毎日ノートの功罪
2012年 05月 16日
←親のアシストが効くのは、中学受験の良いところでもあり…
それは、毎日ノートには、利点と欠点の両面があるということです。
ここで、我が家の「毎日ノート」の中身ですが、算数関連、国語関連がそれぞれ見開き2ページずつとなっています。
[算数の場合]
左ページに問題、右ページは空白(書き込み用)です。
問題は、
・「計算と一行題」、「計算と漢字」の計算で、ミスした問題を5題くらいまとめて。
・「強化ツール」の「基礎」または「共通」、2~3題くらい。
・カリテ、公開テストの中から、解けるはずのものを落とした問題(うっかりミスなど)。もう一回やっても解けそうもないものは入れません。
など
[国語の場合]
左ページに問題、右ページは空白(書き込み用)となっている場合と、2ページ全部に問題が貼ってある場合があります。選択肢に直接マルするとかで済むときはスペースがいらないからめいっぱい貼っちゃう。
・「計算と漢字」の漢字
・(Excel管理の)書けなかったことがある漢字書き取り
・国語本科テキストの語句問題
・語句のたしなみテストでわからなかった問題
など
ルールは、見た目がコンパクトなだけでなく、かかる時間もコンパクトなこと(算数と国語で合計15分~20分が目安)、基本問題に限ること。
利点は、なんといっても(習慣化してしまえば)負担感が少ないこと、勉強の効率が良いことです。
それで、欠点ですが…
要するに、効率が良いことと裏表になりますが、本人が、自分にとって必要な勉強が何なのかわからないうちに効率よく勉強できてしまうということです。
国語の授業は木曜日にあるから、小テストの漢字の範囲を二つに分けて、日曜~火曜のうち2日でこなし、書けなかったものは水曜日にもう一度入れればよい。とかそういうことは、みんなお母さんが考えちゃってるわけです。
覚えていなかった漢字や語句、ミスした計算などを、どのくらいの時間を置いてどのくらい繰り返せば身になるのかを、みんなお母さんが考えて最適化しちゃってるわけです。
これって、いいことなのかどうか…!?
試行錯誤を繰り返しながら、自分にとって何を身につけることが必要なのか、しっかり身につけるにはどうしたらいいのかを体得していくことができたら、もっとすばらしいと思います。
毎日ノートでサポートしてもらって、一年コツコツとがんばった子どもは、充実した基礎学力を身につけて、中学受験でも成功しやすくなります。そして実際、合格した暁には…
ひとりで大きくなったような顔をしています。
(え、誰のこと-笑)
それでいて、勉強の組み立てに関しては、実はまだ自分のものになっていないのですよね。
このことをどう考えるかは、まさに人それぞれ価値観の問題だと思いますが…
私がこのスタイルを取っているのは、
ほっておいて基礎がない、きちんと勉強した体験もない、というよりは、とにかく、「きちんと勉強することを積み重ねたら、うまくいった」という経験だけはしっかりつかんで中学生になってほしいから。
その中身の、「どうすることがきちんと勉強することなのか」について悩んだときは、中学生になってアドバイスすることもできるし、塾の助けを借りてもいい。とにかく、きちんと勉強したことがないより、はるかに前に進みやすい。そして、こじろうを見ていると、なんだ、どうすればきちんと勉強できるのか、知ってはいるのね(ふだんやらなくても)ということがわかりますし、体験したことは、たぶんどこかに染み込んで残っているのだと思います。
それにしても、毎日ノートの考え方もそうですが、我が家の中学受験スタイルは、超難関校に向かっておらず、中堅から、せいぜい上位校向けであると感じます。ま、そもそも、超難関校に行くような子だったら、親がブログなんか書くまでもなく、自分で勉強やってるでしょうけど…
にほんブログ村 中学受験 ←ランキング参加しています。
にほんブログ村 中学受験(日能研) ←こちらも参加しています。
by an-dan-te | 2012-05-16 12:30 | 中学受験 | Comments(15)
すごくわかりやすく解説してくださってありがとうございます。
うちの場合「お母さんが考えて最適化する」っていうことが
そもそもできていないので、教えていただいたことを
参考にトライしてみます。
うちは理科が苦手なので、早速理科の音読やってみます!
いろいろ試してみて「よさげ」なラインを探ってみてください(^^)
はじめまして。もちろん、自分でどんどんできるお子さんはそれでいいし、こじろうのときもクラスで一番できた、開成ツッコマ受かった子の場合、親は日能研の教材を開いたことすらなかったみたいで、そりゃもうそれでいいんですけど。
そうじゃなかったらあきらめるというのよりは、「きちんと勉強する」体験を(親の手助けありで)できたらそれはやらないよりいいじゃないかってことで、それもありだと思います。
やっぱり、最初に誰かがやってみせないと、良いか悪いかさえもわからないですよね、生まれて10年~12年そこらじゃ(笑)
中受から自分で全部やって、親はお金を出すだけ!なんて子は中学受験しなくとも、自分で成功への道を探し出せるような気がします、、、。
五嶋龍くんのお母さんだって毎日バリバリやってましたものね。
カテゴリー違いますけど(笑)
友人の中には「子供が高校生になったいまでも、『お母さん、今度◯◯のテストがあるからヤマはって』って頼まれて大変なのよ〜♪」と、案外嬉しそうに聞かせてくれる人もいますが、私はそこまでしたくない&きっと出来ないので…
でも意外と子供の自覚には役立ったようで、最近、(単元テストで追試にならない程度には)一人で計画的にやってるみたいですd(^_^o)
学校側が その辺の事情を よーくわかっていて
「お母さん方 よくがんばりました。
これから 6年かけて 赤ちゃんを 大人の男にしますから お子さんから 手を引いて、弁当作りだけ がんばってください」って 機会あるごとに 言われました (^_^;)
実際 親が口を出す必要がないほど しっかり宿題が出るし、
誤答ノートの作り方をはじめ 勉強の仕方から 指導し、
しかも ちゃんとやっているかどうかの チェックまでしてくれます。
子供は さすがにもう 親の口出しを嫌がるので ありがたい限り。
先のことは考えず 押し込んでしまってよかったな~って つくづく思います。
本当に ちゃんとやっているかどうかは 最初の定期テストが終わってみないと分かりませんけれど、
なるほど これが中堅校っていうものか。
需要あるところに 供給ありって 感動中~
6年後は 学校の手も離れて 自分でできるようになっていてくれるといいな (^_^;)
長男の時は反抗期真っ盛りだったこともあり、全て本人まかせに
していました。
そのせいか、高校生になった今でも自分のペースで進めているようです。
それに対して次男は、まだ反抗期前なのでスケジュール管理は親がやってます。
声かけしないと、ゲーム、パソコン、漫画・・・・あぁイライラ。
椅子に座ったと思ったら、トイレ、のど渇いた・・・あぁイライラ。
やっと宿題始めたと思ったら、地図帳見て2時間・・・時計見たら11時あぁもうやだ!
って全然管理してなかったですね。
単に面倒見がいいというより、よくわかっているなぁと思います。ぴったりの学校に入ったんじゃないでしょうか。いいなぁ、あとはお弁当つくればいいなんて(^^)
優雅な生活まっしぐらですね。私も後に続くから(!)待っててね!!
ごめんなさい、順番間違えた…
ちゃんとやるってことの例を示して、体験して、それからそれを叩き台に自分流を工夫して行ってくれればね。
五嶋龍くん…は、そりゃすごいですね。本人の才能も親の「仕込み」も。中学受験ごときを、あれに比べるのはさすがにちょっとおこがましい(^^;;
6年になってからは、間違える問題数が増えて、切り貼り作業が面倒になり、やめちゃいました。翌日解きなおしして終了。(^^)
ところで、上の子は中堅男子校の中3ですが、保護者会で「理科1の中間試験で先生が試験範囲といってたところ以外から出題があった。どうしてか。」と先生に質問する母がいて、驚きましたよ~。(><)
カリテや公開の切り張りは、事務上面倒であんまりできてません。というか、計算と一行題/計算と漢字の計算、強化ツールだけでも十分いっぱいあってもぅ。。
> 先生に質問する母
すごい(o_o) よく見てるんですね。
っつか、高校受験で内申が~ていうんじゃないのに、そんなこと気になるのかな。