんですかね。
Commented by Irmgard at 2012-06-20 22:36 x
こんにちは。
「科学」廃刊になってしまったんですよね。
この知らせを聞いた時に大慌てでバックナンバーを買いました。
今でもパーツの一部と本はとってあります。あの手の本を隅々まで読むのが好きだった我が家の子供達は今でも時々その知識を披露してくれます。
本物志向もいいけど本当に理解できるあの内容の雑誌がなくなったのは本当に残念です。
Commented by an-dan-te at 2012-06-20 22:38
mimiさん、
おー!! 付録豊富なご家庭だったのですね(^^)
私も、「本誌は読むけどふろくに興味ない」という奇特な友人からふろくをもらって帰ったりしてましたけど…

> コイルだって豆電球だって使い放題。
わぉ~

わくわくしますよね。

今はもう、「科学」「学習」は売ってないんですね。「大人の科学」はときどき買うけど。
Commented by an-dan-te at 2012-06-20 22:50
かとめさん、
そうなんです、あのぐちゃっと詰まってる引き出しが、「わくわくボックス」。自分の試験管もってる!! とかって、幸せのひとつのかたちというか(笑)

本物というか、今実際に、実用として使うようなものといったら、どれもとにかく見て触ってわかるようなものじゃなくなってるんで、やっぱりあのチープ感というかシンプル感は捨てがたいような気はしますね。そこをなしにして、次には進めないと思うんだけど~
Commented by an-dan-te at 2012-06-20 22:56
Irmgardさん、
私もほんとに残念です!!
いや「学習」はどうでもいいんだけど(^^;;
「科学」。

バックナンバーでお子さんに体験させたんですね!!
そこまで気が回らなかったなー、、
というか、またろうにも「思ったほど」ウケがよくなかった時点で萎えたというか。フォローが足りなかったのかもしれないけど。

今、同等の内容を親が組んでやろうとしたら、ものすごくたいへんですね…
Commented by くるみ at 2012-06-21 08:53 x
本当に残念に思います。
私も学習と科学を取ってました。ふろくはわくわくしましたね~。
主人も小6の時に真空管ラジオを作ったそうです。
なので息子にももちろん与えました^^;2年間くらいかな。
やはり自分たちの時と比べて、執着度は少なかったです。作ってもそれで終わりというか・・。
物が溢れたこの時代には、それほどワクワクするものじゃないんでしょうね。
科学的なものに対する好奇心を育てる非常によい雑誌だと思うんですが。
Commented by セロリ at 2012-06-21 12:58 x
みなさーん、
「科学」7月10日に書籍として復刊するんですよ~。
どっちかというと「ふろくメイン」のいまどきのMOOK的なものなのかな。
初回は、「水溶液実験キット」。
小学校3、4年生向きの内容だそうです。

Commented by an-dan-te at 2012-06-21 23:07
くるみさん、
学習と科学両方取るとリッチと言われてました(笑)
私は、ちょっとした取引があって三年の途中だったかから両方取ってました。

またろうのときは取ってはいたのですが、「科学」の雑誌自体昔とは違うし、受け取り手(またろう)の状態も違うし、やはり時代が違うんだなーと思いました。
Commented by an-dan-te at 2012-06-21 23:11
セロリさん、
見てみました。アマゾンでは予約できるようになっていたけど、じゃーどういうシリーズになるのかなと思って学研のページを見たら何もなくて。売る気があるならページくらい整備しておけばいいのに~

> 小学校3、4年生向きの内容だそうです。
六年生のこの期におよんでこのキットを買ってる場合じゃないですかね(^^;;
Commented by シャムロック at 2012-06-22 02:19 x
私は、科学をとっていた兄に対抗し、学習をとってしまってました。オトナになってから、激しく後悔してます。科学をとっていれば、美しい、理系脳との出会いがあったかもしれないのに~。(妄想)
漢字マスターなんとかセットとか。つまんなかったのにね。唯一、思い出深いのは、工業製品原料セット、みたいな、標本箱。鉱石とか、ペレットとか、めのうとかがあって。手にとってうっとりしちゃって、宝物でした。でもまあ、今も工場立ち合い好きだから、良かったのかな。
あ、いや、「学習」の話はおいといて。
電流に関して、何か良い覚え方ないかな、と思ったら、神童をもつ先輩ママに、「サピで、ジャイアンとのび太の関係で教わったみたいで、割とウケてたわ。」と言われました。軽く検索しましたが、そんなに詳しくはヒットしない。どなたかご存じでしたら、ぜひ!ご教授下さい。
Commented by an-dan-te at 2012-06-23 10:05
シャムロックさん、
きょうだい間の対抗意識(^^;;
それは残念~私は途中から(贅沢にも)両方とってましたが、やっぱり「科学」のほうがおもしろかったと思います。
あ、その鉱物セットは思い出深いです。そのころは、学校そばにおじさんが売りに来てたんだけど、子どもが群がってましたよ。

ジャイアンとのび太…なんだろう、気になります。検索しても出てこないですね。

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